シャボン玉を使った新作

北海道に限った話ではありませんが、6月〜9月頃までは各地でイベントが開催されます。陶芸関係でいえば、6月15日〜16日は「新十津川陶芸まつり」があります。師弟対決でお馴染みの屯田窯の清水先生も出展するし、私が通っている陶芸教室のスタッフが総出で、陶芸体験をサポートしているので、自分に余裕がある時は差し入れを持って行くこともあります。

あったりまえの話ですが、屋外のイベントは天気に大きく左右されます。去年は天気は良かったものの、風が強く、作品が割れてしまった人がいたようです。そんなこともあってか、今年は改善センターの屋内で開催するようです。このイベントは出展している窯元の数が50前後と多すぎず、少なすぎず、一コマのスペースが広いので、作品を好きなように展示することができるので、作家にもお客さんにもちょうどいい規模だと思っていました。

屋内がいいという作家さんも多いでしょうが、自然派のアウトドア好きな陶芸家も結構多いんじゃないかなと思うので、どちらか選べるといいのにと思いますけどねー。私なら絶対屋外がいいです!

作品を見るだけで、誰の作品か分かるほど、スタイルが確立している作家さんが多いと思います。まぁ、プロの方はほとんどそうかもしれません。

私は毎年色んな技法を試しているので、出来上がったものの雰囲気が変わります。気に入ったものは、翌年以降も定番にすることもありますが、年ごとにテーマを決めるようにしています。まぁ、失敗も挫折も多いですけど・・・。

というわけで、2019年のテーマはチャクラです。

ヨガを初めて4年ほど経ちますが、スキルの高い先生からは基本的なヨガのポーズだけではなく、色々な知識を得ることができますが、チャクラに関しては、ヨガと深い繋がりがあります。体にあるエネルギーセンターのことで、第1〜第7まであります。サンスクリット語で車輪という意味があります。人に説明できるほど詳しくないので、興味がある人は検索してみるといいと思います。それぞれのチャクラには色や香りが割り当てられているので、このカラーを使った作品を作りたいと思って、去年から構想を膨らませていました。

第一チャクラは「赤」です。赤い服は着ませんが、小物やアクセントカラーで一番使っていると思います。

赤い釉薬は、去年仕入れたものが残っているので、シャボン玉を使って「車輪」を表現できないかと思いました。食器用の洗剤を2種類使って試していますが、一つは界面活性剤入りの一般的なもので、もう一つは界面活性剤の入っていないナチュラルな洗剤です。間違えないように容器に「N」と印を付けておきました。

あとは、シャボン液にした釉薬をストローでブクブクやるだけです。

驚いたのは、界面活性剤入りの洗剤は、スポイトで1滴入れるだけでシャボン液が作れるのに、ナチュラルな方は、何滴か分からないぐらい入れて、やっと泡立つようになりました。しかも、その効果はあっという間になくなってしまうので、ブクブクするのは時間との勝負でした。

ブクブクやっている様子は動画で撮影しています。(音は入れていません)

ブクブクした後は、透明の釉薬を掛けて本焼きします。

マグとソーサーが同じ窯に入らず、ソーサーのみの窯出しになりましたが、ほぼ期待通りの焼き上がりになりました。界面活性剤が入っていると釉薬を弾くこともあるようですが、さほど違いは見られませんでした。釉薬の種類にもよると思います。

下の写真では、どっちが普通の洗剤で、どっちがナチュラルな洗剤かはよく分かりませんが、マグのフォルムで区別が付くようにしているので、マグが焼き上がったら判明すると思います。

今は完全に試作段階で、手探り状態です。他の釉薬や絵の具でも試してみたいのですが、テストできるのはあと1回ぐらいしかないので、その後は一気にブクブクやるかもしれません。^^;

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