素焼きとマグの仕上げ

個展に向けて最終追い込みに入っています。陶芸はその日作ったものがすぐに出来上がるわけではないので、これから何を作っても本番には間に合いません。これからは素焼きや本焼きといった作業が待っています。今日は陶友会の素焼きです。

素焼きに関しては、作品を重ねて焼成することができるので、かなりの数を焼くことができます。本焼きでは釉薬を掛けるので、重ねて焼くことができません。素焼きで窯をいっぱいにした場合は、全部一緒に本焼きすることはできません。私の作品は他のメンバーよりも数が多いので、窯の占有率が高くなってしまうので、今回は素焼きのみお願いします。

家でちまちまと穴を開けておいたポットを運びました。素焼き前にはしっかり乾燥させておかなければならないので、これを運ぶのが一番神経を使いますね。 一番壊れやすい状態だし、修復が難しいです。

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板さんはシーサーを沢山作っていました。やっぱり板さんのセンスは独特でいいなぁ。

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素焼きはゆったりとした感じでした。750℃で5時間ほどかかります。

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伝習館に移動して、作りかけだったマグの仕上げをしました。すっかりロクロの腕が落ちて、かなり厚ぼったくなってしまったので、軽量化のために削りで仕上げてしまいました。

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こちらは冬期時間割に変わったようで、焼き上がりはずっと先になりそうです。

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この後、五郎さんの工房で撮影をしました。五郎さんの作品をプロデュースするために専用サイトを立ち上げようと思っています。

アイディアとアレンジ

五郎さんと出会ってまだ1ヶ月も経っていないし、まだ何回かしか会ってないんですが、やる気スイッチが入ったようで、ちょっと会わないうちに色んなものがどんどん出来上がってるんですよ。もはや誰にも止められない状態です。(笑)

私の無理難題に五郎さんのアレンジが加わって、それはもう見事に出来上がるんです。個展までに五郎さんのプロデュースも進めていきたいと思ってるんですけど、これからは私の細かな作業が沢山あるので、間に合うかどうかが微妙なところなんですけどね。とりあえず、専用サイトを立ち上げて、五郎ブランドの作品を紹介していきたいなと思っています。

個展を開催するにあたり、最初の計画では個展なんだから好き勝手にやればいい(←オイオイ)と思ってたんですけど、展示する作品の数に自信がなくなってきたので、友情出演をお願いすることにしました。陶器部門と写真部門で何人かいるので、友情出演作品を紹介するプレートを作ってもらいました。板状のプレートを立て掛ける感じにしようと思っていたんですけど、最初の構想からかなり変わってきて、とてもシンプルなものになりました。木を半分にカットして、自立するように底の部分をカットしてもらいました。一つずつ違ってとてもいい感じです。

しっかり乾燥させてこれに文字を入れていきます。

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五郎さんは木工以外にも電気とかスイッチ関係にも詳しくて、私が持っていったものを分解して中の構造を調べるんですよ。多分、子供の頃からそうだったんだろうな~という気がしますね。それに五郎アレンジを加えていくんです。

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私が使っている偽物キャンドルはボタン電池(LR44)3個使用なんですけど、このボタン電池の点灯時間はとても短く経済的じゃないんです。何かいい方法がないかと相談していたんですけど、単3電池で使えるようにパーツを組み替えて、しかも木製の台を付けてくれました。いや~、素晴らしい。

まだ改良中ですけど、ランプシェードを作る人に紹介していきたいと思います。

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私の半分は遊び心で出来ているので、会場に足を運んでくれた人が参加できるようにちょっとした仕掛けを用意しています。つーか、写真見たら分かるかも。

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色んな人が協力してくれ、だんだんと形になってきました。想像以上の出来栄えに驚いていますが、私の作業はまだまだ残っています。家に帰ってからは、削りが終わったポットたちにちまちまと穴を開けていきました。穴の数は少なめにしてますが、それでも1個15分ぐらいはかかるかな。日曜日に素焼きをするので、ここまでが個展に間に合う分ですが、これからもどんどん作っていって、年末までにはもう少し増やしておくつもりです。

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穴に問題がありまして。

今日は穴の話になりますが、キャンドルポットで本物のキャンドルを灯す場合には、安定して燃え続けなければなりません。当たり前の話ですね。

炎が燃焼する条件として、「可燃物(キャンドル)」、「酸素」、「熱源(ライターやマッチなど)」が必要です。キャンドルポットに穴が空いているのは、酸素を効率よく取り込むためですね。先週、本物のキャンドルを使って撮影したときに、問題が見つかったポットがありました。穴は空いているし、キャンドルを出し入れするための大きめの間口もあるのに、炎が安定しないのです。キャンドルに問題があるのかと思って新しいものと交換してみても結果は同じだったので、これは穴の問題でしょう。

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小さなティーライトキャンドルは炎の高さも低いので、下の方にもっと穴が必要だったのかもしれません。他のポットたちは問題なかったんですけどね。やってみなければわからないな~。成功から学ぶことよりも失敗から学ぶことの方が多いものです。

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今日の陶友会では、友情出演してくれる作品の仕上げに入っていました。 協力してくれてとても嬉しいし、皆の作品を見せられる機会を持てて良かったと思います。私の作業というと、三角、星、雫など、新しい抜き型を仕入れたんですけど、パターンのイメージが湧いてこなくて苦戦中しています。週末の素焼きに間に合うように乾燥させていきます。

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2008年のランプシェード

キャンドルポットとかランプシェードというのは、陶芸を始めた人は誰もが通る道なんじゃないかと思います。陶芸教室などでは誰か一人作り始めると、他の人もどんどん作って、新種や亜種が出てきます。サークルなどで灯かりをテーマにした展示会をすることも多いですね。

自分の作ったものを部屋にずっと飾っておけるし、蛍光灯の光とは違って、優しい間接照明は温かみがあっていいものです。

私がこの手のものを最初に作ったのは2008年でした。花器を作ろうと思っていたのに、削りで底を抜いてしまったので、苦肉の策でそのままランプシェードにしました。コード付きのソケットを組み合わせていますが、下のは今でも部屋に置いてあります。穴は適当に開けていますが、吹き付けした釉薬が案外いい感じに仕上がっています。

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その後もいくつか作りました。下の写真のはスープカレーのお店「ママズキッチン」で使ってもらっています。お店の雰囲気にマッチしていていい感じなんですよ。

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下の写真のは、美唄の登り窯で焼いてもらったものです。とてもいい色に焼き上がりました。

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これ以降は、お茶碗やお皿やマグなど食卓で使う器を作ることが多くなり、去年までこの手のものは一度も作らなかったように思います。ロクロの腕前や穴の開け方などは、当時と比べて上達しているような気がする(してなきゃマズイ)けど、一度に沢山挽けなかったこともあり、ひとつひとつ大事に手を掛けていました。

過去よりも未来のことを考えがちなんですけど、こうやって振り返ってみるのもいいなと思いました。なんだかあの頃にタイムスリップした感覚になりました。

決してキレイな仕上がりではないけど、手作りっていいものです。

ポストカードデザイン

色んなことをやりすぎて何者か分からなくなってきましたが、私が自由気ままに好きなことをやっていられるのは、20代の頃に培ったパソコンのスキルがあるからだと思います。寝る間を惜しんでパソコンに没頭していたせいか、身に付けた知識と経験は今でも私の生活を支えてくれています。あの頃の私を知ってる人が今の私を見たらビックリするだろうな~。180度変わったもんね。(笑) 今でもストイックな所はあまり変わっていないけど、興味の矛先が少しずつ広がって、季節や自分のブームに応じて色んなスイッチが入るようになりました。

個展まであと3週間を切りましたが、まだ正式な案内状を作っていなかったので、ポストカードをデザインしました。

私はAdobe製品を長く使っていますが、去年からはCreativeCloudに切り替えたので、Adobe全製品の最新バージョンが使えるようになってとても快適です。デジタル画像の現像にはLightroomを使うようになりましたが、大量の写真を現像するときもPhotoshopでやるよりもずっと効率よくできるようになり、とても便利ですね。Lightroomで文字などの入力はできないので、デザインはPhotoshopかIllustratorを使っています。写真中心の時はPhotohsop、文字が多いときはIllustratorかな。

ポストカード

写真の上に文字を入力した場合、背景の色と文字の色が似ている場合に読みにくくなってしまうので、「レイヤースタイル」で「ドロップシャドウ」や「境界線」を付けるといいですね。灯りをイメージして「光彩(外側)」を付けてみました。

レイヤースタイル光彩

あと何種類か作ってみて、良さそうなのでプリントしようと思います。

プレート作り

展示台が出来たので、あとは細々としたオーダーを五郎さんにしていきます。私は突然、色んなことを言い出すので、五郎さんはそれに対応するために頭をフル回転させてくれます。私が最初イメージしていたものに、五郎さんのアレンジが加わって、そこでディスカッションをして、落としどころを決める感じですね。

展示台以外にも色んな仕掛けを用意しようと思っているんですが、友情出演作品を紹介するためのプレート作りをしていきます。

この刃が高速回転する機械は、私に使わせるとちょっと危険な感じがしますね。勢いよく指までカットしそう。(^▽^;)

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穴を開ける機械もあります。紐を通す穴を開けてもらいました。

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まだ試作段階ですが、これに文字を書いていきます。手書きで雰囲気よく書けるのが一番なんですけど、ここは私の得意分野を生かしてパソコンを使います。

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こちらはおまけですが、キャットタワーも作ってもらっています。市販のキャットタワーでは物足りない愛猫家の方々へ「五郎タワー」として、プロモーションしていこうと思います。本気です。(笑)

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写真撮影

個展に向けて、自分で思っていたよりも大きな波が来ていて、あれよあれよという間に色んなことが同時進行しています。五郎さんのスイッチがオンになったおかげで、展示台はハイスピードで完成したので、今日は案内状を作るための撮影作業に入りました。

といっても、まだ肝心の作品が出来ていないので、去年作ったポットも使ってレイアウトしていきます。

ざっくりとイメージはしていたものの、アートな展示台のおかげで、ポットたちが引き立てられて、とても素敵な感じになりました。案内状で使う写真は一眼レフで撮影してますが、まだ現像していないので、とりあえずスマホで撮った写真をアップしておきますね。キャンドルは本物を使っていますが、本番では火気厳禁なので、LEDキャンドルとイルミネーションを組み合わせていきます。

イルミネーションは職場の先輩からの借り物ですが、イメージに合うものが見つかってよかったです。

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ブログにアップする前にfacebookに投稿することが多いんですけど、お友達からの反応も上々でした。今回の個展は来年エントリーしたいイベントに向けての準備も兼ねているので、イメージしていることを表現できそうなので、まずは一安心です。

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こんなに素敵な展示台を作ってくれた五郎さんのプロデュースもしていこうと思っているので、「五郎プロジェクト」も進めていきます。

色んな人の才能を見つけて、それを必要としている人に紹介できればいいなと思っています。私は企画とかプロデュース業が向いているもんね。

とても楽しくなってきました。やっぱり楽しいのが一番だもの。

展示台完成!

10月8日に(たっちゃん改め)五郎さんと出会い、個展で使う展示台について打ち合わせをした時には、「11月15日までに作るには時間がないねぇ~」と話していたんですけど、私よりも五郎さんのスイッチが入ったようで、あっという間に完成しました。はやっ!

展示台については何のノウハウも設備も持ち合わせていなかったので、市販の棚を買おうかなと思っていたんですけど、予想をはるかに上回る芸術的な仕上がりになりました。色を塗るとすごく高級な感じになってきました。

細かい仕上げが残っていますが、この棚の部分にポットたちを乗せて飾り付けていきます。棚の数は50個ぐらいあるので、作品もそれなりに用意しないといけません。つーか、間に合うかな...(^▽^;)

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なんと、鳥の巣箱まで付いてるんです。可愛い~。

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今日は五郎さんからお友達の「仙人」を紹介してもらいました。面白い人のお友達は面白い人なので、また新しい話がトントン拍子で舞い込んできました。

個展まであと3週間ぐらいしかないんですけど、ギリギリまで制作して、出来る限りのことを最大限にやりたいと思います。

12月にはキャンドルポットの穴開け体験なども考えています。自分の好きなパターンで穴を開けてオリジナルのポットが作れたら楽しいかなと思います。

今年の改善点

今年もキャンドルポット作りが始まりましたが、スイッチが入るのが遅くて、しかも腕が落ちているという残念な状態ですが、ぼちぼち取り組んでいます。去年はテラコッタ粘土を使った素焼きのポットを130個ほど作りましたが、改善点が色々見えてきたので、今年は使いやすさと耐久性を考えていこうと思います。穴を開ける作業にかなり時間がかかるし、小さい穴は釉薬で埋まってしまうので、穴の数は控えめにしておこうと思います。

10月1日に赤粘土を使って、寸胴型で挽いておきました。ティーライトキャンドルを使う場合でも炎はかなり高く伸びるので、去年よりも高さも意識していますが、実力不足でこれがなかなか難しいところです。

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屋外で使う時に雨や風への対策として、蓋も作っています。家っぽくしたいな~と思ったんですけど、私に出来るのはこれぐらいです。窓は陶芸用のカンナで四角くくり貫いてみたんですけど、ポンスで丸く抜くよりもずっと時間がかかりました。この穴を開けるタイミングがなかなか難しいんですけど、自分なりのちょうどいいタイミングがあって、ベストな状態の時はスパッと抜けます。

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この蓋はひっくり返すと、アロマポットとして使うときのエッセンシャルオイルの受け皿として使えます。2WAY大好き♪

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結局、これまでのように穴を開けるスタイルが私に一番合っているようなので、ちまちまと穴を開けていきました。穴のパターンは適当ですが、最初に規則的に穴を開けていき、そこから変化させていく感じが多いですね。今回持ち込んだ分はポットが14個、蓋が9枚ありました。

11月の個展で展示する作品は50点ぐらいになるようにしたいと思っていますが、全然足りないな。どうしよう。(^▽^;)

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11月上旬にサークルで素焼きをしてもらい、本焼きは旭川の一路窯さんの灯油窯を借りる予定です。

展示台の制作

11月にアルテピアッツァ美唄で個展をやりますが、陶芸スイッチがなかなか入らなくて、ここにきてやっとという感じです。半年前から決めていたことでも、実際に取り組むのはギリギリになってからなんです。

去年、キャンドルポットを沢山作ったので、その経験を生かして、灯りをテーマにしていきます。自分の作品については、去年の反省点が色々見えてきたので、改善しながら新作を作っているところです。手びねりの大作も考えてみたんですけど、全然向いてないので、ロクロ作品ばかりかな。思ったよりも数が作れなかったので、サークルの仲間たちにも声を掛けたりして、陶器や写真などの友情出演をお願いしているところです。

会場にはテーブルなどの備品はないので、展示台なども全て自分で用意しないといけません。テーブルや棚を作るノウハウは全くないので、市販の棚を買おうかなと思っていましたが、強力な助っ人の「五郎さんたっちゃん」が見つかりました。私よりもずっと年上ですが、なかなか面白い人です。これからもブログに登場する機会が増えるかも。(笑)

早期退職して、田舎に土地を買い、工房を自分で作ったみたいです。下の写真の家も手作りなんですって。将来的にはカフェになるのかな? まだ検討中みたいですけど、私のアトリエも一棟お願いしたいところです。

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五郎さんたっちゃんの工房に何度か足を運び、イメージを伝えて、打ち合わせしていきました。本物のキャンドルは使えないので、イルミネーションを使ったデコレーションを考えていました。ネットで安いのを買おうかなと思ってたんですけど、職場の先輩が使っているものを貸してくれることになりました。色々なものを試してみましたが、単色で気に入ったものが見つかりました。

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こちらが本日の作業です。手作りが好きなので、不器用ながらもこういう作業はとても楽しいです。危ないところは五郎さんたっちゃんがやってくれて、比較的安全そうな作業を私がやりました。陶芸もいいけど、木工もとても楽しいです。来週には完成しそうです。

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作業の合間を見て、ランプシェード用のソケットを取り付ける土台も作ったんですけど、色を塗ると売り物のようです。山用のマイ箸も作ってみましたが、ちょっと太すぎるけど、自分で作ったものは愛着が湧いてきていいですね。ククサ(フィンランドで使われている木のカップ)も作ってみたくなりました。手作りって本当にいいですね~。また趣味が増えそうな予感がしてきたね。次はガラスがいいな~と思ってたけど、木工が先かも。(笑)

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色んな人が協力してくれて、私は人に恵まれているな~とつくづく思いますね。出会いも別れも必要な時にやってくると思います。

新しい出会いに感謝。