白と青のマグ

マレーシアから帰国して、まだ筋肉痛を引きずっています。(^^ゞ 北海道でも夏山シーズンに入り、高山植物が咲き始めているようです。体はバキバキだし、急ぎの薬掛けがあるので、朝から陶芸教室にやってきました。

出発前にエントリーしておきましたが、6月25日(土)~26日(日)に札幌ドームで行われる「サッポロモノヴィレッジ」の出展が決まりました。2日間合わせると1,000組ほどの作家さんが出るようです。

初日はお客として全体を見たいので、2日目のみ出店します。間口2m、奥行き1mという小ぶりなライトブースなので、風鈴をメインにして、マグやスープカップなどの新作を持って行きたいと思っています。

7月9日(土)~10日(日)のえべつやきもの市のエントリーも済ませたので、短期間で2つのイベントに出店することになります。陶芸を始めて10年目になりましたので、これまでよりも質の高い器たちを作っていきたと思います。

今日は、マグとミズキレールの絵付けからです。真っ白に焼き上がる粘土を使っているので「呉須」を使ったものがほとんどです。白とブルーの組み合わせは涼しげで夏らしい雰囲気になります。絵付けに関しては毎度適当ですが、丸、四角、三角、棒を組み合わせていく感じですが、同じパターンのものはありません。

「透明」の釉薬を掛けておきます。

教室でメインで使っている「信楽並土」を使った器にも同じように呉須で絵付けをしていきます。

こちらは「ワラ灰マット」を掛けておきました。優しい生成り色に焼き上がると思います。

真っ白の器も好きなので「白マット」のみのものもあります。ここまでは、来週には焼き上がると思います。

まだ残っているものもありますが、焼き上がりを見てから、考えようと思います。

 

術後1年、海外遠征。

子宮筋腫の手術から1年経ちました。1年前のGWは入院生活で終わってしまいましたが、今年はあちこち動き回り、道内の移動距離は2,500kmほどになりました。(^^ゞ

さらに、GW後半から少しお休みをいただいて、マレーシア最高峰のキナバル山(4,095m)へ行ってきました。

滞在中は色々なハプニングもありましたが、良い天気に恵まれ、素晴らしい経験をすることができました。

たまった仕事とイベントの準備などで、まだバタバタしていますが、色々感じたことがあったので、ぼちぼち書いていきたいと思います。

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素焼きで入ったヒビ

4月29日に仕上げをした器たちは、5月2日に素焼きをしてくれたと思います。そろそろ窯の温度が下がる頃だったので、陶芸教室へ向かいました。まだ窯の中に入ったままでしたが、ほとんど私の器だったので、釉薬を掛けるために出してみました。いっぱいあるのは分かっていますが、いくつか衝撃を受けたものがありました。

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マグの底にヒビが入ることはこれまでにも何度かありましたが、取っ手が取れてしまったものもいくつかありました。一番ショックだったのは、タタラのお皿のヒビでした。これまで、タタラのお皿でこんな風にヒビが入ったことはなかったのに3枚中2枚に同じようにヒビが入っているのです。乾燥棚に乗せてから素焼きをするまでの日数が短かったことが原因かもしれません。粘土の重みで外側に引っ張られるようなヒビだったので、タタラの厚さも関係あるかもしれません。

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取っ手が取れたものも多かったです。取っ手を付けたその日に乾燥棚に乗せてしまったのが悪かったかもしれません。本体は特に問題ないので、取っ手が付いていた部分をキレイにヤスリで落として、フリーカップとして本焼きをしていきます。素焼き前の段階で底にヒビが入ったものもあったので、歩留まりが悪過ぎました。

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そうこうしているうちにお昼になったので、失敗した器を見ながらランチにします。手作りパンと柳月で並んで買った三方六の端っこです。

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チャリティ用のマグは「白鳳マット」、「チタンマット」、「白マット」の3種類の釉薬を使います。釉薬を掛ける長さを調整したり、取っ手部分をマスキングしたりして、同じ釉薬でも濃度を変えてみます。

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内側には釉薬を流し込んで、外側は吹き付けにしたりして、同じ粘土でも変化が出るようにしています。

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上信楽土で作った一輪挿しにもチタンマットを掛けておきます。

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白マットのマグは3点。

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オーダーをもらっていたフリーカップは呉須で絵付けをします。

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マスキングして、ラインを入れるだけです。

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テープをはがすとこんな感じ。透明の釉薬を掛けるとカップ本体は真っ白になり、呉須の部分はネイビーになります。落款部分は赤絵具を使ってアクセントを付けています。この色の組み合わせは結構気に入ってます。

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追加分の風鈴も呉須で絵付けをしました。

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まだ半分も終わっていませんが、時間切れなので、今日はここまでにします。他の生徒さんの作品点数があまりないようなので、私が薬掛けを終わらせないと、本焼きにはならないそうです。来週は旅に出るので、続きは再来週になります。

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良い色に焼き上がるといいんだけど。

 

 

鈴木木材~ギャラリー杣人~

友達がfacebookでシェアしてくれた厚沢部町の鈴木木材店のアウトレットセールに行ってきました。同じ北海道でも私が住んでいる町から函館方面に行くには結構な時間がかかります。トイレ休憩は一度でしたが、高速道路で往復750km、9時間かかりました。(;^ω^)
GW最初の3連休のみの企画ですが、アウトレットの天然木を車に積み放題にできるというんです。

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木材があるのは当たり前ですが、杣人(そまびと)と名付けられたギャラリーには色んな雑貨が並んでいて、とても素敵なんです。ホームページをチェックしてから、実際に見てみたかったんです。

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アウトレットセールは、車の大きさで値段が決まっていて、あとは好きなだけ積んで帰っていいそうです。長さのあるものは、車の長さに合わせてカットしてくれます。

木の種類についてはよくわからないので、スタッフの方と話をしながら、オススメの木材を選んでもらいました。

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あまり満タンにするとかなり重くなるので半分ぐらいにしておきました。これでテーブルとか椅子作ったら、とっても素敵だと思います。楽しみ〜。

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アウトレットではない木材も沢山ありました。

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近くのパークゴルフ場の桜は、もうすぐ見頃かな。

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遠かったけど、行ってみてとても良かったです。北海道の素敵なお店を巡る旅は刺激になっていいと思いました。また、来年もあるといいな〜。

GWスタートは陶芸で。

GWに突入しましたが、初日は季節はずれの雪が降りました。峠には雪が積もり、夏タイヤでは通行不可能なほどの積雪になっています。例年、GWが明けるまではスタッドレスタイヤのままですが、今年は雪解けが早かったので、すでにタイヤ交換を済ませてしまいました。春ボードに行けるかな~と思っていましたが、路面状況によっては厳しいかもしれません。

私は暦通りのお休みなので、前半3連休→1日仕事→中盤3連休→1日仕事→後半と連休が3回に分かれています。すでに出かける予定が決まっている日もありますが、できるだけ天気に合わせてベストなプランを立てようと思っています。

天気の悪い日は陶芸がいいです。ちょうど1日分の作業を残しているので、今日中に仕上げようと思います。3月中旬から作り始めて、ペースが上がってきたので、どのぐらいの量になるか分かりません。精算するお金あるかな~。σ(^_^;)

先週挽いた上信楽土を使ったマグとオーダーされたフリーカップは、削りで1点失敗しましたが、他はうまく削れました。

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化粧土で装飾をする時間の余裕はなかったので、このまま素焼きします。素焼き後に呉須で絵付けをしたいと思っています。

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一輪挿しは、ロクロを使わず、カンナで適当に削りました。とても小さいですが、イベントでディスプレイをするときにお花があるとアクセントになります。

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プレゼント用のカレー皿は、口をスポンジで整えておきました。

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今回仕上げたものを入れると、半分以上私の器になると思います。これからは体験講座も沢山入るので、焼成ペースは一気に上がってきます。

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明日からはお出かけしますが、チャリティ用のマグは急いでいるので、GW中に薬掛けに来ると思います。何の釉薬にしようかな~。

 

チャリティマグの仕上げ

5月29日(日)にチャリティワークショップをするので、協賛品のマグを作っています。水曜日に挽いたものを家に持ち帰り、削りのタイミングを合わせておきましたが、昨日は少し柔らかかったので、さらに一晩寝かせました。削りのタイミングが合うと、短時間でキリッと削れます。ここは大事な待ち時間です。

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全部で12個ありましたが、1つ底に穴を空けてしまったので、11個残すことになります。気に入っていた形に限って失敗するんです。

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マグの形も容量もバラバラですが、気持ちを込めて丁寧に作りました。すぐに素焼き予定があるので、GW明けには本焼きできそうです。シンプルで落ち着いた感じに仕上げたいと思います。

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高台はこんな感じです。取っ手の横に落款を押してます。

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意識してロクロ目を付けたものもあります。ぽってりとした末広がりがいい感じになってきました。

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テラコッタで作った鉢には、水はけがよくなるようポンスで穴を開けておきます。サボテンも枯らす私ですが、種からハーブを育ててみたいと思っています。

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ジョウロ風の鉢も作ってみました。注ぎ口もロクロで挽くとキレイになりますが、手びねりでざっくり作りました。かなり適当ですが、自分用に作ったものなので、十分かなと思います。

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残った時間で、お友達にプレゼントするためのカレー皿を作ります。少し前にロクロで挽いたものもありますが、こちらの方が使いやすいかなと思っています。

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7月9日(土)、10日(日)に行われる「えべつやきもの市」のエントリーが終わりました。今年のテーマは「一点モノ」です。凝ったことはできませんが、一点ずつ心を込めて丁寧に作りたいですね。

オーダーメイドのフリーカップ

私との付き合いが長い人は、よく知っていることですが、私には色んなスイッチが内蔵されていて、季節の移り変わりと共に切り替わるようになっています。自分では制御できませんが、カチッと音がしたかと思うほど、オンとオフをハッキリ感じることもあります。(^^ゞ

スイッチが切れるとそれまでの情熱が嘘のように、全く興味がなくなります。冬の間、パウダースイッチが入っているときは「二度と陶芸やらないかも・・・」と思うこともありましたが、雪が悪くなってくると気持ちはゆっくりと下りてきて、今は制作活動に集中しています。ちょうど週末の天気が思わしくない日も多いので、拍車がかかっている感じです。

時々、私の器を気に入って、オーダーしてくれる人もいるんですが、大きさや色などを指定されるとプレッシャーを感じて、自由にロクロを挽けなくなるので、今ではオーダーはほとんど引き受けなくなりました。しか~し、自分の作ろうと思っているものと同じ粘土を使うもので、スイッチが入っている時ならば、一緒に作ることができます。

2016041701「タイミング」というのは、とても重要だと思います。何か行動を起こそうと思ったとき、きっかけとなる出来事があったり、背中を押してくれる人に出会うことがあります。反対に、流れを妨げるような事があるときは、止めた方がいいという合図だと感じることもあります。いい波が来たら乗り、そうでなければ、今の場所に留まるようにしています。

今日は先週オーダーされたフリーカップを作っていきますが、使っている粘土は「上信楽土」でした。少し前に「半磁器土」で取っ手が付かなくて苦戦したので、半磁器よりも扱いやすいこの粘土を仕入れようかと思っていたので、ちょうどいいタイミングで、背中を押してくれました。これで20kgありますが、調子のいい時は2時間で挽き終わります。

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結果、そんなに上手くいくことはなくて、半分ほど挽きました。久々に花器を作ってみようかと思って試してみましたが、全然できないんです。私にはまだ早いのでしょう。

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ロクロ目を意識して付けてみました。絵付けなどの装飾をする場合は、ロクロ目がない方がいいと思いますが、手作りっぽさが出るので私は好きですね。

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最近、パン作りに目覚めたので、お弁当のバリエーションが広がってきました。ダイエット&野菜不足を補うために作っている野菜スープとパン、飲み物は甘酒にしています。パンが作れるようになると、アレンジができていいんですよね。登山の行動食によさそうな高カロリーのパンを研究中です。米麹とうるち米で作っている甘酒も美容と栄養補給にとてもいいですね。

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午後からは、先週挽いておいたテラコッタの鉢を削ります。料理に使えるハーブを育ててみたいと思っています。

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ロス無く削れました。次回、穴を空けて仕上げていきます。

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チャリティマグ作り

制作に勢いがつき、記事の更新が追い付きません。大切なお知らせを先にしておきます。

災害はいつ、何処で、誰の元にやってくるかは分かりません。

被災している方は、慣れない環境でとても不安な思いをしていると思います。

詳細はこれから決めていきますが、私が代表を務めるパソコンサークル【えびす】で、熊本地震の義援金を集めるための「チャリティワークショップ」を行うことにしました。

詳しくはえびすのホームページでお知らせしていきますが、準備期間があまりないし、大型連休が挟まっているので、どんなことになるかはまだ想像できませんが、私たちが得意とすることで、大きな効果が得られるような内容にしたいと思います。日程と会場は確定しましたので、お知らせしておきます。

5月29日(日)砂川市地域交流センター「ゆう」

時間は、朝から夕方までになりますが、パソコン関連のセミナーをメインとして、チャリティグッズの販売を行います。

自分たちの好きなことや得意なことで最大限の効果を発揮できるよう、えびすの仲間たちと知恵と技術を出し合って、できるだけたくさんのお金を集めたいと思います。

できることは限られているし、私たちが集められるお金は些細な金額にしかなりませんが、それでも何もしないよりはマシだと思います。

 

ちょうど陶友会だったので、チャリティグッズの制作に取り掛かりました。実用的で私が作りたいものと言えばやはり「マグ」なのです。焼き上がりまでの日数を考えるとあまり凝った装飾をすることはできませんが、シンプルで飽きのこないものを作りたいと考えました。

粘土はいつも使っている信楽赤土(4号)の在庫がなく、5号を仕入れたようです。この粘土の色に見覚えがありました。私が最初に陶芸を始めた教室で使っていたものです。あの頃は、粘土の種類がこんなにたくさんあることも知らなかったし、何も分かっていなかったですが、誰よりも沢山粘土を買って、とにかく色んなものを作りました。ここでは粘土を先に購入(2kg・540円)します。粘土代に焼成料や釉薬代が含まれていますが、あいにく手持ちがなかったので、6kgしか買えませんでした。(^^;

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形は最近お気に入りのこともありますが、安定と末永い幸せを願って「末広がり」にしています。気持ちを込めて丁寧に、粘土を無駄にすることなく挽きました。全部で12個あります。

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GW明けには素焼き→本焼きをするようなので、みなさん急ピッチで作業しています。メンバーが増えてきて、賑やかになってきました。

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マグは持ち帰り、自宅で乾燥させて削りのタイミングを合わせていきます。

らんフェスタ2016

職場から近いこともあり、毎年昼休みにサクッと見に行っている「らんフェスタ」ですが、今年は最終日の朝イチに行ってきたので、写真をアップしておきます。

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植木鉢とミズキレール

もう3年前のことになりますが、突然キャンドルポットを作り出したことがありました。ロクロの練習を兼ねて始めたことだったので、素焼きで終了する「テラコッタ」を使いましたが、あの時買った粘土がまだ残っているんです。

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「テラコッタ」は、埴輪や植木鉢などで使われているオレンジがかった粘土ですが、ジャンルとしては「土器」というのかもしれません。

700℃程度の素焼きで終了するため、吸水性が高く、通気性がいいので、テラコッタで作った器は植物が育ちやすいと言えるでしょう。しかし、焼き締まった器とは違い、とても脆いです。ちょっとぶつかっただけで欠けてしまうし、寒さにも弱いです。冬の間、屋外に置きっぱなしだと、春になった頃には壊れているかもしれません。

最近、パン作りに目覚めてきたので、近いうちにピザを作り始めると思うので、料理に使えそうなハーブを作ってみようと思いつきました。ハーブって買うと高いんですよね。サボテンも枯らすほど、植物の栽培に関しては無頓着ですが、最近は思考も変わってきたので、植物を育てられるようになっているかもしれません。なので、そのための鉢から作ります。先は長いですが、そのプロセスが好きなんです。(^^ゞ

未開封だったため、粘土の状態はよかったです。ちょっと固いですが、水分を沢山使うロクロ挽きにはちょうどいいぐらいです。さぁ、いきましょう。

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どのぐらいの大きさがいいのかもよく分からなかったので、自由気ままに挽きました。一応、受け皿も作ってみました。

丸一日時間があるときは、午前中にロクロ挽きをします。夕方になると挽いた粘土の表面が少し乾燥してくるので、片付けやすくなります。翌日、削りたい時は、このままの状態で、乾燥棚の下段に置いたままにすることもあります。

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お次は水切りヨーグルト兼豆腐の水切りのための「ミズキレール」の仕上げです。本体と蓋を4個セット挽きましたが、蓋が縮んで合わなくなったものがあるので、ボツにしたものもあります。水を切るためのスノコにポンスで穴を開けました。穴の間隔がバラバラですが、大きさはピッタリです。

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スポンジを豆腐の変わりに見立てていますが、重しの役割をする内蓋もついています。

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さらに蓋ができるようになっています。問題は今のサイズでいい感じだということです。焼き上がりは10~15%ぐらい縮むと思うので、ちょっと小さかったかもしれません。

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蓋と合わなくなったものは、底に穴を空けて鉢として使うことにします。釉薬は掛けずに焼き締めます。

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自分用に作っただけなので、同じものを作るかどうかは分かりませんが、焼き上がったら使用感をレポートします。

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追加の風鈴もあります。無地のは素焼きが終わってから「呉須」で飾り付けをしたいと思います。

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4年ほど前に作った器のオーダーが入りました。すごく気に入ってくれていて、毎朝これでヨーグルトを食べているそうですが、同じものを2個追加したいとのことでした。ロクロ目がある方が好きだそうです。うまく再現できるかな~。

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