ピッチャーの作り方[動画]

出来上がった飲むヨーグルトをカップに注ぐときに、口のついていない入れ物だととても不便だなと感じました。「全国の飲むヨーグルトファンのために、私が一肌脱ぎましょう」ということで、飲むヨーグルトのためのピッチャーを作ろうと思いつきました。麦茶とか注ぐようなプラスチックのでもいいんだけどね。自分で作りたいんですよ。(^▽^;)

出来上がりの分量の1リットルがそのまま移せる蓋付きのピッチャーがいいなと思って、先生に見本を作ってもらうことにしました。

<動画は約5分です。音が鳴るので、音量に注意してください。>

1.粘土は3キロぐらいあると思います。かなり大きめに成形していきます。

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2.まっすぐに上げていきます。まだまだ厚みがあります。

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3.手を掛けすぎないように、さらに上げていきます。

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4.弓で口を平らにカットします。

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5.皮でなめして、口を整えます。

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6.蓋は2種類作ります。取っ手まで挽いて作る凹型。

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7.取っ手部分を後で削り出す凸型。

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先生のロクロさばきは本当に見事だなと感心しますね。1リットルの飲むヨーグルトが入るピッチャーを陶器で作るとなると、かなりの重量になりそうですが、半分ぐらいのサイズならばいいかなと思っています。

 

美味しい料理とキャンドルナイト

不燃ゴミとしかいいようのない使い物にならない器を作り続けてきた私が陶芸を続けられた理由は色々ありますが、一番の理由は、沢山の里親さんと出会えたことでしょう。時々、facebookの友達限定で里親募集をやったりするんですが、数の揃っていない器を広い心で使ってくれているのが、深川のレストラン空音さんです。先週の土曜日の話になりますが、キャンドルポットのお届けに行ってきました。

小ぶりなものから比較的大きなものまで、色んな形のものを持って来ました。

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早速、テーブルにセッティングしてくれました。ちなみに三連の箸置きも空音さん用に作ったものです。

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腹ペコの私を見かねて、ミニコースを振舞ってくれるシェフ。いつもお客さんがいっぱいの時間に来るので、なかなかゆっくりお話ができなかったんですが、今日は色々お話できてよかったです。優しい人柄がお料理に出ています。

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美味しいスープとパンまで。(^^ゞ どうしたら、こんなに美味しいものが作れるのかな?

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そして、トマトソースのパスタには、私の器を使ってくれました。このシリーズには「Sesame」と名付けていて、とても人気があるんですけど、最近作ってないね。(^^ゞ

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せっかくなので、全部並べて点灯式をしてみました。本物のキャンドルが一つありますが、他は偽者キャンドルを使っています。こんなに暗い中で食事をすることはないと思いますが、なかなかステキだと思います。

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とても美味しくて、リーズナブルなお店です。ランチもディナーもコースメニューなので完全予約制です。お近くに行かれる際はぜひどうぞ。おススメできます!

レストラン空音
〒074-1271
北海道深川市音江町字広里71-4
TEL.0164-25-2276
FAX.0164-25-2276
定休日:水曜日

キャンドルポットの改善点

月に2回、カイロプラクティックに行って施術を受けているんですけど、この前、先生に「親指が発達してきた」と言われたんです。親指の付け根のところの骨が発達してきて、筋肉がついてきたようです。「親指がほかの指よりも発達したことで人類は進化した」と言われていますが、私もやっと進化の過程を迎えることができたのね。ものすご~い不器用だったけど、キャンドルポットの穴あけ作業のおかげかな。手先を動かすことは、脳にもとてもいい影響があるので、脳も少しは発達するといいんだけどね。(笑)

近年、アマチュア陶芸家としてゆる~い活動を続けていますが、年内の活動予定がほぼ決まりました。一人ではまとまった数を用意するのが難しいかなと思っていた「えべつやきもの市」にもコラボ出店してくれる人が見つかったので、今年も出店できそうです。4月に入ったら、案内が届くと思うので、近々イベント告知できると思います。

去年の11月から思いつきで始めた「キャンドルポットプロジェクト」もそろそろ終わりますが、キャンドルポットの評判も良かったし、キャンドルナイトがとてもキレイで我ながらがんばったと思えたので、今年の冬にいっぱい飾れるように、また作ろうと思いました。あれだけ作ってやっと問題点とか改善点とか考えるようになったんですけど、オーダーをもらっている分があるので、新しいデザインを考えながら挽いてみました。

実際に使ってみて、改善したいと思ったことは次の点でした。

  • 屋外でも使えるように雨や風に強いデザインにする
  • アロマポットにもなるように高さと幅を考慮する
  • 流れたロウの処理が簡単にできるようにする

これまで作ったキャンドルポットは、上からキャンドルを出し入れする形のものばかりで、上の開口部がかなり広くなっていました。この形だと、当然、雨や雪に弱いので、炎が消えてしまいます。なので、開口部を狭くするか、閉じてしまって、キャンドルは横から出し入れするようにするか、上下を分離したようなデザインを考えてみました。でもね、頭でイメージしていても、手にはなかなか伝わらないんですわ~、これが。

これまでは練習を兼ねていたことと完成までのスピードを考慮して、素焼き用のテラコッタ粘土を使ったので、ロウが流れた処理が面倒だったので、やはり本焼きまでした方がいいと思いました。

今回使用した粘土は「萩土」です。キメが細かいわりに、コシがあって、焼き上がりの色も普段使っている粘土に近いようです。

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キャンドルポットでないものもありますが、開口部を小さめにしたり、できるだけ高さを出してみたり、色んな形のものを挽いてみました。

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これまでに作ったキャンドルポットは、140個ほどになりました。里親になってくれた方がたくさんいますので、実際に使ってみた感想や要望、クレームや不満、斬新なアイディアなど、広く募集していますので、お気軽にどうぞ。

 

ようたんのお皿-成形編

先週の「手づくりフェスタ」で、札幌や江別からわざわざ来てくれたお客さんがいました。私の器を目当てに買いに来てくれる人がいたことにも驚きましたが、その後、メールやお手紙が届き、追加オーダーや具体的なリクエストもあり、驚きの連続でした。ヽ(*’0’*)ツ ワァオォ!!

受注品に関しては、これまでにも何度か引き受けているんですが、とにかく時間がかかってしまうのです。教室で使う大きな電気窯は、作品がいっぱいにならないと焼いてくれないので、試作品を作るのに2ヶ月かかり、その後、受注品の制作に取り掛かり、さらに2ヶ月...そんな調子ですから、お渡しまでに半年かかってしまうこともあります。なので、積極的に引き受けてはいないんですけど、定番の形やシリーズ化できそうなもの、研究を兼ねて作れるようなものについては、こっそり引き受けています。

誰からのオーダー分か忘れないように勝手にニックネームを付けていきますが、江別の里親「ようたん」からオーダーいただいた楕円のお皿を作ります。お皿5枚とカップ&ソーサーを3セットオーダーしてくれたんですけど、時間もかかることだし、自分で作っているような気分になってもらいたいので、制作過程をブログで説明しながら、出来上がりを気長に待ってもらうことにしました。

今日はタタラ作りのお皿を作っていきます。定番の楕円の型を使ったものなので、同じ大きさのお皿を量産できます。

作り方はとても簡単です。石膏型の使い方は以前、動画で紹介していますので、詳しく知りたい方はチェックしてみてください。

  1. タタラ機で粘土を7ミリぐらいの厚さにプレスします。
  2. 石膏型に合わせて余分な部分を弓でカットします。
  3. 布を被せ、たたき板で底を作り、ナデナデして型から外します。

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使用している粘土は、教室で普段から使っている信楽並土の再生粘土です。5枚のオーダーなので、8枚作っておきました。

石膏型を使っていても、完全に同じ形になるわけではないし、途中でボツになってしまうのもあるので、少し余分に作っておきます。

発泡スチロールで保管して、少し寝かせてから、縁を整えていきます。石膏は水分を吸ってくれるので、すぐに成形もできて、とても重宝しています。

 

色のイメージは、下の写真のマグです。手前のマグの里親になってくれたので、同じ雰囲気になるようにしていきます。呉須で適当に絵付けをしたものに「白マット」を掛けています。

ようたんのマグ

カップ&ソーサーは、別の粘土を使うので、またの機会にします。

 

手づくりフェスタ in く・る・る

何度も書いていましたが「手づくりフェスタ in く・る・る」が無事に終了しました。前日から滝川周辺は、ものすご~い雪が降り、当日も朝から大量の雪が降り、除雪も追いつかないほどでした。このイベントの準備のために、いい雪が降った日も山に行くのを我慢したこともありました。今日はまさにそんな感じです。「なぜ、私はこうも天気に見放されるんだ?」と思いましたよ。

それでも友人が沢山来てくれたし、新しい出会いもありました。寝ないで準備をした甲斐もあったし、何だかんだで楽しいイベントになりましたので、記録を兼ねて当日の様子を紹介しますね。

私がこのイベントに出店するのは、今年で4回目になります。1回目は初めてということもあって、宣伝活動もがんばったし、知り合いが大勢来てくれました。東日本大震災の2日後でしたが、道路の雪はほとんどなくなっていたと思うので、来場者数もとても多かったように思います。ご祝儀で知り合いが買ってくれるので、初めての出店にしては売上もなかなかでした。

2年目・3年目は天気が悪く、客足もイマイチな感じで、目玉品がなくなった後はなんとなく活気がなくなるような感じでしたね。天気の不安定な時期のイベントってリスクが高いな~と感じるようになりました。そんなこともあってか、陶器を出店するお店はいつも2~3店はあるのですが、今年は私だけでした。どこも売れ行きがあまり良くなかったのかもしれません。

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搬入は8時からでしたが、大雪で30分ほど到着が遅れました。しかし、去年の「えべつやきもの市」の経験もあり、スムーズに搬入やセッティングを済ませることができました。今回はこれまでの倍のスペース+講習ブースだったので、広々していてとても良かったです。今回持ってきた器たちはの数はきちんと把握していませんが、全部で100点以上はあったかな~と思います。まだまだ在庫はありますが、これまでの傾向からそんなに売れるとも思えないので、このぐらいにしています。

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大きめの素焼きのキャンドルポットと本焼きまでした小ぶりなキャンドルポットはどちらも「500円」にしました。これまでに作ったポットの数を数えてみたら「140点」ほどになりましたが、facebookのお友達にプレゼントしたので、もうこれしか残っていません。全部並べて点灯式をしたら相当キレイだったと思います。パターンは全て違うので、輝き方も全て違います。さすがに穴を開ける作業にも慣れてきましたね。

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定番のお皿、お茶碗、カップ&ソーサーも持ってきました。奥にも在庫が少しあります。

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みち姉さんのプリザーブドフラワーのコーナーはこんな感じです。やっぱり、お花って癒されます。明るくなるし、キレイだし、とっても幸せな気分になりますね。

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コラボしたキャンドルポットの台座にアレンジしてもらったお花がとてもいい感じになり、がんばってよかったと思えました。

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講習スペースもキレイに準備できました。大人数の講習会もこなしているので、さすが手慣れていますね。準備は1時間ほどで終わり、オープンを待つのみです。会場はビルの地下なので、天気がどんなことになっているか全く分かりません。(^^ゞ

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10時のオープンと同時にお客さんがドドーッと詰め掛けました。目当てはやはり滝川工業高校の学生さんが作ったフラワーハンガーやゴミステーションですね。あっという間になくなりました。

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プリザーブドフラワーのアレンジ講座は、2,000円で好きな花器にアレンジできます。ホワイトデーのプレゼントにいいですね~。やっぱりお花をもらえると嬉しいですから。

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再生粘土を使ったカップ&ソーサーはなかなかいい感じに仕上がりました。セットで「1,200円」です。クレイガンを使って、装飾をした片口碗は手に取って見る人が多かったです。結果的には売れ残ってしまいましたが、ちょっと変わったものがあると目を引きますね。

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下の写真のカップは、ソーサーとセットで作ったつもりでしたが、別のカップとの組み合わせでソーサーの里親が見つかったので、このカップだけが残りました。去年もやりましたが、その場で自分用におろして、コーヒーを飲むという暴挙に出てしまいました。(笑)

しかし、この優しい白と薄いブルーの組み合わせが案外いい感じだったので、また作ってみようかなと思いました。やはり実際に使ってみないと、使いやすいかどうかはは分かりません。最近のカップに付ける取っ手はシンプルな平べったい形が多いんですが、持ちやすくてとても使いやすいです。

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陶器を出店しているお店が他になかったこともあったし、知り合いが来てくれたこともあってか、なかなかの売れ行きでした。外の雪も落ち着いたようで、昼ぐらいになるとさらに人が増えてきました。

今回、告知は一切していなかったんですが「キャンドルポットの穴あけ体験」を考えていたんです。自分で好きなように穴を開けてもらって、焼き上がってから後日発送というスタイルです。

私がポットに穴を開けるタイミングは、削りが終わった後の半乾きの状態の時です。乾燥が進みすぎると、固くて力を入れなければいけなかったり、ヒビが入ったりするので、タイミングがうまく合わせられるか自信がなかったので、告知をしなかったんです。ものは試しにぶっつけ本番でやってみることにしました。

この穴を開けるタイミングや道具については、色々な人からのアドバイスを参考にして、素焼き後のポットにドリルやルーターなどの電動工具を使って穴を開けてみたりしましたが、案外時間がかかるので、手作業の方がキレイで速いと感じました。なので、私がいつもやっている方法で準備をしておきました。

早速体験してくれたのは、いつもサクラとして活躍してくれるピンさんですが、これがなかなか難しそうでした。穴のパターンには一定の規則をつけたほうがバランスが良くなるんですけど、穴を増やすとだんだんパターンがわからなくなっていくようです。のんびり穴を開けていると乾燥が進んでしまうので、ますます穴を開けるのが難しくなってしまいます。

穴を開ける道具(ポンス)は真鍮で出来ているので、ずっと握っていると手も黒くなってきます。これは気楽にできる体験じゃないと思いました。(笑)

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2014030948それを見ていたちびっこが自分もやりたいというんです。実はこのちびっこもサクラの一人なんですけどね。(^^ゞ

大変な作業ですが、丁寧にがんばっていました。すると、この光景を見ていた小さい女の子が自分もやりたいと言いました。残念ながら準備していたポットがなくなってしまったので、その女の子の体験はできなかったんですけどね。

小さなポンスは先が鋭いので、子供には危ないかなとも思いました。クッキーの抜き型のような大きな型を使った方が、安全&簡単でいいかもしれません。

初めて企画した陶芸体験でしたが、色々な気付きがありました。自分はすっかり慣れてしまいましたが、素焼き前の粘土を扱うときの力加減がなかなか難しいのだと思いました。「自分が出来るように他の人が出来るとは限らない」ということを考えなければいけません。

ぶっちゃけ「ヒビ割れさせずに、100穴以上の穴を開けてくれたら500円差し上げます!」の方がよかったかも。

実際、この作業は時間もかかるし、指はカサカサになるし、手のひらも痛くなるので、穴あけのバイトをお願いしたいぐらいですから。 (笑)

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2日ぐらいまともに寝てないし、山に行く恰好だし。(笑)

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他にも色々な体験ができるようになっていますが、隣のブースで3Dプロッターの実演をしていたので、私もストラップを作ってもらいました。

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2文字までしか入れられなかったので「み」の1文字にしました。

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みち姉さんのアレンジ講座には札幌からお客様が来ました。お花のアレンジって、優雅でいいですね~。私の作った土台を選んでくれたんですけど、これは難易度が高そうです。

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とても素敵に出来上がっていますね。

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そして、今回はとても驚いたことがありました。オープンして間もない割と早い時間に若いご夫婦がやってきて、私の名刺を手に取って、こんなことを言い出したんです。

お客さん「この猫のイラストのマグが欲しいんですけど・・・」

みっちぃ「へっ?このニャンコのことを知っているのですか?ど、どこでこのニャンコのことを知ったんですか?」

お客さん「ブログで・・・」

みっちぃ「え~!! 私のブログを見てくれているんですか~!!」

ここで大きな問題が発生しました。今回はニャンコの絵が薄くて、売り物にする自分のラインに乗らなかったので、持って来なかったんですよ。まさか、ブログを見てこのニャンコを買いに来てくれる人がいるとは思ってもみなかったので、それはもう驚きました。

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みっちぃ「どちらからいらっしゃったんですか?」

お客さん「札幌から・・・」

みっちぃ「えええ??? 札幌からナゼナゼナゼ????」

すでに頭は真っ白です。

お客さん「マグを買いに・・・」

みっちぃ「ひょえ~~~!!まさかあの化け猫を買ってくれる人がいるなんて!!」

まぁ、こんな感じで、軽いパニックに襲われました。

自分の中の販売ラインに乗らなかったものは、プレゼントするか、自分用にするか、廃棄するかのどれかになるので、送料だけいただいて、プレゼントすることにしました。まさか、このニャンコを気に入ってくれている人がいるとは思ってもみなかったし、札幌からお客さんが来てくれるなんて、信じられません。いや~、これはすごいことですよ。

さらに、午後からは、女性のお客さんが来て、また衝撃の言葉を口にしたんです。

お客さん「えべつやきもの市で買ったのが使いやすかったので、同じような感じのを買いに来たんです。」

みっちぃ「え~!江別で買ってくれたんですか~。わ~嬉しい。(*^-^*) ありがとうございます。どちらから来たんですか?」

お客さん「江別です。」

みっちぃ「へっ? 江別からですと?」

お客さん「湯呑みを1個買ったら、1個サービスしてくれて・・・一緒に買ったお皿もとても使いやすくて・・・」

また軽いショック状態になりました。しかもお皿やカップ&ソーサーをたくさんオーダーしてくれました。

江別で出会った里親さんがこんなところまで買いに来てくれるなんて、夢にも思ってなかったですよ~。

苦節8年、諦めなければ何とかなるもんです。

ぐるっと会場内を一回りして、写真を撮っておきました。毎年、手づくりのクオリティの高さに驚きますが、今年も色んなお店が出店していました。

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チャリティマーケットに出品した小さなキャンドルポットはすでに完売したようです。売上金は「そらぷちキッズキャンプ」に寄付されます。

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フレンドシップキルトも増えてきました。天気のリスクや準備期間の確保が難しいし、他の計画もあるので、来年からの出店はやめようかなと思っています。

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毎年足を運んでくれる人、ブログをチェックして来てくれた人、差し入れを持ってきてくれた人、里親になってくれた人、今年も沢山の人の支えがあり無事に終了しました。

もっとパワーアップして、次のステップに進もうと思います。ありがとうございました~。(*´▽`*)

ティーライトキャンドル作り

毎度のことですが、イベントの準備はいつもギリギリなんです。いい歳をしてどうしてこうも計画性がないもんかねぇ~。持っていく器やポットたちの写真を撮ったり、梱包をしているときにその数を見て驚きました。

オイオイ、いつの間にこんなに作ったんだ?

昨年末ぐらいからのものもありますが、週に1回のペースでよくぞまぁこんなに作ったなと思いました。

しかし、まだまだ作業は続きます。

キャンドルポットの里親になってくれた人にサービスする「アロマキャンドル」を作りました。キャンドル作りに関しては、これまで自分なりに研究して何度か試していたし、自分が作ったポットに合うキャンドルを作ろうと思いました。素焼きのポットは、ロウがポットの底に流れたときの後処理が面倒です。ロウをキレイに取り除くには、温めるか、冷やすかのどちらかになりますが、これを里親の方々にやってもらうのは申し訳ないので、何とかいい方法がないかと思って考えていました。

今までは繰り返し使えるシリコンケースにクリップで芯を止めてロウを流し込んでいました。芯がダラ~っとならないように、割り箸で支えていたんですけど、この作業がかなり面倒でした。新しい製法は、市販のティーライトキャンドルのアルミカップからキャンドルを取り出し、芯と座金を抜いて、ロウを溶かし、色と香りを付けたものをまたアルミカップに戻すことにしました。なんちゃって製法ですが、座金と芯をそのまま使えるので、簡単で効率がよかったです。

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陶器は完成までに何ヶ月もかかりますが、キャンドルは1~2時間で完成するのがとてもいいですね。できたキャンドルを実際に使ってみました。小ぶりなキャンドルは私のポットにピッタリです。

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横から見たらこんな感じです。まぁ、そのまんまですね。

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そして、部屋の電気を消すとこうなります。あ~、やっぱりいいじゃな~い。

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できたキャンドルを透明のケースに入れて、ネジネジで止めて出来上がりです。

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チャリティマーケット協賛品

私がこのイベントに最初に出店したのは、2011年3月13日(日)だったので、今年で4回目の出店になります。このイベントが来ると思い出すのが、2011年3月11日(金)の「東日本大震災」です。あれから、丸3年になるんですね。被災地は壊滅的な被害で、沢山の命と希望を失い、未だに不自由な生活をしている人も多いでしょう。

震災の翌日、義母が倒れて生死の淵をさまよいました。申し込んだイベントに穴を空けるわけにもいかないので、私はこのイベントに参加しました。日本中が大変なことになっているし、自分の周りも大変なことになっているのに、こんなことをしていいんだろうか、と思いました。もしかしたら病院から呼び出しがあるかもしれないから、まつりさんに協力してもらって、いつでも抜けられる状態で店開きをしたのです。義母は一命は取り留めたものの、あれからずっと寝たきりになりました。なので、このイベントに出るときは何だか後ろめたいような気持ちになりますが、続ける以上は少しでも成長していきたいと思っています。

イベント当日は通常通りスタートしましたが、震災直後ということもあり、チャリティマーケットが行われました。それから毎年チャリティ協賛していますが、今回の寄付先が決まっていなくて、事務局に確認したところ「そらぷちキッズキャンプ」になったそうです。地元なので、もちろんそれでも構わないんですけどね。

今年は大量に作ったテラコッタのキャンドルポットがあるので、これを出すことにしました。

サイズが小さくて規格外にしたものですが、LEDキャンドルを付けて「100円」で提供します。

室内を暗くして、LEDキャンドルを付けるとこんな感じです。LEDキャンドルなら、つけっぱなしで寝ても安全です。

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小さいので、本物のキャンドルを使うと炎がはみ出してしまうでしょう。偽者でお楽しみください。

 

主催者である空知文化工房のブログにイベントの案内が載っていました。滝川工業高校の学生さんが作った作品は毎年人気があります。
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コラボ×コラボ×コラボ!

初めてこのブログを見た方にも分かるようにお伝えしますが、3月9日(日)に滝川のスマイルビルで行われる「手づくりフェスタ in く・る・る」に手作りの器たちを出店します。本番まであと3日となりましたので、準備と広報活動に専念していきます。

今回は、みち姉さんのプリザーブドフラワーとコラボ出店するんですが、せっかくの機会なので、陶器とお花のコラボ作品を作ろうと思いつき、お花をアレンジする花器をデザインしました。こんな形を作るのは初めてだったので、かなり苦労しましたが、先週やっと焼き上がりました。どんな風になるかと楽しみにしていたんですけど、早速見本を作ってくれました。

やっぱりね、お花がアレンジされると違うものです。とってもステキになりました~。

ジョイント型アロマポット分離

この花器は独特なので、アレンジするのが大変だったようです。正面のみのアレンジになっていてお花を裏側に回ったワイヤーなどはリボンで隠してあります。

ジョイント型アロマポット裏

この上にキャンドルポットを乗せられるようになっているので、ジョイントするとこんな風になります。お花が入ると本当に華やかでいいものですね~。

ジョイント型アロマポット

花器は他にも用意してありますので、もっと違うアレンジを楽しむこともできます。

講習料金は材料費を合わせて、2,000円だそうです。キャンドルポットはお好みで追加していただきますので、別料金になります。

講習には当日飛び入り参加できますので、お気軽にどうぞ。

 

 

里親を待つ白いカップたち

3月9日(日)の手づくりフェスタに向けて、カップたちもたくさん焼き上がっています。ここ数年は白い器ばかり作っているので、あまり面白味はありませんが、色んな釉薬や技法を試しみた結果、結局、原点に戻ってきました。

下の写真のものは、陶友会で昨年末に窯出ししたものです。焼くと軽く仕上がる「軽量土」を使ったカップたちです。色化粧土で掻き落として「白マット」を掛けています。ザラザラとした質感でかなりマットな仕上がりになっています。使っていくうちにだんだんと馴染んでいきますが、コーヒーなど色の濃い飲み物は染み込みやすいと思うので、液体セラミックを使って防水処理をしようと思います。手前のカップ&ソーサーがとても気に入っています。

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上と同じシリーズですが、スポンジで釉薬を掛けているので、ザラザラとした質感になっています。これも防水処理をして、飲み物の色が染み込まないように処理をします。

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今回窯出ししたばかりのカップたちのほとんどは教室で用意してくれている「信楽並土」を使ったものです。淡いブルーは「呉須」を使って絵付けして「ワラ灰マット」を掛けたものです。マット感はほとんどなく、ツルツルした質感になっています。淡いブルーが可愛らしい雰囲気になりましたが、ちょっと薄すぎたかな。(笑) 手前のセットはかなり大きめなので、カフェオレなどにもいいと思います。

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下の写真の左側のカップ&ソーサーは「ワラ灰マット」に「白萩」を掛け合わせたものですが、濃い釉薬に白萩を掛け合わせた時の流れるような変化はほとんど見られないし、釉薬の分だけ重くなってしまうので、この組み合わせにあまり意味はないかも。右側は「白マット」を掛けたものです。薄めに掛けているので、マット感はほとんどなく、ツヤっぽいです。

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去年から突然描き始めた「化け猫シリーズ」も出来ましたが、呉須が薄すぎて、とても薄い化け猫になってしまって、微妙だわね。(^▽^;)

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こちらのマグは「呉須」で下絵を描いてから、「白マット」を掛けたものです。こちらも控えめな呉須ですが、とても柔らかい印象になりました。呉須は濃度を自分で調整するので、結構バラつきがあります。(^^ゞ

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下の写真のカップ&ソーサーは私にはラブリーなハートをあしらいました。手前は「ワラ灰マット」奥は「白マット」を掛けたものです。

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下の写真は、大きめサイズのスープカップです。こちらも「呉須」と「白マット」の組み合わせです。深さがあるので、サラダを入れたり、汁物を入れたりと幅広く使えると思います。取っ手部分はデザインを兼ねていますが、重ねやすさを意識して上の方に付けました。5点ほど作りましたが、2点残っています。それなりに重ねられます。

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切立湯呑みは練習で沢山挽きますが、自分があまり使わないこともあって、ほとんど取っ手を付けてマグにしてしまいます。「もぐさ土」で試してみたのでそのまま湯呑みにしました。左側が「透明」で、右側が「白マット」です。白ばかりでよくわからないと思いますが。(笑) 素地の色もかなり白く焼き上がっています。口を薄くしすぎてしまったようで、口当たりが心配です。もう少し口に厚みを持たせたほうがよかったと思いました。

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出せばまだまだありますが、このぐらいにしておきます。(笑)

大きさや原料の違いがあるので、お値段は一律というわけにはいきませんが、カップ単体ならば500~800円、ソーサーとセットのものは1,000~1,500円でお出しします。

里親になってくれる心の広い方をお待ちしています。

新作に問題がありまして。

3月9日(日)に滝川駅前のスマイルビルで行われる「手づくりフェスタ in く・る・る」に出店します。イベント当日まで1週間を切ってしまいましたが、やっと器たちが焼き上がりましたので、当日ギリギリまで準備&広報活動に専念したいと思います。

過去3回出店していますが、今回は私だけではなく、みち姉さんとコラボ出店することにしました。私はもちろん器たちを引き連れて参上する訳ですが、みち姉さんはプリザーブドフラワーのアレンジ作品の販売と講習会を開催します。

せっかくのコラボ出店なんだから、陶器とお花のコラボができないかな~と思って、昨年末ぐらいから打ち合わせをして、デザインをしてみたんですけど、実際に作り始めたのは1ヶ月ほど前のことでした。ロクロ挽きは何とかなったものの、削りがとても難しくて本当に苦労しました。教室にある湿台ではどれも合わず、結局ロクロに直にセットして削っていきました。ロクロの回転スピードを上げると遠心力で首が折れてしまい、いくつも失敗しましたが、最終的に11点残すことができました。

これだけ見てもどんな風に使うか想像できないと思いますが、これにプリザーブドフラワーをアレンジしていきます。釉薬はほとんど「白マット」を使っていますが、一部「呉須」でラインを入れてから「透明」や「白萩」を掛けています。

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素焼きでは問題なかったんですが、ヒビが入ったものがありました。売り物にはできないので、見本として使うことにしましょう。

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組み合わせるポットがこちらです。今までは素焼き用の「テラコッタ」を使っていましたが、今回は売り物にするために信楽の土を使って本焼きまでしています。色んな色を試してみたかったですが、台座との組み合わせのこともあるので、全部「白マット」にしましたが、穴が埋まらないようにかなり薄めに掛けています。それでも小さい穴は埋まってしまいましたね。

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本焼きをすると釉薬がガラス状になるので、流れたロウの処理もしやすいと思います。色は「白」ではなく「生成り」に近いです。

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台座・ポット・ソーサーの3つのパーツを組み合わせて使えるようになっています。ポットは19個、ソーサーは10枚できました。

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組み合わせるとこんな感じになります。奇跡的にどの台座とポットを組み合わせてもそれなりにバランスが取れます。

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せっかくなので、ポットに本物のキャンドルを入れて点灯式をしてみました。穴の数は控えめですが、同じパターンのものはないので、光の漏れ方が全て違います。やっぱりいいねぇ~。

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ここまでは良かったのですが、ここから先は色々と問題が起こりました。写真を撮り忘れたので、文章でお伝えします。

 

問題1 ソーサーにヒビが入った

早速、キャンドルポットとソーサーを組み合わせて、アロマポットとして使ったらどうなるのかテストしてみることにしたんですけど、私はこれまでにアロマポットという洒落たものを使った経験はないんですよ。どうやって使うか調べずに、ソーサーをキャンドルの火がついたポットに乗せていきました。少ししたら「パキーン!」という高い音が鳴りました。

「ん?」と思いつつも、そのまま続行し、全てのソーサーを乗せていきました。すると、また「パキーン!」という高い音が鳴りました。

ソーサーを触ってみると、かなり高温になっていて、危険を感じました。それでも「こっちのポットにはこのソーサーが合うな~」とか、ちんたらやっていたら、また「パキーン!」という高い音が鳴りました。

あぽ~んとしているタイプなので「アレレ?もしかしてまずいことになってるのか?」と、しばらく経ってから事の重大さに気が付きました。

特に問題がないように見えていたソーサーでしたが、くっきりと「ヒビ」が入っているじゃありませんか~。あの「パキーン!」の音は、ヒビが入った音だったのね。というわけで、10枚あったソーサーは3枚ボツになりました。この段階では、まだエッセンシャルオイルを使ったテストはしていません。

問題2 キャンドルの火を消すと貫入が・・・

その後、キャンドルの炎を消してからは、あちこちのキャンドルポットから「貫入」の入る音が聞こえてきました。「貫入」とは、熱を帯びた陶器が冷えていく過程で細かな模様を作り出す現象のことで「ピキピキピキ」という可愛い音が鳴るんです。窯出しのときは、それはもう心地よいものなんですが、炎を消しただけで「貫入」が入るということは、ポット自体が相当高温になっているということだよね。(-_-;)

今回は市販のティーライトキャンドルで試していますが、キャンドルの炎の大きさは「芯の太さ」と「長さ」で決まります。温度の高い部分(炎の先端)では、1,000度を越えると思うので、危険性については十分考慮しなければいけません。

問題3 キャンドルの炎が消える

ポット自体が高温になってしまうと、台座にも熱が伝わってしまうのではないかと思って、全てを組み合わせた状態でテストしてみました。幸いにもポットの熱は下の台座にはほとんど伝わっていませんでした。あ~、良かったと思ったのも束の間、キャンドルの炎が消えてしまうじゃありませんか~。

これは、特定のポットに限った話ですが、穴の数と位置に問題があったのか、酸素がうまく取り込めないようで、炎が消えてしまうのです。別のキャンドルを試してみても同じなので、やはりポットの穴の構造に問題があったのでしょう。

問題4 アロマポットの使い方を知らなかった

アロマポットを使ったこともないくせに、イメージだけで作ったのがいけなかったのでしょう。ソーサーにヒビが入ってから、アロマポットの使い方を調べました。(^^ゞ

アロマポットを使う時は、1.ソーサーに水を入れてから、2.エッセンシャルオイルを数滴垂らして、3.キャンドルに火をつけたポットの上に乗せます。4.ソーサーの水が蒸発しないように補充します。炎の高さはソーサーに届かない程度にして、ソーサーが高温になるのを防ぎます。耐熱用の粘土を使っているわけではないので、直火が当たったら、そりゃ~ヒビも入るよね。

 

そんなわけで、短時間で次々と問題が発生しましたが、色々と勉強になりました。ベストな方向に改善できるようがんばりましょう。

 

ちなみに、最初にデザインしたのがこちら(↓)です。アロマスティック用の受け皿も考えていましたが、時間がなかったのでやめましたが、ここから改良して今回の結果となりました。お花をアレンジした見本が見たいですね。

アロマポットイメージ