御影粘土を作ってみる

白御影土を使った作品と同じようなカップが欲しいとブログを見てくれた「みやさん」からオーダーが入りました。御影粘土の在庫はないので、取り寄せしなければならないのですが、御影粘土を作るために必要な「黒雲母」があるので、自分で作ってみることにしました。

粘土は焼き上がりが真っ白になる「上信楽土」と「半磁器土」を合わせて5.5kgほどになりました。黒雲母は粘土の重さの「0.7%」混ぜています。菊練りをしながら、少しずつ練り込んでいきました。

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カップの大きさやソーサー付きかどうかの希望も聞いていないので、適当に作っています。

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黒いプチプチ分かるかな~。御影粘土を使うとそれだけでも装飾になるので、可愛いんですよね。カップの形は、最近お気に入りの寸胴~末広がりが多いです。どうしても底が丸くなりがちなんですが、やっとキリッとした底が作れるようになってきました。

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上から見るとこんな感じです。ソーサーは3枚だけ作りました。イメージ通りの御影になるといいな~。

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同じ要領で、赤粘土にも黒雲母を混ぜていきました。こちらは粉引きにする予定です。来年のテーマは「粉引き」にしようと思っているので、そのための予行練習も兼ねています。

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お茶碗らしきもの、お皿らしきもの、適当に挽いておきました。こんな風に何も考えずにロクロを挽いたのは久々です。

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少し前に挽いておいたマグは、削りが終わり、腰の部分は鎬を入れておきました。このまま焼くと真っ白になるので、素焼きが終わったら何か装飾しようかな。

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そして、季節はずれになりそうな風鈴。削りが失敗したものもあり、8個だけ残りました。舌の部分は、ハート型や雫型など、前と違うものも作ってみました。

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オーダーが入ると、気持ちが引き締まります。何も目標がないと気が抜けちゃうからね。

今はお山のスイッチも入っているので、週1ペースになりますが、作業を進めていきます。

どんな風に出来上がるかな。

 

【花ギャラリー】沼ノ原~五色岳~化雲岳~ヒサゴ沼

同じ時期に見られる花は似ていますが、咲いている地域によって呼び方が変わる花があります。夕張岳で咲いていた「シナノキンバイ」は、大雪山系では「チシマノキンバイソウ」と呼ぶそうです。亜種などもたくさんあるので、お花を覚えるのはとても難しいですね。間違いや見分け方のポイントなどがあれば教えて下さい。

 

沼ノ原~五色岳~化雲岳~ヒサゴ沼 2015年7月11日(土)

ゴゼンタチバナ、オオバミゾホウズキ、スダヤクシュ、エゾノヨツバムグラ、ノウゴウイチゴ、ミツバオウレン、ワタスゲ、イソツツジ、ミズバショウ、エゾコザクラ、ミヤマキンバイ、アオノツガザクラ、アラシグサ、チングルマ、ミヤマリンドウ、カラマツソウ、エゾヒメクワガタ、ミヤマキンポウゲ、ウコンウツギ、チシマフウロ、ヨツバシオガマの蕾、キバナシャクナゲ、ウラジロナナカマド、エゾノハクサンイチゲ、チシマノキンバイソウ、エゾノツガザクラ、ミネズオウ、ヒメクロマメノキ、ウルップソウ、ジンヨウキスミレ、ミヤマキンバイ、ショウジョウバカマ

【初めてのソロテン泊】沼ノ原~五色岳~化雲岳~ヒサゴ沼

私は新聞や本をほとんど読まないので、あらゆる情報はインターネットから入手します。山の情報はやはり「ヤマレコ」からですね。自分がすでに歩いたお山のレコが上がると、そうそう、こんな道あったなとか、ニヤニヤしながら読むし、これから行こうと思っている山の情報が上がると、登山道の荒れ具合や雪渓の状態などをチェックします。

時々、それまで知らないエリアの絶景が飛び込んでくることがあります。その場所へ自分の足で歩き、自分の目で見たいという思いが強くなり、行きたいお山の候補がどんどん増えていきます。去年から上がってきたレコの中に「クチャンベツ(沼ノ原)~五色岳~化雲岳~トムラウシ山」など、未踏のルートの情報が続々と入ってきました。

初心者でも登りやすく整備されている旭岳を中心とした大雪山系の中で、奥深い位置にあるのが「トムラウシ山」や「化雲岳」だと思います。大雪山の奥の方にあるので「奥大雪」という人もいますが、どちらも登山口からのアプローチが長いので、一泊以上の行程を組んだ方が安心です。トムラウシに関しては、去年、短縮登山口から日帰りピストンをやりましたが、往復17kmほどあるのでかなりキツかったです。雨上がり後だったので、前半はドロドロの登山道を歩きましたが、前トム平からは楽園のような景色に変わり、それまでの苦労を忘れさせてくれました。

トムラウシへアタックするルートはいくつかありますが、トムラウシの特徴でもある山頂の王冠の形をずっと見ながら歩けるのが、クチャンベツ登山口からのルートになります。しばらく林道が閉鎖されていましたが、去年開通してからは多くの登山者が入っていたので、私もこのルートを歩いてみたいと思っていました。

先週の夕張岳で本格的に夏山シーズンに入り、長距離も歩けそうだったので、テントゥ担いで行ってみることにしました。

テント泊については、去年の秋、山中2泊を経験しましたが、ベテランのしーちゃんに同行してもらったので、気持ちの上では安心でした。今回も前日に誘ってみましたが、さすがに予定が入っていたので、ソロで行くことにしました。お山の予定は、事前にいくつか候補を挙げておいて、天気と気分で前日に決めることが多いです。これはソロのメリットでもあるでしょう。

コースタイムなど、詳しいことはヤマレコにアップ済みです。

(画像をクリックするとヤマレコにリンクします)

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層雲峡経由で向かう場合、最寄りICは「上川層雲峡」です。国道273号線を帯広方面に向かい、高原温泉の入口を目指します。鹿やキツネは当たり前のように飛び出してきます。

高原温泉へ向かうときは右に進みますが、沼の原へ向かうには鍵のついたゲートを通りますが、事前に鍵番号を調べておく必要があります。このエリアは、携帯の電波はずっと入らないし、深夜3時頃だったので、かなり不気味です。細いダート道が続くので、ヒヤヒヤしながら登山口に向かいました。「なんで、こんなとこに来ちゃうかな~」って思いながら進んでいきます。

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不安になるぐらい進むと、突然車がいっぱい停まった駐車場が現れます。まだ駐車スペースに余裕はありましたが、下山時には林道のかなり下まで続いていました。

初めてのルートはいつも緊張します。仮眠を取ろうかと思ったけど、目が冴えてギラギラしていたし、うっすら明るくなってきたので、出発することにしました。荷物が重いと、歩くのも大変なので、テントを入れた装備でも15kgほどだと思います。ウェストポーチをして、一眼レフを首から提げるので、総重量はもうちょっと重くなります。

水は3ℓ持っています。途中の五色の水や野営場のヒサゴ沼で水が取れますが、2日間を通してこれで間に合いました。

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3時50分に入山しましたが、私が一番乗りでした。私の足は、夏山ガイドの参考タイムとほぼ同じなので、のんびり歩いても、ヒサゴ沼までは着くと思います。つーか、着かないとまずいんだけどね。

下山後に陶芸に行きたいので、時間制限は明日の正午です。今回、トムラウシのピークハントはあまり意識していませんが、余裕があればピストンをしたいと思っています。

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登山道は思っていたよりもずっと整備されていました。全体を通して、渡渉が何度かありますが、ちょうどいいところにピンクテープがあり、飛び石で渡れました。

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登山道の真ん中に鳥がいます。鳴き声を聞くだけで鳥の種類が分かる人も多いですが、私はスズメとカラスしか分かりません。

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登山道が荒れているかもしれないと思って、前日に調達した長靴を履いてきましたが、長靴が必要な所はほとんどなかったです。蒸れますが、足裏全体で凸凹を感じられるので、案外気持ちいいです。靴選びに関しては、去年ずいぶん悩みましたが、日帰りでも泊まりでも、去年慣らしたローカットのアプローチシューズを履いています。ミドルカットからローカットに変えたときは、足首をひねるような場面もありましたが、慣れていくうちに、不安定だった足首が鍛えられたように思います。

靴選びは本当に難しいと思います。丈夫でしっかりした重登山靴を履く人もいるし、濡れてもすぐに乾くトレラン用のシューズを履く人もいます。目標はマサイの足なので、そのうちスパイク足袋で歩くようになるかもしれません。(^^ゞ

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ヤマレコを通じて知り合った人も増えてきて、最近ではお山の中で声を掛けられることも多くなりました。この辺りで、後ろから来た人に苗字で呼ばれました。苗字で呼ばれるほど、知り合い多かったかな?と思い、振り返ってみると、去年の個展やふらのクリエイターズマーケットに足を運んでくれたtoruyukeさんでした。最初はおしゃべりしながら歩き、着いていこうとがんばってみたけど、全然追いつけないので、先に行ってもらいました。ペースが崩れると余裕を持って歩ける距離も変わってくるので、無理に合わせることはなくなりました。

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沼ノ原まであと2km。登山口から2時間程で、沼ノ原の入口まで行けると思います。

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ここからは、整備された木道が続きます。

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すでに陽射しは強くなっていて、ワタスゲが沢山咲いています。

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木道に入るとすぐに、トムラウシがドド~ンと見えてきます。やはりこの角度からのトムラウシがカッコいいですね。空の色に反射して沼も青く輝いています。

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少し歩くと、石狩岳への分岐です。石狩岳の急登はかなり厳しいようですが、ニペソツやウペペサンケと絡めて、近いうちに行ってみたいと思います。

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ここで、いつもの靴に履き替えました。何年か前は山スカートを履き、カラフルなファッションに身を包んでいましたが、夏のスタイルはほぼ決まりつつあり、だんだん簡素化してきました。上半身はサラサラ素材のベースレイヤーと風除けのベストを着て、下半身はスポーツタイツと長パンツです。去年までは時々ゲイターを使っていましたが、装着も面倒なので、今では長パンツの裾がゲイター代わりになっています。(^^ゞ

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花の多い雨竜沼とは違って、こちらは花の種類は少なくて、トムラウシの存在感が凄いです。

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風もないので、水鏡が美しいです。

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クチャンベツ登山口からトムラウシまでは、片道で20kmほどあります。往復すると40kmになりますね。日帰りするパワフルなツワモノもいますが、どこかで一泊するのが一般的かなと思います。

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振り返ると、ニペソツ、石狩岳、ウペペサンケのある東大雪方面です。山座同定は全然できませんが。

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ここは本当に素晴らしい。2時間歩いただけでこんなに素敵な景色が見られるなんて、このまま帰ってもいいと思えるほどです。

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ここには野営地がありますが、時期によっては水没してしまうようです。テントは2張ありましたが、ここにはトイレがないので、出したものは全て持ち帰ります。ちなみに私は携帯トイレの経験もありません。自然現象なので、万が一のためにいつも携帯しています。

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大沼の水はこのぐらいです。午後入りならば、ここで野営して、翌朝トムラウシが赤く染まるモルゲンロートが期待できます。

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大沼に映る逆さトムラウシが見事でした。秋にもう一度来たいな~と思って、下見のつもりだったけど、すっかり満足しちゃった。

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空が青いと池塘がこんなに青くなるんだな~。

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そろそろ沼ノ原とはお別れです。ここからしばらくは樹林帯に入り、五色岳を目指していきます。

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途中、五色の水があります。北海道にはキタキツネが生息しているので、沢水や雪解け水をそのまま飲むとエキノコックスに感染する可能性もあるので、浄水器を使ったり、煮沸をするといいですね。実際には流れている水の中に卵が含まれている可能性は限りなくゼロに近いという人もいます。

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樹林帯を抜けると、一気に視界が開けてきて、お花畑が広がります。この辺りが五色ヶ原だと思います。

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まだ、遠目にもヒグマを見たことはありませんが、獣臭かな?という所が一箇所ありました。

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渡渉が何度かありますが、どっちかなという所にはピンクテープがあります。

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雪渓も沢山ありますが、すでに気温が高くなっていたので、歩きやすくなっていました。もう少し早い季節だと、アイゼンなどあった方がいいのかもしれません。私は軽アイゼンも持っていません。

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沢沿いは涼しくていいですね。

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木道が多く、これほど整備されているとは思ってもみませんでした。靴底が薄いので、樹林帯歩きよりも木道歩きの方が足が疲れやすいような気もします。それにしても五色岳まではかなり長く感じます。ザックの重みが肩に食い込んできました。

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なんて素晴らしい景色なの。この空間に私一人だけって、とても贅沢な気分です。

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まだトムラウシは見えないけど、お花畑がずっと続いていて、気持ちよく歩けます。

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お花たちは、見られても、見られなくても、誉められても、誉められなくても、その季節になると咲き、季節が過ぎると朽ちていきます。冬は何メートルもの雪の下に埋もれても、こうやってまた咲くんだから。

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この自然をいつまで残せるのかな。ここ数年は地震も多いし、気温も一気に上がってきてるから、とても気になります。

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2時間ぶりのトムラウシ。ここからも王冠の形がしっかり見える。少し、近づいたかな?

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以前から比べると、歩き方や休憩の取り方も変わってきていて、長距離を歩く時は、座って食べるのも億劫になるので、飴やブドウ糖などの行動食を食べながら歩くようになりました。

歩き始めて5時間ほど経ったところで、強烈なシャリバテを感じたので、おにぎりを食べることにしました。ふた口ぐらいで食べられる小さいものを何個か作ってきた方がいいんですが、深夜の出発だったのでコンビニで済ませてしまいました。

燃費よく歩けるようになると、担ぐ食料が少なくて済むので、軽量化に繋がります。必要なカロリーを摂ることは大切ですが、重い荷物を背負うと体力の消耗も激しいので、このあたりのバランスが難しいところです。秋までには同じザックで山中4泊ぐらいはできるようになりたいな~と密かに思っているんです。

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私は徒歩が遅いので、平坦なところではどんどん抜かされていきます。トムラウシと登山者がとても絵になります。

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大きなザックを背負った人がいたので、少しお話しましたが、普段はガイドをされているようですが、今回は道外から来たツアーのポーターを頼まれたようです。大きなテントと食料などを担いでいるようです。私の倍ぐらい担いでる。野営地は同じだったので、この後、何度か会うことになりました。

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トムラウシが正面に見えてきました。トムラウシは本当に奥深い山です。この王冠の形がキレイに見えるのは、やはりこのルートでしょう。短縮登山口からだとこんな風には見えないので、どこがピークか分からなかったです。

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五色ヶ原あたりかな。お花が見事で、ずっと木道がずっと続いています。北海道に40年以上住んでいるのに、まだまだ知らない世界があります。まだ歩いたことのない道を、自分の足で繋げていきたくなります。何歳まで元気に歩いていられるかなって考えますね。やっぱり、歩くことは健康のバロメーターになります。

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初めてのルートは、次のポイントまでどのぐらいの距離があるか分からないので、時々地図を見て自分のいる位置を確認します。これだけ視界がいいときは、な~にも考えないで歩くことも多いです。やっと「五色岳」に着きました。ここには山頂標識がなく、分岐があるだけです。次のポイントは「化雲岳」です。あと3kmほどありますが、標高差はほとんどないので、歩きやすくなります。ダラダラで飽きるという人もいますが、私は景色を見ながらダラダラ歩くのが好きですね。

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足が疲れたので、木道の真ん中で休憩していたら、キツネが歩いていました。人間のことなんてお構いなしで、目の前を通り過ぎていきます。シマリスもたくさん見かけましたが、可愛いからといって餌をあげてはいけません。自然界で生きる動物が自分で餌を採れなくなった時に待っているのは「死」です。

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雪渓は何箇所かありました。雪渓歩きに慣れているわけではありませんが、ツボ足で問題なかったです。

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日帰り装備で早い人は「化雲岳」までピストンできると思います。この辺りはどこの登山口から入ってもアプローチが長いので、ツワモノが揃っています。そんなエリアに自分が入れるようになったのが一番の驚きです。

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スライドしたパーティが「ウルップソウが~」って感動していましたが、木道の脇にウルップソウがキレイに咲いていました。この花は早い時期に咲くようなので、お花のピークはもう少し先なのかもしれません。

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やっと分岐に着きました。「化雲岳」までここから400mです。登山口から13kmほど歩いたと思います。なだらかな木道歩きがほとんどですが、ここまで長いとかなり足にきます。

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お花がいっぱいで、まるで天国へ続く道のようです。行ったことはないけどね。

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振り返ると表大雪がドド~ンと。母なる大地、大雪山。一番好きなエリアですが、登山ブームもあり、今時期は混雑が予想されます。紅葉シーズンになったら一気に回るかもしれません。

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ザックの重みが肩に食い込んできます。あとちょっとなのに、足がなかなか前に出て行きません。

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チングルマが一面に咲いていました。

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化雲岳の大きな岩は特徴があります。あの岩に登って、ヨガのポーズを取りたいと思っていました。

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着いた~。ピークに着くと疲れも吹っ飛んでいきます。

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大きな岩に登ってみます。正面から登る人もいるようですが、私は右の方から。ロープもありましたが、信用しない方がいいタイプのものでした。(^▽^;)

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ここでやりたかった「立ち木のポーズ」ができました。足があまり上がってないけど、まぁいいか。ここで、記念撮影を楽しんでいたら、続々と人がやってきましたが、ヤマレコユーザーさんも多くて、声を掛けられました。大雪山は日本一の広さなんですけどね~。

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トムラウシもかなり近くなってきました。距離にするとあと5kmぐらいですが、途中のロックガーデンはかなりキツイらしいです。私は野営地をヒサゴ沼に設定しましたが、トムラウシを狙うならば、南沼キャンプ場まで行った方が確実ですね。ヒサゴまで行けば、余裕でピストンできると思っていましたが、事前の下調べが足りなかったです。

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雪渓と緑のコントラストが素晴らしいです。雲の上にはこんな世界が広がっているんです。もっともっと自分の足で歩いてみたくなります。

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野営地に向かいます。あと2kmほどですが、それが案外長いですね。

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化雲岳のお花畑は本当に見事です。

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ヒサゴ沼までは長い雪渓を下っていきます。気温が高く、雪がかなり緩んでいるので、足元を取られやすかったです。かなりの斜度があったので、下りはとても怖かったです。雪渓の下りでは、スキーのようにバランスを取って滑る人もいますが、私は全くできないので、一歩ずつ歩いていきます。ヒサゴ沼が見えてきました。

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雪解け水で登山道が浸水していたので、翌朝は長靴が役に立ちました。雪渓も問題なく登れたし、足裏が気持ちよかったです。がっちりした登山靴を履くよりも、ブカブカの長靴の方がいいという人もいます。やはり足回りに関しては、考え方は色々あるようです。

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朝、颯爽と私を抜いていったtoruyukeさんが私の姿を見つけて迎えに来てくれ、テン場のスペースも確保してくれていました。

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ちょっと適当だけど、設営完了。テントは完全な個室になるので、山小屋で泊まるよりもずっと快適だな~と思うようになりました。ソロでテン泊は初めてですが、知っている人が続々登場して、何だか拍子抜けした感じです。

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しかも、ビールまでご馳走してもらいました。ビールを担ぎ上げる人は結構多いですね。雪渓や水場で冷やしておけるので、キンキンに冷えたビールが飲めます。最近はお酒を飲むことも少なかったし、特にビールはあまり飲まないんですが、この上なく美味しかったです。山のお話をたくさん聞かせてもらい、とても楽しい時間を過ごしましたが、寝ないでここまで歩いてきたので、さすがに睡魔が襲ってきたので、少し仮眠を取ることにしました。

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3時間ほど熟睡して、目を覚ますとテントはさらに増えていました。

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こちらが避難小屋です。中は覗かなかったんですが、30人ぐらいは収容できると思います。

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隣がトイレです。白雲岳の避難小屋も同じですが、紙は持ち帰りです。近代的な水洗トイレとは程遠い単なる穴ですが、トイレがあるとないとは大違いで、トイレがないところは、全て持ち帰りになります。本州の山は山小屋が充実していて水もトイレも心配ないようですが、北海道ではこのスタイルが多いですね。私はまだ携帯トイレの経験もないし、まだまだ慣れませんね。まぁ、それを差し引いても、山の魅力の方が勝っているのでしょう。

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お腹が空いてきたので、晩御飯にします。山とは思えないほど豪華な食事を作る人もいますが、私は必要最低限のカロリーが摂れればいいと思っているので、かなり質素です。インスタントフォーを試してみましたが、これが案外良かったです。ジェットボイルはお湯を沸かすのには最適です。

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食後のコーヒーは欠かせません。イベントで里親が見つからなかったものを持ってきました。ソーサーまで持ってくるというこだわりです。(笑)

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隣のテントの若者との宴会ですっかり出来上がったtoruyukeさんにもコーヒーサービス。お山の上で陶器を使う人は他に見たことはありませんね。プラスチックやチタンは軽くていいんですけどね。自分の作ったマグでコーヒーを飲むのは私のこだわりポイントです。

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電気もガスも水道も電波もない天空の世界。ゆっくりと時間が流れていきます。これほど贅沢な空間があるんだろうかと思えます。

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夜はキレイな星空だったので、タイムラプス動画を作りたくて、インターバル撮影に挑戦してみましたが、な~んも映ってなかったです。カメラの腕も磨かないとね。

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そして、翌朝。簡単な朝食を済ませて、パッキングをします。テントの撤収にも慣れてきたかな。とにかくザックに突っ込むだけです。水や食料が減ったので、少し軽くなったような気がしますが、見た目は何も変わっていません。toruyukeさんは深夜12時にトムラウシへのアタックしたようですが、私は見送ることにしました。私の足で、昼までに下山するにはもう帰らなければなりません。

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山の朝は早いです。4時ごろになると、みんなゴソゴソし始めます。

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雪渓の登りは下りよりもずっと楽でした。

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朝の山は本当に気持ちがいいです。

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化雲岳に寄って行くことにします。

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前を歩くパーティがお花を取るのに夢中になっています。エゾコザクラがとてもキレイです。

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化雲岳からのご来光もいいですね。今日も天気が良くなりそうです。

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先行の3人は本州から。「北海道の山は何故こんなに違うんだろう」って感動していました。今日はトムラウシまで行って、短縮ルートから下りるようです。

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来た道を帰ります。まだまだ長いけど、ここまで来ちゃったので、同じだけ歩いて帰るしかありません。

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1時間ほどで「五色岳」に到着しました。

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三角点にタッチして、少し休憩を挟んで下山します。足が疲れている下山では、休めるポイントで休憩しておきます。

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沼ノ原から入った場合、野営地の候補として「忠別岳」を選ぶこともできます。忠別岳も未踏なので、秋には行ってみたいなと思っています。まだまだ表大雪でも未踏のエリアがあります。

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そして、ピークを踏めなかったトムラウシ。まだまだ私にはレベルが高いけど、いつか余裕を持って歩けるようになりたいです。

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下山時間は、11時半だったので、だいたい予定通りに下山できました。初めてのソロテン泊でしたが、雲の上の繋がりは特別なものがあって、一人っていう感じがしなかったです。みんな、色んなものを背負って生きていますが、日常から離れ、雲の上に出ると色んなものがリセットされるような気がします。

歩いているときは、とても長く感じましたが、終わってみれば夢のような時間でした。まだ雲の上にいるようなふわふわした感覚です。諸先輩方の美しい写真と山行に刺激され、自分にはまだ無理だと思っていた奥深いこのエリアにスーッと入って行けるようになりました。まだまだ見たことのない北海道がたくさんあります。私の歩みは遅いけれど、大地のエネルギーを全身で感じ、自分の目で見て、自分の足で未来に向かって繋いでいきたいと思いました。

懐の深い大雪山に包まれ、素晴らしい2日間を過ごすことができました。登山道の維持管理をしてくれる方々、山で会った方々、そして、美しく豊かな自然に感謝します。お疲れ様でした。

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制限すること、しないこと。

少し前にスマホの液晶に栄養ドリンクががっつりぶつかり、液晶にヒビが入ったので、しばらくスマホを持たない生活を送っていました。脱スマホ生活の話を書いたのが、5月29日のことでした。

あれから、1ヶ月ちょっと経ちましたが、外出(つーか、ほとんど山だけど)が多い時期になり、スマホの必要性を感じるようになったので、しばらくリサーチしていた「格安スマホ」持つことにしました。

これで「ガラケー」と「格安スマホ」の2台持ちということになりますが、私の用途を考えると、やはりこれがベストなのかな~と思いました。

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まずはお金の話

私が携帯電話を持ち始めたのは20年程前だったと思いますが、当時は通話専用でしたね。今では考えられないほど大きくて、固定電話の子機ぐらいのサイズがあったと思います。(笑) パソコンショップで働いていたので、インターネットらしきものを始めたのも早かったです。ピーゴロゴロ(分かるかな~)のアナログ接続の青天井時代には、固定電話の通信費に月3万円かかることもありました。

携帯電話は、最初docomoで契約していて、5年ほどでauに切り替え、それからは特に乗り換える理由もなかったのでずっとauです。ガラケーでインターネットができるようになってからはパケ放題の契約をしたので、携帯電話にかかる費用は月1万円ぐらいはかかっていました。携帯電話の他に固定電話の通信費やプロバイダの接続料は別にかかっているので、それも何だかんだで1万円ぐらいはかかっていました。

合計で2万円ですね。家族がスマホを持てばさらに1万円ずつプラスということになります。

携帯電話(ガラケー)をスマホに切り替えて、端末代の分割払いを合わせても同じぐらいだったので、料金面ではさほど違和感を感じませんでした。「携帯電話を持つ=毎月1万円」が当たり前だと思っていましたが、しかし、固定電話の契約やその他諸々を考えると、生活費に占める通信費の割合がやけに多いことに気が付きました。

といっても、昔はそんなこと全然気にしてなかったし、時代の波に乗っていた時期もあったから、新しいものが出たらすぐに買って、厚くて不親切な取扱説明書を読破して、ありとあらゆる機能を使い倒していたんですけどね。

今は、完全にそうじゃなくなりました。お金をかけたいと思うところが、すっかり変わってきたのかもしれません。

 

スマホのない生活で感じたこと

私がスマホを持たない生活をしたのは1ヶ月ほどでしたが、困ったことや気付いたことが色々あったので、私が感じたことを書いてみようと思います。

この期間は、ずっと創作活動中だったので、自宅・職場・五郎さんち・陶芸教室の行き来がほとんどでした。どこかへ出かけて待っている間などは、手持ち無沙汰な感じはしましたが、本を読んだり、周りをよく見るようになりました。10人のうち9人ぐらいはスマホをいじっていたように思います。みんな下を向いていて、とても奇妙な光景でしたね。

普段の生活のなかで、困ったことといえば、気軽に写真が撮れなかったことでしょう。ガラケーのカメラ機能はお世辞にもキレイとは言えないので、ガラケーで写真を撮ろうとは全く思わなかったです。私はコンデジを持っていないので、デジカメといえば「一眼レフ」になります。今までは旅行や登山、作品の撮影の時だけ使っていましたが、制作の様子を撮影するために毎日持ち歩くようになったので、毎回撮る写真が本気モードになりました。ちょっと大袈裟だなということもありましたが、これはこれで良かったと言えるでしょう。せっかくいいカメラがあるんだから、それを使うべきだなと思いました。

スマホだとありがちな食べ物の写真を撮るようなこともなくなりましたね。何で撮ってたんだろう・・・?

知らない土地へ行ったときには、スマホがなくてとても不便だなと思いました。地図もガイドブックも何も持っていなければ、飲食店や温泉を探すのにも一苦労でした。コンビニで店員さんに聞いたり、その辺を歩いているおばさんに聞いたりしましたね。古いカーナビだと道が変わっていることもあるので、なかなか大変な目に遭いました。やはりGoogleマップは最強だなと思いました。

あとは、昔からスケジュール管理はデジタル派なんですが、Googleカレンダーを使っているので、それが使えないことも不便でした。私はGoogle好きですが、いかに自分がGoogleのサービスに依存しているかもよくわかりました。

メッセージのやり取りは、facebookかLINEが多くなっているので、出先でそれらが使えないのも不便でしたね。

結局、出先で困ることばかりでしたね。パソコンが使える環境にいる時には、全く困らなかったです。今まではSNSで流れてくる情報をチェックしたりして「何となく」スマホを眺めている時間が多かったんですけど、自分のやらなければいけないことに向けられたのは良かったと思います。

 

MVNO(仮想移動体サービス事業者)のこと

つい最近まで「格安スマホ」とか「格安SIM」って何のことよ?っていう感じでした。スマホを使いたければ、大手3大キャリア(docomo、au、softbank)のサービスを使うのが、当たり前だと思っていましたが、今はそうじゃない方法があるんですよね。

「MVNO」と呼ばれていますが、これはdocomoやauの回線を間借りした会社が提供する安価な通話・通信サービスのことですが、docomoの回線を利用した会社が圧倒的に多くなっています。

MNPにも対応しているので、これまでのキャリアで使っていた電話番号を変えずに移行できるし、何といっても料金が安いのです。(但し、docomo.ne.jpやezweb.ne.jpなどのメールアドレスは使えなくなるので注意が必要です)

沢山ある事業者の中で、どこにしようかと悩みましたが、今まで何のサービスも利用したことのない事業者を使ってみようと思いました。料金体系が分かりやすくて、評判も良さそうな「dmm」にしました。

私はガラケーとスマホの2台持ちにしたので、スマホの方はデータ専用でも良かったんですが、山に入るとdocomoの方が強いこともある(auの方が強いこともある)ので、どちらもカバーできるのは強いかなと思って通話機能付きのSIMにしました。毎月の基本料金は少し高くなりますが、これでスマホでも通話ができるようになります。2つの電話番号を使い分けるのはややこしいので、お友達には新しい電話番号は知らせていません。

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制限すること、しないこと

短期間ですが、スマホを持たない生活をしてみて、自分がスマホに依存した生活をしていたことが分かりました。

今までと同じようにダラダラ使うことのないようにスマホの方は転送量は「3GB」で申し込みました。(dmmの場合、通話simは1,550円/月、データ通信専用simは850円/月です)

この容量は、動画を見たり、音楽をダウンロードすればあっという間に達してしまうでしょう。家にいるときは、wi-fiで接続しているんだから、大容量のダウンロードは家でして、出先ではメッセージ交換や情報検索などで使うならば十分間に合うと思います。半月ほど使っていますが、今の所500MBほど使っています。余った分は翌月に繰り越せたと思います。

端末代については分割で支払うのは嫌だったので、一括払いにしました。iPhone6 Plusにしようかと思っていましたが、とても高くて手が出ないので、比較的評判の良さそうなzenfone2にしました。4万円ほどなので、iPhoneの3分の1ぐらいかなと思います。最初、バッテリーの持ちが悪くてどうしようかと思いましたが、設定を変えてかなり持つようになりました。それでも1日半ぐらいですかね。液晶の大きさはiPhone6 Plusと同じサイズですが、重いのが難点です。

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そして、通話とキャリアメール専用として使う「ガラケー」については「かけ放題」のプランに切り替えることにしました。これで、通話料金を気にすることなく話をすることができます。

SNSのメッセージ交換では、絵文字で気持ちを伝えることはできても、本当の気持ちかどうかは分からないものです。

テキストメッセージで声色は伝わらないので。

これで、毎月の支払額は、2台合わせても5,000円以内になります。上手に使い分けている人は、3,000円以内で2台持ちしているようです。

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浮いたお金はキリマンジャロに向けて貯金します。

【花ギャラリー】夕張岳

夕張岳はお花が有名で、「ユウパリ~」と名の付く固有種も多いです。しばらく林道が閉鎖されていて、林道を何キロも歩かなければ行けなかったのですが、今年は林道が通れるようになったので、今年一番人気のお山かもしれません。本当に花が見事で素晴らしかったのですが、登山者も多く、お花畑が広がるエリアではゆっくり写真を撮ることもできなくなりました。花の名前はスッと出てくるものもあれば、いつまで経っても覚えられないものもあります。

お花の名前を覚えるために、ギャラリーとしてまとめていくことにしました。間違っているものがあれば教えてください。

夕張岳[1,667m] 2015年7月5日(日)

オククルマムグラ、スダヤクシュ、マイヅルソウ、エゾノレイジンソウ、ゴゼンタチバナ、ツルシキミ、ミヤマハンショウヅル、ウラジロナナカマド、シラネアオイ、ウコンウツギ、カラマツソウ、サンカヨウ、オオバミゾホウズキ、ツバメオモト、ミツバオウレン、エゾノキュウリンカ、ミズバショウ、キバナノコマノツメ、ミヤマダイコンソウ、イワイチョウ、ミヤマアズマギク、シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンチドリ、シロウマアサツキ、チシマヒョウタンボク、タカネタンポポ(ユウパリタンポポ)、チシマフウロ、タカネグンバイ、ムシトリスミレ、エゾノハクサンイチゲ、ミヤマオダマキ、ユウバリソウ、ユキバヒゴダイ、チシマキンレイカ、チングルマ、エゾミヤクワガタ

【全快コラボ登山】花の夕張岳

すでに夏山シーズンはピークを迎えていますが、私の夏は始まったばかりです。お山の記録はヤマレコでやっているので、このブログには載せたり載せなかったり・・・ですが、気が向いたら書くようにしています。書こうと思っているうちに週末が来て、また山に登り、そしてまた週末・・・というサイクルで、気づけばもうシーズンが終わっていますね。

4月末に子宮筋腫の手術をしましたが、ここ数年は重度の貧血に悩まされ、思うように体が動かない日もありました。これからの目標と体力を考えると今の段階で手術をした方がいいと思ったので手術を決意しました。術後3ヶ月は「重いものを持たない」とか「無理をしないように」と言われていましたが、経過が良好だったこともあり、無理しない程度の運動の許可が下りたのは、術後1ヶ月経ったところでした。その後は創作活動に集中していたので、お山はお預け状態でした。

天気がいい日は、山に登りたくてウズウズしていましたが、イベントも無事に終了したので、遅ればせながら夏山シーズン本格始動しました。

毎年、人気の山というのがあると思うんですが、今年は何と言っても「夕張岳」ではないでしょうか。ここ数年、林道が閉鎖されていたため、登山口までの7kmの林道を徒歩や自転車で行かなければならず、そうなると25kmを越える行程になるし、ヒグマの目撃情報も多い山なので、気軽に行けなくなっていました。夕張岳は「花の百名山」としても有名で、ここでしか見られない固有種も多く咲いています。

快気登山はどこにしようかなと思っていたところで、セッションの話が舞い込んできたので、気の合う山友さんとのコラボ山行となりました。コースタイムなど、詳しいことはヤマレコで。

(画像をクリックするとヤマレコにリンクします)

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初めて登る山だったので、どこに登山口があるのかもよく分からない状態でした。札幌方面からアクセスする場合は、曲がるポイントに小さな標識があるんですが、桂沢湖方面から向かうときは目印がなくて、しばらく行き過ぎてしまいました。ウォーキングをしていたおばちゃんに道を尋ねて、Uターンしてやっと見つけました。

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待ち合わせ時間に遅れてはいけないと思ったら、私が一番乗りでした。今日は4名のパーティ登山です。駐車場はすでに満杯で、かなり下の方に停めることになりました。まさかここまで混んでいるとは思ってもみませんでした。

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事前の下調べをほとんどしていなかったんですが、夕張岳へ登頂するルートには、お花が沢山見られる「大夕張コース」とお花少なめのハードなロングコースの「金山コース」があります。夕張コースに入ってすぐに分岐があり「冷水コース」とヒュッテのある「馬の背コース」に分かれていますが、途中で合流します。今回は、上りで「冷水コース」を使い、下りで「馬の背コース」を使いました。

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山頂まで6.7kmです。黄金山のリハビリ登山から1ヶ月以上のブランクがあるので、ちょっと心配です。

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歩き始めて2kmほど。体が重く、足が思うように上がらなくて、大丈夫かな?とちょっと不安になりました。

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沢の水はとても冷たくて、気持ちいい。

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馬の背コースとの分岐に到着。いつもソロが多いので、被写体がいるのは嬉しいです。風景よりも人物を撮る方が好きだもの。

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望岳台に到着。やっと半分ぐらいかな。ここからは木道が多くなります。

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望岳台というんだから、辺りの山が見晴らせるようになります。芦別岳や崕山(きりぎしやま)方面だったかな? すっかり時間が経って、分からなくなりました。(笑)

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憩いの沢に到着。まだまだ先は長いけど、癒される場所。

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空は青く、山は緑。冬の山も好きだけど、夏もやっぱりいいね。

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本当にお花が多くて、下ばかり見ていたかも。それでもピークは少し過ぎてるのかもしれない。

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ヤマレコがきっかけでコラボするようになった533mさん。どこかの山の標高なのかなと思ってたけど、関係ないんだって。山と自然を愛する外見だけではなく、中身も美しい山ガール。

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山頂まであと少し。スライドする人も増えてきて、しゃがんで写真を撮るのも難しくなってきました。

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来た道を振り返る。もっと楽な山かと思ってたけど、かなりのロングコースだった。木道歩きは意外と足にくるのよね。

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山頂が見えてきた。あと少し。

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神社があった。知ってたらお賽銭たくさん持ってきたのに。(笑) 先を行く2人はもう山頂に着いている。

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夕張岳山頂。標高は1,667mです。序盤重かった体は少し楽になってきて、無事に山頂まで歩けました。標高差は1,200mほどあるので、なかなかのお山だと思います。中級レベルなのかな。ヒグマの多い山のようですが、今日は人の方が多かったので、気配は感じなかったです。

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山頂はいっぱいで、ずっとこんな感じでした。天気もよくて、最高です。

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あれは去年登った芦別岳かな。新道の往復ならば、ここと同じぐらいのレベルだと思います。

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来た道を振り返ると、人が沢山います。表大雪のような混雑ぶりに驚きました。

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ランチの後は、山頂カフェ。これが一番のお楽しみ。このために山に登っているようなものだもの。(笑) 何年も前に作ったマグを見ると、陶芸の腕も少し上がったような気がするね。古いのは処分して、新しい作風にチャレンジしていきたいです。

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下山ではカメラをしまうので、写真はありません。ちょっぴり急な馬の背コースを下りましたが、特に危険なところはなかったですね。建て替えられたヒュッテはとても立派でした。

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後姿にはほどよい疲れと達成感を感じます。自然のエネルギーをいっぱい受けて、元気モリモリになったかも。

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朝来た時は、登山口の曲がり角が分からなかったけど、この大きな広場が目印になります。ダムがキレイに見え、素晴らしい一日でした。

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追加の風鈴とマグ

「ふらのクリエイターズマーケット」が無事終了しましたが、今年の目標にしていたイベントだったし、出展者としてというよりもお客として訪れたいと思うイベントなので、遊びに来てくれた友人にほぼ全てのブースの写真も撮ってもらいました。ちょっと時間がかかりますが、整理してきちんとまとめておきたいと思います。

イベントが終わったら燃え尽き症候群に陥るかと思いきや、あっという間に気持ちはお山へシフトしています。お山の写真もボチボチアップしていきますので、気長にお待ち下さい。

「ふらのクリエイターズマーケット」はとても人気のあるイベントなので、お客さんは本当に多かったです。天気はイマイチで初日はとても寒かったのですが「そんなの関係ねぇ」って感じで、朝からいっぱいでした。「五郎さんち」にも沢山のお客さんが来てくれました。お友達も沢山来てくれましたが、偶然立ち寄ってくれた人が気に入ってくれるのってとても嬉しいんです。私の器たちについては、新作で気に入ったものは、初日のうちにほとんどなくなりました。風鈴もほとんど無くなったので、手元にはもう何も残っていない状況です。過去に作った器たちの中で処分するものは、五郎さんちに置いてありますが、来客用に使うか、割って埋めるか、誰かに拾ってもらうかという感じですね。

追加で風鈴を頼まれたので、少し作っておくことにしました。2回目の風鈴作りになりますが、風鈴は大きさや深さで音色が変わってくるので、なかなか難しいです。小ぶりなものをいくつか作っておきました。粘土は「半磁器土」を使っています。

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マグの在庫もなくなったので、残っていた「上信楽土」を使って挽いておきました。年内のイベント出店予定はありませんが、新しい色を出すために試作をすることにします。

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使っていない粘土がたくさんあるので、早く使い切って、新しい作風にチャレンジしていきたいです。

神仙沼&アート巡り

年に一度、公式な平日休みがあるので、毎年どこかに出かけていますが、ここ最近は専ら山ですね。久々に羊蹄山に登ろうと、倶知安のお友達に連絡をしたら、有給まで取ってくれました。しかし、天気に関してはどうすることも出来ず、今にも降りそうな雨模様となりました。私はかなりの雨女なので、ここぞという時には大抵雨が降るんです。

自然現象をどうにかするパワーは持ち合わせていないので、ニセコ周辺は観光スポットも多いし、天気がいいとスルーしがちな場所も沢山あるので、気になっている場所に行って見ることにしました。

まずは共和町にある「神仙沼」です。登山と絡めてここを訪れる人も多いですが、私は初めてです。散策路は木道になっているし、のんびり1時間で回れるので、多少の雨でも問題ないです。

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漆(うるし)は触るとかぶれる人も多いですね。雨をいっぱい浴びて、ツヤツヤしています。

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890m。がんばろう。

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登山装備の人もいたので、どこに行くのかなと思っていましたが、この木道からシャクナゲ岳へ続く登山道へ行けるようです。ニセコ近郊は冬に来ることが多いので、夏山のことは全然詳しくないんです。

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天気が良ければ、ここからチセヌプリが見れると思いますが、なんにも見えません。

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観光バスが来ていましたが、手頃な散策路なんでしょう。整備されていて、サンダル履きで歩いている人も多かったです。

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池塘に咲く花は「ミツガシワ」だそうです。

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雨に濡れて綿っぽくないけど「ワタスゲ」ですね。

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ピーク到着。のんびり写真を撮りながら歩いて20分です。秋は紅葉がキレイなんですよね。

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「神仙沼」の由来。

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チングルマも綿毛になっていました。咲いているのは一輪だけ見かけました。

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観光客が続々・・・今日は山じゃなくて正解かも。あんな雲の中を歩くチャレンジャーではないので。

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ひまわりの晴雨兼用の折り畳み傘は、陽射しの強い日の稜線歩きや急な雨にと思って買ったんだけど、雨が止んでも畳めなくなった。

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ちょっとピンクで可愛いこちらは「エゾノマルバシモツケ」。

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こちらは「ニガイチゴ」のようです。お花の名前はさっぱりですが、ヤマレコをやっていると教えてくれる博士が沢山いるので、少しずつ覚えてきました。

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ピンクの実をつけたハイマツ。

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時々トラップもあるので、気を抜かないで。雨が降った木道は結構滑ります。

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休憩所は閉まっていて、トイレも使用不可でした。

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そして、お次は気になっていた岩内の「荒井記念美術館」へ。岩内岳の中腹あたりにあります。

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ピカソの版画コレクションが267点あり、日本最大級だそうです。展示は年3回張り替えしているそうです。
※月曜休館・冬期間閉鎖(12月中旬~4月中旬)

入館料は1,000円ですが、レインボーカード提示で100円引きになりました。

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芸術的なことはよく分かりませんが、入った瞬間鳥肌が立ちました。何とも表現できませんが、一日中居られると思うほどハマりました。

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基本的に作品の撮影はダメですが、展示物などはいいですよ。と、微妙な許可をもらいました。(^^ゞ

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使っている道具は私とさほど変わらないのに、ずいぶん出来上がりが違うんだな~と思いました。

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3Fもピカソの版画コレクションと陶磁器などがありました。図書室もあって、美術関連の書籍がたくさんありました。

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1時間で完全にピカソファンになりました。91歳で亡くなるまでに、1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作したそうです。

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他にも茶器や古い硬貨、海外のアート作品など色々なコレクションがありました。荒井さんすごいね~。

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若い頃、NYのメトロポリタン美術館に行きましたが、あの時よりも感動したかも。北海道にこんな美術館があったなんて。

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そして、1Fには共和町出身の西村計雄の作品が展示されていました。誰かな~?という軽い気持ちで覗いてみました。

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ピカソに魅了された後だったので、どうかな~と思っていたらこちらも素晴らしかったです。自然をモチーフにした絵が多く、女性的な色使いで豊かな感性に感動しました。「大雪山」や「富士山」などの作品もありました。

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見応えたっぷりで、大満足です。

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地下1Fでは、有島武郎が地元岩内町出身の画家・木田金次郎との交流を描いた小説、「生れ出づる悩み」をテーマに、道内26作家それぞれが読後感そのままに描いた油彩画が展示されていました。こちらは結構重かったです。

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ランチはニセコに戻り「ニセコミルク工房」の隣にある野菜ビュッフェレストラン「プラティーヴォ」へ。
夏も冬もお山の後はバタバタして来られないので、やっと来れました。

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メインディッシュを1品選べます。他はビュッフェスタイルです。野菜、デザート、ソフトドリンク、コーヒー、紅茶、飲むヨーグルトも飲み放題です。

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メインは、トマトソースのパスタを選びました。サラダのプレートは2皿もりもり食べてお腹いっぱいになりました。野菜好きにはとてもいいです。

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スイーツはミルク工房で販売しているカステラ、ミルク餅、プリンがありました。貧乏性なのでお腹いっぱいなのに食べちゃうんだな~。

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汗はかいてないけど、せっかくなので温泉に。「湯めぐりパス」が使える「ワン・ニセコ・リゾート・タワーズ」にやってきました。傾斜&合板を利用したテーブルセットが素敵です。ここはカフェになっています。

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初めて来ましたが、このホテルはとてもオシャレですね。木をコンセプトにしたシンプルなレイアウトがとても気に入りました。この本棚、洒落てます。1枚板を斜めにしてるだけなのに、本読まないけど欲しくなりました。

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学生さんが作った作品かな?森の音楽界というタイトルが付いていました。素敵ですね。

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7月1日から、ニセコで「カウパレード」というパブリックアートイベントが始まりました。すでに町中のあちこちに展示されていますが、製作現場にやってきました。

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牛は47体あるようですが、この牛さんは、一番手が混んでいるようです。全部ビーズを貼ってあるんですよ。すごい!

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今日はアートな一日になりました。いい刺激を沢山受けられて、とても楽しかったです。雨の日の美術館巡りはいいですね。

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ふらのクリエイターズマーケット

「ふらのクリエイターズマーケット」が終了して、すでに1ヶ月経過しましたが、やっと写真の整理が終わりました。

私は店番をしていて、他のブースは回れなかったんですが、知人が全ブース撮影してくれました。1ブースにつき、3~4枚撮影してもらい、総数は400枚を越えていました。1枚ずつレタッチはしたものの、ブログに載せるのには無理があるのでムービーにしました。

手作り系のイベントやクリエイターズマーケットは色々ありますが、このイベントは北海道では一番クオリティの高いものだと思っています。1年前から書類審査の準備を進めていました。今年の目標にしていたので、出展できて本当に嬉しかったです。実際、とても楽しいイベントで、出展者もゲストもみんな楽しそうにしているのが印象的でした。

来年のことは何も考えていませんが、作家としてでも、ゲストとしてでも、どんな形でもまたここに来たいと思っています。

<動画は10分ほどあります。音が鳴りますので、音量に注意してください>

虫除けアロマキャンドル

刺されやすい体質なのか、登山の時や屋外にいるときは、無防備な状態だとひどく刺されるので虫除けは欠かせません。市販のもの買うと結構いいお値段なので、適当な調合のハッカスプレーを自分で作っています。

ハッカ以外にも虫除け効果の高いエッセンシャルオイルはいくつかあって、ここ数週間、体を張って検証していました。虫の種類によっては効き目がないものもあるので、香りがよくて、効き目が長続きしそうなもの、色んな虫に効果がありそうなものをブレンドしてみて、良さそうな組み合わせが見つかりました。結局、持っていたものを混ぜた感じですけどね。(^^ゞ

50mlのスプレーボトルを使う場合の調合はこんな感じです。

  • 無水エタノール・・・10ml
  • ハッカ油・・・5~6滴
  • シトロネラ、レモンユーカリ、レモングラス、ペパーミント・・・各1滴
  • 精製水・・・40ml

「無水エタノール」はエッセンシャルオイルを混ぜ合わせるために使うので、量はあまりこだわらなくてもいいと思いますし、すでに70%に薄めてある「消毒用エタノール」でも構いません。体に直接吹きかけるものでなければ「精製水」でなくて「水道水」でもいいと思います。

水とエッセンシャルオイルの割合は、0.5~1%が適量です。虫除けスプレー 50ml → エッセンシャルオイル合計10滴となります。網戸などに使うのであれば、もっと濃度を濃くしてもいいと思います。

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このブレンドを利用して、虫除け用のアロマキャンドルを作りました。

私のキャンドルポットは小ぶりなので、ティーライトキャンドルがちょうどいいサイズです。キャンドルポットを買ってくれた人のためのサービス品のため、あまりお金を掛けずに作りたいと思っているので、市販のティーライトキャンドルを大量に仕入れて、ケースと中身をバラバラにして再利用しています。ロウを溶かして、色を付けて、エッセンシャルオイルで香りを付けています。鍋に入れて、直火で溶かすと引火する危険があるので、湯煎して溶かすのが一般的だと思います。最初はその方法で作りましたが、ものすごく時間がかかったので、今は卓上のIH調理台を使っています。深くて小さめのミルクパンに入れたロウを直接溶かしています。

虫除けキャンドルとして有名なものは「シトロネラ」だと思いますが、虫除けスプレーで効果の高かったスペシャルブレンドで作ってみました。時間に余裕があれば、シトロネラのみでも作ってみようと思います。

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このブログは陶芸関係のキーワードよりもキャンドル関係のキーワードで流入してくる人が多いんですけど、キャンドル作りに関してはあまり詳しくないので、参考になることはあまりないかもしれませんが、キャンドル作りは簡単で1~2時間で完成するので、自由研究で作る人も多いんですよね。