準備と努力は裏切らない?

今年中に行けるかどうか分かりませんが、日高山脈へ入る準備を進めています。大雪山のように登山道は明確ではないし、ピンクテープやマーカーも少なく、藪漕ぎとハイマツ帯で行く手を塞がれます。渡渉と急登があり、ダニとヒグマがいます。

これだけ不安要素があるので「何で行くのさ?」という気もしますが、日高の雲の上から見える景色は私好みな気がして、自分の目で見てみたいと思うようになりました。ヤマレコにもたくさん日高のレコが上がっていましたが、これまではサッと目を通すぐらいで、真剣に見たことはなかったんですけど、ここにきてどんどん情報収集するようになりました。

登山道が不明瞭な山域に入る場合、大前提として地図が読めないとダメだと思います。今ではGPSという素晴らしい文明の力があるので、多くの人が持っています。私もそろそろ欲しいと思っていましたが、その前に基本的な読図ぐらいできないといけないと思ったので、少し勉強してみることにしました。登山用のコンパスはずいぶん前に買って、すぐに取り出せるところに付けていますが、実際に使ったことはありません。単なる飾りでした。(^^ゞ

お山に行くときに持って行く地図は「カシミール3D」で2万5千分の1の縮尺でプリントアウトして持っていきます。今自分がどの辺を歩いているかは、時々地図を見て確認します。

それなりの距離を歩くようになってきたので、地図を見ると自分の足ならここまではどのぐらいかかるとかは何となく分かるようになってきましたが、これまで視界不良で現在地が分からないほどの天候に見舞われたこともないので、地図とコンパスを使って進む方向を調べたり、現在地を調べたりということをしたことはないんです。

山用の地図には等高線があり、山の高さが分かるようになっています。この線と線の間隔が狭いほど斜度が急だということは分かりますが、1円玉の大きさに入る等高線の数は「傾斜」を表しているんですね。登山用のコンパスには1円玉サイズの拡大鏡が付いているのは、そういう意味もあったんだなと納得しました。等高線が8本=平均傾斜8℃ということになります。この平面的な地図が立体に見えてくればイメージも掴みやすくなります。すでに歩いた山、これから歩こうと思っている山の地図をプリントアウトして、毎日のように眺めています。

下の写真の黒いのは好日山荘のポイントで交換してもらった「笛」です。今まで熊除け対策は「鈴」しか使っていなかったんですけど、この前、暑寒別岳に行った時に掘り返しと糞の多さに驚いたので、笛も持つことにしました。その他の熊対策としては唐辛子エキスの入った「カウンターアソールト」を持つ人も多いですね。持っているだけで安心感もあるし、実際に効き目もありそうですが、噴射するときは至近距離で、なおかつ、自分が風上にいないといけないんですよね。そんなに冷静に対処できるかは難しいところです。ラジオをかけっぱなしの人もいますが、周りの音に敏感でいたいので、音をかけっ放しにするのはあまり好きではないと思いました。

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山と高原地図から出ている5万分の1の地図は、水場や高山植物など情報も書いてあるし、大雪山と十勝岳と幌尻岳が1冊にまとまっているので、こちらも買っておきました。ブラブラしないペットボトルホルダーとステンレス製のティックリムーバー(ダニ取りピンセット)も買っておきました。

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日高エリアの渡渉は、やはり沢靴が必要になるかなと思います。譲り受けた沢靴は持っていますが、サイズが小さかったので買わないといけません。あとはネオプレン素材のスパッツも必要になると思います。

そう遠くないうちにキリマンジャロ(5,895m)も目指していますが、富士山(3,776m)でも呼吸が辛くて大変な目に遭ったので、今年からは心肺機能のトレーニングもしています。効き目があるかは分かりませんが、評判が良さそうな「パワーブリーズ」を使ってみることにしました。

1日2回、30呼吸します。車での通勤時間が30分ほどあるので、朝晩の通勤の時に運転しながらやってます。3種類ぐらい出ていますが、一番負荷の高いものを使っています。ダイヤルで負荷の調整ができるので、低負荷から少しずつアップさせるようにしています。週1回のヨガや777段の階段修行を絡めながら、基礎体力を付けていこうと思っています。

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知識・経験・体力・技術の向上は、安全に直結します。足りない部分は装備で補えられることもありますが、ギアに頼りすぎると本来持っている能力が失われるような気がするので、バランスよく揃えていきたいと思います。準備と努力は裏切らないと思っていますが、一歩踏み出す勇気と引き返す勇気、実行するタイミングも大切だと思います。

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山屋さんのマグ

みやさんからオーダーされていたマグの素焼きが終わりました。思っていたよりもちっちゃいし、乾燥段階でヒビが入ったものもあり、生き残ったマグは5個、ソーサーは2枚でした。黒いブツブツの入った御影粘土を所望されていたので、真っ白い仕上がりになる粘土に黒雲母を入れて自分で作ってみました。御影の雰囲気は出ているし、市販されている御影粘土よりも軽い仕上がりのような気がします。

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みやさんは山屋さんのようで、手書きでデザインしたロゴをスキャンして送ってくれました。それをトレースして、大きさが違うものをいくつか作りプリントアウトしました。トレーシングペーパーに転写して、抜き型みたいなものを作ろうかと思ったんですけど、結局、手書きにしました。

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筆で素敵な字が書けるといいんですけどね。小学校高学年の時に、ちょっとだけ習字を習ったことがありましたが、もっと真面目にやっておけばよかったなぁ~と思うことが多々あります。赤系の絵の具で、お花畑を描いておきました。要らないかも~。(笑)

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釉薬は「透明」を掛けておきます。

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来週、本焼き予定なので、9月上旬には焼き上がると思います。うまく焼けるといいな~。

 

日高山脈への誘惑

気ままな山歩きを始めてから、6年ほど経ちました。最初の3年はベテランに引率してもらうことがほとんどで、何の知識も持ち合わせていなかったです。月に1回行くか行かないかぐらいのペースで、どこかに行くことよりも、装備を揃えたりするのが楽しかったように思います。流行の山ガールファッションに身を包んでいました。

ソロで歩くことを覚えてからは、周りのものをよく見て慎重に行動するようになり、体力もスキルも上がってきたように思います。行動に対する責任は全て自分にあるという意識を強く持つようになりました。天気を見ながら山を選べるし、自分の限界に挑戦することもできます。天気や体調が悪ければ、ドタキャンも簡単です。

私はとても方向音痴で、何度か通ったことのある道もすぐに忘れ、市内でも道に迷うほどです。方向音痴というか、そもそも覚える気がないんだと思います。

ビックカメラでもらえるカレンダーについている北海道地図を切り取って、登ったお山に印を付けているんですが、それを見て驚きました。「東西南北」を「上下左右」と呼ぶ私が、自由気ままにお山を歩いていたら、いつの間にか結構な数をこなしていることに気が付きました。

ソロで歩き始めてからは、どこの山に登ったらいいかがよく分からなかったので、近くの有名な山から登るようになり、さらに縦走できるルートがあれば距離を延ばすようになりました。

登山をしない人でも聞いたことがあると思いますが、小説家で登山家の深田久弥が自身の基準で選んだ「日本百名山」があります。

北海道には9座(利尻山、大雪山、トムラウシ山、十勝岳、羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳、羊蹄山、幌尻岳)あります。道外からも多くの人が訪れるため、登山道が整備されていますが、百名山の中でも最難関と言われている「幌尻岳」を除く8座は去年までに登っています。

深田久弥のファン組織「深田クラブ」によって選ばれた、百名山に追加されたさらに100座に「二百名山」があります。北海道には10座(天塩岳、ニペソツ山、石狩岳、暑寒別岳、芦別岳、夕張岳、樽前山、カムイエクウチカウシ山、ペテガリ岳、駒ケ岳)ありますが、こちらも6座は登っていて、残りは急登で有名な東大雪の主峰「石狩岳」、日高の難関「カムイエクウチカウシ山」と「ペテガリ岳」、遠くてなかなか行けない函館の「駒ケ岳」を残すところとなりました。百名山や二百名山は特に意識していなかったんですけど、隙間が出来ると埋めたくなるタイプなもので・・・(笑)

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登山者が多く、登山道が明瞭な大雪山系と違い、日高山脈はとても奥深いエリアになります。林道を何キロも歩き、沢を渡り、急登があります。ピンクテープは少なく、ヒグマとマダニが多いです。地図が読めなければ、道に迷うかもしれません。しかし、急登を終えると、手付かずの大自然が待っています。人工物のない景色が好きなので、きっと日高は好みの景色だろうなぁ~と思うようになりました。

日高山脈は入ってはいけないエリアだろうとずっと思っていましたが、経験を積んでいくうちに、そろそろ行けるんじゃないかという気になってきました。これが勘違いじゃなければいいんだけど。(笑)

急登は嫌いだし、登り返しも大嫌いですが、毎日トレーニングをすれば、克服できるかもしれません。体重と体脂肪を落として、本気でがんばってみようかなという気になりました。

北海道の山を歩く人は皆持っているんじゃないかという「夏山ガイド④」ですが、去年買ったままほとんど開いていませんでしたが、やっと開くことになりそうです。

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雲の上の世界が美しすぎて、絶景依存症になりそうです。こうやって、山に入る時間が多くなればなるほど、人間が作り出した世界とはまるで別の世界があるんだなと思うようになりました。山はすっかり秋模様になっています。初雪の便りと共に、身も心もゆっくりと下りてくると思いますが、まだまだ雲の上にいる感じがします。

この素晴らしい世界がいつまでも残ることを願ってやみません。

【花ギャラリー】神居尻山

午後から予定がある時やトレーニングのために登る手頃な山が「神居尻山」です。ここも早い時期はお花が見事だし、標高の割に景色がいいので、気がついたら毎年来るお山になっていました。札幌在住の人が藻岩山に登るのと同じ感覚だと思います。B・Cコースは階段ばかりで面白みはありませんが、心拍を鍛えるトレーニングにはいいと思います。新しいトレランシューズの試し履きのためにやってきました。

「オトギリソウ」の区別がよく分かりません。大きめで雄しべが花びらよりも長いのを「ハイオトギリ」と呼ぶと思っていましたが、葉の違いもありそうです。全部ひっくるめて「オトギリソウ」でいいかもしれません。(^^ゞ 「ツリガネニンジン」と「モイワシャジン」の違いもよく分かりません。同じ科に属するものは、葉とか顎とか色んなところを見て区別するみたいですけど、そんなにじっくり観察していません。キノコも増えてきましたが、ノータッチでいきます。

神居尻山[947m] 2015年8月15日(土)

ミヤマトウバナ、ヨツバシオガマ、ヤナギタンポポ、エゾアジサイ、オトギリソウ、ミヤマアキノキリンソウ、エゾオヤマノエンドウ、タカネナデシコ、エゾホソバノトリカブト、ヤマハハコ、ウメバチソウ、ハイオトギリ、マルバキンレイカ、オオカメノキの実、シオガマギク、エゾノコンギク、ミヤマスミレ、ツリガネニンジン、オオヤマザキソウ

【花ギャラリー】雨竜沼湿原~南暑寒岳~暑寒別岳

北海道の尾瀬と呼ばれる雨竜沼湿原は、私が登山を始めるきっかけになった場所です。お花のピークは7月だと思いますが、その分虫も多いので、虫対策は必須です。8月に入ると、急ぎ足で秋の花へ入れ替わっていきます。お山に行ける日と天気を考えると今年はあとどのぐらい登れるだろうか・・・と考えてしまいます。

雨竜沼湿原からは南暑寒岳を経由して、暑寒別岳まで縦走することができます。26km越えのロングコースですが、全体的な標高差はそれほどでもないのですが、帰りの南暑寒岳への登り返しが急なので、かなりキツかったです。お花よりもヒグマの痕跡の方が多い印象です。それに慣れてきた自分が心配になってきました。(笑)

雨竜沼湿原~南暑寒岳~暑寒別岳[1,492m] 2015年8月8日(土)

ミヤマトウバナ、エゾアジサイ、シラネアオイの種子、エゾノホソバトリカブト、ヨツバヒヨドリ、アマニュウ、ミヤマアキノキリンソウ、オニシモツケ、エゾゴマナ、マルバキンレイカ、イブキゼリ、マシケオトギリ、ナガボノシロワレモコウ、タチギボウシ、エゾノサワアザミ、エゾクガイソウ、サワギキョウ、オゼコウホネ、イヌゴマ、ウメバチソウ、エゾノシモツケソウ、シロバナニガナ、ミヤマホツツジ、シラネニンジン、エゾトリカブト、トカチフウロ、イワイチョウ、ヤマハハコ、タカネナデシコ、エゾシオガマ、ヨツバシオガマ、ミヤマリンドウ、チングルマ(綿毛)

【花ギャラリー】ニセイカウシュッペ山

何年か前、晩秋の頃に行ったことのある北大雪の「ニセイカウシュッペ山」に行ってきました。天気が良く、お花が見事で、大満足の山行になりました。天気・季節によって山は色々な景色を見せてくれます。花のピークは6月下旬~7月なのかなと思っていましたが、8月に入ってもまだまだ見頃でした。分からないものもあるので、情報をお待ちしています。

ニセイカウシュッペ山[1,883m] 2015年8月2日(日)

 

シロバナニガナ、ハナニガナ、ヤマハハコ、ミヤマリンドウ、モミジカラマツ、ミヤマアキノキリンソウ、ウメバチソウ、チシマアザミ、カラマツソウの実、チシマノキンバイソウ、ヤマブキショウマ、ハクサンボウフウorミヤマセンキュウ、ミソガワソウ、オニシモツケ、エゾノレイジンソウ、シオガマギク、チングルマ(綿毛)、ウズラバハクサンチドリ、オトギリソウ、クルマユリ、イワブクロ、チシマフウロ、ゴゼンタチバナ、チシマギキョウ、タカネシオガマ、ムカゴトラノオ、タカネトウチソウ、チングルマ

オーダーメイドのマグと焼き上がった器たち

じめじめが続いていましたが、やっと晴れ予報の週末になりました。まるで梅雨明けのような日差しが照り付ける中での作業になりましたが「みやさん」から頼まれていたマグは、やっと削りの行程に入ることができました。詳しいことは聞かずに引き受けたので、希望の形状や大きさを聞いてなかったなぁ~。こんなんでいいのか?と思いながら作業を進めています。

好きな文字を入れて欲しいということだったので、文字のイメージを送ってもらったら、明らかに山屋さんだろうなという素敵なロゴデザインが届きました。オリジナルのマグをオーダーする人はきっと女性だと思っていましたが、何度かメールのやり取りをしていくうちに、男性なのだと思いました。しかも、私の山の記録を見て、同じ山に登ったこともありそうなので、北海道在住なのかな~というところまで推理しました。(笑)

マグに文字やロゴなどを入れる場合には、削りが終わった後の半乾きの状態で「化粧土」を使って装飾を施す場合と、素焼きが終わった後に「下絵具」を使って装飾を施す方法があります。送ってくれたデザインならば、どちらの方法でも問題ないと思いましたが、あんなに素敵なデザインを再現できる自信がなかったし、午後からの講座が満杯だったので、昼で切り上げるしかありません。

とりあえず、マグ6個とソーサー3枚が無事に削れました。御影粘土の感じは出ていると思いますが、心配なのは大きさです。希望のサイズを確認していなかったので、大中小を用意しようと思っていたのに、大きさにさほど差がなくて、200~250ccぐらいかなと思います。焼き上がりはもっと小さくなるのでね。

苦手だった取っ手付けにも慣れてきました。取っ手の大きさや形に好みはありますが、私が気に入っている形にすることが多いです。

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マグ本体との乾燥の度合いを合わせるために、発泡スチロールで少し寝かせておくことにします。取っ手を付けたすぐに乾燥棚に上げると、取っ手が取れたり、本体から剥がれてしまうことがあります。じっくり養生させてから、乾燥させるのがいいですね。

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焼成のペースもかなり早いので、先週釉薬を掛けた器たちが焼き上がっていました。クレヨンを使って適当に絵を描いたマグはイメージ通りの仕上がりになりました。粘土は真っ白に焼き上がる「上信楽土」を使っています。真っ白に焼き上がるので、絵付けをすると発色がとてもいいです。しかし、色を付けるときに手のひらや指で描いた部分を擦ってしまうことも多いので、擦った痕がそのまま出てきたところもありました。キレイな丸を描こうとか考えた時期もありましたが、手作りっぽさが出ていた方がいいと思うようになりました。せっかくの手作りなんだから。

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8分目まで注ぐ場合、小さいものは180ccサイズ、真ん中は200ccサイズ、大きいものは250ccサイズかなと。かなり軽い仕上がりになっています。怪我をした山友さんの快気祝をどこかのお山でやりたいと思っているので、山頂カフェで使いたいと思っています。

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暑い時期に間に合わないかもしれないと思っていた風鈴も何とか焼き上がりました。今年初めて作った風鈴ですが「半磁器土」を使うことで、キレイな音色の丈夫な風鈴になることがわかりました。重さを考慮して、風鈴のサイズは前回よりも小ぶりにしましたが、風鈴本体のサイズが大きくて、空洞が広いものの方が優しい音色のような気がします。

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全部で9個焼き上がりました。真ん中の大きいのは前回の忘れ物です。前回はかなり大きめだったことがわかります。「舌」も小ぶりなものばかり用意しましたが、もう少し大きいのがあった方がよかったかもしれません。まぁ、今さらですが。

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何個か予約が入っているので、音色の良さそうなものを作っておきました。

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風鈴の音がうまく鳴らない場合、「舌」と「短冊」を繋ぐ紐の長さを短く(5~6cm)するといいと思います。短冊が風を受けて、舌に伝えるためには短い方がいいんですね。

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なつしずく。

大好きなアーティストは何人かいて、特に好きなのがガラス作家の高臣大介氏。洞爺湖の工房を見学させてもらったこともあるし、やきもの市に行ったときには必ずチェックする。

とても強い個性とオーラを放っていて、人を惹きつける魅力があり、これからの北海道を盛り上げてくれそうな勢いがある。とにかくやっていることが面白そうだし、いつも突っ走っている。

歳も星座も血液型も同じなのに、まるで違う惑星の人のような果てしなく遠い存在であり、憧れの人。

1ヶ月のロングラン開催だというのに、なかなか見に来ることができなくて、最終日前日に仕事を早退して、バスに揺られて札幌まできた。山では地図が読めるのに、会場の場所が分からず苦戦した。終了時間30分前にやっと見つけて間に合った。

コンパスを持ってくればよかったと心から思った。

最終日ならば、彼が在廊していることは知っていたけど、今日しか時間が合わなかったので仕方ない。

よかった、間に合った。

何かの取材記事を読んだときに、個展をするときは「タイトル」から決めると書いてあった。

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昔から陶器よりもガラスが好きだった。音の鳴るものと光るものが好きだった。

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お洒落なお姉さんが2階のギャラリーを案内してくれた。単なるオブジェではなくて、美しい音が鳴る楽器だった。

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彼のオーラとよく似た透明度の高いガラス。

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しばし、演奏を楽しむ。

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じめじめ&かぜのび

北海道に梅雨がなかったのは過去の話で、ここ数年は毎年梅雨のような時期があります。今年は特に変な天気で、6月中旬が一番夏らしかったような気がします。その後、長雨だったり、蒸し暑かったりと、湿度に弱い北海道民にとってはかなりダメージが大きいです。私は夏になると山に登るので、天気のいい日はほとんど山で過ごしているし、山の上で泊まるスキルも身に付いてきたので、週末になると昼夜を問わず雲の上に居ることが多くなりました。

雨の日でも山に登る人はいますが、天気が悪いとリスクは何倍も高くなるので、そんな日はおとなしく粘土いじりをします。天気や気分によって、選べる趣味があって良かったな~と思います。

先週作り始めた「みやさん」からのオーダー品。乾燥のタイミングを合わせてもらうように昨日のうちに電話をしておきましたが、あまりの湿度の高さでまだ削れる状態になっておらず・・・外に出してみるも無風で2時間ほど置いてみましたが、ダメでした。削りの行程はとても重要なので、ここで焦っては元も子もなくなるので、次回に持ち越すことにしました。みやさん、待っててね~。

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窯の中を覗いてみると、先週削っておいた風鈴とマグの素焼きが終わっていたので、絵付けをすることにします。

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風鈴は夏らしく「呉須」で。釉薬を掛けるものは1つぐらいで、その他は焼き締めでいこうと思います。「舌」はハート型やプレッツェル型など、前回とはちょっと違うものを作ってみました。

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マグは、陶芸用のクレヨン(っていうのかな?)を使って、適当に絵付けしました。前に使ったときは、色が薄すぎてダメだったので、少し濃いめのものを選びました。粘土は真っ白に焼き上がる「上信楽土」を使っているので、綺麗に発色する予定です。釉薬を掛けた時に、クレヨンを塗った部分が弾いてしまい、ピンホールにならないかとちょっと気になりました。

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取っ手が取れてしまっていた小ぶりなマグは、焼酎カップに変身させることにします。ちょうど1週間前に山友から頼まれたので、きっとそのために取っ手が自ら取れてくたんだろうな~。常に前向きな私。サイズ的にもちょうどいいので、案外いい感じになると思います。

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午後からの講座に空きがあればそのまま入ろうと思っていましたが、あいにく満杯だったので、午前中で終了し、翌日のプチ旅行の下見に出ることにしました。雨でも楽しめる近場の穴場スポットを巡るために気になっていた「かぜのび」にやってきました。ここは新十津川町にある彫刻家・五十嵐威暢氏のギャラリーです。

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入口は3箇所あったと思います。どこから入ろうか悩みましたが、一番怪しい真ん中から入りました。ここは閉校になった吉野小学校の校舎を改装して作られています。

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白く明るいこの部屋が気に入りました。被写体がいればとてもいい雰囲気で写真が撮れると思います。壁には粘土で作られた作品がびっしりと貼られています。制作の様子を収めたビデオが流れていましたが、大胆な作品作りの様子が分かりました。

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ちまちま粘土と格闘している私と違って、大胆ですね。いいな~。

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こちらは木なのかな?

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広々とした空間にオブジェが点在しています。

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こちらは入館料がかかります。月曜日・火曜日は休館です。11月~4月までの雪が降る間は休館になるようです。

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旧校舎を利用したギャラリーは他にも沢山ありますが、登山やイベントに絡めながら、これからも色々見て行きたいと思います。色々な方の作品を見るのはとてもいい刺激になります。

【花ギャラリー】トムラウシ山

自分で苦労して調べたことは意外と覚えられますが、人から教えてもらったものは、なかなか記憶に残りません。しかも、コピー&ペーストすると、な~んにも頭に入らないので、教えてもらったことをしっかり覚えるためにレコとは別に花ギャラリーを作ることにしました。色や場所から相互検索できるようなデータベースを作るのがベストですが、そんな余裕もないので何度も繰り返し入力するという方法で残すことにします。

お花の種類はとても多く、亜種などは、葉や茎で区別するお花が多いので、写真を撮るときは葉までクッキリ写さないと判別が難しいですね。私は写真を撮るために山に登っているわけではないので、写真に関してはかなり適当です。しゃがんだりすると足にくるし、ペースが落ちてしまうので、立ち止まってサッと撮って、また歩くという感じです。10秒立ち止まると、進む距離がかなり違ってきます。カメラはフルサイズの一眼レフで、50mmと28mmの単焦点レンズを使い分けていますが、お花を撮る時は50mmをメインで使っています。絞りなどの設定は、ほとんど変えずに撮っているので、ぶれていることも多いですね。今年はカメラの腕を磨くことを目標にしていましたが、歩くのが精一杯な感じです。

トムラウシ山[2,141m] 2015年7月20日(月)

ミヤマタニタデ、ミヤマキンバイ、サンカヨウ、ウコンウツギ、エゾノハクサンイチゲ、トカチフウロ、エゾコザクラ、チシマヒョウタンボク、エゾノツガザクラ、エゾツツジ、イワブクロ、チシマキンレイカ、イソツツジ、ヒメクロマメノキ、エゾヒメクワガタ、イワヒゲ、チングルマ、コマクサ