怒涛の削り

ロクロを使って器を作るときの基本的な流れは、

  1. ロクロ挽き
  2. (半乾き後)高台の削り
  3. 取っ手付けや装飾(化粧掛けや掻き落とし)
  4. (乾燥後)素焼き
  5. 絵付け・施釉
  6. 本焼き

になります。

先週、93個のマグを挽いたところで終了したので、今日は高台を削る作業になります。発泡スチロールで保管したものは、蓋を開けない限り、ほとんど乾燥が進みません。前日に教室に電話を入れて蓋を開けておくように頼んでおきました。

ロクロ挽きは粘土と自分の状態がよければ、ひたすら挽き続けることができますが、削りに関しては底の部分がほどよく乾燥していないといけないし、かといって乾燥が進みすぎていても上手く削れません。

タイミングが悪いと無駄に時間がかかるし、失敗する確率も高くなります。

削った後で取っ手を付けたり、化粧土を掛けて、鎬(しのぎ)を入れたり、掻き落としなどの装飾を施す場合も半乾きの状態を保ったまま行うので、粘土の状態をちょうどよくキープしておかなければなりません。

前に先生が「削りで技量が分かる」と言っていましたが、この過程が一番重要だと思うようになりました。素焼き前ならば壊して粘土に戻すこともできるので、ダメかなと思ったものはここで壊してしまいます。

削りで使う道具はこのぐらいです。湿台(シッタ)、鉄板を曲げたカンナ、かきべらです。乾燥具合いがちょうどいい時はカンナ1本で削れますが、柔らかい時はかきべらの方が削りやすいです。

口の方から乾燥が進むので、乾燥が進んできたら下向きにしておきます。まだ少し柔らかくて、どれも削り頃ではありませんでした。外に出して急速乾燥させることもありますが、内側はまだ柔らかいことが多いので、湿台にセットしたときに内側がボロボロになってしまうこともあり、ここで慌ててもあまり良いことはありません。

指の腹で底の粘土を滑らせて、指の跡がつかないぐらいがちょうどいいです。

よさそうなものから順に削っていきましたが、底を抜いてしまうことも多いです。失敗したものは、半分にスライスして、厚さをチェックします。末広がりのマグは重心が下になり、重く感じるので、できるだけ薄くしたいところですが、5mm以上ありそうです。

イベントなどでは重さを指摘されることはとても多いです。私もそうですけど、女性は特に厳しいです。

乾燥が進むのを待つ間に、出来る作業をやっていきます。この段階でできることといえば、化粧土を掛けて、掻き落としたり、鎬を入れることですね。マスキングテープを使って、複雑な装飾を施す人もいますが、とても細かい作業になるので私には難しいですね。

化粧土は持ってこなかったので、教室にあるものを使いました。あまり沢山の種類を扱うと手に負えなくなるので、2種類だけ用意しました。黄瀬戸は釉薬では使ったことがありますが、化粧土は初めてです。

汚した感じを出してみたいなと思ったので、どうやってやっているのか分からないので完全な自己流です。あらかじめ傷を付けてから化粧土を筆で塗って、乾いた所で拭き取ったりしました。しまうま柄のマグも作りたかったので、黒化粧土で模様っぽくしてみたり、仕上がりが全くイメージできません。全部失敗することもありえるので、少しずつ焼成テストをしたいと思います。

削りと化粧掛けの作業は2日目に突入しました。乾燥が進み削りやすくなりましたが、取っ手を付けて、化粧掛けをしているとあっという間に時間が経ちました。

6~7個削りで失敗し、乾燥棚に乗せたものは24個になりました。しかし、先週挽いた半分にもなっていません。

削りだけ終わったものは、持ち帰って作業することにしました。15個ほどあったと思います。移送時に壊してしまうことも多いので、慎重に運びます。

数えてないけど、削り終わっていないものが、あと50個ほど残っていると思います。

一気に作る数じゃないなー。(-_-;)

人生は修行です。また来週がんばります。

棒挽きでリム皿を挽く[動画]

平らに近いお皿はカメ板を使って1個ずつ挽くことが多いと思いますが、先生は何でも棒挽きするので、私も棒挽きが基本です。カメ板を準備するのが面倒なので。(^^ゞ

先生にリム皿の見本を挽いてもらいましたが、手を掛ける回数が少なくて驚きます。

<動画は約55秒です。音が鳴るので、音量に注意してください。>

手を掛ける回数が増えると粘土のコシは弱くなっていくので、リム部分を倒して終わるのが理想です。全ての指をフル回転させて、無駄な動きがないように挽けるといいですね。

師匠対決を楽しみにしている人もいるようですが、勝ち目のある対決じゃないと面白くないので、私がもうちょっと上達したら、リム皿対決をしたいと思います。

末広がりのマグを挽く[動画]

昨日、マグを大量に挽いていたら先生が「少し手伝おうか?」とやりたそうな雰囲気を醸し出していたので、手伝ってもらいました。

久々に動画撮影をしたので、プロの手さばきを見て下さい。内側がキリッとした末広がりの大きめのマグですが、41秒で挽いています。本編の映像よりもタイマーの方が大きいですが、いかに手を掛けずに効率よく挽いているか分かりますね。

<動画は約50秒です。音が鳴るので、音量に注意してください。>

あっという間に棚板1枚分挽き終わりました。私は口に歪みがあれば「弓」でカットしてから「なめし皮」を使いますが、先生が皮を使うのを見たことはありません。きっと、あの手に秘密があるんだなー。

久々に師弟対決してみようかな。笑

一日中、ロクロを挽いてみた結果

少し前にも書きましたが、2017年は私にとって大きな節目の年になります。

以前やっていたパソコン教室を閉校してから、ちょうど10年経ちますが、閉校後に卒業式という名目の盛大なパーティをし、その後もずっと連絡を取り合っている生徒さんもいます。あれから私のパソコンのスキルは全く上がっていませんが、下がることがないように定期的に勉強会を開いたり、気になるソフトのセミナーに参加したりして、パソコンと向き合う時間を強制的に作るようにしています。

何かを習得するためには、そのための時間を作らなければなりません。

10年の間に色んなことをしましたが、今でも続けていることもあるし、まるで続かなかったこともあります。陶芸や登山を始めたことで視野が一気に広がりましたが、それまで培ってきたパソコンのスキルが役に立つ場面はとても多く、目的ありきのパソコンの使い方が分かってきたような気がします。以前はロボットのようにパソコンの使い方を説明することしかできなかったのが、今ではあらゆるジャンルの話を盛り込んだ例え話ができるようになったように思います。

いや、できてないけどね。

前置きが長くなりましたが、去年から温めていた構想がまとまってきたので、お知らせします。

すでに会場の確保は済みましたが、6月3日(土)にキリマンジャロ報告会をやろうと思っています。

正式な告知と肝心の中身はこれから準備しますが、今年のお正月に行ってきたタンザニア旅行をスライドショーにして、お土産に買ってきたコーヒー(もちろんキリマンジャロ)を飲みながら、登山や旅の話などする座談会のようなものですが、ざっくばらんな話ができる場を用意したいと思っています。

ご来場の記念品を用意して、コーヒーを振舞おうと思っているので、有料(1,000円程)で行う予定です。

出展するイベントと重なる時期なので、これからすごい勢いで準備をしないといけませんが、アウトプットする機会を設けることで、それなりのモノを作ろうというスイッチが入るので、ダラダラしている自分に喝を入れるためでもあります。

これまでもワークショップなどで何度かコーヒーを出す場面があり、いつも紙コップで提供していましたが、これにはかなり抵抗がありました。やはり陶器で飲む方が格段に美味しいし、自分が作れるものなのに準備していなかったことを後悔しました。

今年の目標は「ロクロの腕を磨くこと」なので、この日に会場で使うマグを作ろうと思い、朝から鼻息を荒くして、陶芸教室に乗り込みました。

前にも一日で何個挽けるかをやったことがありましたが、大きさ不揃いの150ccサイズのものを50個挽くのが限度だったと思います。

自分の中では「今、本気でがんばったら、100個ぐらいは挽けるだろう」と思っていました。

朝10時に教室に到着して、粘土を準備します。私は1回で3~5kgの粘土を棒挽きしますが、最初に30kgほど準備しました。午後からは新しい粘土をおろしてもらったので、トータルで50kgぐらい使ったと思います。

私が使う道具は、牛ベラ、切り糸、皮、弓、スポンジです。午後からは先生が少し手伝ってくれましたが、先生は牛ベラと切り糸しか使いません。(動画を撮ったので、別にアップします)

午前中の目標は半分の50個でしたが、40個も挽けなかったと思います。午後になると集中力も途切れてくるので、さらにペースは落ちていきました。先生が15個ほど手伝ってくれて、それなりの数になりました。

3時半に終了したので、約5時間、ロクロを挽きました。数を確認してみたところ、全部で93個ありました。

最近は末広がりで安定感のある形が好きですが、マグの好みは人それぞれなので、大きさやフォルムはさほど統一していません。

高さを出すために手を掛ける回数が増えているので、先生には前より腕が落ちていると指摘されたんですけどね。(^^ゞ

こうやって並べてみるとかなり見応えありますが、これを全部削って、装飾をするとなると、相当時間がかかると思いますが、これからの作業が仕上がりを大きく左右するので、ひとつひとつ手を掛けていきたいと思います。

来週、怒涛の削りになります。がんばろー。

削りと絵付けと掻き落とし

陶芸をしていると自分の都合に関係なく、粘土に合わせなければならない「待ち時間」が結構あります。ロクロ挽きが終わったものは、ほどよく乾燥させて高台を削りますが、乾燥のタイミングが合えば、時間もかからないし、キリッと削れます。

前回、土日の間に挽いた数は上信楽土(10点)、信楽赤土(7点)、信楽並土(16点)ありました。使っている粘土が違うので、削りカスが混ざらないよう同じ粘土をまとめて削らなければなりません。

削りと装飾(化粧掛け、掻き落とし等)でどのぐらいの時間がかかるか大体予想できますが、乾燥のタイミングがよくても、朝からやらないと夕方までに終わらない感じです。ダメだなと思うものは、削る前に壊してしまいます。この段階でダメだと感じたものは、先に進んで良くなる事はまずないでしょう。

再生した上信楽土を使ったリム皿には「茶化粧土」を使って絵付けをしてみることにします。

ラインを入れてみたり、掻き落としてみたり、拭き取ってみたり、鎬(しのぎ)を入れるだけにしたり、色々試しています。透明の釉薬を掛けると真っ白に焼き上がるので、茶色のアクセントが入るとシンプルで大人の雰囲気になるかも。まだ試作段階なので、何種類かの釉薬を使ってテストしたいと思います。

赤粘土を使った深さのあるリム皿は削りで失敗し、残り5点になりました。

まだ安定して挽けないので、フォルムは少し違っていますが、ほどよい深さがあるので、使い勝手はいいと思います。

マグには全て取っ手を付けました。これも化粧土を掛けようと思っていたのに、時間がなくなったのでこのまま乾燥棚に乗せておきました。

まだまだ調子は上がりませんが、6月までは集中して作業していきます。

あかびらツクリテフェスタの出展が決まりました

あかびらツクリテフェスタの審査結果が届き、見事入選しました!

テーブルや椅子などの大きなものも多いので、車のまま出展できるスペースの一番広い「Eブース」を第一希望にしていましたが、その希望も通りました。

まだ「五郎さんち」は雪の中に埋まっていると思いますが、これから制作に取り掛かっていきます。

あかびらツクリテフェスタ

日時:2017年6月10日(土)・11日(日) 10:00~17:00

会場:株式会社植松電機(赤平市共和町230番地50)

マーケット出展(屋内・屋外計)/65区画  飲食出展(屋外)/8区画

大きなテーマと小さなタスク

少し前の話ですが、富良野管内の高校生向けの就職説明会に参加しました。参加企業は富良野近郊のあらゆる業種で、対象者は高校1年生と2年生でした。最初に企業側から数分間のスピーチを行い、その後、企業ごとに分かれたブースに興味のある学生が集まり詳しい話を聞くという感じでした。まだ16歳か17歳の彼らは「公務員になって安定した老後を送りたい」とか「お金を貯めて自分のお店を持ちたい」とか、将来の目標や夢を聞かせてくれました。

私はすでに43歳になりましたが、彼らの倍以上の人生を送っていることに衝撃を受けました。私は高卒で就職しているので、ちょうど25年間社会人をやっていることになります。若い頃は世間知らずで勢いだけで乗り切ってきましたが、これまでやってきたことの積み重ねが、今の自分になったことに間違いありません。

振り返ってみると、○3歳は私にとって節目の年であるような気がします。

高校を卒業して就職した会社でお客さんにパソコンの使い方を教えることが多くなり「パソコンを教える仕事」に興味を持つようになりました。トレーナーの資格を取り、パソコン教室で指導し始めたのがちょうど23歳の時でした。

それから33歳までの10年間は、インストラクターという職業を生活の糧にしていました。新しいOSやアプリケーションが出れば、すぐにそれを使って新機能を覚えたりして、一日のほとんど時間、パソコンに向かっていたと思います。

それから43歳までの10年間は、それまでの自分とはまるで別人になったように色んな事を始めました。陶芸や登山のように今でも続けている事もあるし、まるで続かなかった事もありますが、この10年は種まきの時期だったと思います。

私は何をするにも物覚えが悪く、才能やセンスといったものを持ち合わせていませんが、10年間続けてきたことがやっと芽を出し始めてきたような気がします。陶芸に関していうと、ここ数年は山に行かない一定期間、その年に出展するイベントに向けて集中して作陶するようになりました。

初めて粘土に触れた日からずっと続けていることといえば、その日の作業内容を全て写真に撮り、窯ごとに分けたフォルダを作って日付順に整理しています。あちこちの陶芸教室や窯元をはしごしていた時期もありましたが、窯ごとに使っている粘土や釉薬が違うので、同じ名前の釉薬を使っても仕上がりが大きく異なります。今でもそうですが、窯出し後の写真よりも、出来上がるまでのプロセスが好きで、その写真をより多く残しています。

厄介なことに、焼き上がったものに対しては、それまでの情熱が冷めてしまう傾向にあります。自分で使うものは限られているし、不燃物を作り続けることに罪悪感すら感じます。それでも作り続けたいので、使ってくれる人を探さなければなりません。

具体的な目標があると、具体的な計画が立てられるので、毎年テーマを決めるようにしています。今年の大きなテーマは「ロクロの腕を磨くこと」ですが、具体的には出来るだけ少ない道具で、自分の技術を向上させることを目標にしています。ロクロ挽きで私が使う道具は、牛ベラ、弓、なめし皮、スポンジ、切り糸です。

私が陶芸教室に行くのは週末だけで、切羽詰ってくると朝から夕方まで居ることもありますが、集中力はそんなに長くは続かないので、2~3時間を一区切りにして、小さなタスクに分けて作業をするようにしています。

今日のタスクは「棒挽きでリム皿を挽くこと」です。

「リム」とは縁が一段持ち上がった部分のことで、絵画でいうと額縁のような効果があり、お皿に載せるお料理を引き立てる役目を果たします。

平らなお皿を挽く時は、粘土の塊から沢山の数を挽いていく「棒挽き」ではなく、カメ板を準備して「一個挽き」することが多いと思いますが、できるだけ少ない道具で挽けるように棒挽きを基本としています。

内側はできるだけ平らになるようにして、最後にリムを作るようにしていますが、遠心力がかかるので、q手を掛けすぎるとリムが垂れ下がってきてしまいます。

教室に来たのは3ヶ月ぶりになりますが、初めましての生徒さんも増えているし、陶芸体験に来た奥様方もいて賑やかでした。何をするにも「きっかけ」があると思いますが、陶芸は奥が深いので一生の趣味になると思います。

翌日は、朝一番でゲレンデに行き、今年で3シーズン目になるテレマークのトレーニングをしましたが、ガリガリのアイスバーンで1時間ほどで玉砕しました。何を覚えるのにも本当に時間がかかります。

近くの「かもい岳」からの景色です。朝は冷え込みましたが、樺戸連山が美しかったです。

今年は滑り始めが遅かったので、テレマークは4回目ぐらいだと思います。来シーズンは真面目にレッスンを受けようと思います。

その後は、まっすぐ陶芸教室に向かい「赤粘土」で深さのあるリム皿を挽きました。まだ大きさもフォルムも揃っていませんが、ロクロの感覚が戻ってきたら、同じ大きさのリム皿を挽くことを意識していきます。

お皿はスペースを取るので、保管するのが大変です。計画的に作らないと他の生徒さんにも迷惑がかかります。

調子が上がってきたところで、教室でいつも使っている「信楽並土」でリム皿とマグを作っておきました。カップ&ソーサーとしても使えるし、お皿単体でも使えるようなものを考えています。ソーサーとして使うには、できるだけフラットなリム皿がいいでしょう。

2日間で作ったものは全部でこれだけですが、保管するための発泡スチロールは8箱ほどになりました。来週は先生に見本を作ってもらって、リム皿の挽き方を研究したいと思います。これから3ヶ月間は毎週陶芸三昧になると思いますが、どこまで上達するか自分への挑戦になります。

久々に師匠対決もやってみようかな。笑

あかびらツクリテフェスタ

このブログを長年読んでくれている方は、ご存知だと思いますが、私には自分では制御できないスイッチがあります。いつ入るかは分かりませんが、入ったときにはハッキリと分かります。笑

一昨年、念願の初出展が叶った「ふらのクリエイターズマーケット」は去年から中止になりました。実行委員会そのものが解散してしまったので、今後も再開されることはないでしょう。北海道内だけではなく全国からあらゆるジャンルのクリエイターが集まる素晴らしいイベントに成長していました。丸一日会場に居ても飽きることはなかったです。このイベントの中止はとても残念なことでした。

あの素晴らしいイベントの意志を引き継ぐあかびらツクリテフェスタが今年から開催されることになりました。地元ということもあり、ぜひ出たいと思っていましたが、私一人の力では箸にも棒にも掛からないと思うので、ふらのクリエイターズマーケットと同じように木工作家の五郎さんとのコラボユニット「五郎さんち」でエントリーすることにしました。

新作は何も作っていないので、これまで作った作品でエントリーシートを作りましたが、ふらのクリエイターズマーケットの後継イベントということもあり、応募総数は出展コマ数よりもはるかに多かったようで、倍率は2倍近かったと思います。

家に帰ると選考結果が書かれた封筒が届いていました。ドキドキしながら封筒を開けてみると・・・・・・

なんということでしょう!見事入選していました。

木工作品はスペースもかなり広くなるので、車のまま出展できるEブースを第一希望にしていましたが、その希望も叶いました。

私は陶器の他にフォトブックも制作していきます。

出展イベントが決まったので、これから本腰入れて作ります。全道(全国)から、モノ作りが好きなクリエイターが沢山集まる盛大なイベントになると思いますので、ぜひ足を運んでみてください。

あかびらツクリテフェスタ

日時:6月10日(土)~11日(日)10:00~17:00

会場:株式会社植松電機(赤平市共和町230番地50)

入場料:無料

この他、7月8日(土)~9日(日)に行われる「えべつやきもの市」にもエントリー予定です。ざっくりした今年の昨陶テーマは決めているので、これから制作に取り掛かっていきます。

「あかびらツクリテフェスタ」にエントリーしました

ふらのクリエイターズマーケットが終了してしまいましたが、あの素晴らしいイベントの想いを受け継ぐ新しいイベント「あかびらツクリテフェスタ」が開催されるという話が舞い込んできました。

全道各地から個性的なアーティストが集まると思うので、とても競争率は高いと思いますが「五郎さんち」もエントリーしました。

これから書類審査が行われ、出展の可否が決まります。審査通るといいな。

奏であう。

昔からキラキラするものと音の鳴るものが好きだった。だからといって、沢山集めたり、自分で作ったりすることはほとんどないけれど、視覚と聴覚を刺激されると胸が高鳴る。

10年ほど前に初めて行った「えべつやきもの市」で、とても惹かれたガラスの作品があった。ガラス作家の高臣大介氏は、どこにいてもすぐに彼だと分かる強烈なオーラを放っていて、独特の色気がある。

毎年彼の作品を見るのを楽しみにしていたけれど、やきもの市からは3年ほど前に卒業したようで、全国各地で精力的に展覧会を開くようになってきた。これまでも洞爺湖にある彼の工房を訪れたり、展覧会があれば足を運ぶようにしているけれど、今日が最終日の展覧会「奏であう。」を見に行くことにした。

イベントの案内はDMで届くので、あまりブログはチェックしていなかったけど、今年はフランスの展覧会にも参加したようで、ますます遠い存在になってしまったけれど、今後の活躍が楽しみなアーティスト。

奏であう。高臣大介ガラス展

外には氷柱(つらら)が出来ていて、内と外からキラキラと奏であう。

お客さんが少し増えたところで、映画の出演が決まったという話をしてくれた。制作はイタリア(だったかな?)で、日本の食に関してのドキュメンタリー映画のようで、カンヌ映画祭で上映されるそう。カンヌに見に行こうかな。(笑)

彼のファンは大勢いるだろうけど、私のことはいつもうっすら覚えてくれていて、いつの間にかみっちゃんと呼ばれていた。私もだいちゃんって呼ぼうかな。(笑)

前に「POINT展」で見たときよりも雰囲気が落ち着いてきたなーと思っていたら、結婚したようだった。守るものが出来たアーティストはこれからどんな作品を作り出していくんだろう。

glass cafe Gla_gla

2週間ほど前、修復を依頼しておいたグラスを取りに洞爺湖の工房へ行って、制作の様子を撮らせてもらった。裏話を色々聞かせてもらったけれど、ガラス窯は陶芸の窯と違い、ずっと焚きっ放しだという。毎月のガス代を聞いたら、仰天する金額だった。

陶芸作家は沢山いるのに、ガラス作家は多くない。この設備を維持していくためには、相当な覚悟と努力が必要になる。真冬でも工房内はとても暑く、彼の背中がその覚悟を物語っていた。

少し前に帰った男性はアメリカでレストランを開いていて、器のオーダーに来たらしい。見本と大きさを比べながらどんどんと作っていく。話しながらも、手が止まることはない。

なんで、ガラスが膨らむのかなーと思っていたら、向こう側でふーっと吹いてることがわかった。

口を広げる時はロウを使うみたい。

あっという間に形が変わっていく。ガラスは結果がすぐに出るのがいい。

あっという間に出来上がる。

スタッフの女性陣も展覧会を開くようになって、どんどん成長しているのが分かる。

ずいぶん長居してしまったけど、嫌がる素振りも見せず、記念撮影に応じてくれた。

作家モノの作品は決して安くはないけれど、気に入ったものを長く使いたいと思う。修復してくれたグラスは鋭利だった口の部分は滑らかになっていて、縦に入ったヒビはほとんど目立たなくなっていた。

またひとつ、ワイングラスを買ってきた。コンビニの激安ワインが、とても美味しくなる。

とてもいい時間だった。洞爺湖周辺は、なかなか行く機会がないけど、今度は吹きガラス体験がしたいな。

glass cafe gla_gla
住所:虻田郡洞爺湖町月浦44
電話:0142-75-3262
ガラス作家:高臣大介
web:glagla.jp
その他:4月~10月 10:00~18:00 (11月~3月 10:00~17:00)
不定休
ガラス体験あり(彫刻・吹きガラスなど)
地図