大好評の展示台

「えべつやきもの市」には、焼き物に興味があるお客さんがたくさん来るので、細かなこだわりに関してとても敏感な方がたくさんいました。私の場合、カップ類については口に当たる部分がやや外側に開いていて、唇が当たったときの口当たりを意識しているんですけど、それを理解してくれる人がたくさんいたことに驚きました。分かってくれてる人がいることがとても嬉しかったです。

陶芸をやっている人からは、使っている粘土の種類や絵付けの材料について質問されました。何に興味があるかで、モノの見え方というのは全く違ってきますね。私が作る器たちについては、特に変わったことはしていないし、隠していることは何もないので、このブログを隅から隅まで読むと全部分かります。

周りの出展者の方々から好評だったのは、展示台でした。これは完全に出展者目線ですね。私もこの辺りは結構気にしているポイントで、3年前に初めて出店したイベントの時に作ったものです。色々な展示台や棚を調べてみましたが、市販のものは好みのサイズがないし、小さいわりに値段が高いので、自分で作ることにしました。

設計図を作って、ホームセンターに持ち込み、定員さんを一人捕まえて、熱い想いを伝えたところ、親身に相談に乗ってくれました。大きな木材を設計図通りにカットしてもらいまいますが、1カットごとにお金がかかるので、一番効率のいい方法でカットしてもらい、ネジやコーナー補強用の金具も選んでもらって、職場の仲間に協力してもらいながら作ったものです。

LL・L・M・Sの4種類のテーブルを作り、それらをバラバラに組み合わせて展示台として使うことができます。持ち運びや収納するときは、LLのテーブルの中に他のテーブルをどんどん収納できるようになっているので、保管スペースはLLテーブルのサイズで済むので、省スペースで収納できます。素敵な展示台を使っているブースもありますが、ここまで組み合わせが自由にできるものを使っているところは他にないかもしれません。このテーブルは「ネストテーブル」と言われるもので市販品もあります。でも、作った方が安いし、好きな大きさでできるのがいいんです。ワガママですから。

長くて幅の広い板を縦半分にカットして、それを各テーブルと脚のサイズになるようにカットしていきます。このテーブルを作るのにかかった費用は、板、ネジ、カット料金など全部合わせて「6,490円」でした。当時の展示会の規模で考えると、ここまでは必要なかったんですけど、今回とても良かったと思いました。

ネストテーブル

これまでのイベントでは会議用の机が1台だったので、LLサイズは足元に置いていましたが、今回はかなり広いスペースだったので、全てのテーブルを自由に組み合わせて、フル活用できました。

大きなテーブルの上に小さいのを重ねて高さを出すこともできますが、私はあまり高いのは好きじゃないかも。普通に並べても梱包用の作業スペースも十分に確保できました。1日目は在庫もたくさんあったので、アウトレットコーナーは足元だったんですけど、2日目はテーブルの上になりました。売り物がなくなってしまった2日目には、隣のブースの作品を並べてもらって、広々と使ってもらいました。隣のブース(女性の作家さん)は、この展示台をとても気に入ってくれて、写真を撮ってました。「お父さんに作ってもらおう」って言ってたので、来年は同じようなものが流行るかもしれません。(^^ゞ

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収納時にはこんな風にコンパクトになります。これをロープで結んで持ち運んでいますが、改良点としては箱型で作ってしまうのもいいと思います。その中に他の箱を全部入れれば、ロープで縛る必要がなくなりますから。全部箱型にすると材料が倍かかるので、私にはこれで十分かな。ケチケチですから~。

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シンプルで、機能的で、持ち運びしやすく、柔軟にアレンジできるように考えたものです。私は一人で動くことが多いし、とにかく面倒なのは嫌なので、最小限のコストと労力で最大限のパフォーマンスを発揮するために、長く使うものについては、しっかり考えてデザインします。まぁ、自分が楽になるための努力は惜しまないってことでしょうか。(^^ゞ

シンプルで、使いやすく財布に優しいデザインを

 

 

時間と環境を作ること

登り筋アップとやきもの市の成功を祈願して始めた777段の階段修行のおかげか、予想以上の良い結果となりました。イベントが終わっても階段修行を止める予定はないので、もちろん今日も上ります。毎日違うマグを持って来てましたが、まともな在庫は完売してしまったので、過去に作ったものでダメダメだったマグを持ってきました。キレイな淡いブルーが流れるようにイメージしたものですが、全くダメでした。あ~、全然ちが~う!

私は陶芸を始めたときから、同時期に始めた他の人よりもずっと多く作品を作ってきました。焼き上がったものを使うのが目的なわけではなく、とにかく作ることが楽しくて、粘土と釉薬の組み合わせで無限に広がる世界がたまらなく好きでした。なので、形はどうあれ、最初の3年ぐらいは、とにかく焼いてもらいたかったんです。

本当に沢山作ったので、何年かするとそれなりに使えるものも出来てきて、イベントに出品したり、プレゼントしたり、お友達が買ってくれたりしたんです。でも、使い物にならない器たちの方が圧倒的に多く、鬼のようにたまっていったのです。それでも何年も捨てる気にはなれませんでした。

部屋が器たちでいっぱいになったときに、やっと捨てる気になりました。そのまま持っていくと場所を取るので、割ることにしたんです。1つ割るまでは勇気が要りました。でも、2つ目からはどんどんいけました。何だかスッキリするような感覚になりました。それを近くのゴミ処分センターに持ち込んで重さを量ったら「80キロ」もあったんです。処分にかかる費用はそれほどでもないんですけど、山と自然をこよなく愛する私がこんなにエコじゃないものを作り続けたことに腹が立ちました。

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3年前からは本気でロクロを学ぶために新しい師匠に習うことにしたし、成形途中でダメだなと思ったものは、粘土に戻すようにしていますが、形が良くても、色で失敗することも多いので、まだまだダメダメなものは多いんですけどね。

一度も使わずに処分するのは申し訳ないので、実際に使ってみます。ドリップコーヒーがちょうどセットできて、高さがあるので湯切れがいいです。今では処分するときも不燃ごみの日に出せるぐらいの量になりました。

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在庫がスッカラカンになくなったので、心機一転、取り組んでいけそうです。安定している定番のシリーズは、これからも作っていきますが、新しい色やデザインを研究して、次のステップに進んでいきたいと思います。マイ石膏型も濃い粘土の色が移ったり、破損しているものも増えてきたので、新しく作り直そうと思います。

新しいことを覚えるためには、そのための時間と環境を作らなければならない。

今年はとても良い経験ができたので、またボチボチ取り組んで、来年までには一皮も二皮も剥けていたいな~と思います。

 

穴窯に挑戦-ロクロ成形編

私はとても友達が少ないんです。協調性ないし、気使わないし、自己中だし、社交性もないので仕方がありませんね。基本的に人見知りなので、自分から積極的に話しかけたりもしないんですけど、打ち解けると、年齢・性別を問わず、超仲良しになります。ブログでもfacebookでもコメントなどは滅多に書きませんが、書いてくれた人とはすごく親しくなったりします。

旭川の「一路窯」の母猫mimiさんは、数少ないブロ友さんの一人なんですが、やきもの市に出展されていたので、2日目にお話ができたんです。その時「工房にお邪魔したい」という話をしたんですけど、その夢が実現しました。7月14日に話をして、15日に訪問してるんです。私は社交辞令とか言いませんから「行く」って言ったら本当に行くんです。この日の午前中は、陶芸教室に行ったし、深川の空音さんに立ち寄ったので、予定はそれなりに入っていたんですけど、その後に旭川までビュ~~~ンと、やってきたんです。しかも、ナビが変な場所を案内したので、ずいぶんと到着が遅くなってしまいました。

3時に到着する予定が、もう4時近くになっていました。工房は自宅の中にあるんですが、昨年、自宅横に展示室をオープンして、池なども作ったそうです。なんて素敵なのかしら~。しかもこの展示室では、でっかいスピーカーとレコードがあって、ものすごくいい音でジャズを聴かせてくれたんです。いや~、渋いのなんのって。

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一路窯の作家の板垣氏は、陶芸家に転向してからはさほど長くなく、若い頃はアパレル関係の会社の社長さんだったそうで、ファッションに関しては相当詳しいと思います。稼いだお金を派手に使うこともなく、リタイヤ後に陶芸をするために貯めていたんですね。将来を見据えた計画をきちんと立てていたようで、ここではあまり書けないような話をたっぷり聞かせてもらいました。将来の身の振り方について、とても為になりました。

こちらの作風は私が普段作るようなものとは全く違う風合いなんですが「穴窯」を使った作品がほとんどです。穴窯作品はとても好みが分かれます。私が普段作っている作品は全て「電気窯」を使って焼いたものばかりです。安定していますが、面白みには欠けているかもしれません。

ここでは、年に4回ぐらい穴窯を焚くそうなんですが、来月その予定があるというので、私の作品も一緒に入れてもらい&薪を入れるお手伝いしようと思っているんです。

私が穴窯で焼いてもらいたいのは「花器」なんですけど、この前、生け花の展示会を見に行った時に、そこで使われていた花器が変わったものばかりで、とても刺激を受けたんです。丸くて綺麗な器に生けているものもあれば、とても変わった花器を使っている人もいたんです。

粘土は持ち込んでもいいよって言われてたんですけど、こちらで使っているものを使わせてもらうことにしました。何かと何かを混ぜてるはずなんですけど、あ~、忘れちゃったな~。

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私は手びねりが苦手なので、ロクロで成形することにしました。お皿や茶碗としても使えそうな感じにしてありますが、私の中では花器のつもりです。少し崩そうかなと思ったんですが、このままにしました。

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その後、手びねりを試したり、何度もやり直したんですけど、なかなかうまくいかないんです。結局、またロクロに戻り、mimiさんと相談しながら、ちょっと変わった感じにしてみました。ロクロで真っ直ぐに引いたものを縦半分にカットして広げたものです。生け花は剣山を使うので、水が少し入れられる深さがあれば、きちんと水を吸ってくれるようなので、少しだけ高さ付けてあります。残った粘土は箸置きにしておきました。

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ここは、旭岳まで1時間、十勝岳(望岳台)まで30分の距離にあるんです。山好きにはたまらない景色が見られるんです。なんてすばらしい立地条件なのかしら~。基本的に生徒さんの受け入れはしていないようなので、手ほどきなどはしてくれませんが、展示室の見学は自由にできるようです。

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とても刺激的な一日でした。この穴窯焼成の話はこれから続いていきますので、乞うご期待!

 

支えてくれた方々へ

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やきもの市に向けて、3ヶ月間集中して準備したので、これが終わったらきっとブログも更新しなくなるだろうって思ってたんですけど、プロの陶芸家の方々との交流も増えて、大きな波がきた感じです。こういうときは、乗った方がいいです。

3連休の最終日なので、当初の予定では、十勝岳~美瑛岳~美瑛富士まで日帰りで縦走しようと思ってたんですけど、関係各所への御礼もしなきゃいけないし、受注品の制作などもあるので、山行は中止して、ご挨拶回りをすることにしました。

山は逃げません。またの機会にしましょう。午前中に後片付けや集計などを済ませて、陶芸教室に行ってきました。

受注品の八寸皿の制作に取り掛かりました。試作品はすでに出来上がり、大きさや色が決まってきたので、6枚作っておきました。平らな板皿は簡単そうなんですけど、これが意外と難しいんです。粘土の締まり方が弱いと、反ることが多いんです。素焼きでは大丈夫だけど、本焼きで歪むこともあるので、注文された倍ぐらいの数を作っておきました。1時間ほど作業をして、次の目的地に向かいます。

去年から私の器を使ってくれている深川のレストラン「空音」さんにご挨拶にきました。とても人気のある創作フレンチ(っていうのかな?)のお店です。今回焼き上がった器の中からイメージに合うものをキープしておきました。去年の器よりも精度も良くなってきていると思うので、成長を見てもらいたいということもありました。こういう時って菓子折りの方がいいのかな?(^▽^;)

料理のプロに使ってもらえたことで、私の中で大きなステップに繋がりました。美味しそうなお料理が私の器に盛り付けられた時の感動は、今でも忘れられません。あんなお料理は私には絶対できないもんね。(^▽^;) 器は使ってなんぼですから、とても嬉しいんです。 ちなみにこちらは、人気のお店なので、ランチもディナーも予約をした方がいいと思います。

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この後、新しい取り組みに挑戦するため旭川まで窯元巡りに行ってきました。シリーズものになるので、別の記事としてアップしていきます。

色々な人と出会い、どんどん繋がっていく感じがします。

出会いと繋がりを大切にすること。

 

完売御礼

「第24回えべつやきもの市」が終了しました。今日も朝からたくさんのお客さんが立ち寄ってくれて、昼過ぎにめでたく完売となりました。パソコンの仲間や生徒さんも駆けつけてくれたんですけど、見せられるものが少なくて申し訳なかったです。地元からここまでは高速で1時間ほどかかるので、告知についてはブログばかりだったんですけど、遠路はるばる来てくれたんです。いや~、感謝感激です。午後から来てくれた陶芸教室の仲間もいたんですけど、完全にお開きの状態でした。

完売御礼

名刺だけ持って帰ってくれる人もいて、準備した名刺や紙袋、梱包資材なども全部なくなり、もうスッカラカンの状態になりました。

持っていった器たちの数は把握していないんですけど、全部合わせると150点ぐらいはあったと思うんです。このうち50点ぐらいは去年までの作品やハネ品だったので、アウトレットにしました。通常の半値ぐらいに値下げして、いっぱい買ってくれた人にはサービスでつけたりしたんです。

実際のところ、家にはまだ在庫があったんですけど、売り物にするにはちょっと・・・という自分の中のラインにひっかかるので、結局、最初に持っていたものだけにしておきました。自分が納得いかないものを人に勧める気にはならないんですよね。

売上目標は「マグ10個」だったんですけど、期待を裏切る大きな結果となりました。やりすぎたニャンコを気に入ってくれる人が沢山いたので、私もビックリしました。

当初は今年だけ出してみようと思っていて、来年のことは全く考えていなかったんですけど、私の器を気に入ってくれたお客さんがまた来てくれるかもしれないので、来年も出してみようかな~と思いました。今回のように売るものがなくなってしまうと来てくれた人に申し訳ないので、誰かと共同出店するのがいいような気がしますね。ブース全体の統一感とかを意識するタイプなので、自分のスタイルが決まっている人がいるといいんだけどね。

売上金額が気になっている人もいるでしょう。出店費用、粘土代、焼成料、備品や消耗品など今回のためにかかった費用が全て賄えるほどになりました。決して黒字とまではいかないですが、今回のために引き出した陶芸用の口座に同じ金額は入金できるかな~。窯元になるまでにはあと50年ぐらいかかりそうです。90歳になっちゃうね。(^▽^;)

大好きなイベントに出店できて、とてもいい経験になったし、準備期間~後片付けまでの一連の流れを経験して、多くのことを学びました。せっかく来てくれた人に見てもらえるものがなくなってしまって、本当に申し訳なかったんですが、今の私のレベルではこれが限界でした。もう少しレベルアップして、来年に臨みたいですね。

同じ場所に留まらない。上を目指すこと。

 

第24回 えべつやきもの市

記事の更新が大変遅くなりましたが、北海道最大級のやきものイベントである「えべつやきもの市」に行ってきましたぁ~。つーか、今年は私も出店したんですけどね。(^^ゞ 持って行った数も少なかったので、2日目の午前中で売り切れてしまいましたので、空いたスペースに隣の作家さんの作品を広げてもらい店番をお願いして、会場内を回ってきました。

作家さんと直接お話できる機会はとても貴重だし、新しい作品や感性に出会うことができるので、とても刺激になるし、プロの仕事ぶりには脱帽します。やはりお客として回る方が好きですね。

第24回 えべつやきもの市

 

12.手宮窯:吉田明

見た目よりもずっと軽い仕上がりで、手に持つとハッとする軽さです。化粧土と掻き落とし作品が多く、技法について質問をしたら色々と教えてくれました。手作りとは思えないほど、精度が高く、仕事ぶりには脱帽しますね。化粧土の優しい風合いが好きなので、やっぱり化粧土についてもっと勉強したいな~と思いました。

012_手宮窯

 

59.マーノ:杉田真紀

毎年立ち寄りますが、シンプルでマットな感じがとても好きな作家さんです。

059_マーノ

 

70.nagomizu:水戸美鈴

アマチュアブースで出店していたときから、チェックしている作家さんで、毎年立ち寄ってお話をします。私のブログも見に来てくれているようで、やきもの市が終わった後、facebookでも繋がりました。プロの作家さんと交流ができるのはとても嬉しいことですね。

070_nagomizu

 

77.ケイト・ポムフレット

毎度のことですが、大好きな作家さんです。作品を見るだけで、ケイトさんの器だと分かります。淡いグリーンの色使いと赤いハートがアクセントになっていて、とても可愛いです。由仁にギャラリー&カフェがあります。

077_ケイトポムフレット

 

80.gla_gla:高臣大介

有名になってきてCMにも出ている洞爺湖のガラス作家。いつもアーティスト風な装いをしていますが、本当にアーティストなんだと思います。感性がとても好きです。

080_glagla

 

88.Ceramic Studio gaku:吉田南岳

白老在住のダンディなGAKUさん。白老窯の頃からずっと気になっていて、毎年ブースに立ち寄りますが、いつも貴重なお話を聞かせてくれます。研究熱心で、感性がとても好きですね。

088_吉田南岳

 

119.カップコウボウ:ケンタロウ

今年気になった作家さん。アートなモザイク調のカップがとても印象的で、つい立ち止まってしまいます。カップへの情熱が伝わってきますね。

119_カップコウボウケンタロウ

 

156.ポッテポッタ:中村瑞絵

半磁器&かわいいイラストが印象的な作家さん。個性的でとてもいいですね~。かなり売れているようでした。

156_ポッテポッタ

 

188.Atelier simasima:東海林志津

こちらも大人気の若手作家さんです。新十津川陶芸まつりにも来ていますが、とにかく仕事が丁寧ですね。若い女性に人気があるかと思いきや、年配のファンも多いようです。残りはほんの僅かでした。

188_simasima

 

308.アトリエHANA:平野英恵

こちらも毎年立ち寄るお気に入りの作家さん。去年、お客さんからリクエストされていたシーサーがありました。インパクトがあって、とてもいいですね。造形のセンスはピカイチですね。日当たりの強いブースで、かなり暑そうでした。

308_アトリエHANA

 

310.沼野陶房:沼野秀章

去年まで「陶房ハレノヒ」で奥様と出店していましたが、今年はバラバラで出店されているようです。ご主人のテイストがとても好きで、毎年いくつか買っています。好きな作家さんベスト3に入るかも。

310_沼野陶房

 

259.岩山陽平

アマチュアブースで注目しているのは、橋本忍さんのお弟子さんの岩山陽平君ですね。白とグリーンが基調になっているので、統一感もあっていいですね。独立の予定も決まっていて、若いのにとても努力されているな~と思います。

259_岩山陽平

まだまだ回りたかったんですが、時間がなくなってしまいました。天気が良くて、とてもいい2日間でした。

 

やきもの市にデビューした器たち

写真撮影が前日の深夜になってしまったので、ホワイトバランスの調整がうまくいかなくて、ヘンテコな色になってしまいましたが、今回デビューした器たちをちらと紹介します。

私の器は白っぽいものが多く、絵付けに関しては呉須を使っているものがほとんどです。無地のものも多いんですけど、シンプルなものから先に売れていきました。ほとんどのタタラ作品は、石膏型を使っているので、同じ形のものを量産できます。同じ釉薬を使っても色の出方が毎回違いますね。

お皿たち

お茶碗やその他の器たち。取っ手の付いた片口はなかなか可愛かったんですけど、取っ手の部分にひっぱられて、歪んでしまったものもありました。お茶碗以外はほとんど残っていません。

茶碗たち

マグたちは、私が描いたニャンコも結構売れたんです。あまりにも個性的なので、ニャンコに目が行って立ち止まってくれる人が多いような気がしました。招き猫だニャ~。

マグたち

まだ少し残っています。気に入ってくれる人がいるといいな~。

 

えべつやきもの市-初日終了

初出店した「えべつやきもの市」の初日が終了しましたが、朝6時半の出発の時点から晴天で、この上ない天気に恵まれました。気温はとても高かったと思うのですが、割り当てられたブースが比較的風通しのいい場所だったので、時々気持ちいい風が吹いてくれてよかったです。今日は各地でイベントが行われていますが、このぐらいの方が夏らしくていいですね。

初めての出店だったし、お手伝いも頼まなかったので、準備から片付けまで全て一人でしなければいけません。忘れ物したり、作品を落として割ったり、大きなミスを犯すんじゃないかと不安でしたが、これまでのイベント出店の経験が役に立ち、搬入やブースセッティングについては、スムーズに行うことができました。1コマ当たりの面積は、会議用の机が2本半なんですけど、この広さはすごくいいですね。作品を並べて、梱包用のスペースを確保しても十分な広さがあります。アマチュアブースは共同出店する所も多いんですけど、私の場合はすごくゆったりできました。以前、準備した展示台などもフル活用できて、これまでの準備と経験が全て今日に繋がった感じがしました。

出品する作品を作り始めたのは、今年の4月からでした。週に2~3回、陶芸教室とサークルに通ってボチボチと準備をしていましたが、ロクロに関してはかなり効率よく作業できるようになっていましたが、タタラ作りが結構時間がかかりました。これまでの傾向からいって、マグやお茶碗よりもお皿の方が売れ行きがいいので、もっとたくさん作りたかったんですけど、これがなかなかうまくいかず、歪んでしまって、売り物にするのはちょっと・・・というのもあったし「やっちまった~」という色になってしまったのもあり、歩留まりはあまりよくないんです。

受注品もあったので、持っていった作品は、焼き上がった量の7割ぐらいだと思います。それでもテーブルいっぱいに作品が並び、裏にはまだ在庫がある状態でした。

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もちろん、ニャンコマグは一番目立つところに置いておきました。

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イラストレーターとコラボしたニャンコマグは、1,000円で販売しています。(私が描いたニャンコは弱気の700円です)

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10時オープンですが、9時半ぐらいからボチボチ人が入ってきたんですけど、誰も私のブースには立ち寄りませんでした。「あ~、全然ダメかな~」と思っていたら、10時に大きな花火が鳴り、朝一番でパソコンの仲間が来てくれました。

それからというもの、変なニャンコのおかげか、私のブースは結構目立つようで、次々とお客さんが立ち止まってくれて、午前中のうちにお皿類は半分ぐらいまで減ったと思います。一人が買ってくれると、次から次へと繋がる感じです。梱包資材をプチプチからクラフトパックに変えたので、今までよりもスムーズに作業出来ました。マグに関しては、フルーツキャップが一番いいんです。あらかじめ切れているものではなくて、ロール単位ならば、自分で好きな長さにカットできるので、ちょっと大きめに切れば強度面でも安心です。

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去年までの作品や胸を張って出せないイタイ作品については、アウトレットにして安くしておきました。そしたら、これが結構売れるんですよね。たくさん買ってくれた人には、サービスしたものもあるし、在庫も全く把握できていないので、売上金額だけはチェックしています。集中していた時間帯については、もうわかんなくなっちゃってますが、まぁ、最初に準備しておいたお釣り銭を引けば、今日の売上が分かりますから。

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お客さんは焼き物に興味がある人ばかりなので、陶芸をやっている人も多いんです。粘土は何を使っているか、絵付けは何でやっているかとか、その器が気に入ったというよりも、どうやってやっているかが気になる人もいますね。それにしても思ったよりもお客さんが立ち止まってくれるんです。

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複数人体制の場合、ブースの外に立って接客する人と中で梱包などをする人に分かれることも多いんですけど、何せ一人ですから、太陽にやられてバテてしまってはいけません。レイアウトを変える時以外は、ほとんどテントの中にいました。梱包で忙しいときもありましたが、お客さんが途切れたら座っていることも多かったです。立ち止まってくれたら声を掛けるのではなく、聞かれたら答えるという感じにしていました。

私は毎年このイベントの客として足を運んでいたので、お客としての心理の方がずっとよくわかっているつもりです。「おっ」と思って手に取った途端に、営業トークをされるのって嫌なんですよね~。買うときは買うし、金額的に変えないこともありますから。10万人規模の来場者が見込めるイベントなので、自分の器を気に入ってくれる人がいることが、何よりも嬉しいんです。

facebook友達やパソコンの仲間も来てくれたんですけど、新しいお客さんもどんどん来てくれるので、ゆっくりおしゃべりとはいかなかったです。

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作った名刺や封筒も好評でした。「名刺だけ下さい」っていう人も結構いて、かなり減りましたね。今回の出店の目的は、名前を知ってもらうことと、私の器を気に入ってくれる人に使ってもらうことです。短期間でこれほど集中して、粘土に向き合ったことはなかったので、私自身のレベルアップにもなったと思います。

結果、タタラのお皿はほとんど売れてしまって、残った作品はすべて横に並べられる状態になりました。

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日中、皆が空を見てワーワー騒いでいたんですけど、雲がすごい色になっていました。白じゃなくて虹のような雲でした。こんな雲を見たのは初めてです。

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この日の為に、出店費用や焼成にかかる費用が結構かかっているんですけど、元を取ろうなんていう考えはサラサラなかったし、そんなことは絶対に無理だと思っていて、売上目標は「マグ10個」だったんです。お釣り銭を用意したら、自分のお財布には、数百円しか残ってなかったんです。しかも、汗をいっぱいかいたので、帰りに近くのスーパー銭湯「北のたまゆら(430円)」に入ってきたので、残金はもっと減りました。(^▽^;)

お財布は空っぽでも私の中の財産は増えた。

遠方よりお越しいただいた方々、差し入れをくれた方々、器たちの里親になってくれた方々、私をここまで導いてくれた師匠、応援してくれた仲間たちに感謝しています。ありがとうございました。

在庫も僅かとなりました。2日目の午後にはなくなってしまうかもしれませんので、もし来てもらえるならば早めの方がいいと思います。こんなにたくさんの作家さんが集まる機会は他にはないし、いつもお話をする作家さんのブースにも顔を出して来たいと思います。

えべつやきもの市

今日と明日の2日間、えべつやきもの市に出店しています。搬入とセッティングが終わりました。

13日は10時~18時まで、14日は10時~17時までです。

お車の場合は、市役所かセラミックアートセンターに駐車し、シャトルバスで会場まで行けます。

JRの場合は、江別駅でから徒歩で来られます。

持ってきた器たちの紹介をしていきますね~。

へのへのもへじで描いたニャンコ

えべつやきもの市まであと1日となりました。今日は寝坊してしまったので、仕事が終わってから階段を上りにきたんですけど、やきもの市の準備がまだ全然できてないんですよ。蒸し暑いし、面倒だな~と思ってはいるものの、毎日続けていることだし、たかだか15分寄り道をしたからといって準備に支障が出るとも思えないので、カップ&ソーサーを2客持ってきました。たくさん売れたら、こうやってじっくり紹介する機会がなくなっちゃうのでね。(^▽^;) ほとんど残ったりして。

手前のは「へのへのもへじ」で描いたニャンコなんですが、もうちょっとバランスを調整すれば、もっと猫らしくなったかもしれません。相変わらず微妙なんですよ。奥のはすっかり気に入った化け猫マグです。最近作ったものなので、マグとしては使いやすいんですけど、絵柄については好みが分かれるところですね。やっぱり、顔のあるものってとても難しいんです。目の大きさやバランスだけでも表情ががらっと変わってきますから。

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ひっくり返しても、イラスト付きです。落款部分は、赤い絵の具で色を付けています。

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足りなかったものの買い出しを済ませて、本格的に準備をしていきます。プライスカードは過去に作った在庫もあったんですけど、新しいロゴで作り直しました。値段を決めるのはとても難しいんですけど、500円~1,000円のものが多いですね。切れ目の入っているシール紙は剥がしやすくて便利です。

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写真を撮って、値段を付けて、梱包していきます。出すのもしまうのも時間がかかるので、クラフト紙を使ってみることにしました。持っていけそうなのが全然ないな~と思っていたんですけど、結構な量になりました。売上目標はマグ10個なんですけどね。(^▽^;)

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