2024年のご挨拶

久しぶりの更新と引っ越しのご挨拶が同時になりますが、2024年より新しいことを始めたいと思うようになり、水面下で準備を進めておりましたが、やっとご挨拶ができるところまで辿り着きました。

色々やりすぎてきたので、まずは自分のことを棚卸ししたいと思います。

10年間のパソコンインストラクター

私がパソコンインストラクターとして本格的にお仕事をするようになったのが、1997年頃でした。当時、パソコン教室は珍しく、空知管内には片手ほどしかなかったと思います。一般家庭にパソコンが普及し始めた頃で、時代の先を見据えた方々が習いに来てくれました。若い人は見たことないかもしれませんが、Windows95という一世を風靡したOSの基本操作やMicrosoft Office(WordやExcel)の使い方を説明してきました。私はソフトウェアの操作にとても興味があったので、Office以外のソフトについても色々と覚えていき、こんなに便利なソフトがあるんですよと、あたかも自分が作ったかのように自慢げに説明していました。

2007年にパソコン教室を閉校するまではバリバリと働いて、おかげさまで沢山の生徒さんに通っていただき、忙しい毎日を送っていました。何を食べて、いつ寝ていたのかも覚えていないぐらい、パソコン漬けの日々でした。生徒さんが私の栄養状態を心配して、その日食べるお弁当や晩御飯のおかずを作ってきてくれる人も多く、沢山の方々に支えらえていました。

この10年間はとても濃厚で充実していました。現在の私のスキルはこの頃からさほど成長していませんが、身に付けた知識と経験は今でも私の基盤となっています。

陶芸と出会って18年

仕事は順調でも、身体には相当な負担がかかっていたと思います。小さい頃から丈夫で、健康だけが取り柄だったのに、30歳を過ぎた頃には身体に異変を感じるようになりました。当時、一緒に働いていたスタッフが陶芸を勧めてくれたのは2006年のことでした。それまで、パソコンしか使ったことがなかった私は、粘土の塊がいくつものプロセスを経て、器になることにとても感動しました。

粘土は私の身体の中にある悪いものを吸い取って浄化してくれるような感じがして、陶芸は私の精神的な支えとなりました。その後、道場破りのように色々な陶芸教室へ通い、プロの手ほどきを受けたり、陶芸サークルへ入ることにしました。休日には窯元巡りをしたり、陶芸まつりなどのイベントに足繁く通い、色々な作家さんの作品を見て、陶芸の世界の奥深さを知ることになります。

ロクロの技術を習得し、生産性が上がるようになってからはイベントに出展したり、個展を開いたりして、陶芸の世界にどっぷりハマっていました。

晴れの日は山へ

2009年はターニングポイントだったと思います。教室を辞めてからの2年間は、それまでの生徒さんと完全に縁がなくなったわけではなく、困ったときにはサポートに行くこともありました。新しい事業を始めようと思うこともありましたが、気持ちはグラグラしていました。それまでの経験を活かして、職業訓練校で指導員として働きながら、仕事帰りには陶芸教室へ行き、粘土いじりに没頭していましたが、現在勤めている職場からオファーがあり、6月に転職をすることにしました。糖尿病の合併症で入退院を繰り返していた父が亡くなったのは8月のことでした。

登山を始めてからは、雨の日は陶芸をして、晴れの日は山に行くというライフスタイルになりました。コロナ自粛中は公共施設の閉鎖もあり、以前に増して山に行く機会が増えていきました。自然から得られるパワーに身も心も満たされ、もう粘土に触れる機会がなくなるのではと感じていましたが、規制が緩和されてからは、陶芸も再開しています。

粉引きは失敗が多く、まだ安定していませんが、昨年から試行中の「ヒグマグ」
粉引きは失敗が多く、まだ安定していませんが、昨年から試行中の「ヒグマグ」

今まで好きなことを好き勝手にやってきたのですが、今年は50歳の節目の年になるので、今後の方向性について考えるようになりました。

先日、50歳の誕生日を迎え、やっと進みたい道が見えてきました。詳しく説明できるほどの資料はまだ用意できていないのですが、協力者を探して、少しずつ前に進んでいます。とにかく今はほったらかしになっていたブログを一新して、アウトプットをし始めることにしました。

新しいドメインを取得し、これまで管理していたホームページを引っ越して、リニューアルをしています。サーバーの引っ越し作業の真っ最中なのですが、一番長く続けていたこのブログは写真のデータが膨大なので、引っ越し作業にはかなりの時間がかかります。同じサーバー内での移行だったのでスムーズにできるかと思いきや、途中でエラーが発生し、2006年6月以降の記事中に使っている写真データの紐付けが失敗してしまいました。よくよく見たら過去の記事も画像が正しく表示されてないものもありました。^^;

夜な夜なウトウトしながらの作業だったので、何をどうしたのか定かではありません。しかし、成功は失敗の塊でしかないので、これを教訓に次からは手順をきちんと記録していこうと思います。画像のバックアップは事前に取っているので、記事を一つずつ確認して手動で編集しなおせばいいので、完全になくなったわけではありませんので、追々やっていこうと思います。

今回の引っ越し作業で、久々に過去の投稿を見直すことになりましたが、めちゃくちゃがんばっていた自分に会うことができました。あの頃の勢いと情熱はなくなりましたが、現在も消えることなく熾火となっています。技術も経験も伴っていなかったけれど、当時の情熱は本当にすごかったなと思いました。

人生100年時代ならば、今がちょうど半分です。再スタートします。

2023年のえべつやきもの市は着物で出店しました

コメント

  1. 中根 啓 より:

    滋賀八風窯の中根啓です。京焼の窯元に、たまたま絵付師として雇われたので47年ずっと灯油窯で家庭食器を焼いて生計を立て、こども3人を育てる事が出来たのは、時代との巡り併せ(^-^)/ツイてた♪ ウチの「やさし鉢」を受け継ぐ作り手を探してます…3男の楽:ガクが丹波での5年の修行を終えて家に戻り自分のやきもんやってますが、路線はアート系…丹波の先生も造形派のヒト…

    ボクが47年で辿り着き、こども食器家庭食器介護食器として有用なやさし鉢M、ボクが死んだ後も作り拡げる人材を見つけ継承して貰いたい。ノウハウはゼンブ、タダで伝えるんで、多くの作り手から多くの使い手に、美術を座布団にしない=道具としての手作り手描きの陶器を、引き継ぐ事に興味ありませんか?

    • みっちぃ stone より:

      中根様
      リニューアル最中で引っ越しのお知らせもしていないのですが、よくぞ辿り着いてくださいました。^^;
      コロナ期間中はほとんど粘土に触れていなくて、もう辞めるのではと思っていましたが、1年間じっくり考えてみて、窯を持ちたいという気持ちになりました。今は電気窯が圧倒的に増えていますが、火加減を調整しながら焼成する灯油窯に大変興味を持っています。便利な世の中になりましたが、手間をかけるものが好きなのだと思います。北海道が好きなので、この地を離れることはないと思うのですが、八風窯に技術を学びに行きたいです。

  2. ナリタイツオ より:

    ご無沙汰してます。
    以前、コーヒーカップを送っていただいた成田です。
    昨年の江別やきもの市に出店されていたのですね。
    毎年通っていたのに、昨年は気づくと期日が過ぎてしまっていて残念だったのですが、数年ぶりに出店されていたとのことで、なおさら残念が募りました。

    赤平は今年も中止のようですが、江別のほうに今年も出されるようなら、ぜひうかがいたいと思っております。

    なお、お引越しされたとのことで、たしかにたどり着くのに多少手間がかかりました。
    以前は「黄金山」で検索するとすぐにたどり着けたので、少し戸惑いましたね。

    それでは、新しい作品楽しみにしています。

    • みっちぃ stone より:

      ご無沙汰しております。
      今まで使っていたドメインを手放し、新しくリニューアルすることにしました。Google検索のアルゴリズムも変わってきて個人のブログは上位に上がりにくくなりました。
      そもそも更新をほとんどしていなのですが…(-_-;)

      コロナ騒動が落ち着いて、昨年からやっと再開したのですが、今年はまだ制作スタートしていません。去年まで焼いてもらっていたサークルも終わってしまい、まだ窯も決まっていないのですが、やる気があれば何とでもなると思います。

      11月には美唄で個展の計画もあるので、雪が解けたら本格始動したいと思っています。

      赤平の情報はまだ来ていなかったのですが、今年も中止なのですか?
      今年こそ絶対にエントリーしようと意気込んでいましたが、アナウンスが遅いと思っていました…ショックです。

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