粘土のコンディション

陶芸に慣れてきて、プロの器に興味を持つようになると、使っている粘土が自分と同じでないことに気づきます。作家さんと直接話をする機会があるときは「粘土は何を使っていますか?」と聞くこともありますが、詳しく教えてくれる人もいれば、「企業秘密だから」と教えてくれない人もいます。やっぱりね、粘土と釉薬の組み合わせでかなり違いが出てくるので、それは当然だと思います。プロ・アマ問わず、自分の色やスタイルが出ている作家さんは、それが強みになりますからね。

粘土と釉薬の組み合わせで、見た目も質感もガラッと変わってきます。私も色んな粘土を試してみたいタイプなので、自分で仕入れることも多いんですが、共同の窯を使っているので、持ち込み粘土に関しては嫌がられることも多いですね。

陶芸教室やサークルなどでは、手びねりでもロクロでも成形しやすい粘土を選んでいると思います。私がこれまで通ったところはすべて「信楽」を使っていました。一言で「信楽」といっても、色んな種類があるので、仕入れ先によって違うのか、フルイ目の差なのか、少しずつ違いがありますが、練りやすいし、ロクロ挽きもしやすいし、やっぱり扱いやすいと思います。

3月から活動を再開している水曜夜の陶芸サークルに復帰してから、今日で3回目になりますが、去年から持ち越している粘土との格闘が続いています。磁器と陶器の特徴を併せ持った「半磁器土」は、仕上がりが真っ白になるので、わりと好きなんですが、固くなってしまうと、使いやすい状態に戻すまでにとても苦労します。キメが細かく、ゴムみたいな感触で、きちんと菊練りで空気を抜いておかないと、ロクロ挽きのときに、空気が抜けてくれなくて、ぷくぷくしちゃうんです。

まぁ、ロクロ挽きに関しては、技術的な問題なんだと思いますが。(;´・ω・)

仕方がないので、他の粘土を混ぜて、誤魔化してみたんですけど、やっぱりこれがダメなわけで。乾燥のタイミングも合わず、時間ばかり過ぎてしまいます。何事も「タイミング」というのは、とても重要なことだと思います。2時間も時間があったのに、3つしか削れないってどういうことよ。って感じでした。

タイミングが合わないのに、無理に削っても、良いことは一つもありません。乾燥のタイミングを合わせて、キリッと仕上げるのがベストですね。

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取っ手が柔らかいうちは、下向きに保管する方がいいですね。

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取っ手が本体と馴染むようにゆっくり乾燥させるので、また発泡スチロールで保管しておきます。

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今日はホント、ダメダメでした。(ノД`)・゜・。

5月下旬ぐらいに本焼きするようなので、気持ちを切り替えて、お皿など作っていこうかなと思います。

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