再生粘土の失敗例?

私がこれまで焼き上げた器たちの半分以上は廃棄処分しましたが、ここ3年はダメだと思ったものは素焼き前に粘土に戻すことにしたので、やっと処分する量も少なくなってきました。しかし、プロアマ問わず、焼き上がった作品の中に「ハネ品」というのが出てくると思います。器として使えるものならば、お友達に無理矢理あげたりしますが、あまりひどいのは自分で使いますが、使っていくうちにちょっと気になってきたものがありました。

前に、成形時に空気が入っていた部分に穴が空き、焼成でその部分が黒くなってしまったカップです。(下の写真の大きな黒い部分)触ると小さい穴が空いていますが、そこは元々わかっているので、さほど気にしてなかったんですが、底の部分がプチプチと黒くなってきました。実際、触るとちょっと窪みがあります。普段は、コーヒーばかり飲んでいるので、コーヒーの色が染み付いてしまったんですね。陶器は吸水性があるので、長く使うと貫入と呼ばれるヒビ割れが入るものもあるし、だんだんと色も変わってくるので、それを景色とか味わいとして楽しむ人も多いですが、これは味わいとは言えません。お米の研ぎ汁で煮沸させる目止め処理はしたと思うんですが、これはクレームもんだわね。

このカップは、お山専用にしていて、山頂に着いた時にコーヒーを飲むために使っているものなので、割れても欠けても構わないという状況で使っています。コーヒーを飲み終わっても、すぐに洗うことはできないので、ウェットティッシュで拭き取るぐらいなので、多少のことは気にしませんが、日常使うマグとして考えると問題ありですね。粘土の再生の仕方が甘かったのか、不純物が入ってしまったのか、ロクロ挽きに問題があったのか、釉薬の状態や掛け方が悪かったのか、原因は色々あると思います。

粘土は再生して使えるものですが、ビニールから出したばかりの新品の粘土と再生した粘土のクオリティはやっぱり違うと思います。私の場合、自分の工房があるわけではないし、色んな人が色んな粘土を使う環境で作っているので、再生するときに他の粘土がちょっとずつ混ざってしまうことがあります。イベントに出品することを前提にした器については、新品を使うように心がけていますが、もっとしっかり管理しないといけませんね。他の粘土との割合も大きく関係すると思いますが、私の器は真っ白を基調としているものがあるので、気をつけなきゃいけないと反省しました。一回の作業の中で、色々な粘土を使うのも止めた方がいいかもしれません。

粘土の再生の仕方は人によって違うようですが、私は削り終わったカスをボウルに移し、水やドロドロのドベを加えて、石膏台などで練り返して使うことが多いです。このときにすぐに使うこともあるし、1週間以上寝かせることもあります。実際には、少し寝かせた方が粘りも出てくるので、成形しやすくなると思います。

再生方法もきちんと研究してみないとダメですね。まだまだ先は長いな~。

スタバのドリップコーヒーはちょっぴり高いので、自分にとっては贅沢なコーヒータイムです。ヘタでも何でも、自分で作ったカップでコーヒーを飲むのはいいもんです。気を取り直してがんばろう♪

液体セラミックで水漏れ対策

今年の8月に旭川の一路窯さんの穴窯に作品を入れてもらい、窯焚きのお手伝いをしたんですが、焼き上がった作品の中で気に入ったものがいくつかありました。しかし、釉薬を掛けずに焼き締めたものは、水漏れテストで落第したんです。キメの粗い粘土を使っていることもありますが、焼き締めの場合、水漏れすることがあるんですね。

水漏れといっても、水分のあるものを入れたらすぐに水漏れするわけではなく、ゆっくりと時間を掛けて染みてくるんです。早くて1時間で水漏れすることもあるし、遅いときは1週間後ということもあるようです。この器は1時間ほどで水漏れが確認できました。

そこで水漏れ対策のために仕入れたのが「液体セラミック」です。容量が多くて割安なものもあるようですが、今後どれぐらい使うか分からないので、300ccで2,200円のものをゲットしました。今は少し値上がりしているようです。陶芸関連の道具は全体的に値上がりしているような気がします。電動ロクロも値上げですって。

ボトルに書いてある説明を見ると「刷毛塗りまたは本製品を内側に流し込み十分含ませた後戻します」と書いてありました。「十分」という微妙な表現はどうかと思うんですよ。「じゅうぶん」と読むのではなくて、「10分」なのか?

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刷毛で塗るよりも流し込んだ方が楽なので、ボトルの中身を全部流していきます。器の半分ぐらいしかなかったので、縁まで届くようにグルッと回して全体に行き渡るようにします。この状態でしばらく放置するといいと思いますが、せっかちなので10分どころか5分しか待てないんですよ。(笑)

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もう一つの器に流し入れます。こちらも5分ほど放置して、原液をボトルに戻しました。このボトルに戻すときに大量にボトルの外に流れてしまい、かなり減りました。最も撥水効果を発揮するのは、この新聞紙でしょう。

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このまま48時間以上、自然乾燥させるようですが、やっぱり待ちきれなくて、12時間ほど置いたところで、再度水漏れチェックをしてみました。水を入れて、半日ほど置いたところ、かなりの撥水効果が確認できました。水漏れテストは合格のようです。

1週間ぐらいしてじんわりと水漏れしてくる可能性もあるようなので、もう少し試してみようと思います。 分からないことは自分でやってみて、自分なりの方法を見つけていかないとね。

 

年末年始、大皿はいかがですか?

朝から天気が悪くて、暴風雨という感じでした。この中途半端な時期が一番嫌いなので、早くガッツリ積もって欲しいんです。除雪は大変だけど、北海道はやっぱり冬がいいんです。

今日は朝から陶芸の予定でしたが、気が付いたらほとんど昼になっていました。この時期は団体の陶芸体験もほとんどないし、先生の講座がない日は他の生徒さんも来ないので貸切状態になります。いつも遊びに行ってばかりのようだけど、私だって、やる時はやるんです。

まずは、昨日作ったタタラのお皿を仕上げます。縁がギザギザしているので、濡らしたなめし皮で滑らかにしていきます。素焼きをしてから、サンドペーパーで縁を滑らかにする人もいますが、削ったカスが作品に残ってしまい、釉薬がキレイに乗らないことがあるので、この段階で処理するのが一番いいと思います。硬くなりすぎたら水につければいいし、ダメだと思ったら、そのまま土に戻すこともできます。

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大きいお皿はどのぐらいの大きさか調べておきました。この大きさからさらに15%ぐらいは縮むと思いますが、これを元に石膏型を作ろうかなとも思っています。石膏型を使えば、同じサイズ、同じフォルムの器を量産できます。タタラのお皿は、伸した粘土を同じ大きさにカットして、縁を持ち上げるだけなので、石膏型は必要ないと思うんですけどね。石膏は粘土の水分を吸ってくれるし、同じ大きさにカットするのが楽なので、不器用な私にピッタリなんです。

普段はここまでのサイズのものは、ほとんど作らないんですが、年末年始は大皿の需要も多くなると思うので、ひょっとしたら欲しいと言ってくれる人がいるかもしれません。手作りの器にお刺身とかオードブルとか盛り付けたら、とても見栄えが良くなると思います。

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銘々皿の重さを量ってみたら300gもあるんです。大きさの割に重すぎますが、ちょっと重いぐらいの方が手作りっぽいし、安定するし。誰も居ないのにブツブツ言い訳をしながら、作業を続けていきます。

赤粘土を使っているので、化粧土を使って、装飾をすることにしました。筆でサラッと描くぐらいしかできませんが、化粧土が上手く使えるようになりたいな~と思いますね。細い筆や太い刷毛などを使って適当にやっていきます。こういうのはノリでいきましょう。

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残った時間で「もぐさ土」を挽いていきます。抹茶碗、小鉢、マグ、湯呑み、中鉢など色々作ってみました。釉薬は「志野」なんかが合いそうですが、こちらの教室ではなかったような気がします。ずっと昔に仕入れた「紅志野釉」がどこかに残っていたと思うので、抹茶碗は自分の釉薬で試してみたいな~と思います。

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ちなみにこちらが昨日、先生が挽いてくれた見本のお皿です。大きいのが35cm、小さいのが25cmあります。大きい方はロクロからはみ出るほどの大きさなので、削りも大変そうです。同じのを作ろうとがんばってみましたが、全然ダメでした。

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一人で黙々と作業をしていたら、外は雪がちらほら降ってきました。明日は銀世界になってるかもしれません。

 

あの粘土を削ってみる。

ひょんなことから、採取した粘土の研究をしています。先週、フルイに掛けた粘土を「もぐさ土」とブレンドして、マグやお茶碗などを挽いておきました。あのフルイに掛ける作業はとにかく地味で、面倒だな~なんて思いながら作業したんですが、いつも使う市販の粘土よりもずっと時間と手間隙を掛けているせいか、回を重ねるごとに思い入れが強くなってきたんです。予想では赤っぽい色になるとみていますが、そもそも成功するかどうかはまだ分からないんです。昨日、先生とブレンドした割合について話をしましたが、もぐさ土の割合が半分ぐらいではダメかもしれない…というような雰囲気でした。市販の粘土の割合を多くすれば安定することはわかりますが、やはり、筆頭株主になるために51%以上は、採取した粘土を入れたいと思いました。

乾燥の具合がちょうど良かったので、ロスなく削れました。薄すぎたらダメかも…と思いましたが、結構薄く削ってしまいました。マグに取っ手を付けて、しばらく養生させてから、乾燥棚に乗せます。

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ひっくり返すとこんな感じです。石が入っていて、御影っぽいです。自分の中では、大成功すると思っていますが、人生はそんなに甘くないかもね。(笑)他の方の作品に迷惑が掛からないように、窯の下段で焼いてもらうことにします。

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先週、もぐさ土のみでも挽いてみましたが、こちらは乾燥があまり進んでいなくて、失敗の連続でした。もう一週寝かせれば良かったんですけどね。この粘土は削りのタイミングが難しいかも。

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うまくいったのは2点だけです。お茶碗と微妙なフォルムの小皿です。初めて使う粘土なので、どんな色になるのか楽しみです。

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引き続き、詳しい方からのアドバイスなどいただけると助かります。

続きはこちら

 

陶芸スイッチ入りました!

寒くて雪が積もらない11月は一番陶芸に集中できる期間なんですよね。(汗)毎年出店している3月の「手づくりフェスタ」には来年も出店しようと思っているので、その準備もボチボチとしていこうと思い、今日は朝から陶芸教室です。これまでに里親になってくれた人がまた翌年も来てくれるかもしれないので、一度出店したイベントには出た方がいいかなと思います。その年毎のブームもあり、毎年テイストが違うものもリリースしていますが、定番のシリーズもあるので、あの形・あの色がまた欲しいといってくれる人も少なくありません。

年末年始に大皿を使う機会は増えると思うし、これを元に石膏型を作ろうかなとも思っているので、今日は少し大きめの器作りをします。8ミリほどのタタラ作りで縁を持ち上げただけのお皿です。私はとても不器用なので、縁を持ち上げるだけでも相当苦労するんですよ。サイズ違いで、3枚作りました。

大皿があれば、銘々皿も必要なので、10枚作っておきました。ガタガタの縁は皮やスポンジで滑らかにする予定です。3枚目ぐらいで集中力がなくなり、仕事が雑になってきます。この続かない集中力を何とかするのが今後の課題です。

2時間かかってやっとコレだけできました。タタラ作りは本当に苦手なんです。

午後からは、先生の講座があるので、今日は満員でした。講座に参加するのは、3ヶ月ぶり(もっとかな?)になります。数日前まで屯田窯(穴窯)の焼成だったので、相当お疲れのようですが、深さのある大皿を挽いてもらいました。25cmあります。焼き上がると22cmぐらいに縮むので、もう少し大きめに挽いてもらいました。

写真がボケボケですが35cmあるので、焼き上がりのサイズで30cmぐらいになります。ロクロから完全にはみ出していて、しかも、カメ板を使っていないので、しばらく乾燥させないとロクロから外せない状態です。私も同じサイズのものを練習しようと思ったのに、今日のロクロ作業はこれで打ち止めになりました。(笑)

仕方がないので、素焼きが終わった器たちの絵付け作業をします。絵付けに関しては、呉須がメインなので、濃度の違うものを用意して、描いていきました。掻き落としてみたり、濃い色を重ねてみたりして、時間があるので、私にしては丁寧に作業しています。最初に大きめのスープカップに絵付けをしましたが、時間がたっぷりあったので、お茶碗もできました。

絵付けした部分に透明の釉薬を筆で描いていきます。

その上にさらに撥水材を塗ります。この撥水材がポイントですね。

釉薬は「白マット」にしました。お茶碗の方は、絵付けの上にそのまま「透明」や「白マット」掛けたものもあります。

本焼き待ちの作品がたまっていないので、窯入れはもう少し先になりそうですが、イメージ通りの色が出せるかな~? ブログを見てくれて、器が欲しいといってくれる人も増えてきたので、年末に向けてペースアップしていきます。

 

あの粘土を挽いてみる。

パソコンが今のようにカラフルになり、使いやすくなったのは、ここ20年ほどのことですが、その先駆けとなったのはやはりappleのMacintoshですね。「スティーブ・ジョブズ」と言えば知らない人はいないかもしれませんが、間違いなく世界を大きく変えた一人でしょう。私が使うパソコンはWindowsだし、apple製品といえばiPodとiPadぐらいしか使っていませんが、apple製品のデザインは本当に素晴らしく、細部まで精密に作られています。私はapple信者ではないんですが、若い頃はコンピュータ関連の会社で働いていたので、appleの歴史についてはそれなりに知っています。

公開になったばかりの映画「スティーブ・ジョブズ」を観に行ってきました。北海道で公開されている映画館は、ユナイテッドシネマ(サッポロファクトリー)だけだったので、深夜12時前後から始まるスーパーレイトショーという時間帯に観てきました。この時間に映画館で観れるのは、なかなか乙なものですね。appleにしてもGoogleにしても、ガレージから始めた会社って、アメリカでは意外と多いのかな。何かを始めるのに場所は関係ないですね。

apple信者には物足りないと思うし、iPodやiPhoneからしか知らない人には意味がさっぱり分からないかもしれませんが、とても面白かったし、何度でも観たいと思いました。モノ作りへの情熱と拘りがハンパじゃなくて、自分は何をやってるんだろうと反省するばかりでした。まぁ、それでも陶芸をやってて良かったと思えました。使いやすいように開発された窯やロクロや調合された釉薬など、色々な力を借りてはいるけど、粘土の塊から、器を作れるようになったんだから。

変な時間に帰ってきたので、変な時間に眠ってしまい、起きたらもう午後1時なんです。これなら朝一番で映画観てきても同じだったかも~。(笑)

陶芸教室に行って、昨日準備した採取した粘土の成形をしていきます。

昨日、フルイに掛けて準備した粘土は乾燥状態で800gあり、水を足して練り返すと850gになりました。ブレンドする粘土は「もぐさ土(焼成温度は1,200~1,300℃)」にしましたが、採取した粘土より少ない800gを混ぜ合わせました。この「もぐさ土」は初めて使うんですが、もっさりした粘土なのかな~と思っていたけど、ちょうどいいキメの細かさで、ロクロ挽きもしやすそうです。

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私が普段ロクロ挽きするときは、3~5kgの粘土を使いますが、今回ブレンドした粘土は1.6kgほどです。ロクロ挽きが失敗したら、また粘土を作らなきゃいけないので、いつもよりも集中して、真剣に挽きました。小さな石が入っていて、挽いた感じは御影土のようでした。マグ、湯呑み、飯碗、中鉢を挽きました。ほどよい粗さで、ロクロ挽きは問題なかったです。鉄臭さもなくて、ここまでは特に問題ないようです。

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「もぐさ土」のみでも挽いてみました。こちらも挽きやすかったです。

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粘土の色は、焼き上がりの色とは全然違いますが、並べてみるとかなり色が違いますね。採取した粘土を混ぜた方は緑っぽいですね。最初の焼き締めテストでは、焼成温度に耐えられずに軽石のようにスカスカになってしまったけど、今度はどうかな~?

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この続きは明日やろうと思ってたんですけど、11月からは月曜日と火曜日が休館になるそうです。

粘土が届いた日から、かなり日数が経ちましたが、やっとここまできました。楽しみでもあるし、不安もありますね。ここまで来たら、早く先へ進みたくなります。

引き続き、詳しい方からのアドバイスなどいただけると助かります。

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あの粘土の続き。

ひょんなことから採取した粘土の研究をしていますが、4ヶ月ほど野ざらしにして、乾燥させたところで作業が中断していましたが、今日は天気が良かったので作業の続きをしていきます。この前、百均で揃えられる道具を準備しておきました。粘土を粉々にするのに木槌が必要かなと思って探しましたが、見当たらなかったのでゴム製のハンマーで代用します。粘土を細かくするための篩(ふるい)は、お菓子作りで使うものにしました。細かい粉で喉がやられないようにマスクも準備しておきました。

「う~ん、これでいいんだろうか?」という感じですが、まずはやってみましょう。

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粘土をハンマーで粉砕しますが、まだしっかり乾燥できていなくて、なかなか上手くいかんのですよ。ハンマーがゴム製なので、ゴムにくっついて、全然粉々にならな~い。

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テストで使う分があればいいので、全部細かくする必要はないと開き直り、次の工程へ進むことにしました。粘土を篩に掛けていきますが、これがとてつもなく地味な作業で、何回やってもちょっとしかできないんです。

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作業を始めた時間が遅かったんですが、辺りはどんどん暗くなってきたので、今日はここまでとします。この方法が正しいのかどうかもわからないし、これが本当に使い物になるかもわかりませんが、それなりにキメの細かい粘土が準備できました。1キロぐらいはできたかな~と思ったんですけど、量ってみたら800gしかないんです。耐火度の高い粘土を混ぜて使うので、実際にはもう少し増えますが、筆頭株主になるように51%以上はこの粘土にしようと思います。(笑)

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少しずつしか進んでいませんが、まだまだ続きます。初めてのことですので、アドバイスなどあれば、ぜひお願いします。

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クレイガンの結果発表

9月の始めに型に合わせて粘土をぐにゅ~って絞り出す「クレイガン」を試してみたんです。あっ、覚えてますぅ?

素焼きが終わった後で、ポキポキと折れてしまった部分もあり、取り扱いにはすごく気を使いましたが、2週間ほど前に本焼きも終わりました。クレイガンを使うこと自体は装飾になっていいと思うんですけど、食器に使っちゃ~ダメなのよね。邪魔くさくてしょうがないんです。わかっちゃいたけど、スポンジが引っかかって洗うのが大変です。(笑)

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でも、花器には可愛いかなと思います。背の高い花器の練習をしたいので、ちょうどいい機会です。クレイガンで装飾すれば、シンプルな花器も可愛くなると思います。

北海道情報誌[HO]9月24日号

北海道のグルメスポットや観光情報が載った[HO]という情報誌があるんですが、コンビニなどにも置いているので、北海道に足を踏み入れた人は見たことがあるかもしれません。温泉の無料クーポンなどが付いていて、とてもお得な雑誌なんですけど、あまり観光地には興味がないので、これまで買ったことはなかったんです。

もう1ヶ月以上前の話になりますが、師匠から「深川のお店で器が使われてたよ~」と連絡がありました。

深川のお店で私の器を使ってくれているのは、「空音」さんしかないので、すぐにピンときました。これまでも雑誌やテレビで何度も取り上げられているし、とても人気のあるお店なので、全く驚きはしませんが、私の器を使ってくれているならば、やっぱり見ておかないといけないわ…と、書店へ向かいました。それは、旭川・深川・滝川を特集した9月24日号でした。

どれどれと立ち読みしてたら、該当のページがありました。いつも素敵な盛り付けで、見て楽しめ、食べて納得、しかもお財布にも優しいお店です。2年ほど前にfacebookで繋がり、それから私の不揃いな器を気に入って使ってくれています。

このページを見たときに、驚いたのは見開きの反対側のページでした。滝川の「おだちもっこ」が載っていて、そこにはやはり私の器があるんです。今年、初出店した「えべつやきもの市」に持っていくために作ったもので、マスター夫妻がブースに立ち寄ってくれて、買ってくれたものでした。

この見開きのサプライズにはとても驚きました。私は何もしちゃいないけど、何だかとっても嬉しくなりました。

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ってなったまま、しばらく固まっていましたが、嬉しいやらびっくりしたやらで、その日は買わずに帰ったんです。数日後、やっぱり永久保存版にした方がいいなと思い、再度、買いに行きました。(笑)

付き合いで渋々買ってくれる人もきっといると思うので(汗)実際に使ってくれるのって本当に嬉しいんですよ。やっぱりね、お料理を盛り付けて初めてその役目を果たせるんだから~。

マスターから大きいサイズを追加注文されていたんですけど、やっと目止め処理が終わりました。厚くて重量感のあるものが3枚、薄くて軽いものが6枚焼き上がりました。お気に入りの「軽量土」を使っているので、少し原価は高くなりますが、見た目よりも軽い仕上がりになっています。釉薬は「瑠璃」と「白マット」を使っています。

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来週、納品です。気に入ってくれるといいな~。

生きる力と器のこと。

私が育った家は古くて、居間には薪ストーブがあり、お風呂は石炭でした。物心付いた頃にはすでに灯油ストーブになっていて、あまり記憶は残っていませんが、薪ストーブの小窓から炎が見えて、それがまた暖かいんですよね。その頃は新しい家や電化製品に憧れましたが、昔のライフスタイルはシンプルで理に適っていたんだな~と思います。今では電気が止まったら何もできなくなるし、情報は溢れ、ものすごく複雑になっていると思います。便利な時代になって、本来の生きる力が弱まっているような気がしてなりません。何事にも表と裏があるものです。

私が山を好きになったのは、目標がシンプルでハッキリしているからだと思います。登って下りるだけですが、山頂までの道は決して平坦ではなく、山あり谷あり沢ありで「何でこんな道歩かなきゃいけないのさ」というぐらい大変なこともありますが、それでも美しい景色と澄んだ空気の大自然の中にいると、感覚が研ぎ澄まされて、本来の力を取り戻せるような気がします。まだ命の危険を感じるほどの経験はありませんが、そういう場面にあった時は、それまでの経験や知恵が役に立つのでしょう。

大きな山には雪が積もってきたし、熊の出没情報も増えてきたので、お山を徘徊する日々も終わりましたが、そのうち、山の麓でロクロ挽くというライフスタイルに変わっているかもしれません。

40歳になったら料理に目覚める予定なので、あとちょっとです。同じ素材でも調理の仕方によって、結果が変わるというのはすごいことですね。生きるということは食べることなので、どうせ食べるなら美味しいものを食べた方がいいに決まってるしね。つーか、料理に目覚める兆しがないんですが…(笑)

器も料理の一部です。器が素敵だとやっぱり美味しそうに見えますから。だから器作りも大事です。

放置したままの器たちがどうなっているかと恐る恐る陶芸教室にやってきましたが、実に1ヶ月半ぶりになります。

陶芸教室のいいところは、作品の管理をしてくれるところですね。ロクロ成形した作品がたくさんあったんですけど、多少固くなっていたましたが、水に潜らせて少し放置しておけば、まだまだ削れるレベルです。マグに関しては、それなりに形がよいものを5点残しておきました。安定感のある末広がりなマグを作りたいな~と思ってるんですけど、これが意外と難しいんですよ。取っ手を付けた後は、本体と取っ手の粘土の乾燥具合が違うので、発泡スチロールやビニールなどで覆い、じっくりと乾燥させた方がいいと思います。

マグは個性的なものが好まれるので、またヘンテコなイラスト描こうかな。(笑)

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大きくて平らなお皿に挑戦していましたが、こちらは削りも順調に進み、ロスが出なくて良かったです。七寸→八寸→九寸という具合に、少しずつ大きいものが挽けるようになってきました。技術的にはまだまだなので、一つずつ大きさもフォルムも違います。

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ひっくり返すとこんな感じです。いたって普通なので、市販されているものよりちょっぴり高台の高さを意識しています。

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一番大きいお皿のサイズを測ってみたところ30cmでした。成形のときは31cmあったので、乾燥の過程で1cmほど縮みました。まぁ、私はかなりアバウトなので、ホントかどうかはわかりませんが。それでも、この大きさが挽けたのは初めてなんですよ。焼き上がるとさらに縮むので、まだ小さくなりますが、これぐらいのサイズが安定して挽けるようになりたいですね。

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お次は、本体と取っ手を削り、家に持ち帰って合体させようと思ったのに、何もしなかった「納豆鉢」です。どちらもカチカチになっていたので、接着が難しかったんですが、接着部分に細い紐を使って、こちょこちょと繋ぎ合わせました。取っ手部分は空洞なんですが、そのまま焼くと破裂するかもしれないので、小さい穴を開けてあります。今まで片口タイプのものに取っ手を付けるときは、右手で取っ手を持つことを意識してつけていたんですが、今回は左手で取っ手を持つようにしました。納豆を入れて、取っ手を左手で持ち、箸を右手で持って掻き混ぜるためです。つーか、右利き用と左利き用の2種類ずつ作ればよかったかな。(^^ゞ

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素焼きが終わった器たちも沢山あります。湯呑み1個、マグ3個、カップ&ソーサー5個、お茶碗4個、スープカップ5個、お皿が3枚ありました。特に行き先が決まっているわけでもないので、のんびり作業します。落款部分に赤い絵の具を塗り、さらに透明の釉薬を筆で塗り、その部分が抜けるように撥水剤を塗っておきました。

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湯呑みは「呉須」と「白釉」で、お皿は「呉須」と「白萩」を使いました。白萩を他の釉薬と組み合わせると流れるんですが、単体ならばあまり意味はないのかな? まぁ、やってみましょう。

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まだまだ残っているけど、焼き上がると精算が待っているので、じっくりと作業しましょう。冬山の準備で、これからは金欠が続くので。(^^ゞ