削りと絵付けと掻き落とし

陶芸をしていると自分の都合に関係なく、粘土に合わせなければならない「待ち時間」が結構あります。ロクロ挽きが終わったものは、ほどよく乾燥させて高台を削りますが、乾燥のタイミングが合えば、時間もかからないし、キリッと削れます。

前回、土日の間に挽いた数は上信楽土(10点)、信楽赤土(7点)、信楽並土(16点)ありました。使っている粘土が違うので、削りカスが混ざらないよう同じ粘土をまとめて削らなければなりません。

削りと装飾(化粧掛け、掻き落とし等)でどのぐらいの時間がかかるか大体予想できますが、乾燥のタイミングがよくても、朝からやらないと夕方までに終わらない感じです。ダメだなと思うものは、削る前に壊してしまいます。この段階でダメだと感じたものは、先に進んで良くなる事はまずないでしょう。

再生した上信楽土を使ったリム皿には「茶化粧土」を使って絵付けをしてみることにします。

ラインを入れてみたり、掻き落としてみたり、拭き取ってみたり、鎬(しのぎ)を入れるだけにしたり、色々試しています。透明の釉薬を掛けると真っ白に焼き上がるので、茶色のアクセントが入るとシンプルで大人の雰囲気になるかも。まだ試作段階なので、何種類かの釉薬を使ってテストしたいと思います。

赤粘土を使った深さのあるリム皿は削りで失敗し、残り5点になりました。

まだ安定して挽けないので、フォルムは少し違っていますが、ほどよい深さがあるので、使い勝手はいいと思います。

マグには全て取っ手を付けました。これも化粧土を掛けようと思っていたのに、時間がなくなったのでこのまま乾燥棚に乗せておきました。

まだまだ調子は上がりませんが、6月までは集中して作業していきます。

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