バーニャカウダポット試作

今日は不安定な天気ですが、朝から晩までギュウギュウに予定が入っているんです。

もちろん、陶芸の予定も入っています。午前中の予定が少し早めに終わったので、陶芸しに来ました。

今日は先生の手ほどきが受けられるんですが、先生が来るまでに先週全然挽けなかった「湯呑み」の予習をすることにします。またビデオでチェックしようと思って持っていったのに、バッテリーを充電していなかったので、すぐに撮影不可になりました。相変わらずだな~。

湯呑みの目標レベルは、まっすぐで同じ大きさの湯呑みを1分で挽くことです。手を掛ける回数は、5手以内を目指しています。

予定通りにいけば、1時間で60個挽くことになるので、相当な量の粘土を使います。何度も準備するのは面倒なので、だいたい15キロぐらい用意しておきます。

口の方が広がる癖があるので、持ち上げるときに外側に添えた指に意識を置くようにしていきます。

駄目なものは続けないでどんどん壊していきます。前半は全く調子が上がらず、壊してばかりでしたが、後半はだんだんと感覚が戻ってきたような気がします。

まだ牛ベラの使い方も慣れていないので、内側の処理がきちんとできていないんですが、良さそうな形のものは削りの練習の為に残しておくことにします。形もまだまだ不揃いだな~。

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今日は新しい粘土を使ってみることにします。「上信楽」です。とても滑らかな粘土で、「半磁器土」と似た手触りです。コシが弱いので、手を掛ける回数は極力少なくした方がよさそうです。

普段使っている粘土よりも高い粘土なので、大切に使います。カップ&ソーサー、お茶碗、スープカップなど、色々作ってみました。ソーサーの挽き方をすっかり忘れていて、先生に何度も教えてもらいました。大きなソーサーもあっという間に出来上がります。

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最近、我が家の庭の夏野菜が収穫の時期を迎えていて、とんでもない量の野菜が収穫できるので、「ラタトゥイユ」や「バーニャカウダ」を毎日のように食べています。

このバーニャカウダのソースを入れる一体型のポットを作りたくて、以前挑戦したことがあったんですけど、技術的に全く足りず、途中で挫折したことがあったんです。

形はアロマポットとほぼ同じですが、ソースを入れるので、それなりの深さがあります。

先生に相談したら、早速スマートフォンでどんなものか検索して、ササッと作ってくれました。

成形時間、およそ1分...つーか、早すぎ。

空気を抜くために穴を空けていますが、くり抜く部分なので、全く問題なしです。

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いい感じで出来上がったんですが、キャンドルをセットすることを考えると、もう少しボディ部分の高さがあった方がいいという結論に達したので、ボツにしちゃいました。今度こそ作ってみたいですね。

ちなみに私が作っているソースのレシピは、オリーブオイル、みじん切りにしたニンニク、アンチョビペースト適量を温めるだけです。我が家はオリーブオイルはあまり使わないので、小さくて値段の高いものを使うようにしています。

スーパーに並んでいる調味料のお値段もピンキリですが、値段が高いものは、やはり美味しいそうです。

さらに、調味料は2週間で使い切るぐらいのサイズがいいみたいです。

 

陶芸スゴロク

山で満タンになった心と体は、現実に戻りました。完全にマイペースで、記事の更新を続けています。

今日は陶芸の話。

本業も副業もかなり忙しいので、水曜日の陶友会はちょっとだけお休みしていますが、先生の手ほどきが受けられる土曜日だけは可能な限り、通うようにしています。

イベントに出店したり、山に行ったり、先生の都合が悪かったりで、実に3週間ぶりになりますが、先生は私のブログをマメにチェックしているようなので、まぁ、大体のことは知っているでしょう。(^▽^;)

先月は出店準備で色々慌しかったので、新しいテクニックなどの手ほどきは受けていないんです。

今日は、何か新しい技が覚えられるかな?と思って、先生に一言。

「先生、私のレベルでは、次に何を覚えたらいいですか?」

「湯呑みから。」

「・・・・・」

やっぱ、厳しいな。

仕方がありません。今は真面目に先生の話を聞いて、基礎から叩き込むしかないんだろうな~と思っているので、湯呑み1万個目指してやるしかないのか...o┤*´Д`*├o アァー

おしゃべりしながら、挽いては壊し、挽いては壊しを繰り返して、何度も何度もひたすら挽きます。

手を掛ける回数が増えていて、挽きあげて終わることができなくなってる...あ~、完全に後退してる...

つーか、おしゃべりしながらというのがダメなわけで、真剣にやり出した後半の方は、だんだん良くなってきたかな...

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気に入った形はたった一つ。取っ手を付けたら可愛いビアマグになりそう...と思ってはみたものの、一つだけ残してもどうしようもないので、結局ボツに。

1分で挽いて、30秒で削るのが、私の目標なわけで。

今日は、まるで、程遠いわけで。

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また、振り出しに戻った感じ...陶芸スゴロクみたい...来年の年賀状のネタにしようかな。

これからまた修行の日が続きます。

 

ナチュラルな暮らし レトロな生活

記事の更新が遅くなっていますが、小樽でのイベント「ナチュラルな暮らし レトロな生活」が、無事終了しましたぁ~。

色々やりすぎなのか、効率が悪いのか、公私共に多忙な日が続いていて、2週間前には持っていくものが何もない状態だったんですが、一週間前に一気に焼き上がり、何とか店開きすることができました。

イベントに出店するのは今回で2回目になります。4月からは師匠と窯が新しくなったので、ロクロの挽き方も、作品の雰囲気も少し変わってきたように思います。

私の中で一番変わったところは、やはり「スピード」です。「精度」はまだまだですが、これまでロクロではまともに挽けなかったソーサーなどもロクロで挽けるようになってきました。

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前日の夜に小樽入りしていましたが、搬入作業は当日行いました。会場のすぐ横のホテルに宿泊したんですが、「駐車場から出られない」というハプニングに見舞われたんですよ。長くなるので詳細は書きませんが、一時はどうなるかと思いました。

そうそう、誰とホテルに泊まったのか...そんなこと気になっている人はいないと思いますが、前日から同行してくれて、一日中お手伝いをしてくれたのは、まつりさんです。

私はかなり抜けているので、まつりさんがいるととても心強いんです。いつもさりげなくサポートしてくれます。

さて、ブースのセッティングをしていきましょう。棚は前回作ったものを使って、コースターとランチョンマットを作ろうと思っていた大きな布をそのまま敷物として使いました。コースターにしなくて良かったかもしれません。(^▽^;)

こんな感じになりました。一応、イベントのテーマに合う器を作ったつもりなので、ナチュラルコーナーとレトロコーナーに分けています。

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ナチュラルな感じ。今は、白い器ブームです。

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レトロな感じ。和風な布を敷くだけで、雰囲気が変わります。

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オープン前に少し撮影しただけですが、全体の様子をちらっと紹介しますね。

会場は、小樽港マリーナ内1Fのパルテホールです。石原裕次郎記念館の隣です。広い駐車場がありますが、日中はかなり混雑していたようです。

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10時半オープンですが、オープン前から人が並んでいます。

お目当てのお店があるんでしょうね。

お隣は主催者のjojoさんのブースです。

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お向かいさんです。有機野菜が飛ぶように売れていました。同じ市内から来ているので、「今度、何かコラボできたらいいですね~」ってお話ししました。手作り石鹸とフェルト雑貨なども出品していました。

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チャリティポストカードとレトロなカメラたち。

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手作りのがま口。1点ものって感じがして、可愛いですね~。

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レトロな感じ。

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昔懐かしのおもちゃもあります。色合いがとてもいいですね。

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植物もありました。

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自分の中で、規格外だった湯呑みやお皿はお買い上げの記念品として、カゴ盛りにしてサービスすることにしてたんですけど、そっちの方が人気があったんですよ。

反対に「コレはいける」と思っていたのが全然ダメだったりして、前回もそうでしたが、好みは人それぞれです。

パソコンの仲間達が遥々小樽までお祝いに駆けつけてくれたんですよ~。仲間っていいな~。

本業が忙しくて、まだ集計も終わっていませんが、収益金は募金し、残った器はONE LOVEプロジェクトを通じて、被災地へ届けたいと思っています。

これからは少し落ち着くので、また修行に励みます。

つーか、ホントに落ち着くのか?って感じですが...(^▽^;)

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7月24日の器たち

記事の更新が遅れていますが、7月31日のイベントまで、あと1週間となりました。

しかし、イベントに持って行く作品は、まだほとんど焼き上がっておらず、今回の窯出しに全てがかかっているんです。素焼きが終わった作品をためておき、先週、一気に薬掛けをしましたが、窯はほぼ私の作品で埋め尽くされたようです。3月の展示会では、カップ類が少なく、持って行ったものは、あっという間に売れてしまったので、今回はカップ&ソーサーを多めに作りました。

今年の初め頃までは、薄く仕上げることばかり考えていて、ちょっとでも厚いと思ったら、削り落とすことに集中していました。今では口を直接つけるようなものは、ほどよい厚みがあり、これまでの作風とは少し変わってきたように思います。

イベントに来てもらって実際に手に取って見てもらいたいので、サクッと紹介しますね。出来のいい子もいるし、そうでない子も沢山います。

カップ&ソーサー(信楽並土 釉薬:白マット )

私の腕では、まだ同じ大きさのものを揃えることはできないので、カップの大きさや取っ手の形はバラバラだし、ソーサーだって少しずつ違うんです。自由に組み合わせられるようにした方が、好きなものを選びやすいんじゃないだろうか...と思ったので、全て同じ色で統一しました。

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ソーサーなしで使えるマグサイズのものもあるし、ソーサーとセットで使った方がいいかな~というものもあります。「白マット」を使っていますが、マット感はあまりなくて、ツヤ感たっぷりです。粘土、釉薬のメーカー、窯の温度などが微妙に違うのかもしれません。イメージしていた白マットとは違いましたが、真っ白ではなく、ほんの少しだけ濃淡などがあります。シンプルで普通ですが、白い器がこれだけ並ぶと、なかなか可愛いです。カップはすでに2つ里子に出したので、残り13個あります。ソーサーはたくさんあります。

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スープカレー皿(信楽赤 釉薬:黒釉×白萩、ソバ×白萩)

先生の器を真似て作ったスープカレー皿です。黒やソバに白萩を掛け合わせたものですが、釉薬の濃度で色の出方も違っています。一番濃く掛かったと思われるものは、高台ギリギリまで釉薬が流れてしまいましたが、一番いい色になりました。深さがあるので、スープカレーはもちろんですが、色んなお料理に合う、使いやすい大きさだと思います。6点あります。

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飯碗(信楽並土 釉薬:黒釉×白萩、海鼠×白萩)

こちらも白萩を掛け合わせたものです。形はバラバラで、釉薬の掛け方も少し違うので、色の出方も違っています。先生からも高評価をもらったものありました。

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カップ&ソーサー(軽量土 釉薬:白マット)

イメージ通りの色が出なかったのがこのシリーズです。マットな質感で、素朴な雰囲気になる予定でしたが、釉薬が濃く掛かっている所は、ツルツルしていて、あまり掛かっていないところはザラザラしていて、ギャップが激しいです。全体に潜らせた方がよかったかもしれません。

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Simpilicity:お茶碗(軽量土 釉薬:白マット)

こちらも同じシリーズです。飯碗のつもりで作ったんですけど、ちょっと小さいかな~。以前作ったものよりも厚みがあります。これもイメージした色が出なくて残念でした。

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粉引のお皿(信楽赤+化粧土 釉薬:透明)

スラブローラー(タタラ機)と型を使って作った粉引きの器です。化粧土を掛けるタイミングが悪かったのか、10個のうち、3個は壊れてしまいました。化粧土の塊が残っていて、きちんと掻き混ぜていなかたようです。

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葡萄の葉っぱのお皿(信楽赤 釉薬:黒釉×白萩)

こちらもスラブローラーと石膏型を使って作った葡萄の葉っぱのお皿です。白萩の掛け合わせですが、渋い色になりました。2枚しかないんですけど、和菓子を乗せたりするのにピッタリだと思います。

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湯呑み(信楽並土 釉薬:白釉、海鼠×白萩)

まっすぐ湯呑みはたくさん作りましたが、気に入ったものはほんの少しでした。高台や腰を削りすぎているものが多いですね。展示会にはいくつか持っていくと思います。

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湯呑み(信楽並土 釉薬:白釉、織部)

粘土が変わるともっとハッキリした織部が出るそうですが、うっすら織部です。流れ具合がいい感じです。

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湯呑み(信楽並土 釉薬:白釉、黒釉×白萩)

湯呑みは飲み物の色がわかるように、内側は白にしています。こちらもたくさんありますが、気に入った形のはいくつかでした。

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どのぐらい持っていくかは、まだ決めていませんが、出来はともかく数だけは揃いました。

いい色が出ますように

山ガールのゆかたんのプレゼンに負け、黒岳の石室に泊まって、ご来光を見る決心がつきました。8月中に行く予定です。黒岳は私にはとても登りやすい山なので、今年も行きたいと思っていましたが、まさか泊まるほどの決心がつくとは思ってもみませんでした。でもね、泊まらなければ見られない景色があるんですよね。

北海道の山小屋には、貸布団などはないので、自分の荷物は自分で背負わなければいけません。寝袋も持っていないし、リュックも今使っているものだと間に合わないので、山小屋一泊用の装備を揃えなければなりません。

午後からは久々に札幌に買い物に行くことにしました。行きたいところは「秀岳荘」のみ...私ったら、ずいぶん変わっちゃったな~。( ̄∇ ̄;)ハッハッハ

なので、午前中のうちに昨日残した作品に釉薬を掛けていきますが、何を掛けるか全くイメージができず、時間ばかり過ぎていきました。

沢山数があるので、色々試してみたいけど、そんなことしている時間はないし...

結局、ずいぶん使っていなかった転写シールがあったので、2点だけ使ってみました。

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残ったカップ&ソーサーには、白マットを掛けて、湯呑みや花器は、織部、黒、海鼠と白萩を重ね掛けをしていきました。

23日、窯出し予定です。

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いい色が出るといいんだけど...

そして、午後からはショッピングです。

山小屋宿泊用の準備も整いました...山ガールまっしぐらです。

 

スキッと釉薬を掛ける技[動画]

あちこち出歩いちゃってるけど、小樽でのイベント「ナチュラルな暮らし レトロな生活 」まで2週間となりました。持っていくものがまだ全然出来上がってないんだけど、大丈夫なのかな~?と心配している方も多いようで...「小樽の準備は大丈夫なの?」と聞かれることもあります。

ははは~、ホントだな~。

4月、5月は挽いては壊しを繰り返していたので、ほとんど形にならなかったんですが、ここ2ヶ月でやっと残せるものができてきて...この3連休中に薬掛けをしなければ、絶対に間に合わない期限いっぱいになりました。

で、どのぐらい素焼きが終わったかというと...

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こんなになりましたぁ~。(*/∇\*)キャ~! やはり、私の作品だけで窯を占領しそうです。

本焼きが終わってから、重さを量って支払いをするので、いろんな意味で恐ろしいことになってきました...

でもね、棚から作品を取り出すのに、引っ掛かってしまって、形のよかった湯呑み2点とマグカップ1点を割ってしまったんですよ~。ホント、どうしようもないほど抜けてるんですよ...でも人様の作品でなくてよかったな...

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何がどのぐらいあるのかも全く把握できていないので、数をチェックしておきます。

ナチュラルで優しい印象の軽量土を使った作品は持っていく予定ですが、お茶碗が9点あります。

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軽量土を使ったカップは9点あります。お皿とセットにした方がいいものもあるし、お皿なしでそのままマグとして使えるのもあります。口はほどよい厚みがあるので、飲み口はいいと思います。

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ソーサーが6枚...1枚はサイズが小さいので、使えないかも~。

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信楽並土の大小さまざまな湯呑みが28点...ははは~、すごいな~。

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色んな形のカップ16点...

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棒挽きできるようになったソーサーは28枚ありました。

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ご飯茶碗、湯呑み茶碗7点。

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へんてこな形の花器が2点...何色にしようかな。

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白化粧土を掛けた小鉢が7点。

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葡萄の葉っぱの型を使ったお皿2枚。

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ねっ、すごいでしょ。ギザギザしているところにはサンドペーパーを掛けて、高台に撥水剤を塗るだけだけでも午前中いっぱいかかってしまった...

プロがどうやって釉薬を掛けているか見る機会はなかなかないので、動画撮影しました。毎度のことですが、目からウロコが落ちましたよ。あっという間に終わるので、まばたきせずによく見てください。

時間切れで~す。まだ釉薬がかかっていない作品があるので、続きは明日♪

 

第22回 えべつやきもの市

私は陶芸を始めて6年目に入りました。習い始めた時は、粘土の塊が作品として出来上がるまでのプロセスがとても好きで、焼き上がった作品には、さほど興味はなかったんです。

料理もまるで好きじゃないので、お料理に合う器を選んで盛り付けるような食生活とは無縁だったし、一人暮らしの頃なんて、欠けた茶碗と割り箸で生活していたぐらいです。

沢山のパソコン、山積みの参考書、大した着もしない洋服に囲まれた生活をしていました。

寝ない、食べない、外に出ない...今考えると20代の頃は酷く荒んだライフスタイルでした。

30代になったからか、陶芸を始めたからか、最近では少しずつ人間らしくなってきて、手作りのよさが少しずつわかってきたような気がします。教室に来ている他の生徒さんの作品を見て、それまで見たこともない色に刺激を受けることはありましたが、でも、私の陶芸に関する視野はとても狭かったと思います。

本当にいいものを目にして、手に取って、実際に使ってみなければ、本当にいいものを作ることはできないと思います。

プロの作品を見て、手に取ることができ、作家さんと直接話しができる機会というのは、何よりも自分のためになるものです。

そして、今年もやってきました...北海道最大級の焼き物イベント「えべつ やきもの市」です。ここ数年は、毎年見に来ていますが、北海道の陶芸やガラス作家の作品を見たいならば、ここに来るのが一番だと思います。

このイベントの日程は毎年決まっていて、7月の第2土曜日とその翌日の日曜日の2日間に渡って行われます。

車で行く場合は、「江別市役所付近」か「セラミックアートセンター」に車を停めます。会場までは少し距離があるので、連絡バスが出ています。

私が会場に着いたのは、午後2時でした。朝は雨が降っていたのに、日差しがかなり強くなっていて、ピーカンでした。

毎年、お気に入りの窯元の紹介や作家さんのことを書き綴ってきたこともあり、窯元の名前や作家さんの名前で検索すると、私のブログはかなり上位にヒットすることが多くなりました。

「みっちぃさ~ん、ブログ読んでま~す。」と作家さんの方から声を掛けられることもあり、何だか不思議な感じがしました。

ははは~、ますます変なこと書けなくなってきちゃったな~。

今回は、あまり時間がなかったので、お気に入りの作家さんや毎年の顔を出すところだけを回ってきました。

それじゃ、行ってみましょうか。

気に入った作品の写真を撮るときは、作家さんに許可をもらってから撮影しています。

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各ブースには、窯元(又は作家さん)の名前が書かれたプレートがあるので、それを最初に撮ってから、気に入った作品をマクロで撮り、その後ブース全体をワイドで撮るようにしています。別の作家さんの作品と間違ったら大変失礼ですからね。1つのブースで、だいたい4~5枚撮影します。

撮影を快諾してくれる方がほとんどですが、時々、撮影拒否されることもあるし、使用目的を聞かれることもあります。「買ってくれたら撮ってもいいよ」と言われることもありました。

快く思われない撮影をするのは、お互いにとってプラスにならないと思うので、去年あたりからは、「縁がなかったんだ」と思うようになり、そのまま退散するようになりました。

私がブログで陶芸市や窯元を紹介する理由は、主に次の3つです。

  1. 陶芸市やお気に入りの窯元を紹介するため
  2. 手作りの陶器やガラス製品の素晴らしさを伝えるため
  3. 気に入ったものを全部買うことはできないので、せめて写真に収めておきたいので

ブログもTwitterもやっていない作家さんも多いと思うし、インターネットで窯元を検索しても、なかなか情報が見つからないことが多々あります。

ならば私が少しだけでも紹介したい...そんな純粋な気持ちで書いているだけなので、嫌そうな顔をされると心が折れるんです。

幸せな空間にいるんだから、幸せな気分のままで、おうちに帰りたいんです。

さぁ、時間がありません。終了時間まで3時間しかないので、先を急ぎましょう。

毎年のことですが、午後2時からはプロの陶芸家による、ろくろ実演があります。実演する方は毎年違っていて、「今年は誰かな~?」と楽しみにしています。人によってロクロの挽き方も少しずつ違うし、使用するコテも違うので、参考になることがたくさんあります。

今年は、京極町の「綿スゲ陶房」の荒関氏です。湯呑み、小鉢、片口...と徐々に大きくなっていきますが、1時間も見ていたら時間がなくなるので、20分ほど見学して、外のブースを見に行くことにしました。

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私の師匠も出店しているので、覗きに行ってみました。店番を頼まれたので、来年の予行練習を兼ねて、店番をしてみまいた...テントの下は日陰になっているので、少し涼しいですね。

なんか、ほんのちょっとだけ、見える景色が違う気がします。今年は出店しなかったけど、「来年こそは私も店を出すぞ~!!」という気持ちになりますね。

ここで、さらに20分経過...まずい、もう時間が全然な~い!

以前、紹介したところがほとんどですが、お気に入りの窯元さんを見に行きます。

19.ケイト・ポムフレット:由仁町

以前、窯元巡りをした記事でも紹介していますが、私のベスト3に入るお気に入りの作家さんです。個性的な形と色で、すぐにケイトさんのものだと分かります。雪のない過ごしやすい時期は由仁町で作陶活動をして、冬場はバリに行って、日本から持ち込んだ生地でコースターを作ったり、洋服や雑貨を買い付けて帰ってくるようです。今年もカフェがオープンしているので、またこの世界に包まれに行きたいと思います。

作品によると思うのですが、「2011」などの「年」が彫られているので、いつ作られた作品なのかがわかるのもいいですね。

57.CERAMIC STUDIO GAKU :白老町

好みというのは、そうそう変わるものではないので、お気に入りの作家さんが増えることはあっても減ることはないんですよ。毎年のように写真を撮らせてもらっています。以前は「しらおい窯」の名前で出店されていましたが、吉田南岳氏のブースです。最初に作品を見たときに、作家さんは女性なのかな~という印象があったんですが、髭を生やしたダンディな雰囲気の方です。プロ意識がとても高くて、尊敬できます。撮影許可をもらったときには「いいと思ったものはどんどん吸収して」と言われました。

35.マーノ 杉田真紀 :中央区

私がマット系の白い器を好きになったのは、彼女の作品を見てからかもしれません。歳の頃は私と同じぐらいなんですが、毎年密かにチェックしている作家さんなんですよ。白、生成り、紺...とてもシンプルな色使いで、マット調の優しい印象が素敵です。シンプルな器は、どんな料理にも合いますね。気に入ったコーヒーカップで、うちカフェしたい気分になりますね。札幌にお店があるので、近いうちにぜひ行ってみたいと思っています。

131.glass cafe gla_gla :洞爺湖町

昨年、窯元巡りにも行ってきましたが、洞爺湖のgla_glaさんです。一本歯の下駄を履き、独特のヘアスタイル...我が道を貫くセンスは見習いたいものです。「あれ~、たしか、砂川だったよね~?砂川ってどこだっけ~??」と、ゆる~いトークをしましたが、透明度の高い作品達はいつも光り輝いています。今度こそ、ガラス体験しに行きたいと思っています。

140.アトリエHANA:江別市

2年前のやきもの市で、私の中でピカイチだったHANAさんです。ブースに立ち寄ると、すぐに私だとわかったようで、「みっちぃさんに見てもらいたい作品があったんですけど、昨日全部売れてしまったんです!」と残念そうに話してくれました。「ちび黒サンボ」をモチーフにしたマグカップのようですが、この造形のセンスと絵心があれば、どんな粘土でも見事な作品に仕上がると思います。造形教室やってほしいですねぇ~。怖くないお地蔵さんを作ってみたいものです。

163.nagomi*zu~なごみず~ :共和町

アマチュア出店していた頃から、チェックしている作家さんです。今年、新十津川陶芸まつりに初出店してくれたので、その時に長々とおしゃべりをして、いろんな情報を提供し合ったんです。私のブログもチェックしてくれているようで、特に師匠のロクロの早さには感動していました。コンピューター関係から、陶芸家へ転身されている経歴の持ち主です。仕事ぶりがとても丁寧で、一つ一つに手間を掛けているのがよくわかります。

181.正和窯:長万部町

陶芸用の窯には、一般的に使われる「電気窯」のほかに「ガス窯」や「灯油窯」があります。電気窯は温度が安定しているので、失敗も少ないのですが、無難なだけに電気窯では表現できない色もあります。土と化粧土がこんなにいい雰囲気に焼き上がっているカップ&ソーサーを見て、とても衝撃を受けました。たしか「灯油窯」を使っていたと思います。毎年、ブースに立ち寄り少しお話をします。今年は黒粘土をベースにした新作がありました。これまたいい雰囲気ですね。

206.極楽とんぼ :江別市

こちらも毎年立ち寄るブースです。絵と書がとても素敵な女性の作家さんです。一つずつメッセージが違う風鈴を買おうかどうか迷いましたが、結局買えず...マグカップは何年か前に買いましたが、一つずつ形が違ってとても可愛いんです。絵心を少し分けてもらいたいですね。

212.アトリエO・N・O:南区

フライヤーには「南区」と書かれていますが、実は愛知から船旅で遠征に来ています。モデル経験もある美形の作家さんで、今年は美しさにより一層磨きがかかっていましたが、とてもアートな作品を作っています。写真左下の作品は顔がデザインされていますが、表と裏は男と女の顔になっているそうです。毎年顔を出しているので、すっかりお馴染みになっているんですが、やきもの市が終わったら、函館観光して帰るそうです。「また、らいね~ん♪」と握手をしてお別れです。

230.陶房ハルノヒ:北区

ご夫婦でテイストの違う作品を出品されていて、去年見つけてからとても気になっている作家さんです。あまり配っていないようですが、名刺をいただきました。フライヤーには「北区」と書いてありますが、実は笠間から遠征に来ているそうです。笠間は震災の影響も大きい土地だったと思いますが、よくぞここまで来てくれました。ご主人の作品の雰囲気がとても好きで、プロブースとは思えない購入しやすい価格なんです。カップ&ソーサーについては、「お皿とセットでこの値段ですか?」と確認したぐらいです。お土産用にたくさん買ったら、オマケしてくれました。

結局、終了時間の5時ギリギリまで会場にいたものの、紹介したブース以外は全く見ることができませんでした。
プロの作品を見て、レベルの違を感じながらも、決して遠くないその世界を夢見て、日々努力を積むしかないんだろう。

出店している全てのアーティストに感謝と尊敬の意を表したい。

 

また、来年。今度は、自分の店が出せますように。

展示会まであと20日

今日と明日は北海道最大級の陶芸市「えべつやきもの市」です。プロの作品を一気に見ることができるので、陶器好きにはたまらないイベントです。

私の師匠も出店しているので、明日の午後から見に行こうと思っています。金欠なので、あんまり見ない方がいいかもしれないな~。

今日中にやらなければならないことがたくさんあるので、朝から陶芸教室に向かいました。

削りの作業は、粘土の乾燥具合によって大きく左右します。以前は、少し柔らかい状態で小さい「カキべら」を使って削っていましたが、今ではかなり固めに乾燥させたものを、鉄板を曲げただけの「カンナ」を使って削っています。

先週、残しておいたカップ&ソーサーを削り、取っ手を付けていきます。

このぐらいの量でも、1時間ぐらいで終わるようになりました。前なら1日作業だったと思いますが、全体的に効率が上がってきました。軽量土を使っているので、見た目よりも軽い仕上がりになります。

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お次は、先週、作っておいたぶどうの葉っぱのお皿です。フチの余分な粘土を落として、滑らかにしておきます。このまま素焼きして、釉薬を掛けていきます。渋い色にしたいな~と思っています。

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楕円形の器は、白化粧土を掛けて、粉引きにしていきます。化粧土は粘土の乾燥が進んで、一番強い状態のときに掛けるのがいいそうですが、このタイミングがなかなか難しいんです。

10枚ありますが、外で乾燥させているうちにヒビが入ってくるものがあったり、完全に壊れてしまうものもありました。

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結果、7枚だけ残せそうです。うまくいくといいんだけど...

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今日、成形が終わったものに関しては、月末の展示会に間に合いそうです。

来週からは、素焼きが終わった作品に釉薬を掛けていきます。

あとは「野となれ山となれ」ですな。

 

初めてのスラブローラー

朝からとてもいい天気でした。肌荒れがひどかったので、たっぷり2時間フェイシャルエステをしてもらってから、陶芸教室に向かいました。

まずは、先週挽いておいた「スープカレー皿」を削ります。先生がお手本を見せてくれますが、本当に見事な削り方です。私も見習って削っていきますが、まだ左回転の削りに慣れていないし、厚さの加減も難しいですね。先生に助けてもらいながら、何とか全部削り終わりました。

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まだ削らなければならないものが沢山あるんですが、乾燥のタイミングが合わなくて、来週に持ち越すことにしました。来週は先生が「えべつやきもの市」に出店するので、一人でやるしかありません。

さて、まだ時間は沢山あるので、何をしようかな...というところですが、今日は新台が入荷していたんですよ。

何の台かというと、「スラブローラー」です。これまで古いものがあり、荷物置き場と化していましたが、新品に入れ替わっていました。

そもそも「スラブローラー」といって、ピンとくる人はあまりいないかもしれません。私もこんな名前だとは知りませんでしたが、「タタラ機」のことなんです。これがあると、厚さの整ったしっかりとしたタタラ作品が作れるんです。

タタラがとても苦手な私には最強のマシンです。

使い方を教えてもらうことにしましたが、操作方法はいたって簡単です。

まず、それなりにスライスした粘土を並べておきます。

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厚みを調整するゲージがあるので、あらかじめ厚さを決めておきます。あとは、布を被せて、レバーを回していきます。粘土はしっかりプレスされます。

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石膏型も色々あります。石膏型があると、同じ大きさで大量生産できます。葡萄の葉っぱを使ってみることにしました。

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プレスした粘土をカットして、型に乗せて、なじませます。

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余分な粘土は、落としてしまいます。

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さらしを被せて、底をトントンしていきます。

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少し置いて、ひっくり返して、出来上がり~♪

楕円形の型を使った小鉢も作っておきました。これまた使い勝手がよさそうな感じです。あっという間に10個出来上がりました。来週、化粧土を掛けたいので、発泡スチロールに入れて保管しておきます。

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展示会まで、1ヶ月を切り、追い込みに入っています。素焼きが終わった作品もたまってきているし、まだ素焼きされていないものも沢山残っています。

私の作品で窯を独占しそうな気配です。来週までに削り終わったものは、展示会までに間に合いそうです。

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一体、いくらかかるんだろう...

軽いお茶碗とコーヒーカップ

昨日、挽いておいた軽量土を使用した茶碗の中で、かなり乾燥が進んでいるものがあったので、今日中に削らなければいけません。急いで、陶芸教室に向かいます。

とても削りにくい粘土なので、大きいカンナだと高台がなくなってしまうものもありました。15点ほど削りましたが、底が薄くなりすぎてしまったものはボツにしていき、なんとか10点残しました。そのうち2つには、取っ手を付けておき、コーヒーカップにします。

削り終わっていないものが、まだ沢山残っていますが、次回に持ち越すことにします。

ほどよい厚さがありますが、手に持つと驚くほど軽いです。なので、手に持って使う器(飯碗、カップ)だけをこの粘土を使って作ることにしました。

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