優しいマットを目指して

「ふらのクリエイターズマーケット」に持って行く予定の作品の制作が終わりました。「一点もの」と言うと聞こえがいいかもしれませんが、たくさん作ることが出来なかったので、結果的に1個ずつになっただけなんですけどね。

白系の粘土は「上信楽土」を使っています。何年か前に仕入れた粘土だったので使いやすい軟らかさにするまで手間がかかりました。週末までに素焼きが上がった作品については、灯油窯で焼成する予定ですが、優しいマットになるようにシンプルに仕上げていきたいと思っています。まずは素焼きが予定通り終わることを祈りましょう。

しばらくロクロを挽いていなかったので、腕がすっかり落ちていますが、最近のお気に入りの形は安定感のある末広がりです。鎬(しのぎ)を入れたものもありますが、デザイン性と軽量化を兼ね備えています。鎬を入れると色の出方に変化があるので、思ったよりもいい雰囲気になることがあります。

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ソーサーもずっしり重く感じるものがあったので、鎬を入れました。

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あとは、間に合うかどうか微妙なところでしたが、大きめスープカップの削りと取っ手付けが終わりました。取っ手の形を整えるときは、こんな風に下に向けておき、少し乾いたところで、最終調整します。

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サイズとスタッキングの確認をするために重ねてみたところ、取っ手がボキッと折れたものもあります。このまま乾燥棚に乗せてしまいますが、取っ手を付けた後は、発泡スチロールでゆっくりと乾燥させた方がいいんですけどね。時間がないので、このままいってみます。このスープカップは自分用としても使っているんですが、とても使いやすかったので、もっとたくさん作ろうと思っていましたが、思惑通りにはいかないものです。

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赤粘土には、色化粧を施して掻き落としました。毎年、テーマを決めて制作をするようにしているんですが、これから来年にかけてのテーマは「粉引き」にします。これまでに何度かチャレンジしましたが、思うような結果が出せていないので、結果が出るまでは同じ技法を追及していきたいと思います。

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こちらのお皿は五郎さんに作ってもらった「トレジャーボックス」にセットしようと思っているお皿です。前日にタタラで型抜きをしておき、持ち帰って縁を持ち上げ、色化粧土を塗ったりしてちょっとした装飾を施しました。17枚ありますが、これだけ処理するだけでも何時間もかかりました。

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タタラのお皿には高台を付けないことも多いのですが、3点の脚をポチッと付けておきました。この方がお皿全体に釉薬が掛けられるようになります。

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来週末には、灯油窯で焼成予定です。使う釉薬は「白鳳マット」と「チタンマット」の2種類に限定しようと思っています。

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