山と言霊 ~第三章~

登山をするようになってから、7年経ちました。そのうち最初の3年は通算でも10回ほどしか登っていないし、そもそもベテランの後をがむしゃらについて行くだけだったので、何の知識も持ち合わせていなかったです。

自分の中で変化を感じるようになったのは、4年目以降でした。ソロで歩くことが格段に多くなり、百名山のことを知り、北海道の山のことをもっと知りたいと思うようになりました。ヤマレコで積極的に情報収集をするようになり、自分の記録も残すようになっていきました。気の合う友達が見つかったり、それまで全く知らなかった高山植物について教えてもらうようなったり、一人では到底覚えることのできなかった知識が身に付いてきました。

その頃から私にきっかけをくれたご夫婦に山の本を作って送ってあげたいと思うようになりました。ざっくりとイメージし始めたのが3年前でしたが、カメラを買い替えたり、長文を書くことを意識したりと、少しずつ準備をしていました。

それからは地味に山行を重ねていきましたが、自分の好きなスタイルがだんだんと分かってきました。北海道の色んな山に行きたいという気持ちは強くても、シーズン中に山に行ける日は限られているので、絶対に行きたいエリアを優先していると、新規開拓することなくシーズンが終わっていました。海外遠征を視野に入れ、コツコツ貯金していることもあって、今年は遠出することも控えめにしていました。

夏山シーズンが終了した10月頃から本格的に本作りに向けて、パソコンと格闘していました。フォトブックサービスを使ったものですが、山に篭っていた間にサービスが急激に進歩していて、考えていたよりもずっと安くプリントできるようになっていました。何年か前はページ数が多いものだと1冊作るのにも1万円ぐらいかかっていましたが、今では数百円から作れるようになりました。

本のタイトルはずっと前から決めていましたが「山と言霊」です。処女作なのに、なぜか「第三章」から始まっていますが、自分の中で順番は決まっていて、これから第一章、第二章も作る予定です。スターウォーズみたい。(笑)

本の内容は色んな山の情報を網羅したガイドブックではなく、山を歩いている時に感じたことをそのまま書き下ろした絵日記みたいなものです。ヤマレコには山行記録としてアップしていましたが、9月22日~25日まで3泊4日で大雪山に篭っていた記録を1冊の本にまとめたものです。

写真も文章も用意していたので、すぐに出来るだろうと思っていましたが、モチベーションを保つのが大変で、思ったよりもずっと時間がかかりました。苦節2ヶ月・・・やっと出来上がりました。あらかじめ決まっている仕様に沿って作っているので、文字はとても大きくて読みやすくなっています。

隣のちっちゃいのは、過去のベストショットの他、簡単な自己紹介と言霊を収録した「プロフィールブック」です。プロフィールブックは毎年更新する予定なので、タイトルに西暦を入れています。

本編はA5サイズ、フルカラー、144頁あります。

すでにfacebookのお友達にはお知らせ済みですが、1,800円+送料190円で販売しています。

大雪山は一番好きなエリアです。そこに行ける人は自分の目で見て欲しいし、そうでない人は行った気になってもらいたいです。何でもインターネットで調べられる時代になりましたが、好きなときに手に取って見れるアナログの本ってやっぱりいいと思います。がんばって作ったので、読んでもらえると励みになります。

昨日はヤマレコを通じて仲良くなった533mさんと忘年会をしましたが、誕生日が近かったこともあり、手作りケーキでお祝いしてくれました。Ryo君も駆けつけてくれて、誕生日をこんな風に祝ってもらうのは久しぶりでとても感動しました。

今日で43歳になりました。やりたい事は沢山ありますが、具体的な目標を決めて、コツコツとチャレンジしていきたいと思います。振り返ってみると10年前とは180度違うライフスタイルになりました。これからどんな風になるのか自分でも楽しみです。(笑)

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