習うより慣れろ、慣れたら習え。

先週から新しい先生に手ほどきを受けています。2時間で片付けまで済ませなければいけないので、実際にロクロを挽く時間は1時間半ぐらいですかね。集中力が持続するのは50~90分と言われているので、ちょうどいいかもしれません。プロに指導してもらえる貴重な時間なので、真剣に取り組んでいます。

土の塊が作品になるまでには、時間も手間もかかりますが、その世界は奥が深く、無限に広がっていきます。いつまでも勉強できるし、続けていれば成果が出てきます。

生まれつき「才能」や「感性」を持った恵まれた人もいますが、ほとんどの場合は、「努力」と「経験」でカバーできると思います。

そして、何よりも「楽しむこと」が大切ですね。私はとても自己中ですが、自分が「幸せ」で「余裕」がなければ、誰かを幸せにすることはできません。

先週挽いた作品を何点か残しておいたので、今日は削りから行います。

鶴首や一輪挿しなど、口の窄まった花器を削るときは、「湿台(シッタ)」を使います。粘土で湿台をしっかり留めてから、作品をセットしていきますが、湿台をうまくセットできないという人も多いそうです。お茶碗などの場合は、ロクロに直にセットして削ることも多いんですが、乾燥具合によっては口が歪んでしまうこともあるので、湿台を使った方がいいと思います。

どちらにしても、「ちょうどいい硬さ」でなければ削りにくいので、作品の管理はとても重要です。管理してくれる陶芸教室は本当に助かります。

先生が見本として、一つ削ってくれました。底の厚さを確認するときは、ロクロを止めることなく、底を叩いて音で確認していました。削りにかかる時間は3分ほどでしょうか...成形同様ですが、あっという間に削り終わります。私はカンナを2本使い分けることが多いんですが、先生は何を削るときも、大きなカンナ1つで削るそうです。

下の写真奥の背の高い鶴首が先生のお手本です。残りは、私が削りました。私は薄く削りすぎる癖があるので、ほどよい厚さを意識しています。

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ぽっくりとしたお茶碗は私らしい形かな~。壊そうと思っていましたが、ここまで進むとやっぱり焼いてもらいたくなります。焼こか。

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残り時間が少なくなってきたので、また鶴首の練習をしてみます。特に指示は受けずに、先週の感覚を思い出しながら、やってみました。

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かなり時間はかかっていますが、30センチぐらいまでは上げられるようになって、先週の先生の見本とほぼ同じ高さまで上げることができました。

まるで出来なかった「首」は、細く長くできるようになってきました。下膨れで、全体的なフォルムは違いますが、自分の中の満足度は相当高いです。

電動ロクロは水をたっぷりつけて成形していくので、粘土に触れる時間が長くなればなるほど、粘土は腰がなくなり、ドロドロになっていきます。

3回ぐらいで目的の高さに上げられるように意識していますが、手のひら全体を使って、形を整えようとする時間が長いので、粘土に触れる接点を小さく、時間を短くすることを意識しないといけないようです。

接点は最小限にして、いじりすぎないのがポイントかな~。

この後、もう1つ挽いてみたところ、さらに高さは出せるようになってきましたが、腰が薄くなりすぎて、粘土を支えきれなくなってきたので、ボツにしました。

今日使った道具です。自分の道具は車にいつも積んでありますが、教室にあるものを使っています。こんなに大きなカンナは初めて使いましたが、大きなカンナに慣れて削り時間を短くしたいですね。

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超えられない壁、開かない扉。

それが、一言のアドバイスで、解決することがあります。

しかし、自分の器の大きさに見合ったアドバイスでなければ、効果は半減するでしょう。

自分なりに努力して、慣れた頃にまた習うのがいいと思います。

「習うより慣れろ、慣れたら習え。」

来週はプチ旅行の予定なのでお休みしますが、ゴールデンウィーク中にも、手ほどきを受けられそうな日がありそうなので、この感覚を忘れないようにがんばります。

つーか、あとどのぐらい壁があるのかな...

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