掻き落とし

小人の家

私信・小人の家

「あかびらツクリテフェスタ」では新作の「小人の家」が好評でした。新しい家が焼き上がったら連絡が欲しいと言ってくれる方が何名かいて、3点だけ窯出ししたのでお知らせします。 小人の家としては、3度目の窯出しになります。これまでと同じように屋根を濃い色にして、ツートンにするつもりが、絵の具の濃度が薄くて、ヘンテコな色になってしまいました。
窯出し作品

ミルフォードトラックをモチーフにしたマグ

「あかびらツクリテフェスタ」が終わり、今年予定していたイベントは終了しました。ニュージーランドから帰国したのがGW中でしたが、その後の準備期間中は山の誘惑に負けず、陶芸と向き合うことができました。 帰国後は新作のイメージが湧いてきたし、コンスタントに続けることで成形の精度も上がっていて、自分の中でとてもいい状態になっているのを感じたので、この状態をできるだけ維持しようと思いました。「ニュージーランドでたっぷり歩いてきたから、まぁいいや」と自分を納得させる材料があったのもよかったと思います。
成形~窯出しまでの流れ

自分が良いと思える新しいモノ

昨年から試作をしていた掻き落としの新作が焼けました。一眼レフで撮ってるので、写真ではいい感じに見えるかもしれません。一つ一つ違うデザインで、何時間も掛けて掻き落としました。自分の中でもすごーくがんばったんですが、残念なことにほとんどが失敗でした。
窯出し作品

今年もぼちぼち。

しばらくブログを放置していましたが、すこぶる元気にやっております。今シーズンは雪がとても多く、ゲレンデに繰り出す回数がさらに増え、50回を越える勢いです。3月に入り、雨音でパウダースイッチが切れ、陶芸スイッチが入りました。出店が決まったイベントもありますので、ぼちぼちと制作をし始めています。
化粧掛け・絵付け

挽くは易し、描くは難し。

少し前の記事でも書きましたが「キリマンジャロ報告会」をやろうと思い、準備を進めています。 いえ、正確に言うと、今日から準備を始めます。(^^ゞ 計画は前々からしていたし、すでに会場の確保も済んでいますが、気持ちが向かずに悶々としていました。 土壇場になると色んなアイディアが湧いてきて、ものすごい勢いで突っ走ります。良くいえば短期集中タイプといいましょうか、何日も不眠不休で取り組むこともあるので、終わってみると記憶がないことも多いですね。
化粧掛け・絵付け

怒涛の削り

ロクロを使って器を作るときの基本的な流れは、ロクロ挽き→(半乾き後)高台の削り→取っ手付けや装飾(化粧掛けや掻き落とし)→(乾燥後)素焼き→絵付け・施釉→本焼きになります。 先週、93個のマグを挽いたところで終了したので、今日は高台を削る作業になります。発泡スチロールで保管したものは、蓋を開けない限り、ほとんど乾燥が進みません。前日に教室に電話を入れて蓋を開けておくように頼んでおきました。
窯出し作品

世界にひとつだけの器たち

イメージ通りのもの、ガッカリしたもの、予想よりも良かったものなどありました。マグやスープカップに関しては、行き先が決まっているものではなかったので、気に入ってくれる人にその場で販売しました。いつも思いますが、私があまり気に入らなかったものでも、気に入ってくれる人がいるんですよね。そんな人に使ってもらえるのが、器にとっても最善だと思います。
化粧掛け・絵付け

メイクアップにかかる時間

陶芸では仕上がりの色を決める方法が何通りかあるんですが、私の知っている限りではこのぐらい(↓)でしょうか。 1.粘土本来の色(基本は白系・赤系・黒系になると思います) 2.白系の粘土に「顔料」を混ぜて、色付きの粘土を作る 3.素焼き前の半乾きの作品に「化粧土」を使う 4.素焼きが終わってから、呉須や下絵付け用の絵の具を使って装飾(主に絵付け) 5.釉薬による色(同じ釉薬でも粘土との組み合わせで焼き上がりの色は様々) 6.焼き上がった作品に、さらに上絵付け用の絵の具を使って装飾(主に絵付け)
ロクロ成形

手を掛ける時、掛けない時。

前回、化粧土を掛けて保管しておいたお茶碗とスープカップの掻き落としをしておきました。これまで化粧土をズブ掛けした器は、本焼きで剥離したり、ダマになったりして、うまくいかなかったことが多かったんです。今回は、化粧土を漉してから使いました。筆で何回かに分けて重ね掛けをしてから、発泡スチロールで、じっくり乾燥させておき、カンナでスパッと掻き落としました。この段階で、丁寧に手を掛けると仕上がりに大きく差が出てきます。