「納豆鉢」と「八寸皿」

毎週、山行の計画を立ててるんですけど、週末は天気が悪い日ばかりで、なかなか実現できていません。この前、悪天候を覚悟の上で樽前山まで向かったんですけど、1時間かからずにピークまで行ける山なのに、ガスと強風でな~んにも楽しくなかったんですよ。気軽に登れる山でもガスがかかると、とっても怖いんですよ。しかも、シリア情勢がますます不安定になって、ガソリン代も高くなってきてるので、気軽にお出かけできなくなってきましたわ~。そんなわけで、今日もイマイチな天気だったので、陶芸教室にやってきました。

先週削りが終わって取っ手を付けたスープカップやマグは発泡スチロールで保管したままだったので、最後の仕上げをしておきます。仕上げといっても大したものではありませんが、取っ手の接着部分を箸の先端などを使って、ギュッと締めておきます。重なりやすさを考えて、取っ手は上の方に付けておいたので、こんな風に重ねられます。取っ手の幅が広くて持ちにくいかも。(^▽^;) 意味ないじゃん。

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乾燥させるために棚に並べておきます。しっかり乾燥したら素焼きをします。のんびり作ったので、結構丁寧に仕上がりそうですよ。特に行き先は決まっていませんので、どなたか里親になってください。(笑)

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さて、今日は何を作ろうかな~。特に何も考えてなかったんですけど、余っていた自分の粘土があったので、全部混ぜ合わせることにしました。白御影土(2kg)、上信楽土(1kg)、半磁器土(200g)ぐらいあったと思います。ざっくりと混ぜ合わせて、マーブルになるようにして、取っ手付きの片口を作ることにしました。「取っ手」はマグに付ける指を入れるような形ではなく、急須で使うような握るタイプにするので、取っ手の部分もロクロ挽きします。前にサークルで作ったことがありますが、取っ手部分に引っ張られて、本体は少し歪んでしまったんですけど、結構評判が良くて、やきもの市でも売れたんです。「納豆をかき混ぜるのにいい」という人もいたし、「ドレッシングピッチャーにする」という人もいました。前回は試作段階だったので、色んな大きさのものを作ったんですけど、今回は「納豆鉢」をイメージしています。御影土は、焼き上がるとブツブツが出てきます。ブツブツがあることで、納豆にしてもドレッシングにしても、食材がかき混ぜやすくなるんじゃないかな~、と考えています。本体は5つ、持ち手は7つ挽いておきました。

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残った時間で、大きなお皿のトレーニングをしました。「棒挽きで30cmぐらいなら余裕で挽けるよ」と先生が言ってたので試してみました。(下の写真の奥にある)最初に挽いたものは、25cmぐらいだと思います。1つ失敗しましたが、写真の手前のお皿がこれまでの最高サイズになりました。

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大きさを測ってみたら、28cmありました。少し成長してますが、焼成すると1割ほどは縮むので、焼き上がりのサイズは25cmほどですね。まだ「八寸皿」ですが、目標は「十寸皿」です。

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今日は先生がお休みだったので、教室は貸切でした。お皿は教室で普段使っている信楽並土で挽いています。ちっとも上達しないな~と思ってたけど、こうやってみると、去年よりはずっと成長したかも。(*^-^)ニコ

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1時間ほどの作業時間でしたが、帰ろうと思ったら大雨が降ってきて、短時間でしたが凄かったんですよ。明日は晴れるといいな~。

 

大人の居酒屋で輝く器たち

私はお料理しないくせに器ばかり作ってるんです。(^^ゞ でもね、使いもしない器を作り続けるのは、環境にもまるでよくないので、使ってもらえるような器作りを心がけています。白を基調としたものが多いし、絵柄や装飾もほとんどなく、とても素朴なものです。年を取ったからなのか、山に登るようになったからなのか、だんだんと考え方もライフスタイルもシンプルになってきたように思います。

今日は帰省した同級生と急遽会うことにしたので、地元ならどのお店がいいかな?と考えました。せっかくなので、私の器を使ってくれているお店がいいな~と思い、滝川の「おだちもっこ」に予約をしました。普段はほとんど飲みに出たりしないので、数年に1度ぐらいしか来ませんが(汗)ミシュラン北海道にも載っている大人の居酒屋さんです。

このお店の好きなところは、まず「器」です。(^^ゞ 私の場合、人が作ってくれたものは何でも美味しいというタイプだし、料理よりも先に器に目がいくので、とにかく器にこだわっているお店には一目置いています。居酒屋さんとか和食の場合は特にそうかな~と思います。やっぱりね、手作りのものと量産品は違うんです。ここは、マスター自ら陶器市などに足を運び、買い付けに行ってるんですけど、7月の「えべつやきもの市」では私のブースにも立ち寄ってくれて、お買い上げいただきました。

今日は久々にお酒を飲んだんですけど、自分の器に綺麗に盛り付けられたお料理を見ながらお酒が飲めるっているのは、すごいことです。毎度のことですが、めちゃくちゃ感動しますね~。いつものことですが、よく食べ、よく話しましたが、とても美味しいお酒が飲めました。

おだちもっこ

店内はオレンジ系の照明なので、写真は全体的にオレンジがかってますが、やきもの市でお買い上げいただいたのが、下の写真の器です。準備期間の終わり頃、ギリギリで10枚作ったものです。優しい白マットと瑠璃のアクセントがいい感じで、自分の中では「これはイケる!」と思っていたんですけど、1日目には1枚も売れなかったんです。2日目は大き目の器はほとんどなくなり、こればかり並んでいたんですよ。そしたら、ちょうどマスター夫婦が立ち寄ってくれて、里親になってくれたんです。いや~、素敵じゃないですか~。

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そして、今日持って行ったのは、穴窯焼成した器です。元々は花器として作ったんですけど、水を張るには浅いので、食器として使う方がいいな~と思いました。一点モノだし、こんなに変わった形の器を使ってくれるのはマスターしかいないな~と思い、無理やり寄贈しました。(^^ゞ

この器の中に人がいるんですけど、わかるかな~? 遊び心があって最高です。盛り付けも素敵だし、野菜たっぷりで体にもいいし、しばらく箸が止まり、器を見てるだけでお酒が進みました。本当に嬉しいものですね。

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食べることは生きることです。器が変わると、見た目も気分も変わります。とてもいい夜でした。

食べることは、生きること。

クレイガンを試してみる

雨が多くて、欝気味ですわ~。やらなきゃいけないことがいっぱいあるんですけど、全然やる気が起きないんです。やる気スイッチってどこにあるのかな~?

先週挽いた器たちは、乾燥のタイミングを合わせるのに持ち帰ってるんですけど、発泡スチロールの箱ごと落下したんです。右の2つが完全に歪んでしまいました。こんなときは壊して作り直すのがいいんですけど、ぐちゃぐちゃにならなかったので、それなりに戻しておきました。o┤*´Д`*├o アァー

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気を取り直して、削りましょう。ちょうどいい湿台がなかったので、時々ぶっ飛びそうになりながらも、何とか削りました。歪みは完全には直りませんでしたが、これからちょっと装飾を加えてごまかしていくことにします。

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歪みをごまかすために新しい道具があるんですよ。実際にはゆがみ防止のために使うものじゃないんですけど、粘土を絞り出す「クレイガン」というものです。注射器みたいな本体に型をセットして、粘土をギューッと絞れば、色んな形の紐が作れるんです。新しい道具を見てサークルの仲間達も興味津々です。

粘土は成形に使うぐらいの固さのものを使いました。絞り出すときは、ちょっと力がいるので、両手でやった方がやりやすいですね。

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器を水で塗らして、絞った粘土を貼り付けていきます。接着面には粘土を水で溶いた「ドベ」は使っていません。素焼きが無事に終われば、釉薬でしっかり止まると思います。こういうセンスはまるでないんです。(^^ゞ 面白いけど、やり過ぎたら粘土の分重たくなっちゃうね。

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色んな型を使って、ギューッとやっていきました。洗いにくそうって言われそうだね。(^^ゞ 今回使っている粘土は、白御影土と半磁器土なので、透明の釉薬を掛けようと思ってますが、装飾部分についてはちょっと色味をつけてみようかな。10月上旬に素焼きしてすぐに本焼きをする予定です。

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新しいことを試すのは、とても新鮮で楽しいです。出来はどうあれ、挑戦するのが好きなんです。

 

「目止め処理」と「液体セラミック」

陶芸経験のある人や器が好きな人ならば知っていると思いますが、器には「土」を原料とした「陶器(土もの)」と、石を原料とした「磁器(石もの)」があります。趣味で陶芸をやっている人や陶芸教室などで作るものは、ほぼ「陶器」だと思います。私が作っているのも「陶器」です。陶器は土の柔らかさや温かみがありますが、磁器よりも脆く、吸水性があるので、シミ・臭い・カビなどが出てくることがあります。

「陶器」と「磁器」の見分け方にはいくつかあります。器を指ではじいたときに高い金属音のような音がするのは「磁器」ですが、陶器の場合はちょっと鈍い音かな。あとは、器を裏返し、高台の釉薬の掛かっていない部分の色が真っ白なものは「磁器」で、それ以外は「陶器」ですが、私が使っている上信楽土は、磁器に近い白さがあるので、見分けるのが難しいかもしれません。

磁器は薄くて丈夫で扱いやすいので、軽く洗ってそのまま使えますが、陶器の場合は、使い始める時に「目止め処理」というお手入れをしておくとずっと長持ちします。手作り作品ならば、作家さんがあらかじめ処理をしてくれていることもあります。

目止め処理のやり方は簡単で、お米の研ぎ汁を使って弱火で20分ほど煮沸します。研ぎ汁がないときは、お湯を沸かして炊いたお米をスプーン1杯入れてもいいですよ。「シュルシュル~」と音がして、器が水を吸い込んでいるのがわかります。

煮沸が終わったら、取り出し、荒熱が冷めるまで置いておきます。

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荒熱が冷めた後は、普通に洗って、しっかり自然乾燥します。布巾などで拭いても完全に水分は取れないので、私の場合、しばらく放置しておきます。

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いつもならば、「目止め処理」をしたら終わりですが、今日は穴窯作品の水漏れチェックをしていきます。キメの粗い粘土を使っているし、釉薬を掛けていないものは、水漏れする可能性があるので、水を入れて、しばらく置いておきます。陶器は吸水性があるので、1週間や10日経ってからじんわりと水が染み出てくることもあります。

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1~2時間経ったところで確認してみたら、やはり釉薬を掛けていなかった器の水漏れが確認できました。こんな時は、水漏れ防止対策として「液体セラミック」を使う方法があります。今回、初めて仕入れたんですけど、食器用なので、お料理を乗せるお皿などに使っても問題ありません。

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原液のまま刷毛などで塗っていき、自然乾燥します。

深夜になってしまったので、実際にはまだ塗っていませんが、どのぐらいの効果があるか、検証してみたいと思います。

 

削りと取っ手付け

週末になると天気が悪くて、ストレスと脂肪が溜まりっぱなしです。サクッと近場のお山にでも登りたいな~と思ってたんですけど、これだけ大気が不安定だとやっぱり心配なのでね。山の天気は変わりやすいので、どんなに低い山でも何があるかわからないので、こういう日は文化活動に勤しむのが一番です。

今日は、少し前に挽いておいた器たちの削りと取っ手付けが大量にあるので、集中してがんばりました~。私はロクロ挽きが一番好きで、削りとか取っ手付けは苦手なんですけど、今年は結構な数をこなしてきたので、だいぶ慣れてきたように思います。軽くしようと意識しすぎて、底に穴が開いたり、腰よりもずっと上まで削ってしまったものもありますが、いろんな形のものがたくさんできました。

ソーサーはロスなく、いい感じに削れて、カップ&ソーサーのレベルがちょっぴり上がってきたように思います。薬掛けで失敗しなければいいんだけどね。

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棒挽きで挽いた大きなお皿は、ちょっと厚みがあって、重さが気になるところです。

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ひっくり返すとこんな感じです。高めの高台にしようと思ってたのに、一番大きなお皿は普通の高台になってしまいました。

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一番大きいお皿のサイズを計ってみたら、25cm弱でした。あれ、前回計ったときは23cmだったんだけどな~。(^^ゞ 焼き上がりのサイズでは、21cmぐらいになると思います。今の私のレベルではこれが限界ですが、目標は30cmです。

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お次は、試作品ですが、大きめのスープカップです。取っ手は片側だけですが、重なりやすさを考えて、上の方に付けてみました。つーか、この取っ手の幅で、この大きさだと指が入らないような気がするけどね。(^_^;) まぁ、試作品なので、色々試してみようと思います。深さがあるので、スープ以外にも使いやすいと思います。

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取っ手は、機能面というよりはデザインとしての要素が強いので、本体と取っ手の接着面をドット風にしてみました。残りは本体に馴染ませてみました。落款を押して出来上がりですが、取っ手を付けたものは、発泡スチロールで保管して乾燥の具合いを本体と合わせるようにしていきます。

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いつもは時間に追われている感じですが、今日はじっくりと取り組めたような気がします。この段階の手の掛け方は仕上がりに大きく影響するんです。

ちょうど、窯出しが済み、私の器たちがたくさん焼き上がりました。大したものはありませんが、後日、紹介しますね。

 

向き合った時間は裏切らない

しばらくはイベントの出店予定もないので、ブログの更新もペースダウンしていますが、アクセス解析を見ると、毎日覗きに来てくれるリピーターさんと検索エンジンや外部リンクから新規訪問してくれる人も増えてきたようです。やっとGoogleの評価も上がってきて、特定のキーワードで上位にヒットするようになってきました。

今日は久々のサークルです。お盆休みがあったり、自分の予定があったりで、3週間ぶりになりますか~。前回作ったクロコダイル柄のお皿がいい感じだったので、作り始めようかと思っていましたが、粘土がカチカチじゃないですか~。粘土の状態がベストでない時は、何をするにもとにかく時間がかかります。

カチカチ粘土を柔らかくするには、粘土の塊に何箇所か穴を開け、水を入れて数日~数週間置いておくと、ゆっくりと柔らかくなっていきます。急いでいるときは、水を大量に使って練り返していきますが、それも大変なので、私はカチカチのままロクロにセットして、挽いては壊し、練り直して、を繰り返します。最初はまるで形にならないし、遠心力で粘土がぶっ飛んでいくこともありますが、ロクロ挽きはたくさん水を使うので、ドベもいっぱいになり、それを何度も練り返して、やっと準備完了です。1時間ぐらい悪戦苦闘して、4キロだけまともな状態になりました。

写真の左半分は白御影土です。右半分はほんの少しだけ白御影土が混ざった半磁器土です。前に作った取っ手付きの片口が好評でしたが、取っ手を挽く分の粘土はなかったので、とりあえず片口です。半磁器土はキメが細かいので、粘土の状態が良くないとロクロ挽きは難しいな~と思います。きちんと練れていないと空気が入っちゃって、なかなか抜けないんです。ホント、粘土の管理って大事です。

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今日は比較的時間があったのに、これしか挽けなかった~。削りの時もそうですが、粘土のコンディションを良い状態に保っていると効率よく作業ができます。菊練りがきちんとできていれば、ロクロ挽きはしやすいし、ブレもなく中心が取りやすいです。削るときは粘土の乾燥度合いで削りの時間にも内容にも差が出ます。基本ができていなければ、先に進んでもダメだな~とつくづく思いますね。

こちらは、10月に窯入れを予定しているようです。「粘土に向き合った時間は裏切らない」といいます。たくさん挽いて、もっと腕を磨かなきゃ~。

向き合った時間は裏切らない。

穴窯に挑戦-窯出し編

旭川の窯元「一路窯」さんの穴窯焼成の窯出しが無事に終わりました。「見学に行きま~す!」と話をしたのが1ヶ月ほど前でしたが、トントン拍子で作業が進み、あっという間の焼き上がりでございます。電気窯でもこんなに短いサイクルで焼き上がることは滅多にないんですけど、タイミングよく事が運び、大きい波に乗れた感じがします。

私が窯焚きのお手伝いをしたのは72時間のうちの10時間ほどでしたが、とてもいい経験ができ、為になるお話をたくさん聞けて、有意義で刺激的な時間を過ごすことができました。

窯出しは昨日でしたが、お手伝いはできなかったので、本日作品を取りにいきました。窯出し後には、作品の底に付いた釉薬や灰を落とす作業があります。

私の作品は写真の右側のものです。全部で7点+箸置きがいくつかありますが、今回は窯の温度が順調に上がったので、全体的にこげ茶色になったようですが、化粧土や釉薬の種類、火の当たり方、灰のかかり方で仕上がりの色は違ってくるので、出してみないと本当にわからないんです。ドキドキワクワクの世界なんですよ。

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グラインダーを使って、底についた釉薬や流れた灰を削ります。ハンディタイプのグラインダーを使ったことはありますが、このタイプは初めてです。スイッチを入れると、グルグル回るので、高台についた余分な釉薬や尖った部分を削り落とします。

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細かいところは、小型の研磨機で削ります。これは歯科用の中古機材のようですが、先端はダイヤモンドだそうです。足元にペダルがあって、ペダルを踏むとスピードを調整できます。本当に歯医者さんみたいです。

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穴窯の外には作品がたくさん並んでいます。来週から愛知で個展が始まるそうですが、準備で忙しいのに本当に親切にしてもらいました。すでに夜9時を回ってました。(^^ゞ

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窯出しした私の器たちを紹介します。箸置き以外は、花器のつもりで作っていますが、そうでもないな~というのも多々ありました。(^^ゞ 釉薬を掛けていないものは、これから水漏れのチェックをして、水が染みてくるようなら「液体セラミック」を使って水漏れ防止対策をしていきます。

今回一番気に入った色はこちらです。灰が流れてとてもいい色になりました。

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大きさがいい感じになりました。花器としても使えますが、食器としても使いやすそうです。

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最初に訪問した日に作った作品です。素焼き後に透明の釉薬を掛けているので、光沢がありますね。残念なことに四角い器は、座りが悪くてガタガタするので自宅用で使うことにします。箸置きは渋くていい感じになりました。

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2回目に訪問したときに作ったものです。化粧も釉薬も掛けていませんが、しっかりと焼き締まっているようです。

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3回目に訪問したときに作ったものです。ロクロで挽いて、スパッと半分に割って広げたものです。深さもそれなりになったので、花器として使うこともできますが、お料理を盛り付けるのにもいいと思います。渋くてかっこいいです!

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花器として使えそうなものは、お花のプロとコラボしていきたいですね~。

 

 

遊び心のある創作レストラン

最近は色々やりすぎて何者かわからなくなっていますが、私が長く続けていることの一つに「パソコン」があります。もう20年近く前になりますが、北海道ではかなり早い段階でパソコンインストラクターの資格を取っていたので、当時としてはかなり希少価値があり、仕事の依頼も沢山ありました。まだバブルの余韻も残っていたので、今よりもずっと稼いでいたし(笑)、パソコン教室を開いていた頃は、生徒さんもいっぱい来てくれました。私の早口でヘンテコな日本語を理解するのは大変だと思いますが、みんな一生懸命ついてきてくれましたね。まぁ、今でも変わんないな~。

今ではすっかり時代の流れに乗り遅れ、ちょっと使える人みたいな感じですが、新しいバージョンのExcelとかは全然使えませんね。(^^ゞ 色々なソフトや便利なツールが増えていますが、基本的なところは何も変わっていないと思います。大学や専門学校で勉強したわけでもありませんが、今のように簡単にできる時代じゃない頃からやっていたので、これまで身に付けたスキルと経験のおかげで、ご飯が食べていけるんですね~。

そんでもって、陶芸をやり始めたらこれまたどっぷりハマってしまって、現在に至っているわけなんですよ。笑えるほど不器用だったのに、今ではお料理のプロに使ってもらえるようになりました。技術的にはまだまだ足りないので、数も揃えられないし、時間もかかりますが、それを承知で使ってくれているのが、深川にある創作レストラン「空音」さんです。

今日はパソコンの仲間達と道内の観光地をサクッと回り、メンバーの親睦を深めながら、美味しいものを食べる日帰りツアーをしたんですけど、ディナーで「空音」さんを利用させてもらいました。これまでにも何度かお邪魔していますが、地元の素材や旬の食材を使った本格的なコース料理がリーズナブルなお値段でいただけるんです。

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三連の箸置きは、空色を出すまでに試作を繰り返したので、納品までにずいぶん時間がかかりました。

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今日は7人でやってきたんですけど、前菜の盛り付け方が全部違うんです!なんて素敵なのかしら~~~!! センスがよくて、遊び心があって、とても斬新です。「私はこれがいい!」とか「私はこっち」とかそんな風に盛り上がっていました。ちなみにこの器は私の作ったものではありません。まだこのサイズは作れません。(^^ゞ

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お魚料理で、私の作った器たちが登場しました。数は揃っていないのでバラバラですが、器によってイメージも変わってきますね。使ってもらえるのが何よりも嬉しいですね。毎度のことですが、感無量ですね。

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目で楽しんで、食べて驚きます。人気のお店ですし、旬の食材を準備してくれるので、2~3日までに予約をした方がいいと思います。ランチは1,100円~、ディナーは3,500円~になると思いますが、家族でも恋人でも友達でも誰とでもいけます。

レストラン空音 http://solane.jp/

 

穴窯に挑戦-焼成編

1ヶ月前からトントン拍子で作業が進んでいましたが、旭川の「一路窯」さんの穴窯に火が入りました。火入れは8月15日(木)のお昼過ぎだったようです。私が手伝いに来たのは、午後3時過ぎでしたが、朝から家でボーっとしてたので、もっと早いうちから見に来ればよかったな~。

窯の温度はすでに「873℃」まで上がっていました。ちなみに火葬場の温度はこのぐらいだそうです。(^^ゞ

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「穴窯」は原始的な薪で炊く窯のことですが、炊き方や温度については、その窯によって違うようですが、こちらでは3泊4日炊き続けるそうです。「手伝う気あるんか!」という格好でやってきましたが、もちろんお手伝いしていきます。この温度ならば、まだ近寄っても大丈夫でした。

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翌日の16日(金)は、仕事帰りにやってきました。この日は目標温度の「1,250℃」まで上げていきますが、1,200℃を過ぎた辺りからは、上がったり下がったりを繰り返しています。この温度になると、窯の傍で座って見ていることはできず、薪を入れるときだけ近づくという感じです。火の粉が飛んできたりして、結構危険です。

温度を上げるために、ブロワーと業務用の扇風機を使っていきます。するとみるみるうちに温度が上がっていくんです。炎が焚口の外まで吹き出してきて、薪が燃えて落ち着くと、中の作品が見えてきます。

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すぐに「1,257℃」まで上がりました。これ以上は作品の強度の面も心配なので、1,230℃~1,250℃ぐらい(だったかな?)をいったりきたりしていました。薪はずっと入れ続けるのではなくて、一度に10本ぐらい入れて、燃え上がって落ち着いた頃にまた入れるという感じなので、待っている間はずっとお話を聞いていましたが、薪代が高くなっているので、穴窯を持っている窯元でも使っていないところも多いようですが、こちらは年に4回ぐらい焚く年もあるそうです。

私が普段作る器たちは「電気窯」を使っているので、仕上がりが安定しているので、条件を揃えれば同じ器を作ることができますが、薪を使った窯で焼いた器は「唯一無二」なので、同じものを二度と作ることはできないんです。それがマニアにはたまらないんですね。大人の火遊びですわ~。

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午後6時から深夜12時まで、嬉しい賄い付きで作業しましたが、他の人が手伝いに来てくれたので、私は帰ることにしました。あっという間の6時間でしたが、炎を見てると全然飽きないんですよ。 家に帰ったのは、深夜1時半頃でしたが、ギラギラして完全に目が冴えていました。

穴窯焼成

この後のお手伝いはできませんでしたが、18日(日)の午後1時頃に無事に終了したようです。順調に温度が上がり(過ぎ?)全体的に「こげ茶色」になったようですが、とても楽しみです。

窯出しは20日(火)だそうです。この日は予定が入っているので、翌日にでもお邪魔しようかと思っています。

棒挽きで七寸皿を挽く

ロクロ挽きの方法には、粘土の塊からたくさん作っていく「棒挽き」と、1個分ずつ粘土を計って一つずつ挽いていく「1個挽き」がありますが、私は「棒挽き」をすることが多いです。5キロぐらいの粘土を使って、どんどん挽いていきます。平らに近い大きなお皿の場合は「かめ板」を使って1個ずつ挽くほうが簡単なのかな~と思いますが、先生は何でも棒挽きでやってしまうので、私も棒挽きで挽くようになりました。

今日は先週挽いた器たちを削りにきたんですけど、湿度が高く乾燥が進んでいなかったので、ロクロの練習にしました。まっすぐな湯呑みの練習をしようと思いながら、手を掛けすぎて全然うまくいかなかったので、気分転換にカップを挽き、それならばとソーサーを挽いて、ちょっと調子が良くなってきたので、大きなお皿を挽いてみました。

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1個挽きならばパンケーキのような底を作って縁を少し持ち上げるだけなので、大きいサイズでもいけるんですけど、棒挽きはちょっと難しいんです。今のレベルではこのぐらいが限界だと思います。大きさを測ってみましたが、23cmほどでした。焼き上がりのサイズだと21cm(七寸)ぐらいになるかな~。棒挽きで30cmぐらいのお皿が挽けるようになりたいですね。

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いつまで経ってもなかなか成長しませんが、ロクロが好きなので、ずっとグルグル廻していたいですね。(^^ゞ