8ヶ月ぶりのロクロ

不思議なもので、何か始めようと思ったときに、ちょうどいいタイミングで色んな話が舞い込んできます。厳しい冬の終わりも見えてきて、色んなことが動き出す時期なんでしょうね。3~4月は雪も悪くなってくるし、雪解けで道路はぐちゃぐちゃになってくるので、私の冬山スイッチも切れかかっています。

私がゆる~く参加している陶芸サークルの「陶友会」は、活動拠点としている公民館の改修工事があり、去年は2ヶ月ほどしか活動しなかったそうです。その頃の私は術後で陶芸ができる体ではなかったし、いつから再開になるかも分からなかったので、このままフェードアウトするのかなぁ~なんて、のんびり考えていました。

昨日、板さんから「明日から始動です。お元気な顔見たい」とショートメールが届きました。

そして、今日、facebookを開くと、札幌ドームで6月25日、26日にクラフトイベント「サッポロ モノ ヴィレッジ」の告知が飛び込んできました。「北海道最大のハンドメイドフェスティバル」というなんだかとっても楽しそうなイベントじゃないですか~。札幌で開催されるイベントは競争率が猛烈に高いと思いますが、1日だけ出展することもできるようなので、ダメ元でエントリーしてみようと思いました。道内から作家さんが沢山集まると思うので、初日は客として見に行きたいです。

そして、7月の「えべつやきもの市」には、一昨年コラボしたYUMIさんと今年も出店することにしました。一人で店番をしているとトイレに行くのも大変だし、他の作家さんの作品を見ることもできません。2人で出店料を折半できるなどのメリットもあります。私自身、YUMIさんの大ファンなので、とても嬉しいです。(笑)

これからどれぐらい作れるか分かりませんが、どちらも4月下旬がエントリー期限なので、それまでにテーマとスタイルを決めて、取り組んでいきたいと思います。

仕事が終わって、晩御飯を食べてから、陶友会に向かいました。18時からスタートしていますが、この時間に間に合うことはなく、だいたい19時を回ります。久々に見た公民館の外壁は白く塗り替えられて、館内も綺麗になっていました。覗いていませんが、トイレがかなり良くなったようです。実習室の中は、チョロチョロだった水道も勢いよく出るようになりました。しかも、お湯まで出るんです。

1年以上お会いしていませんでしたが、皆さんとてもお元気そうでした。

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陶芸の話題はもちろんですが、身の上話やローカルネタなど、取り留めのない話をし、いつもと変わらない雰囲気でした。陶友会は毎週水曜日(18:00-21:00)に活動していますが、今はパソコンのレッスンを隔週でしているので、こちらも隔週になりそうですが、何回通っても年会費は同じなので、できるだけ通いたいと思います。(^^ゞ

粘土は2年前に買っておいたものを発泡スチロールで保管していましたが、カチカチになっていました。粘土に穴を空けて、水をたっぷり含ませて、何度も練り返し、使える状態に戻すのに1時間ほどかかりました。もっと酷いのは何日もかかるので、マシな方ですけどね。

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陶芸をするときは、大袈裟な道具箱を丸ごと運んでいましたが、今日は必要最低限の道具だけ持ってきました。牛ベラ、弓、なめし皮、たこ糸です。何であんなにでっかい道具箱を持ってきてたんだろう・・・と思いますね。本当に必要なものは限られています。

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去年は、6月に出展したイベントが終わって、すぐに山に気持ちが切り替わり、すっかり陶芸から離れていたので、こうしてロクロを挽くのは、実に8ヶ月ぶりになります。どんだけやってないんだ~って感じです。(^^ゞ

粘土はまだ固くて、ベストな状態ではなかったし、腕は明らかに落ちているので、イメージの形にするために何度も手を掛けてしまいましたが、それでもまぁ何とか挽きました。自転車と同じで、乗り方を覚えると、それなりには出来るんですね。

好きな形、好きなもの、自分が使いたいと思うもの、そして、ひとつひとつを丁寧に作ること、ダメなものは迷わず壊す・・・色々思っていたことはありますが、何より感じたのは「気持ちいい」ということでした。ロクロを挽いていた時間は30分ほどでしたが、粘土ってこんなに気持ちいいんだなぁ~としみじみ感じました。最初はみんなのおしゃべりがBGMになっていましたが、そのうち周りの音が聞こえなくなるほど集中できます。

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末広がりのマグにするために、内側を牛ベラで処理していますが、手を掛けすぎているせいか、底に水分が残ってしまいます。小さなスポンジを用意してくればよかったと思いました。

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これまでは、発泡スチロールに入れて、ここで保管していましたが、削りのタイミングがとても重要なので、挽いた作品は持ち帰ることにしました。持ち帰って、蓋を開けたり、閉めたりして、養生します。乾燥が進みすぎたら、霧吹きをしたり、水に潜らせたり。そうやって、ちょうどいいタイミングで削らなければいけません。

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そして、片付けをします。だいたい最後に残るのは私だけです。今までは、たくさん挽くために時間いっぱいまで作業して、バタバタと片付けをしていましたが、電動ロクロの場合は、手ロクロよりも片付けにずっと時間がかかります。30分は見ておいた方がいいですね。この実習室は3つの陶芸サークルで使っています。次に使う人が気持ちよく作業できるように綺麗に掃除しておきます。

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モチベーションが上がってきたので、色々とアイディアが浮かんで、どんどん新しいものを買ったりしますが、家に残っている粘土がたくさんあるので、再生して全部使い切り、新しい道具や釉薬は買わずにあるもので済ませようと思います。

今あるものを使い切ってから、また次のことを考えればいいかな。

できるだけお金は掛けず、てまひまを掛けて、気持ちを込めて、作品作りをしたいと思います。

今あるものを使い切る

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