粘土時間

天気予報どおり、朝から雨が降っていて、私のパウダーシーズンは完全に終わったと感じました。これからの時期は気温が高くなり、雨が降ることも多くなるので、雪崩の危険も増えてくるし、山はとても不安定な時期になります。それでも、良さそうな所を選んで山を目指す人もいますが、そこまでの情熱は持ち合わせていないので、のんびり朝食を食べてから陶芸教室に向かうことにしました。

気持ちが山にシフトしている時は、もう陶芸をする気にならないんじゃないかと思うこともありますが、不思議なもので時期が来ると自然と身も心も山から下りてくるんですよね。(^^ゞ

ブログを読んでくれている人からは、時々「ブログ楽しみにしています」といったメッセージなどをもらうこともありますが、気持ちが入っていないときに無理やり重い腰を上げたとしても、それなりのモノしか出来ないので、無理に気持ちを奮い立たせるのは止めようと思いました。作り手の情熱や気持ちというのは、作品に顕著に表れると思います。私の場合は特にそうかもしれません。

今年のテーマは「ひとつひとつを丁寧に作る」ことを意識しているので「数」ではなく「質」の向上を目指しています。

水曜日にサークルで挽いたマグを持ち帰り、削りのタイミングを合わせておきました。まだ柔らかいものもあったので、ちょうどいいものから順に削っていきました。

2016030602

4個はすんなり削れましたが、2個はまだ早かったので、待っている間に色化粧土を掛けておきました。

2016030603

化粧土がほどよく乾いたところで、適当に掻き落とします。こちらは「空色」の化粧土を使っていますが、かなり大きめのマグになるので、鎬を入れることで軽量化も兼ねています。

2016030604

パターンは適当です。残念なことに絵心は持ち合わせていないので、○とか|とか×とかを組み合わせています。

2016030605

残りの2個の乾燥が進んできたので、削ろうと思って作業をし始めたましたが、底の厚さが気になってどんどん削ってしまい、結局、2個とも失敗しました。せっかくなので、半分にカットして、厚さを確認してみます。口の部分が薄く、腰の部分に厚みがありますね。これはダメな見本になりますが、この状態だと持った時にすごく重たく感じます。ザックに荷物をパッキングするのと同じで、重いものを上にすると同じ重さでも軽く感じるようになります。

口の厚みで全体的な重さの印象が決まるので、見た目より重いのはマイナスイメージになります。反対に口がぽってりして厚みがあるのに、実際に持つと軽く感じるほうが印象がグンと良くなります。サイズがかなり大きいので、その分重くなるのは当たり前です。削りや鎬で何とかするのではなく、挽く時点での問題ですね。

2016030606

「黄色」の化粧土を掛けたものも適当に掻き落として、取っ手を付けていきます。粘土は信楽の並土を使っているので、化粧土のかかっていない部分は、生成りっぽい色になります。取っ手と本体の粘土の乾燥具合は違うので、発泡スチロールで保管してゆっくり乾燥を進めていきます。

2016030608

これまでは自分の時間に合わせて、ギュウギュウのスケジュールで作業していましたが、のんびり作業をしていて感じたことは、粘土には粘土の時間があるんだな・・・ということでした。削りのタイミング、化粧土を掛けるタイミング、掻き落としのタイミング・・・気持ちを込めて、手を掛けて、じっくり待って、時々様子を見て、ベストなタイミングを見計らって作業する。このベストなタイミングに私が合わせるのが一番効率がいいのかもしれません。

時間は全てのものにある

すでにホームページやブログでは公式発表されましたが「ふらのクリエイターズマーケット」の中止の案内が届いていました。すでに実行委員会は解散したと思うので、実行委員長をされていた恒枝氏が一人で作業されたのかなと思いました。今はとても忙しい時期だと思いますが、頭が下がるばかりです。楽しい時間をありがとうございました。

2016030601

 

美しい羊蹄山

ニセコに行く時は数ヶ月前から安い宿を取っておき、天気に関係なく行くことが多いので、天候に恵まれないことの方が多いんですが、天気図を見るとご機嫌な高気圧が来ていました。全山共通で使えるインターネットリフト券が3時間分残っていたし、ニセコに行けば一緒に滑ってくれる友達もいるし、この日を逃すともう行かないと思ったので、サクッと日帰りしてきました。

羊蹄山が本当に美しかったです。ニセコにはシーズン通して何度も訪れますが、これまで見た中で一番だったと思います。本当に富士山によく似ています。山頂まで登ったのは夏山シーズンの時に一度だけですが、樹林帯が長く続き、8合目までは展望もないので、さほど楽しくないんです。しかも下山はひたすら下りなので、膝への負担もなかなかです。羊蹄山は眺める山だなぁ~とつくづく思いますね。

2016030501

ビレッジからスタートして、アンヌプリを滑り、ヒラフで友達と合流しましたが、本日のギアはテレマークです。まだ全然滑れませんが、急な所は斜滑降で滑れば何とか下りれます。テレマークの独特な滑りをマスターするには、まだまだ時間がかかりそうですが、一緒に滑るメンバーや雪質やエリアによってギアを選べるので、スキーを始めて良かったと思います。

2016030502

リフト券をうまく使って、4時間ほど滑りました。終了後は、高橋牧場のレストラン「プラティーヴォ」でランチをしました。ここはメイン1品と美味しい野菜料理とスイーツがビュッフェスタイルで楽しめます。しかも、飲むヨーグルトが飲み放題なんですよ。口開けたら喉から見えるぐらいお腹いっぱい食べました。

2016030504

ここからの羊蹄山も美しいです。翌日は雨予報でしたが、午後になっても雲ひとつない青空でした。

2016030503

ランチが終わってからは解散し、温泉へ向かいます。ニセコは山もあるし、いい温泉もたくさんあります。ほとんどの温泉に入ったように思いますが、中でも一番好きなのは「雪秩父」ですね。昨年リニューアルして、日帰り専門になり、以前の面影はすっかりなくなりましたが、もちろん泉質はそのままです。女性の露天風呂は種類が多くて、泥パックまでできます。ここなら何時間でも入っていられそうです。

行きたい所へ気の向くままに。一人旅は、気ままでいいですね~。

2016030505

ヨガと貧血

職場の福利厚生の一環でヨガをしています。もうすぐ1年になりますが、毎週1回ほとんど休むことなく続けていますが、元々興味があったこともあり、私にはとても合っていると思いました。1月からメイン講師が変わり、札幌からmiku先生が来てくれています。道内各地で活躍されているようで、メディアで取り上げられることも多いようです。始めた頃は、片足で立ったりするとフラフラしていましたが、ずいぶんと体が柔らかくなってきて、バランスが良くなってきたように感じていました。

2016030301

そして、こちらももうすぐ1年になりますが、去年4月末に子宮筋腫(腹腔鏡・全摘)手術を受けました。それ以前の数年間は重度の貧血で、ヘモグロビンの値は平均「8」ぐらいだったと思います。長い年月をかけてじわじわと悪化していったのだと思いますが、貧血と診断されてもすでにその状態が日常だったので、さほど辛いと感じたことはなかったです。手術しないで済むならば、このままやり過ごせないかと思っていました。筋腫を小さくするためのホルモン注射をしたり、鉄剤を飲んで治療したこともありましたが、薬をやめれば、また元の状態に戻ってしまいます。

2016030302手術を決めるまでの数年間はとても悩んでいたように思いますが、術後半年もすると傷もすっかり癒えて、体力が回復してくると、以前よりもずっと体が楽になってきました。それまでの煩わしさがなくなったので、行動を制限されることもなくなり、羽が生えたように自由に飛び回れるようになりました。

それまでは、いつも手足が冷たくて、指先の感覚はほとんどなかったのに、術後半年ほど経った頃には「体が温かい」と感じるようになりました。体中にエネルギーが通っている感じがするんです。

 

以前の状態がどんなだったかも忘れていましたが、ちょうど職場に献血車が来たので、献血をしてみることにしました。定期的に献血車が来るので、今まで何度もチャレンジしていますが、最初の採血で断られてばかりで、実際に献血をしたことは一度もありません。元々注射は大嫌いだし、血を見るとめまいがするぐらい針とか血とかにはめっぽう弱いタイプです。ヘモグロビンの数値がどれぐらい変化しているか気になっていたので「ものは試し」という感覚でした。

すると、どうでしょう。400mlの献血基準値の「12.5」を上回る「12.6」という結果が出ました。

「400mlお願いできますか?」と言われました。そこでザーッと体の中の血の気が引いた感じがしました。

仮に通過しても、せいぜい「200ml」かと思っていたら、まさかの「400ml」ですよ。いきなりハードル上がっちゃってるじゃないの。それでも基準をクリアしてるんだから、やってみようじゃありませんか・・・小刻みに震えながら、ベッドに座りました。

私、マジで、注射嫌いなんですよ。針を刺す前に痛い痛い・・・って騒ぐタイプです。針が刺さる時の痛みは一瞬ですが、その先が長いのが辛いんです。しかも献血の針は太くて、しばらく刺しっ放しになるんです。

ドキドキしながら、献血時の注意書きを読みました。血液を流しやすくする運動の仕方とか書いてあるんですけど、もう泣きそうです。。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。

針を刺した後は、生々しい状態が見えないようにタオルを掛けてくれました。針を刺した後の痛みはさほどなく、血流の勢いも良いようで、200mlまではあっという間でした。それを過ぎると、血液を吸う機械の「ブーンブーン」という音が気になるようになり、だんだん意識が遠くなっていくような気がしました。

2016030303

一瞬気を失ったのかもしれません。気が付くと献血はストップしていて、看護師さんやドクターが様子を伺っていました。後で調べてみたところ、VVRという症状だったのかもしれません。血圧が一気に下がったようでした。血圧が戻るまで15分ほど横になり、しばらく休むことになりました。初めてだったこともあり、かなり緊張していましたが、針が苦手な私は「献血」という行為自体があまり向いていないようです。

VVR(血管迷走神経反応 )について

VVRは針を刺すことをきっかけとして、迷走神経(心拍を遅くし血管の緊張を緩める神経)が緊張状態になる為に起こる副作用です。 採血中または採血直後に出現し、血圧低下、徐脈になります。

その後、仕事に戻ってからは、頭が重く、貧血症状が出てきて、とても調子が悪くなってしまいました。この日はヨガ教室でしたが、普段のように体が動かせなくなり、休んでいる時間の方が長かったかもしれません。手術をする前はフラフラしている状態が当たり前だったので、何とも思っていませんでしが、色んなことに影響していたのかもしれません。ヨガを始めたからバランスが良くなったのではなくて、貧血が治ったから、バランスが良くなってきたのかもしれません。

手術を決めるまでにとても長い時間がかかったけれど、あのまま先延ばしにしていたら、症状はもっと悪くなっていたと思います。

体は正直なものです。自分の体と心の声を聞いて、バランスよい食事を摂り、適度に運動して、良質な睡眠を取る。当たり前のことですけど、元気な時って忘れがちですよね。

8ヶ月ぶりのロクロ

不思議なもので、何か始めようと思ったときに、ちょうどいいタイミングで色んな話が舞い込んできます。厳しい冬の終わりも見えてきて、色んなことが動き出す時期なんでしょうね。3~4月は雪も悪くなってくるし、雪解けで道路はぐちゃぐちゃになってくるので、私の冬山スイッチも切れかかっています。

私がゆる~く参加している陶芸サークルの「陶友会」は、活動拠点としている公民館の改修工事があり、去年は2ヶ月ほどしか活動しなかったそうです。その頃の私は術後で陶芸ができる体ではなかったし、いつから再開になるかも分からなかったので、このままフェードアウトするのかなぁ~なんて、のんびり考えていました。

昨日、板さんから「明日から始動です。お元気な顔見たい」とショートメールが届きました。

そして、今日、facebookを開くと、札幌ドームで6月25日、26日にクラフトイベント「サッポロ モノ ヴィレッジ」の告知が飛び込んできました。「北海道最大のハンドメイドフェスティバル」というなんだかとっても楽しそうなイベントじゃないですか~。札幌で開催されるイベントは競争率が猛烈に高いと思いますが、1日だけ出展することもできるようなので、ダメ元でエントリーしてみようと思いました。道内から作家さんが沢山集まると思うので、初日は客として見に行きたいです。

そして、7月の「えべつやきもの市」には、一昨年コラボしたYUMIさんと今年も出店することにしました。一人で店番をしているとトイレに行くのも大変だし、他の作家さんの作品を見ることもできません。2人で出店料を折半できるなどのメリットもあります。私自身、YUMIさんの大ファンなので、とても嬉しいです。(笑)

これからどれぐらい作れるか分かりませんが、どちらも4月下旬がエントリー期限なので、それまでにテーマとスタイルを決めて、取り組んでいきたいと思います。

仕事が終わって、晩御飯を食べてから、陶友会に向かいました。18時からスタートしていますが、この時間に間に合うことはなく、だいたい19時を回ります。久々に見た公民館の外壁は白く塗り替えられて、館内も綺麗になっていました。覗いていませんが、トイレがかなり良くなったようです。実習室の中は、チョロチョロだった水道も勢いよく出るようになりました。しかも、お湯まで出るんです。

1年以上お会いしていませんでしたが、皆さんとてもお元気そうでした。

2016030201

陶芸の話題はもちろんですが、身の上話やローカルネタなど、取り留めのない話をし、いつもと変わらない雰囲気でした。陶友会は毎週水曜日(18:00-21:00)に活動していますが、今はパソコンのレッスンを隔週でしているので、こちらも隔週になりそうですが、何回通っても年会費は同じなので、できるだけ通いたいと思います。(^^ゞ

粘土は2年前に買っておいたものを発泡スチロールで保管していましたが、カチカチになっていました。粘土に穴を空けて、水をたっぷり含ませて、何度も練り返し、使える状態に戻すのに1時間ほどかかりました。もっと酷いのは何日もかかるので、マシな方ですけどね。

2016030202

陶芸をするときは、大袈裟な道具箱を丸ごと運んでいましたが、今日は必要最低限の道具だけ持ってきました。牛ベラ、弓、なめし皮、たこ糸です。何であんなにでっかい道具箱を持ってきてたんだろう・・・と思いますね。本当に必要なものは限られています。

2016030203

去年は、6月に出展したイベントが終わって、すぐに山に気持ちが切り替わり、すっかり陶芸から離れていたので、こうしてロクロを挽くのは、実に8ヶ月ぶりになります。どんだけやってないんだ~って感じです。(^^ゞ

粘土はまだ固くて、ベストな状態ではなかったし、腕は明らかに落ちているので、イメージの形にするために何度も手を掛けてしまいましたが、それでもまぁ何とか挽きました。自転車と同じで、乗り方を覚えると、それなりには出来るんですね。

好きな形、好きなもの、自分が使いたいと思うもの、そして、ひとつひとつを丁寧に作ること、ダメなものは迷わず壊す・・・色々思っていたことはありますが、何より感じたのは「気持ちいい」ということでした。ロクロを挽いていた時間は30分ほどでしたが、粘土ってこんなに気持ちいいんだなぁ~としみじみ感じました。最初はみんなのおしゃべりがBGMになっていましたが、そのうち周りの音が聞こえなくなるほど集中できます。

2016030204

末広がりのマグにするために、内側を牛ベラで処理していますが、手を掛けすぎているせいか、底に水分が残ってしまいます。小さなスポンジを用意してくればよかったと思いました。

2016030205

これまでは、発泡スチロールに入れて、ここで保管していましたが、削りのタイミングがとても重要なので、挽いた作品は持ち帰ることにしました。持ち帰って、蓋を開けたり、閉めたりして、養生します。乾燥が進みすぎたら、霧吹きをしたり、水に潜らせたり。そうやって、ちょうどいいタイミングで削らなければいけません。

2016030206

そして、片付けをします。だいたい最後に残るのは私だけです。今までは、たくさん挽くために時間いっぱいまで作業して、バタバタと片付けをしていましたが、電動ロクロの場合は、手ロクロよりも片付けにずっと時間がかかります。30分は見ておいた方がいいですね。この実習室は3つの陶芸サークルで使っています。次に使う人が気持ちよく作業できるように綺麗に掃除しておきます。

2016030207

モチベーションが上がってきたので、色々とアイディアが浮かんで、どんどん新しいものを買ったりしますが、家に残っている粘土がたくさんあるので、再生して全部使い切り、新しい道具や釉薬は買わずにあるもので済ませようと思います。

今あるものを使い切ってから、また次のことを考えればいいかな。

できるだけお金は掛けず、てまひまを掛けて、気持ちを込めて、作品作りをしたいと思います。

今あるものを使い切る

10年目の決意

何も記事を書かない間でも、毎日沢山の人がこのブログを見に来てくれていました。窯元巡りの記事や石膏型作りの動画、キャンドル作りの話、山の話など、Googleで検索するとかなり上位に引っ掛かるものもあり、偶然訪問してくれて、それをきっかけに過去の記事まで遡って読んでくれている人がいるんですね~。

つい先日、サーバーの引っ越しをして、無事に移行が完了したかどうかを確認し、うまく終わったと思っていましたが、以前、アメブロから移行してきたときの古い記事での画像の欠落が多いことに気が付きました。アメブロからの引っ越しのときは本当に大変だったので、どうしても残したい記事だけ残して、それ以外は諦めたんですが、今回も一筋縄ではいかなかったです。

記事の中で使っている画像が正しく表示されているかを確認するため、これまでの記事にざっくりと目を通しましたが、振り返ってみるとなかなかのボリュームがありました。気持ちが入らず、隙間を埋めるような記事を書く時もありましたが、イベントなどへの出展を決めると、ある日突然スイッチが入り、2~3ヶ月の間は集中して取り組んでいました。

私が陶芸を始めたのは2006年5月だったので、今年でちょうど10年になります。不器用で何の心得も持っていなかったので、最初の3年は猛烈な笑いが巻き起こるレベルでしたが、このままじゃイカンと心を入れ替え、師匠を変え、窯を変え、色々と研究するようになりました。

そのうち、山の魅力に取り付かれ、陶芸にどっぷりということもなくなってきましたが、いつからか、その季節に合ったことをしたいと思う気持ちが強くなり、天気のいい日は山に登り、雨の日は粘土いじりをして、お金がなくなれば働き、いい雪が降れば滑る...といった自然と本能に任せた生活を好むようになりました。衣食住を背負って山に入るようになってから感じるようになったことは、本当に必要なものは極僅かだということです。最近、異物混入などで食料廃棄の話題を目にすることがありますが、おかしな世の中になってきたなと思いました。世界には食べるものに困っている人が沢山いるのにね。限られた資源を大切にし、食べ物を粗末にせず、良いモノを長く使うこと。とてもシンプルなことなのに、何だかすごく複雑になってきたように思います。

自分のやっていることにも色々なジレンマを感じるようになりました。ロクロを挽くのは好きだけど、不燃物を作り続けることへの憤りを感じることも多くなり、しばらく陶芸から離れてもいいかな~と思うこともありました。今回、これまでの自分のやってきたことを振り返ってみて、またがんばってみたいと思うようになりました。

去年の8月から粘土いじりを全くしていないので、約半年間の空白がありますが、過去に2度出展したことのある「えべつやきもの市」にエントリーしようかな~と思うようになりました。毎年、4月20日前後に申込書が届き、7月第2土・日が開催日になります。陶芸がブームだった頃には募集枠がすぐにいっぱいになったようですが、最近は出展数も減ってきているようなので、お金さえ払えば出せるんじゃないかと思います。(^^ゞ

テーマとスタイルを決めて、世界に一つしかないものを丁寧に作りたいと思いました。

写真のマグは2009年に作ったものです。本体と高台を別々に挽いたものを合体させて、取っ手もロクロで挽いたものを縦にカットして付けています。形の整ったものはゴマンとあるんだから、個性的でいいかも。(笑)

2009031508

中止が決まったイベント

「最近、陶芸してないの?」と聞かれることが多くなりましたが、しばらくしていないんです。特に雪が積もってからというもの、毎週末はゲレンデや山に繰り出しています。40歳をとうに過ぎましたが、若い頃よりもずっと外で過ごす時間が多くなりました。

北海道は雪と暮らす時間が長いです。家でゴロゴロしてテレビを見ている暇があったら、体を動かした方がいいと思うようになり、仕事帰りにナイターにまで行く有り様です。(笑)

毎年、年頭にその年の目標を決めていますが、今年はなかなか決まらず、悶々としていましたが、出展したいと思っていたイベントの中止が決まりました。

2月上旬に公式発表されましたが「ふらのクリエイターズマーケット」が終わります。今年だけというわけではなく、実行委員会自体が解散してしまったと思うので、このイベント自体がなくなると思います。

去年、念願の初出展が叶い、とても有意義で楽しい2日間を過ごせたので、今年もどんな形でもあの場所に行きたいと思っていたので、残念でなりません。

この噂が私の耳に入ってきたのは、去年の11月下旬でした。その段階では、まだどちらとも言えない状況だったので、私なりにできることをしたいと思い、現場に取材に行き、資料をまとめました。しかし、第三者の私が口を出すような問題ではなかったので、具体的な行動に出ることはできませんでした。

20151129015

ひょっとすると、これから別の名前で、同じようなイベントが始まるかもしれませんが、今年の話にはならないと思います。

「ふらのクリエイターズマーケット」は、本当に素晴らしいイベントでした。去年作ったスライドショーですが再掲します。ありがとうございました。

<動画は10分ほどあります。音が鳴りますので、音量に注意してください>

というわけで、今年出展予定のイベントはありません。3月には雪も悪くなってくると思うので、粘土いじりを再開すると思います。やっぱりマグが好きなので、デザインの違うマグを沢山作ってみたいと思っています。目標はやはり100個ですね。

あと、キリマンジャロも目指してます。マジで。(笑)

追記:色々振り返ってみて、えべつやきもの市にエントリーしようと思いました。

サーバー引っ越し完了

必要に迫れてきたこともあり、レンタルサーバーを「ロリポップ」から「Xserver」へ切り替え、ブログ(WordPress)の引っ越しが完了しました。私が管理しているサイトが他にいくつかありますが、バックアップを取ったにも関わらず、フォルダ丸ごと消してしまって、完璧に失敗したサイトもありました。消えても問題ない記事も多いんですが、情熱を注いで書いた窯元巡りの記事もあったので、このサイトだけは完璧に元通りにしたいと思い、重い腰を上げて真剣に取り組みました。

今の時代、すでに同じことを経験している人がネットで情報を公開していることが多く、それがとても役に立ちました。phpファイルの修正については、調べたソースコードをコピペして済ませたので、意味が分からないことも多いです。

結果、データベースの移行作業について、少し理解できたような気がします。以前はプラグインのエクスポートツールを使ったことがありますが、今回の方法が確実で早いと思いました。WordPressを使う上で、どうしてもこのあたりの部分は押さえておかないといけないので、試してみて良かったです。理論上で分かっているのと、実際にやってみるのは訳が違うと思いました。

記事で使用している画像ファイルのダウンロードやアップロードについては、コマンドラインでFTP操作できるととても早いと思いますが、勉強不足だったので地道にFTPツールを使いました。これまでアップロードした画像ファイルが5GBほどあったので、古いサーバーからのダウンロードと新しいサーバーへのアップロードにかなりの時間を要しました。

3日間の作業でだいたい元通りになりました。移行が完全に終わってから、ネームサーバーの切り替えを行うのがベターです。ネームサーバーの切り替えが落ち着くまでには72時間ほどかかるので、3日間は古いサーバーにアクセスしたり、新しいサーバーにアクセスしたりと不安定な状況が続きます。

ロリポップでは「スタンダードプラン(月額500円)」を使っていましたが、Xserverでは一番安いプランでも、年間の費用はこれまでの2倍ほどになります。表向きの機能には大差ないのかと思っていましたが、実際に使ってみると、高速で安心だと思いました。ドメインの取得と管理は「ムームードメイン」で行っていましたが、今後もそのまま継続します。

作業手順が詳しく書かれているサイトもありましたが、うまくいかない部分もあったので、今後のために備忘録を残しておきます。ここでは移行手順を詳しく書いてあるわけではなく、私が躓いた部分のみです。同じようなケースでこのページに辿り着いた方には、あまりお役に立たないと思います。m(__)m

1.旧サーバーのデータをバックアップ

データのバックアップについては、backwpupプラグインを使用しました。データベース、アップロードした画像、インストールしたプラグインなどをまとめてバックアップができます。指定したスケジュールでバックアップを取れるし、Dropboxへ直接保存ができとても便利でした。作成されたバックアップファイルは圧縮されているので、解凍して使います。

wordpress_backup

サーバーにアップロードした画像ファイルなどは問題なく使えましたが、データベースについてはロリポップ側でアクセス制限されているのか、エラーが出てしまったので、次の方法でバックアップを取りました。

2.旧サーバーでデータベース(テーブル)のエクスポート

上記プラグインを使って、データベースの復元時を試みたところ、エラーが出てしまったので、ロリポップの管理画面に入って、phpMyAdminを使って手動で行いました。エクスポート方法の選択画面にある「簡易」でもダメだったので、「詳細」にして、他のオプションはそのままで実行しました。

mysqlエクスポート

3.新サーバーでデータベース(テーブル)の削除

新サーバー側では、自動インストールでWordpressのインストールを済ませておきます。こちらもサーバーパネルから、phpMyAdminに入って、すでに出来上がっているテーブルを全て削除しました。

mysqlインポート削除

4.新サーバーでデータベース(テーブル)のインポート

旧サーバーからエクスポートしたファイルを選択し、インポートを実行します。

mysqlインポート

5.新サーバーのwp-config.phpを変更する

WordPressをインストールしたフォルダにFTPツールで接続し「wp-config.php」ファイルをダウンロードして、修正します。phpファイルを書き換えるときは、テキストエディタを使いますが、Windowsについている「メモ帳」ではダメです。私はフリーソフトの「Terapad」や「SublimeText」を使っています。

$table_prefix  = ‘wp○○_’; の部分を、旧サーバーのデータベースで使っていたものに書き換えて、このファイルをサーバーにアップロードするだけでいいはずですが、Wordpressの管理画面にアクセスしたところ、真っ白になりました。

wordpressをインストールしたフォルダが、ルート直下でなかったためかもしれません。調べたところ同じような事例があったので、再度「wp-config.php」に下の記述を追加して、アップロードし直しました。

define(‘WP_SITEURL’, ‘http://サイトのURL’);

デバックモードを有効にすると、どこでエラーが発生しているのか確認できるので、下の記述を書き換えました。(正しく表示されたことを確認して、元に戻しておきました)

define(‘WP_DEBUG’, true);

wordpress_wpconfig

6.新サーバーの管理画面にログイン

やっと見慣れた管理画面に入れました。「wp-config.php」で define(‘WP_SITEURL’, ‘http://サイトのURL’); を記述すると、管理画面で「WordPressアドレス」の変更はできなくなります。

データベースのインポートが上手くいけば、投稿した記事やコメントなどはキレイに復元されます。しかし、記事内に使っている画像データは、新サーバーにないので、画像部分が欠落してしまいます。

wordpress_管理画面

7.新サーバーのテーマの指定

カスタムテーマを使っている場合、テーマファイルのアップロードが終わっていないと、サイトが正しく表示されません。適当なテーマに変えておけば、公開サイトも正しく表示されます。

wordpress_テーマ

8.FTPツールで新サーバーへアップロード

あとは、FTPツールを使って、画像ファイルのアップデートをしていきます。1.の操作でバックアップしたデータを解凍します。画像ファイルのアップロード先は「wp-content」→「uploads」フォルダになります。このデータが約5GBあったため、2日がかりの作業になりました。テーマ(themes)やプラグイン(plugins)もそれぞれのフォルダにアップロードしていきますが、インストールしたまま使っていないものもあるので、必要なものだけをアップロードしていきました。

wordpress_ftp

これでキレイに元に戻りました。他のサイトもぼちぼち作業していきますが、データがなくなったのもあるので、真っ白からスタートするかもしれません。(^^ゞ

目標を失った時

2016年になり、すでに1ヶ月が経とうとしています。毎年作る気まぐれな年賀状も全然作る気にならず、もらった方には返事を出すようにしてるんですけど、ここまで来てしまいました。でも、そのうち出すかもしれませんが・・・(^^ゞ

ブログの更新が全然ないので、私の動向を心配した方からは連絡が来ることも多くなりました。ウィンタースポーツのシーズンなので、あちこち出かけ、体は元気にやっていますが、昨年11月から悲しい出来事がいくつかありました。私自身のことではないのですが、体の中の奥深いところに大きな穴が空いたような感じがしました。

ここ数年は、年明けに目標を決めるようにしていますが、それが決まらず、つい最近まで悶々としていました。やっと気持ちの整理がついてきたので、少しずつ書いていこうと思います。

昨年11月のことですが、facebookに投稿した内容です。

=========================================

山の素晴らしさを教えてくれたご夫婦(ご主人)から、喪中欠礼のハガキが届きました。そこには10日ほど前に奥様が亡くなったとありました。

奥様はパソコン教室に習いに来てくれていた生徒さんでした。趣味の登山の話を沢山してくれ、興味を持った私を雨竜沼に連れて行ってくれたのが、6年前のことでした。

晩秋で、朝から曇天でした。花もなく、雨にも打たれ、正直登山の何がいいのか分かりませんでした。

75歳を過ぎてもバリバリ働くご主人は、年齢を感じさせないほどの健脚でした。ご主人についていこうと勢いだけで登っていく私。それを気にせずマイペースを貫く奥様。

楽しそうに色んな山の話をしてくれて、展望台では便利な道具を使ってお湯を沸かし始め、カップラーメンを作ってくれました。こんなに美味しいカップラーメンは初めてだったかもしれません。

ご夫婦はその時に私が撮った写真をとても喜んでくれて、スクリーンセーバーにして、いつも眺めていました。お友達が写真を褒めてくれると嬉しそうに話していました。

翌年、ご主人は退職し、故郷の栃木に帰りました。「栃木に来たら、山を案内するよ」と言ってくれましたが、結局、二度目の登山をすることはありませんでした。

それからというもの、気まぐれで出すぶっきらぼうな年賀状には、メッセージも書かずに、その年に登った山の写真を沢山並べるようになりました。

出逢いはちょうどいいタイミングでやってきます。あの時、山に登っていなければ、今の私はもっと違っていたと思います。0と1の無機質で小さな世界から抜けられず、心を病んでいたかもしれません。

登山はとてもシンプルです。山に登って下りるだけ。しかし、ピークまでには色んな困難があり、それはまるで人生の縮図のようで、乗り越えた時は何かを成し遂げた時と同じような達成感と高揚感に包まれます。

そう遠くない将来、キリマンジャロに登る計画があります。無事に帰ってきたら、今まで登った山の記録をまとめた本を作り、ご夫婦に贈ることを目標にしていました。具体的な目標を立てれば、具体的な計画を立てられ、具体的に動けるようになります。

予定よりも3年前倒しで行けそうな目処が立ってきた矢先の訃報だったので、かなりショックを受けました。

奥様は73歳になっていたようです。ご主人はもっと年上なので、時間はあまり残っていないことは感じていましたが、別れがこんなにもあっけないなんて。

会いたい人に会い、話したい人と話し、魂が求めるものを諦めず、自分と大切な人を幸せにしてください。それ以外は二の次でもいいと思うのです。

自然が作り出した素晴らしい世界を教えてくれ、人生を変えるきっかけをくれたご夫婦に感謝しています。

あなたの人生はどんな山でしたか?

安らかに眠って下さい。

ありがとう。

2009100449s

初雪の便り

しばらく更新が滞っていましたが、平野部でも初雪の便りが届くようになりました。今年は夏山スタートが遅かったんですが、体の調子が良くなったこともあり、予想以上に歩くことができました。まだまだ気持ちは歩く気でいましたが、装備が足りないので、身も心も麓に下りてきました。雪が積もれば、また冬山スタートとになりますが、それまでは創作活動やパソコン中心の生活になると思います。

記憶に残る山行もあったので、ぼちぼちアップしていきたいと思います。

20150923042

みっちぃ

【花ギャラリー】雄阿寒岳

日本百名山の一つとして「雌阿寒岳」がありますが、火山活動が活発になり、7月下旬頃から入山規制されています。ここは2年前に阿寒富士とセットで登りましたが、序盤はアカエゾマツの優しいクッションが膝に優しくて、ガレ場を過ぎて標高を上げると荒々しい山肌が見えてきて、とても印象的でした。初心者でも登れそうだし、景色も良かったので、また登りたいと思っていましたが、今回は7合目まで規制されているようなので、近くの「雄阿寒岳」に登ることにしました。雌阿寒岳の方が人気がありますが、私と同じような人も多く、今年は雄阿寒岳に登る人が増えているようです。

地形図を見る限りでは、かなり急登かなと思っていましたが、それほどでもなかったです。体がある程度の斜度には慣れてきたのだと思います。山は秋色に変わり、お花は少なくなってきました。

雄阿寒岳[1,370M] 2015年8月29日(土)

 

ゴゼンタチバナの実、ミヤマアキノキリンソウ、エゾムカシヨモギ、ミミコウモリ、ネジバナ、ヤマモミジ、エゾトリカブト、ルイヨウショウマの実、シロハイイロシメジ、ミヤマセンキュウ、ダイモンジソウ、ヤマハハコ、ノリウツギ、エゾノエオヤマノリンドウ、チシマアザミ、イワブクロ、チシマギキョウ、コケモモの実