「ソラチカラ」へ

話せば長くなりますが、アトリエの引っ越しをしておりました。

全ての契約手続きが完了し、新しいアトリエで再始動しています。

11月13日でドメインの契約期間が終了しますので、こちらのサイトは閉鎖し、今後は「ソラチカラ」から発信をしていきます。

長い間、お付き合いをいただきありがとうございました。

sorachikara.com

2024年春-決意

陶芸を始めた頃は、粘土の塊が色々なプロセスを経て、作品となった時の感動は今でも忘れることはありません。見るもの、触るもの全てが新鮮でした。

モノ作りの素晴らしさを知り、それはもう夢中になりました。

五郎さんと出会ったのは2014年の気持ちの良い秋晴れの日でした。あれからもう10年経つのです。

2019年まではイベントに出展したりと活動をしていましたが、コロナ以降は五郎さんちの活動も休止状態で、私自身もこの先陶芸を続けていきたいのかどうかも分からなくなっていました。

あれからもう4年経つのです。気力も情熱もなくなり、コロナの後遺症が今になって出ていることを感じていました。

私は何をやりたいのか分からなくなってしまい、何に対しても本気でない自分に嫌気が差していたのです。 昨年から制作を再開し、一年かけて、じっくりと考えてみることにしました。

続けるなら、自分の窯を持とう。でなければ、もう辞めよう。

やっと気持ちが固まり、窯元になろうと決めました。 五郎さんに相談して、好きなこの場所に窯を置かせてもらうことにしました。5年後には五郎さんち丸ごと引き受ける覚悟です。

風の時代に600kgの窯を構えるなんて、どうかしちゃってるかもしれません。

それでも、この場所でワクワクすることを始めたいと思ったのです。

2024年のご挨拶

久しぶりの更新と引っ越しのご挨拶が同時になりますが、2024年より新しいことを始めたいと思うようになり、水面下で準備を進めておりましたが、やっとご挨拶ができるところまで辿り着きました。

色々やりすぎてきたので、まずは自分のことを棚卸ししたいと思います。

10年間のパソコンインストラクター

私がパソコンインストラクターとして本格的にお仕事をするようになったのが、1997年頃でした。当時、パソコン教室は珍しく、空知管内には片手ほどしかなかったと思います。一般家庭にパソコンが普及し始めた頃で、時代の先を見据えた方々が習いに来てくれました。若い人は見たことないかもしれませんが、Windows95という一世を風靡したOSの基本操作やMicrosoft Office(WordやExcel)の使い方を説明してきました。私はソフトウェアの操作にとても興味があったので、Office以外のソフトについても色々と覚えていき、こんなに便利なソフトがあるんですよと、あたかも自分が作ったかのように自慢げに説明していました。

2007年にパソコン教室を閉校するまではバリバリと働いて、おかげさまで沢山の生徒さんに通っていただき、忙しい毎日を送っていました。何を食べて、いつ寝ていたのかも覚えていないぐらい、パソコン漬けの日々でした。生徒さんが私の栄養状態を心配して、その日食べるお弁当や晩御飯のおかずを作ってきてくれる人も多く、沢山の方々に支えらえていました。

この10年間はとても濃厚で充実していました。現在の私のスキルはこの頃からさほど成長していませんが、身に付けた知識と経験は今でも私の基盤となっています。

陶芸と出会って18年

仕事は順調でも、身体には相当な負担がかかっていたと思います。小さい頃から丈夫で、健康だけが取り柄だったのに、30歳を過ぎた頃には身体に異変を感じるようになりました。当時、一緒に働いていたスタッフが陶芸を勧めてくれたのは2006年のことでした。それまで、パソコンしか使ったことがなかった私は、粘土の塊がいくつものプロセスを経て、器になることにとても感動しました。

粘土は私の身体の中にある悪いものを吸い取って浄化してくれるような感じがして、陶芸は私の精神的な支えとなりました。その後、道場破りのように色々な陶芸教室へ通い、プロの手ほどきを受けたり、陶芸サークルへ入ることにしました。休日には窯元巡りをしたり、陶芸まつりなどのイベントに足繁く通い、色々な作家さんの作品を見て、陶芸の世界の奥深さを知ることになります。

ロクロの技術を習得し、生産性が上がるようになってからはイベントに出展したり、個展を開いたりして、陶芸の世界にどっぷりハマっていました。

晴れの日は山へ

2009年はターニングポイントだったと思います。教室を辞めてからの2年間は、それまでの生徒さんと完全に縁がなくなったわけではなく、困ったときにはサポートに行くこともありました。新しい事業を始めようと思うこともありましたが、気持ちはグラグラしていました。それまでの経験を活かして、職業訓練校で指導員として働きながら、仕事帰りには陶芸教室へ行き、粘土いじりに没頭していましたが、現在勤めている職場からオファーがあり、6月に転職をすることにしました。糖尿病の合併症で入退院を繰り返していた父が亡くなったのは8月のことでした。

登山を始めてからは、雨の日は陶芸をして、晴れの日は山に行くというライフスタイルになりました。コロナ自粛中は公共施設の閉鎖もあり、以前に増して山に行く機会が増えていきました。自然から得られるパワーに身も心も満たされ、もう粘土に触れる機会がなくなるのではと感じていましたが、規制が緩和されてからは、陶芸も再開しています。

粉引きは失敗が多く、まだ安定していませんが、昨年から試行中の「ヒグマグ」
粉引きは失敗が多く、まだ安定していませんが、昨年から試行中の「ヒグマグ」

今まで好きなことを好き勝手にやってきたのですが、今年は50歳の節目の年になるので、今後の方向性について考えるようになりました。

先日、50歳の誕生日を迎え、やっと進みたい道が見えてきました。詳しく説明できるほどの資料はまだ用意できていないのですが、協力者を探して、少しずつ前に進んでいます。とにかく今はほったらかしになっていたブログを一新して、アウトプットをし始めることにしました。

新しいドメインを取得し、これまで管理していたホームページを引っ越して、リニューアルをしています。サーバーの引っ越し作業の真っ最中なのですが、一番長く続けていたこのブログは写真のデータが膨大なので、引っ越し作業にはかなりの時間がかかります。同じサーバー内での移行だったのでスムーズにできるかと思いきや、途中でエラーが発生し、2006年6月以降の記事中に使っている写真データの紐付けが失敗してしまいました。よくよく見たら過去の記事も画像が正しく表示されてないものもありました。^^;

夜な夜なウトウトしながらの作業だったので、何をどうしたのか定かではありません。しかし、成功は失敗の塊でしかないので、これを教訓に次からは手順をきちんと記録していこうと思います。画像のバックアップは事前に取っているので、記事を一つずつ確認して手動で編集しなおせばいいので、完全になくなったわけではありませんので、追々やっていこうと思います。

今回の引っ越し作業で、久々に過去の投稿を見直すことになりましたが、めちゃくちゃがんばっていた自分に会うことができました。あの頃の勢いと情熱はなくなりましたが、現在も消えることなく熾火となっています。技術も経験も伴っていなかったけれど、当時の情熱は本当にすごかったなと思いました。

人生100年時代ならば、今がちょうど半分です。再スタートします。

2023年のえべつやきもの市は着物で出店しました

陶友会最後の年

陶芸は技術と芸術面が融合した独特の魅力があり、焼き物の歴史は縄文時代から続いています。私たちの身の回りにある物で、縄文時代から受け継がれたものはどれぐらいあるのでしょう。陶芸には集中力を高めたり、リラックス効果があり、粘土に触れる時間はとても大切で私の精神面での大きな支えとなりました。

2006年から滝川陶芸センターで陶芸の基本を学び、2007年からはロクロの手ほどきを受けましたが、週に一度の陶芸教室だけでは物足りず、他に通える教室やサークルを探しました。砂川市では公民館のサークル活動が活発で陶芸サークルは3つありました。その中で自分が通える夜間の時間帯に活動している「陶友会」に参加することにしました。2007年~2016年までの9年間在籍していましたが、その後はしばらくお休みしていましたが、2021年から再開しました。

2007年当時の在籍者は10名以上いましたが、2021年には4名になっていました。そして、今年1名抜けることになったので、今は3名で活動しています。3名でサークル活動を維持することが困難であることは容易に想像がつきますが、やはり、今年の11月末までに片付けをして、解散する方向で話が進んでいます。

大量生産が進み、モノは溢れています。作りまくって、売りまくって、買いまくる、消費主義で私たちの暮らしは豊かになったのでしょうか。すでにあるものを作り続けることにジレンマを感じていましたが、気持ちを込めて一つずつ丁寧に作られたものは、量産品のソレとはやはり違います。気に入ったものを長く大切に使えば、大量には必要ないのです。

来年は陶芸作品と登山の記録をまとめて個展をしたいと計画していましたが、白紙に戻しました。展示のイメージが膨らみ、会場が見つかれば今年中にやるかもしれません。現時点では何も決まっていませんが、大きな目標を決めた方が集中力もアップして、良いイメージが下りてきます。

窯入れや焼成管理も任せっきりで、私は何のお手伝いもしなかったし、毎週真面目に通っていた訳でもありませんが、長くお世話になった陶友会の最後の一年なので、私ができることを精一杯やりたいと思います。

コロナ禍で感じたこと

ずいぶん久しぶりの更新になります。去年の2月頃から、ものすごい勢いで広まった新型コロナウイルスの影響で、出展予定だった「あかびらツクリテフェスタ」が延期になったり、陶芸教室が閉鎖したりと陶芸に関する動きは止まっていました。

さらに、これまで通っていた陶芸教室のシステムが変わり、個人使用目的以外の作品を焼いてくれなくなったこともあり、教室が再開してからも気持ちが向くことはなく、もう1年以上、粘土に触れていません。

何年か前から、モノが溢れている時代に不燃物を作ることに強いジレンマを感じるようになりました。しかし、土に触れると癒されるし、何年経っても窯出しの日はワクワクします。粘土の塊から暮らしに使える器になったり、装飾品になるし、原料や技法が変われば、全く違う焼き上がりになっていきます。組み合わせは無限で、奥深い陶芸の世界は趣味としてはとてもいいものだと思います。

「ロクロを挽く」という行為そのものが好きということもあり、これまでたくさん練習してきました。技術が向上していくことはとても嬉しいし、私の作ったマグや小人の家を欲しいといってくれる人が増えてきたりして、どんどん作るようになりました。コロナ禍で今までのように動けなくなったので、しばらく陶芸から離れてみて、またやりたいという気持ちになったら、再開しようと思っていました。

まだ決定ではありませんが、去年から延期していた「あかびらツクリテフェスタ」の事務局から連絡があり、出展の意向を確認する文書が届きました。6月下旬に開催する方向で動き始めているようです。

私もまた粘土に触れたくなったので、陶芸を再開しようと思います。新しい教室を探したり、電動ロクロを準備しようかなと考えましたが、制作に関しては初心に返って「手びねり」にしようと思います。手びねりならば道具も揃っているし、何年も放置してある粘土もあるので、とりあえず今あるものを何とかすることから始めようと思います。肝心の窯についてはまだ未定ですが、レンタル窯もあるし、灯油窯を譲り受けないかという話も入ってきました。大きな窯を持つためには、それなりの環境が必要になるし、維持費も相当かかるので、私には難しいと思いますが、雪解けと共に新しいことが始まりそうです。

陶芸を始めた1年目は仕事が終わって、家に帰ってから、夜な夜な手ロクロで作業していました。あの頃作った作品(といえるものではないけど)は、プレゼントしたり、残ったものは処分して、もうほとんど手元にはありませんが、モノ作りの楽しさを知り、その後の人生に潤いとヒントを与えてくれた大切な時間でした。

また、始めよう。

企画展「星降るクリスマス」

個展の準備をしている真っ最中に大阪での企画展のお話が舞い込んできました。複数の企画展を並行して行なっているようで、いくつかお話があった中で、制作が間に合いそうなクリスマスの企画展に出展することにしました。

陶芸に関しては完全に趣味の範囲でやっていることだし、制作期間がごく限られているので、作った作品や制作の様子をfacebook(友達のみ)とinstagramでアップするだけですが、instagramの影響は大きいのかなと思います。

去年作った小人の家を気に入ってもらえたようで、ちょうどクリスマスの雰囲気にも合うかなと思い、急ピッチで作業をしました。焼成のタイミングも合わせてもらったので、それなりの数が焼き上がりました。

新色のオレンジも可愛いです。私も会期中に1泊2日で大阪に遊びに行くことにしました。

ranbu企画展「星降るクリスマス」
会期:2019.12.4-12.25
定休日:火曜日
時間:12:30-19:30
会場:ranbu
大阪市北区大淀南1丁目4-20
長谷川ビル301

貸切イベントの様子

個展も会期後半に入ります。今回お世話になっているポレポレさんでは、これまでに作品展示以外の催しをしたことはないそうで、貸切イベントは初の試みだそうです。すでにスペシャルゲストを迎える会が終わりましたが、おかげさまで毎回盛況です。やはりプロにお願いできると私も準備がラクだし、コラボすると相乗効果が生まれ、幅がグンと広がります。

11月2日(土)は、ヨガで2年間お世話になったMIKU先生をお招きして「指ヨガ」をしました。指ヨガはこれまで何度も教わっていましたが、座りながらできるし、いつでもできるし、コツが分かれば誰でもできます。

この日の朝、突然ひらめいて、チャクラの色に対応した色を「ドレスコード」にしようと思って先生に連絡したところ、最初から「赤」で考えていたそうです。「赤」は第一チャクラに対応した色で、全てを支える「基盤」になります。私が普段からアクセントカラーとして使う色です。

ここは15席ほどのスペースですが、パイプ椅子を追加して20名まで対応できるようにしています。この日は13名ほどの参加があり、ちょうどいい感じだったと思います。

指ヨガの前後は、私のスライドトークです。この日は「人生の残り時間」と題して、登山を始めたきっかけ~キリマンジャロ登頂までのお話をしました。キリマンジャロ関連の話は去年も行っていますが、今年4月に滝川ロータリーの講演会で登壇した際に「きっかけ」のストーリーを追加したので、それを元に少しだけアレンジしました。

11月9日(土)は、古館孝広氏のオカリナコンサートです。以前、私と同じ陶芸教室に通っていて「北のオカリナマン」と呼んでいましたが、昨年独立されて、オカリナの制作や演奏会などで活躍されています。登山もされるので、山頂でオカリナを演奏することもあるそうです。

後ろで私の写真を流していたのですが、オカリナの優しい音色とマッチしていて、とても感動しました。何種類ものオカリナを使い分けて、素晴らしい演奏をしてくれました。事前の打ち合わせはほとんどしていなかったのですが、会場の雰囲気や参加者に合わせて選曲をしているのでしょう。参加された方からの反響も多かったです。

この日は遠方からヤマレコユーザーさんも来てくれて、満員御礼となりました。

アンコールを入れて、50分ほどの演奏会をしていただきましたが、楽器できるのっていいなーと思いました。オカリナ作ってみようかな。(^^ゞ

オカリナコンサートの前後は、私のスライドトークです。私が一番好きなエリア「大雪山」をテーマにしました。前半は「初めて山に泊まった話」で、後半は「ヒグマと遭遇した話」にしました。今年初めて山の中でヒグマと遭遇しました。とても驚いたし、緊張したけど、ものすごく感動しました。

今回のドレスコードは、私が一番苦手な第5チャクラの「青」です。第5チャクラは、コミュニケーションに関係します。話す力、聞く力、気配り、自己表現など、コミュニケーションには色々な側面があると思います。私はこの部分がとても苦手です。チャクラのことを学んでからは、苦手な部分を強化しようと青系のものを身に付けるように意識していましたが、ホント似合わないなー。(^^ゞ

ブログではまだお知らせしていませんが、12月4日~25日まで大坂の企画展の出展が決まったので、一生懸命準備しています。

11月16日(土)は、スペシャルゲストなしで、私のスライドトークのみとなります。20分程度のスライドを4本準備しています。(まだだけど)

休憩を挟みながら、登山やロングトレイル、一人旅の話などをしたいと思います。ドレスコードは第4チャクラの「緑」になります。(ピンクでもいいです)

13:30〜13:50 キリマンジャロ(人生の残り時間)

14:00〜14:20 ニュージーランド(地球の箱庭)

14:40〜15:00 カムイミンタラ(天空のオアシス)

15:10〜15:30 北根室ランチウェイ(ロングトレイルの魅力)

まだ席に余裕はあります。天気が荒れるかもしれませんので、お天気と気分で当日飛び込みもできます。

山と言霊~チャクラミンタラ~メイキング(前編)

イベントに出展するときや個展を行う場合の準備期間は、だいたい2ヶ月ほどです。今年は9月22日まで山に登り、9月23日から準備を始めました。特に気に入っている定番のシリーズはありますが、基本的にはその年のテーマを決めて制作をしているので、年によっては作風がガラッと変わることもあります。今年は「チャクラ」をテーマにしているので、カラフルな渦をモチーフにしたものが多くなっています。

私が陶芸教室に行くのは週末だけなので、回数にするとそれほど多くないですが、時間があるときは6時間ほど作業しています。その日の作業風景をタイムラプスで撮影して、1分ほどに繋ぎ合せてSNSにアップするようになりましたが、それらをさらに繋ぎ合せるとメイキングムービーになります。

イベントではこれを休憩時間の間に流したりしています。陶芸は地味な作業が多いので、タイムラプスは効果的だと思います。この時に作ったマグはほとんど焼き上がり、11月16日には展示できそうです。

<再生すると音が鳴ります。音量に注意してください。>

好きなことをやり続けて、少しだけ世の中の役に立つことを。

11月1日〜11月30日までの1ヶ月間、地元の「カフェ・ポレポレ」さんでの個展が始まりました。ブログでは広報活動をほとんどしていませんでしたが、これまでのイベントに来てくれた方にはハガキでご案内を送っています。インターネットが普及し、スマホがあれば何でも情報が得られる便利な時代になっていますが、私から届くハガキを楽しみにしてくれる人もいるので、このスタイルだけは変えたくないと思っています。

今年は山とヨガをテーマにした余白のあるデザインにしました。イベントの案内などは読めないぐらい小さいのですが。^^;

 

デジタルでの情報発信は便利だし、早いし、お金もかからないので効果的だと思いますが、そもそも何故私は時間とお金をかけて個展をやるのか?という所に戻るわけです。

私は陶芸家でもなければ、登山家でもありません。写真に至っては、歩いているついでに撮っただけという素人です。何もかもが中途半端な状態ですが、ただそれらが好きだから、続けているだけのことです。

40代半ばになりましたが、身体面では20年前よりも健康ですし、体力もあります。精神的にも安定していて、バランスがいい状態だと思います。

登山を始めてから、歩いた山の情報や感じた思いをアウトプットする癖がつきました。自分のために始めたことですが、それが誰かの役に立つようになったり、私の作ったマグを喜んで使ってくれる人が増えてきました。

晩秋に行う個展のことを「一人文化祭」と呼んでいますが、陶芸と登山を通じて、感じた世界を表現して、世の中の役に立つことができればいいなというスタンスで落ち着いています。

晩秋の本格的な個展は今回で3回目になります。2014年のアルテピアッツァ美唄、2018年の太郎吉蔵、そして今回です。他にもキリマンジャロ報告会など、スライドトークをメインとしたイベントなども行いました。

陶芸に関しては、粘土の塊から使える器になるプロセスがとにかく楽しくて、最初の頃は、上手いとか下手とかそんなことはどうでもよくて、とにかく焼きまくっていました。粘土に触れることで体の中に溜まっているものが浄化されるような感じになりました。

どんな色が出るのかワクワクで、モノづくりの楽しさ、手作りの良さに目覚めました。しかし、大量に焼き上がった不燃物は「ゴミ」としかいいようのないものも多かったです。何十キロ処分したか分からないですね。

そして、登山を初めてからは、命を繋ぐための最低限の装備について考えさせられました。今年からはUL(ウルトラライト)に転向するため、装備を見直すようになりました。

「新しいモノを作り出すこと」と「持ち物を極限まで削ること」をしているのです。

自分で使う以上のモノを作り出す以上、使ってくれる人を探さなければいけないと思っています。

本日、搬入&ディスプレイに行ってきました。

展示している写真については、これまで撮りためた大雪山の写真からお気に入りを厳選し、108点(36点×3回)を展示する予定です。展示替えは10日サイクルになると思います。

今年の一人文化祭は私を育ててくれた大雪山への恩返しのために企画しました。

陶器と写真の収益金のうち30%は大雪山の登山道整備のため「NPO法人かむい」さんへの寄付金となります。

ご来場アンケートを用意しています。入林届を出してください。

長い道のりではあったけれど、好きなことを続けてきて良かったと思います。

土曜日の午後からは貸切イベントを行います。お席に空きはありますので、当日飛び込みでも参加できます。有料(1,000円)ですが、記念品とコーヒーを用意しています。

山と言霊 〜チャクラミンタラ〜

ご案内が遅くなりましたが、11月1日〜30日までの1ヶ月間、地元のカフェで個展を開催することになりました。1ヶ月間のロングラン開催で、陶芸作品と写真の展示販売を行い、私が会場に行ける土曜日の午後からは会場を貸し切ってイベントを行います。

個展をやるときのタイトルは「山と言霊」で決めていて、その時の制作テーマをサブタイトルとして付けています。昨年末にお話をいただいてから、構想を膨らませていました。

今回のテーマは「チャクラミンタラ」です。「チャクラ」と「カムイミンタラ」を合わせた造語です。

「チャクラ」はヨガをやっている人なら聞いたことがあるかもしれませんが、体の中にあるエネルギーの出入り口のようなもので、7つあると言われています。それぞれに意味があり、色や香りがありますが、この「色」に合わせた作品作りをしたいと思っていました。私がアクセントカラーとして、好んで身に付けている色は「赤」ですが、これは第1チャクラに対応した色です。第1チャクラは全ての「基盤」で、尾骨から足を伝って下へエネルギーを流し、私たちと地を結びつけ、しっかりした基盤を作る役割をします。

陶芸歴15年、登山歴10年、ヨガ歴5年になりましたが、メンタルもフィジカルもバランスが取れてきたように思います。

今回の準備は9月23日から始めて、週末ごとにがんばっていますが、秋の新作はほとんど焼き上がっていません。陶芸作品については、6月に作ったものがあるので、会期前半はそれらを展示することになり、新作は9月16日の展示を目指しています。

写真については、今回のテーマの「カムイミンタラ(大雪山)」の写真にお気に入りの言霊を乗せて、108点を展示する予定です。会場のスペースに限りがあるので、前期と後期の2回に分けて展示したいと思います。

石橋美智子チャリティアート展 開催情報

タイトル:山と言霊 〜チャクラミンタラ〜

開催期間:2019年11月1日(金)〜11月30日(土)

場所:カフェ・ポレポレ(砂川市東5条南4丁目 砂川市自立支援センター1F)

営業日時:火曜日〜土曜日 10:30〜16:00(日・月・祝日休業)

貸切イベント開催日:11月2日、9日、16日(13:30〜15:30)

イベント参加費:1,000円(記念品、コーヒーサービス)

チャリティ協賛について:収益金の一部は大雪山の維持整備のため「NPO法人かむい」さんへ寄付させていただきます。

貸切イベントについて(定員20名)

私が会場に行ける日は、初日の搬入時と土曜日のみです。いつも個展をやると遠方から来てくれる方も多いので、ゆっくり滞在していただけるよう会場を貸し切ってイベントを行います。お席に限りがありますので、予約優先とさせていただきます。

11月2日、11月9日はスペシャルゲストをお招きします。ゲストの登場は14時〜1時間程度です。前後は私のスライドトークを行います。

11月2日(土)のイベント情報

13:30〜13:50 人生の残り時間(前半)

今年、滝川ロータリーの例会でスピーチをさせていただいた内容を行います。前半は登山のきっかけになった話をスライドで紹介します。

14:00〜15:00 座ってできる指ヨガ by  MIKU先生

2年間お世話になったヨガインストラクターのMIKU先生をお招きして「座ってできる指ヨガ教室」を行います。「手は露出した脳である」と言われているように指ヨガを行うと脳も活性化してきます。肩凝りや体の不調など、指を少しマッサージするだけで効果が出てきます。椅子に座って行いますので、どなたでも参加できます。

15:10〜15:30 人生の残り時間(後半)

後半はキリマンジャロ登頂について、映像を見ながらお話します。

11月9日(土)のイベント情報

13:30〜13:50 カムイミンタラ(前半)

登山を始めて10年になりました。大雪山が私を育ててくれたと言っても過言ではありません。前半は日帰り山行のお気に入りの写真を紹介しながら、ステップアップしていった経緯をお話したいと思います。

14:00〜14:40 オカリナコンサート by 古舘孝広氏

新十津川在住のオカリナ作家の古舘孝広氏をお招きして、オカリナコンサートを行います。以前、私と同じ陶芸教室に通っていましたが、昨年独立され「オカリナ工房 北の銀河」を開窯されています。自作のオカリナで素晴らしい音色を奏でてくれます。

15:00〜15:30 カムイミンタラ(後半)

後半は、大雪山の中でも少しハードな奥深いエリアについて、お気に入りの写真を見ながら紹介したいと思います。

11月16日(土)のイベント情報

この日はゲストはおりません。10年間の山行を振り返って、20分程度のスライドショーを行います。まだ作っていないので、内容は変更するかもしれません。

13:30〜13:50 キリマンジャロ(人生の残り時間)

14:00〜14:20 ニュージーランド(地球の箱庭)

14:40〜15:00 カムイミンタラ(天空のオアシス)

15:10〜15:30 北根室ランチウェイ(ロングトレイルの魅力)