ごはんの器できました

私は北海道の田舎町の米農家に生まれたので、小さい頃から美味しいお米を食べていました。今では朝食はパン、昼食はご飯、夕食は麺類や肉類などが多くなり、毎食ご飯を食べる訳ではありませんが、山に登るときは、おにぎりを作って持っていくことが多いです。行動食として食べやすいのはパンですが、腹持ちがいいのは断然「お米」だと思います。

ごはんの器を作る

自分自身のことを考えると、マグはその日の気分で使い分けるし、お皿はおかずによって、大小色々使い分けますが、白米を食べるときはお茶碗を変えることはありません。皆マイ茶碗というのがあるだろうし、2つ以上を使い分けるケースは少ないだろうと思い、最近はほとんど作っていませんでした。去年から持ち越している在庫を確認すると、ご飯に合いそうな器は全部なくなっていたし、今年は私の器で食卓をコーディネートできるようにしたいと思い、まとまった数を作ることにしました。

ロクロ挽き

末広がりのマグばかり作っていたので、お茶碗のような丸いフォルムで口が広がった器ってどうやって挽くんだったかな・・・という状態に陥っていました。でも、先生に一つ見本を挽いてもらえば、大体同じような形のものは挽けるかなという感じになりました。

お茶碗のサイズや形の好みはそれぞれ違うと思うので、形は全然揃っていませんが、1時間もあればこのぐらいは挽けるようになりました。サイズを整えることに関しては全く出来ていませんが、早く挽くことだけは上達したように思います。(4月21日)

高台の削り

私のような期間限定の週末陶芸家がイベントに出展するときは、一気にまとまった数を作らないといけません。急いでいるときは、土曜日に挽いて、日曜日に削るのがベストだと思います。掻き落としなどの装飾をする場合は、持ち帰って平日の夜に自宅で作業すれば、次の週末には素焼きスタンバイ出来ます。

削りで湿台(シッタ)を使う場合、中心を合わせたりする手間もあるので、一般的に挽く時間よりも削る時間の方が長くかかると思います。私の場合は挽いた時間の2~3倍かかると思うので、1時間で挽いたものは、削りには2~3時間掛かると思っています。

底の厚さを気にしすぎて、穴をあけてしまうこともありますが、調子がいい日はロスなく削れます。この日はとても集中できていたと思います。(4月22日)

施釉

白いお米が引き立つように濃いめの釉薬を使うことにしました。教室には、そば系の釉薬が2種類あるので、それぞれ単色で掛けたものと、2種類を掛け合わせたものにします。(5月13日)

窯出し

2種類の釉薬をそれぞれ使ったものと、掛け合わせたものです。手前左が「そば1」、手前右が「そば2」、奥は「そば1」を掛けてから、「そば2」を掛けたものです。(5月19日)

「そば1」単色だと、黄土色っぽい色になります。

「そば2」単色だと、こげ茶っぽい色になります。

2種類を掛け合わせると、釉薬の濃さによっては金粉がかかったようになります。掛ける順番が逆だと色は違ってくると思います。粘土の種類、釉薬の種類、掛け合わせる順番で、出てくる色は違ってくるので、とても奥深いです。

残りの5つは「新織部」を使いました。グリーンを好む人も多くて、この色も評判が良かったです。

先月の「サッポロモノヴィレッジ」では、各色何点かずつ里親が見つかりましたが、まだ沢山残っているので、6月23日~24日の「あかびらツクリテフェスタ」に持っていきます。

初めてのお茶碗

ちなみに初めてのお茶碗だと思われる作品はこちらです。陶芸を始めた2006年の12月に作ったものです。滝川の陶芸センターで、手びねりから始めました。細長い紐を作って積み上げたものを伸ばしていきます。化粧土を刷毛で掛けているので、この頃から化粧土に興味を持っていたと思われます。

当時やっていたパソコン教室の生徒さんにプレゼントしました。分厚くて、ずっしりと重みがありますが、自分の中では結構気に入っていたものです。この頃、陶芸が楽しくて楽しくて、自宅で毎晩粘土いじりしてました。

コメント

  1. よこた まさし より:

    正に継続は・・・ですネ!

    • みっちぃ みっちぃ より:

      毎年同じことを繰り返していますが、それなりに上達してきたのかなと思います。来年は精度を上げたいと思います。

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