穴窯に挑戦-穴窯見学編

今日もブロ友の「一路窯」さんに突撃訪問しちゃいました。来月、穴窯焼成をするというので、私の作品も一緒に入れてもらうことにしたので、そのための準備と取材のためです。美瑛に極めて近い旭川なので、ビュ~ンと走って1時間半ほどかかりますが、こんな機会は滅多にありませんから。通いましょう、何度でも。

本当に親切なご主人様と奥様なんです。授業料も払ってないんですけど、色々なことを真剣に教えてくれます。話を聞いてるだけで、とても陶芸が好きなんだな~と感じますね。

今日は最初に作った作品に「黄土」を掛ける作業をしていきます。これまでに「化粧土」を掛けることはしたことがありますが、この「黄土」というのは初めてなんです。どういう作用があるのか、丁寧に説明してくれるんですけど、よくわかっちゃいませんけどね。(^^ゞ 水で薄く溶いた黄土にサッと潜らせます。化粧掛けもそうですが、完全に乾いた方がいいか、半乾きの方がいいか、何度も試行錯誤されたようです。

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最初に作ったものに、黄土を掛けておきました。色々、組み合わせて試してみたいので、さらに化粧土を掛けてみたりして、どんな風に変化するか見てみたいです。化粧土を掛けるときは、1日置いてからの方がいいそうです。穴窯を焚く日までにはもう来られないと思うので、後はご主人にお任せすることにしました。

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先週、挽いておいた器を削ります。2つとも手ロクロで鎬を入れながら削りました。2つとも花器のつもりですが、左側の小さいのは灰皿にいいかもしれません。割れた部分にちょうど煙草がひっかかるような気がします。

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次はご主人がロクロで作る花器の実演をしてくれました。高さが欲しいので、高めに土殺しをして、中心に穴を開けて広げていきます。お茶碗やお皿と作り方が違うので、底は貫通させてしまいます。

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ナイフで縦にカットして、広げていきます。丸めた新聞紙で形が崩れないように支えていきます。底になる部分のロクロ目を消さないように、縁のガタガタしている部分を修正していきます。

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私もやってみました。これまで奥様にやり方を聞いて2回試してみたんですけど、全然うまくいかなかったんです。今回やっといい感じになって、ロクロ目がキレイに出ています。ロクロでこんな形の器ができるとは思ってもみませんでした。一応、花器のつもりなので、縁を持ち上げて高さを出していますが、平らにすれば、秋刀魚皿などにもいいですね~。家庭で使うには重くてごついんですけど、居酒屋さんとかなら、とてもかっこいいと思います。

私のロクロさばきが上手だとご主人に褒められました。ここんとこ随分がんばったもんね。余った粘土は、箸置きにしておきました。

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陶芸の窯には電気窯、ガス窯、灯油窯、薪窯があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。一番安定しているのは電気窯で、陶芸教室やサークルなどではたいていは電気窯を使っていると思います。設定した温度まで自動的に上がり、焼き上がりが安定していて、失敗はほとんどありません。しかし安定している分、平凡な印象があるかもしれません。灯油窯やガス窯になると電気窯とは違った焼き上がりになります。最も古くからあるものが「薪窯」です。薪窯には「穴窯」と「登り窯」がありますが、穴窯が最もシンプルな窯です。

今日は穴窯の見学までさせてもらっちゃいました~。図々しいにも程がありますわ。(^^;; 工房のすぐ近くに穴窯があります。元々は馬小屋だったそうです。窯の奥半分ぐらいまで作品を入れて、手前は薪を入れていきます。意外と数は入らないように見えるんですけど、棚板を使って積み上げていくそうなので、結構入るみたいです。湿った薪を使うと、目標の温度までなかなか上がらないので、薪の管理にはとても気を使うそうです。ちなみに、一度に焚く薪は2tトラック1台分にもなるそうです。こちらではカラマツの廃材を使っているそうです。

穴窯はとてもマニアックな部類に入りますが、好きな人はすごく好きなんです。同じ粘土を使って、同じ窯に入れても、絶対に同じものは作れないんです。

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自分の知らない世界の話をたっぷり聞かせてもらい、今日も有意義な時間を過ごすことができ、とてもいい言葉をたくさんもらいました。「『商品』と『作品』は違う」という話をされていました。私が作っている普段使いの器たちは「作品」と呼べるものではないし、かといって「商品」と呼ぶまで商品化できている訳ではないんだけどね。(^^ゞ

好きなことを貫いているプロの話を聞くのはとても楽しいです。どんどん窯元巡りしたくなっちゃうね。

「好き」を極める。

 

口はぽってり、腰はほっそり。

昨夜も大雨だったので、登山の予定をキャンセルして、朝から陶芸教室にやってきました。単独登山が多いので、天気がちょっと崩れるとすぐに気分が変わるんです。(^^;; 近々ハードな山行の予定があるので、少しトレーニングしておかないとダメなんですけど、何だか気分が乗りません。こういう日は文化活動に勤しむことにしましょう。

今日も定番のお皿を作っておきました。楕円とボートを4枚ずつ作ったので、先週のと昨日のを合わせると全部で13枚ずつになりました。このお皿はカレーやパスタにはちょっと小さいんですけど、なかなか使い勝手がいいんです。4~5枚一度に買ってくれる人が多いので、一気になくなります。石膏型を使っているんですが、粘土の軟らかさによって、形が少し変わってしまうんですよ。手作りで完全に同じものを作るのは、なかなか大変なことです。マスキングとか撥水材を使って、ちょっと装飾をしてみたいな~と思っているんですけど、まだわかりません。

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先週、挽いておいた上信楽のカップの削りは2個失敗して、取っ手を付けないフリーカップが2個と取っ手を付けたマグが2個になりました。昨日、挽いたお茶碗(じゃないけど)の削りも済ませてしまおうと思ったけれど、結局、乾燥のタイミングが合わなかったので、とりあえず1個だけ削っておきました。これに手を加える予定でしたが、結局、お茶碗にしました。

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残り5個ありましたが、乾燥のタイミングが合わなかったので、次回に持ち越します。削りはタイミングが決め手です。焦ってもいいことはありませんから、このまま発泡スチロールに入れて保管しておきます。しばらく来る予定はないので、ずいぶん先になっちゃうかも。

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手を掛ける回数は少なくなってきていますが、薄く挽くことを意識しすぎてます。陶器は磁器と違って脆いので、あまり薄いと欠けやすくなります。口を直接付ける器の場合、少し厚みがあり、やや開いている方が口当たりが良くなります。削りで軽量化を図るのは、あまり好きではないので、どうしても薄く挽こうとしちゃうんです。

アンジェリーナ・ジョリーのように、口はぽってり、腰はほっそりしてるのが、理想なんだけどね。

今日はまだ続きがあるんですが、場所が変わるので、別の記事としてアップします。

好きなことを続けること。

今年の目標にしていた「えべつやきもの市」が無事に終了したので、燃え尽き症候群に陥るかと思いきや、意外とそうでもなくて新作のイメージが沸々と湧いています。とはいっても、天気のいい日はお山に呼ばれるので、完全に天気に左右されるんですが…(^^; 昨夜はすご~い雨が降ったので、今日は陶芸しにきたんです。今日は先生の指導が受けられる日なんですが、ちょうど1名分の空きがあったので入れました。陶芸ブームなのか、最近は予約がいっぱいで入れないこともあります。

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全員女子だったので、それはまぁ賑やかです。色々なことを話すんですけど、陶芸の話はしてたかな~? ランプシェードブームのようで、みなさん手びねりで大きなランプシェードを作っています。私は手びねりが苦手なので、全然できません。。・゜゜・(>_<;)・゜゜・。

在庫がなくなったので、定番のタタラのお皿を量産中です。先週と同じですが、楕円とボートを交互に5枚ずつ作りました。空いた時間で、新作の試作品を挽いていきましたが、普通のお茶碗みたいになってしまいました。あ~、もうちょっと大きくする予定だったんだけどな~。

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タタラのお皿は、このまま棚に乗せて乾燥して素焼きをします。白マットを掛けて本焼きすれば、定番のYukidokeシリーズの出来上がりです。釉薬の濃度や掛ける時間によって、焼き上がりの雰囲気は毎回違います。

タタラ作りも苦手ですが、スラブローラー&石膏型に助けられてずいぶん慣れてきました。それでも、集中して作業できるのは3時間が限度ですね。効率が良くなってきたので、一日中闇雲にやっていた頃より仕上がりも良くなってきました。

私が陶芸を始めて、今年で8年目に入ったと思うんですけど、最初の3年は楽しくて仕方なかったんです。それはもう酷いものばかり作ってました。その後の2年は何の進歩もないまま、迷走していたように思います。それでも一生続けていたいと思えたので、本気でレベルを上げようと努力し始めました。好きなことでもずっと続けていくのって、なかなか大変なことですが、陶芸は奥が深いので、それが私にはちょうどいいんです。

好きなことを続ける。

穴窯に挑戦-削り編

数少ないブロ友である「一路窯」さんの穴窯焼成が8月だというので、図々しいんですけど、私の作品も一緒に入れてもらうことにしたんです。先週、成形を済ませた作品があるので、今日は削りをするためにやってきました。陶芸教室をハシゴしたことは過去にもありますが、美瑛に近い旭川なので、移動距離は結構なものです。(^^;

火入れの日はちょうど仕事がお休みなので、最初からお手伝いができると思います。3日間(だったかな?)ずっと窯を炊き続けるようなので、全日程は無理ですが、可能な限りお手伝いしたいと思います。以前、美唄の登り窯のお手伝いをしたこともありますが、登り窯は大きいので、たくさんの作品を入れられますが、入れる間によって灰のかかり方が違うので、薪独特の雰囲気が出ないことも多いんです。穴窯の場合、入れられる作品の数はあまり多くありませんが、窯が狭いので灰がかかる部分が多く、自然に景色が生まれます。窯出しの後は、水漏れのチェックをして、水漏れ防止のシリコンなどで処理をするようです。

前回、ロクロで挽いた花器を削ります。大きいのはロクロで削りましたが、小さいのは手ロクロで削りました。花器のつもりが、お茶碗っぽくなっちゃいました。あ~、微妙だな~。

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ひっくり返すとこんな感じです。粘土は「並こし」と「陶板土」と「黄土」を混ぜたものだそうです。

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粘土を追加購入して、新しい作品を作りました。ロクロで挽いて少し形を変形させたり、スパッと切って、広げておきました。

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素焼きをしてから、穴窯に入れるそうです。こちらでは、穴窯の他に灯油窯を使っているそうで、またまた図々しいんですが見せてもらいましたが、とても大きな窯ですね。普段、電気窯ばかり使っているので、灯油窯にもとても興味があります。

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作業自体は1時間ほどで終了しましたが、その後コーヒーとお菓子をいただきました。手土産も持ってきてないのにな~。(^^ゞ

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陶芸市などでお気に入りの作家さんのブースへ立ち寄ったときに必ずチェックするのは「新作」です。安定した定番アイテムがありながらも、新しい作品を作り続けている前向きで向上心を持っている人っていいですね。私自身がそうでありたいという願いもあります。

どんなことにも共通すると思いますが、消費者は敏感で気まぐれです。その年にヒットした商品があったとしても、翌年には全くダメかもしれません。新しい作品を作ってもまるでダメかもしれませんが、よりよいものを作り続けようと努力することはとても大切なことだと思います。たとえ、新しい作品が失敗したとしても、経験は新たな定番商品に繋がります。

定番の影に新作あり。

母猫mimiちゃんはとっても大人しいんです。前回は完全に無視されたんですけど、今日は少しだけサービスしてくれました。

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定番の器作り

陶芸はとても好きですが、技術的にはまだまだ足りないし、完全にアマチュアなんですけど、商品のプロデュースやマーケティングにはとても興味があるので、イベントなどに出店するときは足りない技術を補うために色々と戦略を立てるようにしています。つーか、そもそも値段の設定が安いので、これが本業だったらやっていけませんけどね。(^^ゞ

売れ残った器はオンラインで売ろうと思っていたので、ECCUBEを使ったショッピングサイトも作ってみたんですけど、店開きはずっと先になりそうです。

えべつやきもの市で、私の器は主婦層に人気があったように思います。「手作りの器は好きだけど、そんなにお金は出せない」という若い主婦層に受けが良かったし、ベテラン主婦層には「シンプルなのがとてもいい」といってもらえました。子育てに追われている主婦や、仕事と家事を両立するキャリアウーマンは、とにかく忙しいんです。サッと作ったお料理が見栄えする器はとても使いやすいと思います。

私も毎年いくつかの陶芸市を見に行きますが、好きな作家さんの器は欲しいけど、高価なものはなかなか買えないんです。大きいお皿は収納スペースを取るし、すでにあるもので間に合うので、買うとすれば作家さんの個性が出るカップ類や手頃な価格のお皿が多くなりますね。ソーサーのないマグならば「1,800円」、ソーサー付きならば「2,800円」を限度額と決めています。

私の器の平均単価は「700円」ほどだったので、「手作りは好きだけど、1,000円以上は厳しい…」という主婦層のハートを掴むことができたのだと思います。まぁ、周囲のお店からは反感を買うような金額設定だったかもしれません。(^^;;

男性は気に入ったものを第一印象で決める傾向があります。いくつかを手に持って比べるということはほとんどないかな~。女性はとにかく比べますね。私もそうですけど、気に入った形のもので色違いあったら、本当に迷いますね。色違いのお皿を全色買ってくれた奥様もいました。

里子にいった器たちが、気に入って使ってもらえたらとても嬉しいですね。

今日も元気だったらお山に行こうと思っていましたが、利尻山の疲労が抜けなかったので、文化活動に勤しむことにしました。受注品があるので、最優先で仕上げます。平らな八寸皿を4枚作りますが、平らにするのは結構難しいので、余分に作っています。カンナで溝を入れて少しアレンジしたものも試しています。足をつけずにこのまま素焼きの棚へ乗せておきました。

これから先はイベントに出店する予定などはな~んにもありませんが、在庫がスッカラカンになったので、定番のタタラのお皿を作っておきます。私の定番の器は、とってもシンプルなものですが、使いやすいとなかなか評判がいいんです。大きすぎず、小さすぎず、重すぎず、軽すぎず、重なりやすいことを意識しています。地味な色合いなので、どんなお料理を盛り付けても合います。

いつもならば成形と仕上げで2回に分けて行うんですが、次にいつ来るかもわからないので、2時間で仕上げまでやってしまいました。石膏型は吸水性がありますが、何度も使うと湿ってくるので、粘土の乾きも悪くなります。楕円とボートを交互に作っていき、型から外して少し乾燥させてから、縁のガタガタを整えておきます。がんばりましたが、8枚が限度ですね。このまま素焼きして、白マットを掛けて出来上がりです。

タタラのお皿の乾燥を待っている間に、残っていた上信楽土を使って、真っすぐな湯呑みやフリーカップを挽いておきました。マグの在庫がなくなったので、取っ手を付けてマグにしようかな。空気が入ってしまったのもあるので、途中で壊すかもしれません。ちょっとやってないと、すぐに腕が落ちちゃうんです。

今日はこの後、まだ続きがあるんです。場所が変わるので、別の記事としてアップします。

海を渡ったマグ

やきもの市の出店準備のために、ここ3ヶ月は陶芸三昧だったんですけど、夏山登山のピークなので、気持ちはすっかりお山モードなんです。ずっと天気もいいし、ウズウズしていました。近くの十勝岳連峰か大雪山あたりに行こうと思ってたんですけど、突然、思いついて利尻島に行くことにしました。

フェリーで海を渡るので、さすがに日帰りは厳しいんです。前泊しないといけないんですが、安い宿も取れたし、天気も良さそうだったので、前日に仕事を早退してサクッと来ました。利尻はもちろん、稚内へ来たのも初めてでした。海岸線をずっと走ってきたんですけど、サロベツ原野の景色のいいのに驚きました~。

いや~、北海道って最高ですよ~。もう、40年近く北海道に住んでいるのに知らないところがいっぱいあるんです。

稚内からフェリーで1時間40分、利尻島には「利尻山(利尻富士)」があり、日本百名山の一座です。先月の「羊蹄山(蝦夷富士)」も最高だったんですが、今日は下山の景色が良くて、いつもなら一気に下山するんですけど、海と山と空と雲をたっぷり堪能しながら下りてくることができました。本当に美しい~。

お山の記録はヤマレコでやっているので、お暇ならどうぞ~。

(画像をクリックするとヤマレコにリンクします)

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もちろんマグを持っていき、山頂ではコーヒーを飲みます。登山の時は、ちょっと贅沢にスタバのドリップコーヒーにしています。新作のマグは、やきもの市で完売してしまったので、もうハネ品しか残っていないんですけど、自分で使う分には問題ないです。

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淡いブルーの水玉が可愛いんです。こうやって見ると、特に問題ないんですけど、成形時に空気が入っていてしまって、それが焼成で破裂して、内側に傷がついてしまったんです。取っ手も持ちやすいし、軽くて使いやすいです。

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山に登って、下りるだけですが、そこから学べることはたくさんあります。自然は時にとても厳しいですが、謙虚な姿勢で向き合えば、とても素晴らしいものを与えてくれます。

自然から謙虚さを学ぶ。

 

まとまりのある配色

私は印刷物をデザインすることが多いので、配色についてすごく意識するし、パソコンのセミナーをするときなんかには、ソフトの具体的な操作よりもこうしたことを説明することが多いです。ソフトの使い方を覚えただけで、訴求力のあるものが作れるわけではないです。一言でいってしまえば「センス」なんでしょうけど、センスは経験で磨かれると思うし、ちょっとしたコツが分かっているとグンと印象が変わります。

イベントや展示会などでは、目立つブースとそうでないブースがありますが、これも配色による効果が大きいと考えています。色は全体の印象を決める大きな要素になります。

自分の色やスタイルが確立している人は、見ただけで誰の作品かわかります。「個性」は、とても重要なことです。もちろん、技術的なこともありますが、プロとしてやっていけるかどうかは、こうしたことも大きく関係していると思います。好き嫌いが分かれるとしても、根強いファンが付いてきます。好みは人それぞれですからね。

私も色んなことを試して、やっと自分の色が落ち着いてきました。配色の基本は、メイン(ベース)カラー、アソートカラー、アクセントカラーの3色です。私の場合、白がメインカラー、青がアソートカラー、赤がアクセントカラーです。渋い和風な色合いのものも少しありますが、メインとなるのはこちらです。3色以上を使う場合、よほどセンスが良くないと難しいと思います。

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統一感のあるブースは、落ち着きがあります。私のブースの前で沢山の人が立ち止まってくれましたが、個性的なニャンコのおかげだったかもしれません。招き猫だニャ~。(=^・・^=)

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話をするときもそうですが、ポイントは3つまでにした方がまとまりがよくなります。「3」は重要な数字です。

3つの柱でまとめる。

 

はがしやすい値札シール

こっちが本業ということもあって、パソコンで作るものに関しては、かなりこだわるタイプだし、紙や印刷品質とかには結構うるさい方ですね。ブランドイメージをしっかり確立するため、名刺はもちろん、値札シールなど細かいものまで統一感を持たせるようにしています。値札シールに関しては、過去に作ったものが結構残っていたんですけど、全部処分して、新しいロゴでデザインしたものを作り直すことにしました。

シールの類については、今まで何種類も試してきたんですけど、はがそうとすると糊が器にくっついて、キレイにはがれないものが結構あるんです。少しぬるま湯などにつけておき、洗剤で洗えばキレイに取れるんですけど、やっぱりそれをお客さんにしてもらうのは嫌なんですよね。貼りやすく、キレイに剥がせるのが一番いいんです。

最初から切れ目の入っているシール紙が使いやすく、水に強いタイプならば、雨天時にもにじむ心配はありません。一番使いやすかったのは、A-ONEの水に強いタイプの名前シールでした。はがきサイズに33片のシールがついていて、専用のソフトで印刷すれば、枠に収まるようになっています。ギリギリまでデザインしたので、印刷時にミリ単位の微調整が必要でしたが、小さい枠の中にキレイに収めることができました。あらかじめ金額を印刷したものと、後から自分で記入できるように枠だけのタイプも印刷しておきました。

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値札シールをどこに貼ろうかも考えました。手に取らなくても見える場所に貼っている人もいるし、裏に貼る人もいます。両方試してみましたが、すぐに見えるところに貼った方がいいような気がしました。マグは結構個性的な感じだったので目を引くんですが、それ以外のお皿などはシンプルなものばかりなので、さほど特徴がありません。かなり安く設定していたこともあったので、値段を見て即決定という人が多かったように思います。

ほとんど売れ残るだろうと思っていたので、最初のうちは全部に貼ってなかったんですけど、結局、全部に貼ることになりました。フリーカットの安いシール紙も試してみましたが、カットした後で台紙から剥がすのも大変だし、器から剥がすのも大変だったので、完全にダメでした。貼るのも剥がすのもササッとできるものがいいですね。

テーマカラー

自分にとっての使いやすさ、相手にとっての使いやすさ、などを考えるようにしています。山歩きをしているときと、車に乗っている時が一番アイディアが浮かんできます。

常に、考えること。

紙面いっぱいにデザインする時は位置合わせがなかなか難しいです。

エーワン(A-one) はがきサイズのプリンタラベル お名前シール 33面 水に強い光沢白無地フィルムタイプ 24×8mm 4シート(132片) 29337

 

 

半磁器土と軽量土のミックス

3連休はとても充実していたので、先週のことがすごく前のように感じます。新作のクロコダイル柄のお皿は、すっかり乾燥していました。使っている粘土は、余った半磁器土と軽量土を混ぜたものです。半磁器土はフルイ目が細かくて重いし、軽量土はスカスカで軽いので、それを合わせるとどんな風になるのかな~と思っていました。割合は半磁器土の方が多いので、かなり白くなると思いますが、この柄には渋い色の方が合うかもしれません。

縁がガタガタしていますが、こんなにカチカチになってしまったらどうしようもないので、素焼きが終わったらサンドペーパーで整えるようにします。

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今日は遅くなってしまったので、特にする作業はありません。私の作品を焼くために窯入れを調整してくれたし、当日に会場まで来てくれたメンバーへお礼を兼ねてドーナツを配って帰るだけです。写真を撮ってくれていたようで、プリントアウトしたものをいただきました。背中のお肉が気になる年頃になりました。これからは山にシフトするので、秋までには少しスッキリするといいんだけどね。(^^ゞ

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しばらくは受注品の制作と新しい試みをボチボチとやっていく感じになります。パソコン関連のお仕事の依頼も増えているので、いっぱい働いて、粘土代稼がなきゃ~。

 

ダンボールと新聞紙をやめたワケ

やきもの市の出店裏話が続きますが、今までのやり方を変えた点がいくつかありました。器の準備はいつもギリギリで、たいていイベントの前日に慌てて梱包するんです。今までは、器を一つずつ新聞紙に包んで、それをダンボールに入れて持って行きました。あまり大きなダンボールだとものすごく重くなるので、中ぐらいのものを5~6箱ぐらいかな~。アウトレットのものはそのままカゴに入れて持って行きました。

ブースに搬入した後は、新聞紙に包まれた器たちをまた出すんです。前日、包んだばかりなのに、また出すんですよ。さらに、外した新聞紙は大量に膨らんで場所を取るんです。それをぐしゃぐしゃにして、ダンボールに突っ込んで、邪魔になったダンボールをまた車に戻していました。イベントが終わって、在庫が減っていれば梱包作業は楽になりますが、あまり売れ行きが良くない時は、同じことをもう一回やらなければいけないんです。それはもう発狂モンですよ。

某引越し業者の「エコ楽ボックス」みたいなものがないかな~って探してみたんですけど、あれは特許か何か取っていて、市販では売られていないんですよね。似たようなものが作れないかな~と考えたこともありましたが、結構場所も取ると思うので、できるだけお金を掛けずに、効率の良い方法を考えていくことにしました。

ダンボールの代わりに、折りたたみ式のコンテナボックスを使うことにしたので、色違いで3個だけ買うことにしました。「2,394円(798円×3個)」はかなり痛い出費ですが、使いやすさを考えて思い切って買うことにしました。以前から使っていた大きなコンテナボックスは器を入れると重すぎて運べなくなるので、梱包資材やテーブルクロスなどの備品を入れていくことにしました。

ブルーのコンテナには新作のマグ、イエローはお皿類、ピンクは茶碗類といったように種類別に分けておきました。マグのコンテナはそんなに重くならないんですけど、お皿はかなりの量が入るので重過ぎて、横のジョイント部分が壊れそうになりました。コンテナに入れるときは、種類別ではなく重さが均等になるようにした方が絶対にいいですね。

入りきらない器ついては、発泡スチロールを使いました。発泡スチロールは衝撃に強いし、いくつか組み合わせて高さを調整すれば、テーブルや椅子の代わりにもなるし、飲み物などを入れておけば保冷、保温もできる優れものですね。折りたたむことはできないので、同じ大きさのものが沢山あると邪魔になりますが、大きさを工夫すればマトリョーシカのように中にどんどん入れて収納できますね。カゴにはアウトレット用の器たちをそのまま入れていきました。このカゴは1個300円ぐらいだったと思うのですが、型崩れしやすいので、もうちょっとしっかりしたものにすればよかったな~と思いました。

コンテナ

梱包資材については、新聞紙の代わりに厚手の「クラフトペーパー」を使うことにしました。あらかじめカットされているものではなく、ロール状のものを必要なサイズにカットして使います。910mm×20m巻(だったかな?)で「547円」でした。マグは1個ずつクラフトペーパーで包み、お茶碗やお皿類はプチプチなどの緩衝材を間に挟むようにして、どんどん重ねていきました。

このクラフトペーパーは結構丈夫で、新聞紙よりもクッション性があり、ギュッと握ってしまえば広がらないので、テープで止める必要がないんです。今まではお客さん用の器を梱包するときは、エアーキャップ(プチプチ)を使うことが多かったんですけど、今回はこのクラフトペーパーに変更しました。

マグやお茶碗のようなサイズのものならば、果物の保護に使われる「フルーツキャップ」が一番いいんです。ロール状のものを必要な長さにカットして、中に入れるだけなので、不器用な私には一番使いやすいですね。以前、近くのホーマックで手に入ったんですけど、今はカットしているものしかなくて、入手困難になりました。ネットで買うと送料の方が高いので躊躇してます。

結果的に今回かかった出店費用、粘土代や焼成料、準備した備品や梱包資材などが全て賄えるほどの売上がありましたが、この時点では全て持ち出しする覚悟でいたので、備品の購入についてはものすご~くシビアでした。

搬入は当日朝7時からできますが、私が到着したのは7時半過ぎでした。車を道路に停めて、そこから自分のブースまで荷物を運ぶためには、台車が必須でした。さすがに台車を買う余裕はないので、職場から借りてきたんですけど、4回ぐらい運んだと思います。台車がなかったら箱の数だけ往復しなければならないので、本当に助かりました。荷物を運び終わったら、車を離れた駐車場に移動します。そこからまた自分のブースまで歩いて戻るんですけど、これがなかなかの距離があるので、自転車を積んで来ている人もいました。

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今までならば、新聞紙に包んだ器を取り出し、また新聞紙を畳んで片付けていくんですけど、今回はここからの作業は比較的早かったと思います。これまでは小さいイベントばかりだったのに、まつりさんがお手伝いに来てくれることが多かったんですけど、いつまでもまつりさんに頼ってたらいけないので、今年からは一人で準備できるようになってきました。(^▽^;) 空になったコンテナは、コンパクトに畳んでテーブルの下に収納しておけます。コンテナや発泡スチロールはテーブルや椅子代わりにも使えるので、ダンボールよりもずっと使い道があると思いました。奮発したけど、買ってよかったです。

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1時間ほどで、セッティングが完了しました。オープンは10時ですが、9時15分にはこの状態になっていました。私にしては上出来です。いつものイベントよりも持ってきている器の数も多いんですが、効率よく作業できました。

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イベント終了後の搬出作業はとても楽でした。1回で全ての荷物を運ぶことができました。畳めるものは畳んで、スッキリ積み込みできました。用意した梱包資材もキレイさっぱりなくなったので、スッキリしています。折りたたみできるものって本当に便利ですね。

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