えべつやきもの市出店案内

今年もえべつやきもの市の出店案内が届きました。出店料が消費税分値上がりしていて「25,750円」になったようです。かなり痛い出費ではありますが、これも勉強代と思っています。

去年は初めて一人で出店しました。大変なこともたくさんありましたが、思ったよりも売れ行きが良かったし、とてもいい経験ができました。去年の反省を踏まえて、今年はコラボ出店を考えていたんですが、意中の人を口説き落としました。正式に決まったら、広報活動をガンガンやっていきます。

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2年前にも申し込みをしたんですが、かなり悩んだ末、締切ギリギリに申し込んだので、キャンセル待ちとなりました。結局、キャンセルが出ることもなかったので、そのまま出店できませんでした。

たぶん、まだその時期ではなかったんだと思います。

まだまだ技術は足りませんが、愛と情熱を持って取り組んでいきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

 

失敗がいっぱい

陶芸歴は結構長いんですが、ものすごく不器用だし、飲み込みも悪い方なので、最近習い始めた人にもどんどん追い越されていきます。それでも、私には私の世界があるし、私にしかできないこともあると思うので、自分がいいと思うものを作っていきたいと思います。

しかし、未だに初心者レベルの失敗も沢山あって、本当にダメだなと思うこともあります。赤いラインを入れているので、よく分かると思いますが、口が平行でないんです。これは、削りの時に湿台にうまくセットしていなかったこともありますが、そもそもロクロ挽きもちゃんとできていないし、その前に菊練りがうまく出来てないんだろう…と思います。粘土がきちんと練れていると挽きやすいし、削りやすいし、全ての過程において、スムーズにいくんです。

結局、基本に戻るんですけど、やっぱり「菊練り」が鍵なんだと思います。こんな風に無駄なことを何度も繰り返して、少しずつ成長していくのかな~と広い心で向き合ってます。

「向き合った時間は裏切らない?」 いえいえ、結構裏切られますよ。

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次はこれ。数週間前に自宅に持ち帰ってみたけれど、結局何もしないで、持ってきた小どんぶりですが、カビが生えていたので、サッと水に潜らせたんですよ。粘土は生きているので、保管している間や成形段階で、カビが生えることはよくあるんですけど、1,200度以上で焼くので、焼き上がった器には影響ありません。すでに乾ききっていたので、そのまま棚に乗せればよかったんですけど、見た目がちょっと気になったので、水に潜らせたんです。(^▽^;)

それを急に乾燥させたら、ヒビも入りますって。あと7点残っていますが、まだ被害が出てくるかもしれません。この段階ならば、また粘土に戻せるので、またやり直せばいいんです。

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こちらは黒粘土を使ったお茶碗。ピントが後ろに合ってるし。(^▽^;)

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それなりにうまくいったのが、大きめのスープカップ。こちらも黒粘土を使っています。せっかくの黒なので、今度こそ化粧土を掛けて、掻き落としをしようと思います。

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取っ手は相変わらず雑ですが、曲がらないように気を付けています。

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思い出すとキリがないほど失敗してますが、一番衝撃的だったのはやっぱり「お地蔵さん」かな。陶芸を始めたばかりの頃は、自宅で毎晩のように手ロクロで作ってましたが、造形は向いてないと思い知らされました。

2007年2月、衝撃的な夜だったな~。勿論、焼かずに粘土に戻しました。(笑)

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また、お地蔵さん作ってみようかな。(^▽^;)

使いやすく、重ねやすいこと。

私はロクロ挽きが好きなので、その後の過程になると情熱レベルが下降していきます。描き落としとか絵付けなどの装飾が好きなら、仕上がりがグンと違ってくるんですけど、そういうのはあまり得意ではないんですよ。なので、ブログにアップする写真も完成した器ではなく、成形途中のものが多いんです。(^▽^;)

こんな調子じゃ女流陶芸家の道は難しいんですが、受注品やイベント用の売り物を作るときは、集中して取り組みます。

最近のお気に入りは大きめのスープカップです。取っ手のある器の場合、重ねて保管するのが難しくて意外と収納スペースを取ってしまうんですが、この位置ならば、それなりに重ねて収納できるんです。パッと見た感じは「使いやすさはどうなのかな?」と思いましたが、これが案外使いやすくて、とてもいい感じなんですよ。大きくて、深さがあれば、とりあえず何でも入れられるしね。自分用におろしたスープカップは、飲むヨーグルトを入れて、ゴクゴクと飲んでいますが、野菜をたっぷり使った食べるスープにピッタリです。

自分で実際に使ってみて、使いやすいと感じたものは、まとまった数を作るようにしています。やっぱりね、自分がいいと思ったものでなければ、人に勧められないですから。

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ひっくり返すとこんな感じです。キレイに並べているので、何となく揃っているように見えますが、サイズは結構バラつきがあります。まぁ、これも手作りの良さですね。気に入ったものを少しだけ揃えればいいと思います。

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このまま素焼きをしてから、呉須で少し装飾を施して、本焼きします。焼き上がりはマットな白系にしようと思っています。

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これは取っ手が落ち着いた翌日に撮った写真ですが、こんな風に重ねられます。ねっ、なかなかいいでしょ~。

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化粧土を掛けようと、ずいぶん前に持ち帰っていた器たちがあったんですけど、結局、何もせずそのまま持ってきました。お茶碗よりも大きめなので、小どんぶりにいいかなと思います。

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天気のいい日が続いていますが、しばらくは昨陶に集中しなければなりません。続きは、また明日~♪

食卓デビューの日

去年の6月のこと。

工事業者の方から、現場で大量に出た粘土があり、これは何とかならないものかと、相談のメールが届きました。

採取した粘土を使った経験もない私に問い合わせが来たのかが謎ではありますが、これも陶芸の神から与えられた試練と思い、研究を兼ねて取り組んでみることにしました。

その粘土は十分な粘りがあり、普段使っている粘土とさほど変わらないような気がしたので、そのまま焼いてみることにしましたが、初回の焼成は大失敗で、見た目は「かりんとう」、持ってみると「軽石」のようになりました。粘土が焼成温度に耐えられなかったんですね。

その後、プロのアドバイスを参考にして、土の有機分を抜くために、数か月野ざらしにしておきました。粘土をフルイにかけ、細かくしたものに他の粘土を混ぜて・・・通常の過程に進むまでにとても時間がかかりました。

焼成のタイミングも悪く、しばらく待ってやっと窯入れとなったので、完成までに9ヶ月かかりました。

焼き上がった器たちは、この試練を与えてくれた工事業者の方へ送ったんですが、その後、実際に食卓にデビューした写真を送ってくれたんです。

手前のお茶碗、湯呑み、花型の中鉢が採取した粘土で作った器です。手間も時間もかかりましたが、とても喜んでもらえたし、実際に使ってもらえて、私もとても感動しました。

採取した粘土で作った器

私のところに送られてきた粘土はこんな状態(↓)でしたが、何とかなるもんですね。

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野ざらしにした後の、粘土の処理の仕方があまりよくなかったらしく、焼き上がった器にはピンホールが目立っていました。この粘土はまだ少し残っているので、水簸(すいひ)処理をして、また試してみようと思います。

大きめスープカップなど

もうすぐ申込書が届くと思いますが、今年も7月の「えべつやきもの市」への出店を予定しています。去年初めて出店しましたが、準備~店番~片付けまで、すべて一人でやりきり、終わった時には完全に燃え尽きました。(^▽^;)

まぁ、今となっては美談しか記憶に残ってないんだと思いますが、それまでに小さなイベントに出店していた経験も生かされて、考えていたよりもずっとうまくいったような気がしました。売上目標は「マグ10個」だったんですけど、予想に反して、かなり売れ行きが良かったんです。150点ほど持っていきましたが、目ぼしいものは1日目でなくなってしまい、2日目は展示台がすっかり寂しくなり、開店休業状態になりました。

去年、出店のための制作を始めたのはちょうど今時期だったので、今年もボチボチと準備を始めていきます。ブログで過去の記事を遡って見る事がありますが、去年よりもロクロの腕が落ちているような気がします。あれだけ、キャンドルポットで練習したのにな...(-_-;) まだ気持ちが入ってないんですわ。

質はともかく、数だけは何とかしたいと思うので、これからはサークルにも真面目に通う予定です。先週挽いておいた器たちを削りますが、保管していた発泡スチロールによって、乾燥度合いがかなり違っていました。手前のはちょうどいい感じで、奥のはまだ柔らかいです。今日ものにならないかな~と思っていましたが、何とか全部削り終わりました。

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大きめのものは取っ手をつけてスープカップにします。重なりやすさを意識した、取っ手の位置が気に入っています。サイズは微妙に違いますが、それなりに重なるので、大きさのわりに収納スペースを取りません。大きくて深さがあるので、汁物はもちろん、サラダなどにもいいと思います。自分用に使っているものは、飲むヨーグルトを入れて飲んでいます。

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取っ手を付けなかったものもあります。サイズがバラバラなのでお茶碗や小どんぶりにいいと思います。

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残った時間でロクロ挽きします。粘土は前回から引き続き、「半磁器土」に「白御影土」や「グレー御影土」をミックスしたものです。もう何が何だか分からなくなってますが、マグにしようと思います。

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まだまだ調子は上がりませんが、個展の計画もあるので、制作&広報活動もがんばっていきます。

応援よろしくお願いします。マタネッ(^ー^)ノ~~Bye-Bye!

 

屋外で使えるキャンドルポット

キャンドルポットをひたすら作っていた「キャンドルポットプロジェクト」は3月で終了しました。まだ、まとめの記事を書いていませんが、自分の中では結構がんばったし、プレゼントして喜んでくれる人も沢山いたので、よかったと思います。素焼きのテラコッタを使ったので、出来上がりまでの時間は短かったんですが、品質的にはどうかなと思うところもありました。

受注分があるので、試作を兼ねて作っていますが、2週間前に挽いたポットを削りました。粘土はおろしたての「萩土」を使っています。収縮率が高いものの、クセのない粘土でロクロ挽きもしやすいです。少し乾燥が進んでいたものの、スムーズに削れました。

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屋外でも飾っておけるように雨風に強いデザインを考えています。キャンドルを横から出し入れするのはどうかな~と思って試してみました。さらにポンスで穴を開けていきますが、時間がかかるので持ち帰って作業します。

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残った時間で、ひたすらロクロ挽きです。大きめスープカップをイメージしていますが、まだロクロの感覚が戻らなくて、調子が上がりません。手前は「信楽黒土」、奥は「信楽並土」です。大きめのものはスープカップにして、小さめのものはお茶碗にしようかな。

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ちょっとサボってたので、調子がなかなか上がりません。大丈夫かな~。

 

8年目の陶芸サークル

ブログシステムはWordPressを使っていますが、このところ投稿画面(ビジュアルエディター)が正しく表示されなくて困っていました。便利な時代なのでググれば大抵の問題は解決しますが、同じ症状で困っているケースは見つからなかったんですけど、TinyMCEあたりのプラグインが原因ではないかという結論に辿り着きました。

投稿記事のテンプレートを作成できる「TinyMCE Templates」に興味があって以前インストールしていましたが、テンプレート化するほどまとまったブログでもないので、ほとんど使っていませんでした。つい最近、テーブルが簡単に作れる「TinyMCE Advanced」をインストールしました。他のサイトでは「TinyMCE Advanced」を使っていて問題が生じたことはなかったので、この組み合わせがダメなのかもしれません。「TinyMCE Templates」をアンインストールしたら、ビジュアルエディターは問題なく使えるようになりました。どちらも有名なプラグインなので、腑に落ちないところではありますが。そもそも使わないプラグインを入れっぱなしにしてるのがダメなんですけどね。

3月から水曜夜の陶芸サークル「陶友会」が始まっていますが、本日から復活しました。ここに足を踏み入れたのは、2007年6月だったので、もう8年目になります。指導してくれる先生はいませんが、ベテランがアドバイスしてくれるし、他の人の作っている様子を見ながら自由に制作しています。電動ロクロは2台ありますが、私以外は手ロクロを使ったり、タタラ作りをしています。焼成のサイクルは3ヶ月に1回ぐらいかな~。今年も7月の「えべつやきもの市」に出店する予定なので、今からやらないと焼き上がらないもんね。 

いつものメンバーが揃っていました。皆さん、お元気そうで何より。

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さてと、何からやろうかな。去年から残っていた「半磁器土」を使って、ロクロ挽きしてみたものの、キメの細かさに打ちのめされ、思うように挽けず…仕方がないので、他の粘土とブレンドすることに。「白御影」と「グレー御影」を2キロずつ買って、マーブルになるようにざっくりと練り合わせました。

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失敗しながら、やっとこれだけ。(↓)しかも同じ大きさで挽こうと思ったのに、意識するともっとダメなので、適当にやってます。

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ようたんのカップ&ソーサー

なんちゃって陶芸家なので、オーダーに関しては積極的に引き受けてはいないんですけど、普段からよく作る定番のものやシリーズ化できそうなものに関してはボチボチと取り組んでいます。指定されたサイズに揃えようとすると、それに気をとられてうまくいかなくなってしまうので(←素人)、沢山作ってその中から気に入ったものを選んでもらうようにすればいいかな~、という感じでかなりアバウトにやってます。

江別在住の「ようたん」から、先週作った楕円のお皿の他にカップ&ソーサーを3セットオーダーしてもらっているので、その制作に取り掛かります。ロクロ挽き→削り&取っ手付けの作業なので、いつものペースなら2週に渡る工程なんですが、乾燥のタイミングもよかったので、2日間で一気に仕上げてしまいました。

粘土は「白御影土」を使用しています。2年ほど前に仕入れた粘土で、冬は氷点下を下回る環境で保管していたので、もうダメになっちゃったかと思っていましたが、ロクロ挽きも問題なかったので良かったです。何年も寒いところで保管していた粘土はボロボロになって使い物にならない話もよく聞くので、仕入れた粘土はきちんと使わなきゃダメですね。

カップの大きさはバラバラで7個挽き、ソーサーはほぼ同じ大きさで7枚挽きました。この粘土には小さな石が入っているので、焼き上がると黒いプチプチが出てきます。これが好きな人もいれば、嫌いな人もいます。一般的な信楽の粘土よりも少し重量感があるので、手に持って使うカップの場合は、重さがちょっと気になりますね。

発泡スチロールで保管せずに、このままの状態で置いておきました。

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翌日、乾燥のタイミングがちょうどいい感じだったので、削りましょう。カップの削りを1つ失敗したので、6点ずつ残すことにしました。

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取っ手を付けてみました。ちょっと大きめかな~? 取っ手が柔らかいうちは下向きで保管しますが、撮影用にソーサーに乗せてみました。ソーサーはかなり軽く仕上がりましたが、カップはちょっと重くて、大きいのは300g以上ありました。発泡スチロールで少し寝かせて、乾燥棚に乗せておきました。

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素焼きが終わったら、ちょっとした絵を描こうかなと思っていて、アイディアも浮かんできました。きっと可愛くなると思います!

素焼き待ちの器もたまってきたので、4月中には焼き上がるかもしれません。 キャンドルポットばかり作ってたので、カップ&ソーサーは久々です。焼き上がり楽しみになってきました。

 

ピッチャーを削ろう[動画]

動画の編集作業は、撮影後48時間以内にやらないとその後ずっとやらないような気がしますね。その後、撮った動画がさらに増えて「あ~、もういいや」って、以降全ての編集が滞ることがありますね。

何でも溜め込んじゃダメですよ。「インプット」より「アウトプット」をした方が、精神衛生上よろしいかと思います。ハイ。

私が今ハマっているのは「飲むヨーグルト作り」ですが、便利なヨーグルトメーカーのおかげで、完璧なヨーグルトが出来上がっています。ストローでゴクゴク飲めるレベルのヨーグルトにするには、種菌50ccに対して、牛乳1,000cぐらいの割合でいいかもしれません。この割合を調整していますが、毎回同じ原料を使っているわけではないので、うまく発酵しなくて失敗したこともありました。

ヨーグルトとも牛乳とも言えない味になり、廃棄処分したこともありましたが、失敗したヨーグルトは、再度煮沸させると、またお料理に使ったり、ヨーグルト作りに使えるそうです。

3月の話ですが、出来上がった飲むヨーグルトを入れるためのピッチャー作りをしていて、先生に見本を挽いてもらいました。すぐに削りもしてもらっていたんですが、この動画をずっと編集していなかったんですけど、やっとできました。

<動画は約3分30秒です。音が鳴るので、音量に注意してください。>

1.湿台をセットします。
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2.湿台にピッチャーをセットします。
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3.遠心力で飛ばないようにロクロの回転は遅くして、底の中央を押さえながらゆっくり削っていきます。
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4.かなり厚めに挽いているので、胴の辺りまで削っていきます。
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5.底を削ります。底の厚みは指ではじいて音で確認します。
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6.それでもまだ厚かったので、カッターで凌ぎます。
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7.蓋を削ります。
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8.削りのタイミングがちょうどいいときは、鰹節を削るようにカスが飛んでいきます。
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9.取っ手を付けます。棒状に伸ばした粘土をトントンと平らにします。
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10.水で濡らした本体にギュッとつけていきます。
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ようたんのお皿-仕上げ編

陶芸を始めてから、かなりの年数が経ったし、やっと人並みぐらいになってきたので、今年はちょっと大きな計画があるんです。そのためには、まとまった時間を作らなければならないし、諦めなければいけないこともあるでしょう。

目標を立てることと、それに向かってプランを練ることは大切なことですね。最近は1年ごとに少し高めの目標を立てるようになりましたが、毎度のことながら「突っ走って、燃え尽きる」という情景が目に浮かびますな~。(笑)

今日は先週作っておいた「ようたん」のお皿を仕上げていきます。タタラ作りのお皿は1回の作業で仕上げまでやろうと思えばできるんですけど、発泡スチロールなどで保管して、少し置いた方がいいと思います。縁のガタガタをカンナで削り落として、濡らしたスポンジで滑らかになるように仕上げていきます。

このまま乾燥棚に乗せて、素焼きを待つことにします。

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試作を兼ねて作っている受注品のキャンドルポットを削ろうと思っていましたが、時間が足りなくてダメでした。次回へ持ち越します。

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