穴窯に挑戦-ロクロ成形編

私はとても友達が少ないんです。協調性ないし、気使わないし、自己中だし、社交性もないので仕方がありませんね。基本的に人見知りなので、自分から積極的に話しかけたりもしないんですけど、打ち解けると、年齢・性別を問わず、超仲良しになります。ブログでもfacebookでもコメントなどは滅多に書きませんが、書いてくれた人とはすごく親しくなったりします。

旭川の「一路窯」の母猫mimiさんは、数少ないブロ友さんの一人なんですが、やきもの市に出展されていたので、2日目にお話ができたんです。その時「工房にお邪魔したい」という話をしたんですけど、その夢が実現しました。7月14日に話をして、15日に訪問してるんです。私は社交辞令とか言いませんから「行く」って言ったら本当に行くんです。この日の午前中は、陶芸教室に行ったし、深川の空音さんに立ち寄ったので、予定はそれなりに入っていたんですけど、その後に旭川までビュ~~~ンと、やってきたんです。しかも、ナビが変な場所を案内したので、ずいぶんと到着が遅くなってしまいました。

3時に到着する予定が、もう4時近くになっていました。工房は自宅の中にあるんですが、昨年、自宅横に展示室をオープンして、池なども作ったそうです。なんて素敵なのかしら~。しかもこの展示室では、でっかいスピーカーとレコードがあって、ものすごくいい音でジャズを聴かせてくれたんです。いや~、渋いのなんのって。

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一路窯の作家の板垣氏は、陶芸家に転向してからはさほど長くなく、若い頃はアパレル関係の会社の社長さんだったそうで、ファッションに関しては相当詳しいと思います。稼いだお金を派手に使うこともなく、リタイヤ後に陶芸をするために貯めていたんですね。将来を見据えた計画をきちんと立てていたようで、ここではあまり書けないような話をたっぷり聞かせてもらいました。将来の身の振り方について、とても為になりました。

こちらの作風は私が普段作るようなものとは全く違う風合いなんですが「穴窯」を使った作品がほとんどです。穴窯作品はとても好みが分かれます。私が普段作っている作品は全て「電気窯」を使って焼いたものばかりです。安定していますが、面白みには欠けているかもしれません。

ここでは、年に4回ぐらい穴窯を焚くそうなんですが、来月その予定があるというので、私の作品も一緒に入れてもらい&薪を入れるお手伝いしようと思っているんです。

私が穴窯で焼いてもらいたいのは「花器」なんですけど、この前、生け花の展示会を見に行った時に、そこで使われていた花器が変わったものばかりで、とても刺激を受けたんです。丸くて綺麗な器に生けているものもあれば、とても変わった花器を使っている人もいたんです。

粘土は持ち込んでもいいよって言われてたんですけど、こちらで使っているものを使わせてもらうことにしました。何かと何かを混ぜてるはずなんですけど、あ~、忘れちゃったな~。

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私は手びねりが苦手なので、ロクロで成形することにしました。お皿や茶碗としても使えそうな感じにしてありますが、私の中では花器のつもりです。少し崩そうかなと思ったんですが、このままにしました。

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その後、手びねりを試したり、何度もやり直したんですけど、なかなかうまくいかないんです。結局、またロクロに戻り、mimiさんと相談しながら、ちょっと変わった感じにしてみました。ロクロで真っ直ぐに引いたものを縦半分にカットして広げたものです。生け花は剣山を使うので、水が少し入れられる深さがあれば、きちんと水を吸ってくれるようなので、少しだけ高さ付けてあります。残った粘土は箸置きにしておきました。

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ここは、旭岳まで1時間、十勝岳(望岳台)まで30分の距離にあるんです。山好きにはたまらない景色が見られるんです。なんてすばらしい立地条件なのかしら~。基本的に生徒さんの受け入れはしていないようなので、手ほどきなどはしてくれませんが、展示室の見学は自由にできるようです。

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とても刺激的な一日でした。この穴窯焼成の話はこれから続いていきますので、乞うご期待!

 

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